星座で801 @ wiki
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星座で801 @ wiki
ja
2013-02-27T09:13:04+09:00
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コメント/トップページ
https://w.atwiki.jp/seizade801/pages/185.html
-ご要望などありましたら、こちらへどうぞ - 2008-08-21 02:39:40
-管理人様、いつもお世話になっております。12国王子のフラッシュが見られなくなっているようなのですが……何とかならないでしょうか - 2008-12-03 08:53:35
--遅くなりました。うp主様の元のページに繋げさせていただきました。 - 2008-12-07 22:54:02
-魚座 - 2010-09-03 04:49:40
-水瓶 - 2010-10-03 14:33:50
-蠍座 - 2011-02-28 18:12:50
-メニュ - 2011-12-16 21:45:18
-魚 - 2013-02-27 09:13:04
2013-02-27T09:13:04+09:00
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トップページ
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●交流所の保管庫ですが、更新していません。申し訳ありません。
●絵茶管理人のにぼしさん、今までありがとうございました。
連絡先
seiza_de_801@yahoo.co.jp
-[[コメントログ]]
#pcomment(reply,noname,)
2010-11-01T00:45:14+09:00
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コメント/名無し字チャット
https://w.atwiki.jp/seizade801/pages/133.html
-21:30頃入室します 本スレタバコネタが萌えだったので語りたいです - 名無し(テスト@wiki管理人) 2008-02-24 21:18:00 &dummy(1203855480.17)
--〆ました お話してくださった方々ありがとうございました - 名無し(テスト@wiki管理人) 2008-02-24 23:10:06 &dummy(1203862206.78)
-蟹チャットが鯖落ちしたようです。3/9 AM1;00頃にまた参上します - 名無し 2008-03-08 23:39:34 &dummy(1204987174.46)
--避難所設置しました 鯖落ち時に使って下さい - @wiki管理人 2008-03-09 00:36:24 &dummy(1204990584.31)
-かにチャットはもう使えないのですか - 名無しさん 2008-08-01 21:50:25
-失礼しました、復活しました…! - wiki管理人 2008-08-16 19:41:10
-a - a 2010-01-16 17:47:42
2010-01-16T17:47:42+09:00
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土11
https://w.atwiki.jp/seizade801/pages/175.html
牡牛の体からいましめのロープが落ちた。双子が切ったのだ。
たしかにそれは、もう必要ないだろう。
牡牛は両手をもちあげ、手のひらをじっと見ると、その手で頭をかかえて、ゆっくりと背中を丸めていった。
そして牡牛の目の前で、蟹が、牡牛と同じように、頭をかかえて背中を丸めていった。
俺はといえば、双子の予知能力がなくても分かる、確定した未来に思いをめぐらていた。
牡牛は、蟹の言うところの、「家族」になるんだろう。
俺といっしょに、俺がまだよく知りもしない「家族の敵」と戦うことになるんだろう。
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土です。これで火水風土を一周しました。感想有難うございました。
……もう一周して良いですか……?
-[[続き・2週目火星座編へ>火2_01]]
-[[超能力SSメニューへ>超能力SS0]]
2009-01-13T00:40:38+09:00
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土10
https://w.atwiki.jp/seizade801/pages/174.html
みなが考え込んでいる中、とつぜん蟹が動いた。
つかつかと牡牛に歩み寄り、彼の目隠しを奪い取る。そして牡牛のあごを支えて、目をじっと覗き込んだ。
蟹は怒っているらしい。しかし続いて聞こえてきた蟹の声は、おだやかだった。
低く、淡々と、ゆっくりとした調子で、蟹は牡牛に語りかける。
「嘘だ。おまえは嘘を言っている」
同じく低く、淡々と、ゆっくりとした調子で牡牛は答える。
「嘘は言っていない」
「それも嘘だ。……なぜ分かるんだ、だと? これが俺の能力だからだ」
牡牛が動揺していた。
「……よせ」
「俺には分かる。おまえは悲しんでいる。なぜだ」
「……っ」
「なるほど。父は死んだし、母ももうおそらく、死んでいる」
「……」
「人にものを依頼しておいて、見張りをつけない筈が無いからだ。失敗した時点で駄目なんだ。……なるほど」
やめてくれと牡牛は言った。叫ぶのではなく、やっぱり低く、淡々と、ゆっくりとしたかすれ声で。
蟹はしかし、残酷だった。いつもの優しさも、怒ったときの感情的なかんじも、他人に対する繊細な心配りも、まったく感じられない、ゆっくりとした、丁寧な調子で蟹は語り続けた。
「今さら乙女を殺しても無駄だと、おまえは思っている。……おまえは今、自分を責めている。……おまえに能力があるから、こんなことが起こったのだと考えている。
……殺されたほうがマシだと考えている」
「ああ、考えている。しかし」
「なにをどう考えたところで、事実は変わらない」
「俺のこの、鈍い頭でもそれはわかる」
「おまえのそばで、二人の人間が死に、おまえは二人を殺しかけ」
「俺だけが生きている」
「おまえは途方にくれている」
-[[続き>土11]]
2009-01-13T00:40:13+09:00
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土9
https://w.atwiki.jp/seizade801/pages/173.html
俺は黙った。そのあと、大声を出した。
「その手があったか!」
「弾丸のすべてを停止させて、正面から殴りに行ったそうだな」
「うん」
「馬鹿にも程がある」
返す言葉もねえ。
みんなの哀れみに満ちた視線の中で、ゆいいつ暖かかったのが射手の視線だった。
射手は言った。
「面白いなぁおまえ」
なにがだ。なにが。
射手は面白がる目をしたまま、ひょいっと顔を捕虜のほうに向けた。
「おまえを自由にしたら、乙女を殺すか?」
ぞっとするほどストレートな質問だ。
しかしそいつは黙るかわりに、初めて言葉を発した。
「あたりまえだろう」
「おまえ名前は」
「牡牛」
「俺ら、おまえをどうすればいいんだろ」
「殺せばいいんじゃないか?」
ぎょっとするほどストレートな答え。
牡牛は低い声で、淡々と言葉を続けた。
「乙女というやつを殺さなければ、俺の母親が死ぬ。俺を殺さなければ、乙女というやつが死ぬ。誰かが死ななきゃならん。俺はもう決めてある。あんたらはあんたらで選べばいいだろう」
ごくごく単純な図を描いてみせやがった。単純で頑丈な図。壊すのが難しいほど、しっかりと出来てる。
水瓶が唸った。
「歴史に干渉するのは主義に反するが、すべてをひっくり返すことは出来る」
そりゃそうだ。水瓶の力は最弱で最強だ。あらかじめ牡牛の親に警告しに行って、歴史を変えちまえばいいんだ。
蠍が言った。
「乙女を守ることだけなら出来る。この牡牛に、乙女を忘れてもらえばいい」
ああ、催眠で、乙女に関する記憶を消しちまうのか。その手もあるか。
-[[続き>土10]]
2009-01-13T00:39:42+09:00
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土8
https://w.atwiki.jp/seizade801/pages/172.html
「血の海だ。大きな家の玄関に、中年男性が倒れている。腹部から血を吹き出していて、あきらかに死んでいる。この彼が今「おやじ」とつぶやいた。彼は走る。家の廊下を走ってあちこちの扉を開いている。誰も居ないのを確認してから2階に移動した。またひとつのドアを開いた。その部屋に二人の人物の姿を確認。男と女。男は若い。女は中年女性。彼は、中年女性に対して、おふくろと叫んでいる。女はぐったりしていて反応しない。若い男が彼に言う。おまえの能力を知っている。今すぐその力を利用して、とある人物を殺してこい。でなければこの女の命は無い」
つまり山羊は、この男の体験した、過去の出来事を読んでいるのだ。
俺は思わず言った。
「脅されてんじゃねーか!」
「ああ。彼も、この脅しに逆らうことはできないと判断している。そして自分の能力を思い返している。なにかを取り寄せる力のようだ。食事や、美術品や、楽器を」
へんな力だな。じゃあ、あの綺麗な銃は美術品になるのか。弾も。
山羊が俺に目を向けた。
「彼はいま、その男から、乙女に関する説明を受けている。きみの話は出てないな」
「じゃあ、こいつの狙いは乙女で、俺はあのとき、たまたまそばに居ただけか」
「あと彼の心が苦悩に満ちていることも言っておく。このへんで良いだろう」
一方的に言い切って、山羊は手をあげた。
その手を体のわきにだらりと垂らして、山羊はそのまま、動かなくなった。
すかさず蟹が椅子を持ってきて、山羊を座らせていた。まめな男だ、蟹って。
俺はボーっとしちまった山羊を見ながら、これが山羊の制限なんだなって気づいていた。腑抜けになっちまうらしい。
けど、すごい能力だ。使われた相手は、その時点でプライバシーをゼロにされる。
険しい顔をした乙女が、俺の横に寄ってきた。
「礼を言う。おまえのおかげで助かった」
しゃきっとした口調。あの寝る前に見たヨレヨレの感じはどこに行ったんだ。
「いいよ、ンなの」
「礼のついでに聞くが、おまえ、なんでこいつを直接持ち上げて、屋上から落とさなかったんだ? 俺はあのとき、おまえがそうするに違いないと踏んで、おまえを送り出したんだが」
-[[続き>土9]]
2009-01-13T00:39:12+09:00
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土7
https://w.atwiki.jp/seizade801/pages/171.html
魚が困ったような顔をしつつ説明した。
「さっきから色々と聞いてるんだけどね。なにも答えてくれないんだよ。名前も教えてくれない」
俺はなんとなく、捕虜が気の毒になってきた。
ここの連中の力をフルで使えば、こいつの口を割らせるのは簡単なわけだから。無駄な抵抗なんだよな。
みんな俺と同じことを考えていたらしく、お互いの顔をきょろきょろと見合ってた。
まず、双子が片手をあげた。
「俺は無理っしょ。ゲロ吐かせられる力じゃねーし。パス」
次に天秤も手をあげた。
「おなじく。説得ならいくらでもするけど、彼は頑固そうだから、時間がかかりそうな気がするよ」
射手も手をあげた。
「脅せる。だけどいやだ。パス」
獅子も手をあげる。
「お優しい手段なんぞ持っていない。パスだ」
あと、俺も脅しになっちまう。魚はもとからそういう力じゃない。水瓶の力はリスクがでかすぎて、こういうことには向かない。
ってことは、蠍か、乙女か、蟹? ……俺はまだ蟹の力を教えてもらってない。
しかし予想とは違い、山羊が動いた。
「図々しいようだが、俺が適任だと思う。俺がやる」
誰も反対しないってことは、それでいいんだろう。
山羊は手袋をしてたんだが、それを脱いだ。彼は素手をいちど見つめたあと、指先を捕虜に近づけ、肩に触れた。
どういう力なのか。俺は固唾を飲んで見守った。
山羊は黙っていた。ずっとずっと黙って、とつぜん身をすくめた。
「……誰かが殺されている」
映像が見えるのか。乙女の力と似たようなものか?
山羊はまた黙って、それから言葉を続けた。
-[[続き>土8]]
2009-01-13T00:38:29+09:00
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土6
https://w.atwiki.jp/seizade801/pages/170.html
水瓶は、ふーっと息をついた。
「その意見も納得はできるんだが、こういうことは多数決で決めるのがうちのルールだろう」
「だったらさっさと決めよう」
「今は無理だ。全員そろってないから。夜になると山羊が帰ってくる。それからだな」
つまり、処刑するかどうか、で、揉めてるのか?
マジか? 殺されかけたのは本当だが、こっちも殺ったりするのか?
そもそも、敵ってなんなんだ。
混乱する俺に、天秤が目をあわせてきた。落ち着いた目だ。場違いなほどに。
「きみも疲れてるね。制限も少しは出てるんだろう。休んだら?」
それが良いかもしれない。俺はこの雰囲気についていけない。
自分の部屋に戻り、ベッドにダイブした。
頭の中は興奮してるのに、体は疲れきっていたので、眠りに落ちるのは早かったが、へんな夢をいっぱい見た。
で、真夜中に叩き起こされて、俺は目をこすりながらロビーに下りたのだった。ねみー。
ロビーではまた、新しい出会いがあった。山羊ってやつが帰ってきてた。いままで仕事で出張してたんだそうだ。
山羊は、年下の俺に丁寧に頭を下げたあと、獅子に向かって言った。
「戦った相手を、生かして連れ帰るとは。珍しい」
獅子は、眉をしかめた。
「牡羊のことか? 能力に目覚めてもらうためにハッタリをかましただけだ。本気の戦いじゃなかった」
「いや、この、敵らしき男のことだが」
「俺が戦ったんじゃないからな。俺ならそんな甘いことはしない。戦ったのは牡羊だ」
山羊は驚いたように俺を見て、なぜか少し微笑んだ。
すぐに笑みを消して、今度は視線を、ロビーの中央にもどす。
「それで、彼をどうする」
ぐるぐるに縛られて椅子に座らされているのは、俺と戦った男だ。
耳と口は自由にしてもらってたが、目隠しはあいかわらずしてて、いかにも「捕虜です」ってカンジになってた。
-[[続き>土7]]
2009-01-13T00:37:52+09:00
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土5
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それと同時に、たぶん乙女に携帯で呼ばれたらしい射手が来て、俺とそいつを連れて帰ってくれた。
俺たちは「家」に帰った。そうしてロビーで再会した乙女は、やけに弱弱しい様子になっていた。
傷が痛いんだろうか? 心配して声をかけると乙女は言った。
「おまえが、やられたに違いないと思っていた。死んだに違いないと。俺はおまえをみすみす死なせたと」
なんでだよ。俺を勝たせる自信があったから、俺を送り出したんじゃねーの?
しかし問いを発する前に、魚と蠍が、乙女を部屋に連れて行った。なぜか慌ててたみたいだった。
でもって双子が、連れ帰った敵を縛ってた。目隠しもして、口もふさいで、耳当てまでつけてる。
警戒するのも当然だ。この、敵のやつの能力が、よくわからないんだよな。
じろじろ見ているうちに、ふと思い出して言った。
「こいつの制服、北高のだよ。有名な進学校だ」
双子が顔をあげた。
「エリート様かよ。の割には、ごついやつだな」
「うん。すげえチカラが強かった。能力じゃなくて、筋肉的な意味で」
「馬鹿力が能力なのか?」
「違うと思うなあ。あと、力はつえーけど、喧嘩慣れしてるカンジじゃなかったよ」
でなきゃ正直、勝てなかったと思う。俺だってボコボコに殴られて顔じゅう痣だらけだし。
天秤が車椅子を持って来た。足を麻痺させた射手のためだろう。
そして獅子が、嫌がる射手を車椅子まで運んでた。――なんだかんだでこの家の連中は、結束力が強い。
水瓶は蟹と話し合っていた。ていうか、怒ってる蟹を水瓶が押さえてる感じだった。
蟹はおっそろしい顔をしていた。
「大切な家族を傷つけたやつを、僕は許すことはできない」
情が深いやつ。それが蟹。
-[[続き>土6]]
2009-01-13T00:37:20+09:00
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