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マッチアップされたのは、福島から連れだって来た2人。福島では昨年末に地元の大会主催者が転勤してしまい、大会が無くなってしまった。それでも、彼らは友人宅に集まってマジックをしていたらしい。2人がいま準決勝のテーブルに座っているのは、そんなマジックに対する情熱と、友人との研鑽の賜物であろう。 #ref(TS3N0042.JPG,width=480,height=360) 横倉猛(左)対 伊藤正好(右) Game 1 先手は横倉は不運にもダブルマリガン。5枚の手札を「しょうがないか」とキープする。キーカードである《アガディームの墓所/Crypt of Agadeem》を置き、2ターン目には《臓物を引きずる者/Viscera Dragger》をサイクリングと、ダブルマリガンにしては悪くない展開だが、青マナソースに辿り着けない様子。さらに《巨怪なオサムシ/Monstrous Carabid》をサイクリングするが、青マナどころか3枚目の土地にも巡り合えない。 その間に伊藤は《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》を戦場へ。横倉のデッキが動き始める前にビートダウンしたい。 4ターン目、横倉は待望の《島/Island》を引き当てて《秘本掃き/Tome Scour》。さらに《朽ちゆくネズミ/Rotting Rats》。《絞り取る悪魔/Extractor Demon》が2枚落ち、墓地の黒いクリーチャーは5枚。デッキが徐々に動き出す。 対して伊藤は《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》と追加し、《終止/Terminate》でブロッカーを排除しながら全軍攻撃。横倉のライフは14に。 横倉はまだ墓地を肥やし続ける。《不気味な発見/Grim Discovery》でフェッチランドと《面晶体のカニ/Hedron Crab》を回収し、これら2枚のコンボでライブラリを6枚墓地に送る。《墓所》から黒マナをひねり出してチャンプブロッカーを追加。 伊藤はまたも全軍攻撃。何体かはチャンプブロックされるものの、横倉のライフは6に。《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》を追加。 横倉の時間は、もうない。 だが、横倉は冷静に、ここまで肥やし続けてきた墓地を使って伊藤を倒してみせた。《墓所》から10マナ。2枚の《命運縫い/Fatestitcher》を蘇生し、《墓所》をアンタップすれば、26の黒マナが手に入る。このマナを使って《絞り取る悪魔》3体を含むクリーチャーをまとめて蘇生し、全軍攻撃。戦闘で《包囲攻撃の司令官》のゴブリントークン3体と《朽ちゆくネズミ》が場を離れ、《悪魔》の能力でライブラリが24枚落ちる。横倉はターンエンド宣言。蘇生したクリーチャーがまとめて場を離れ、ライブラリがさらに32枚落ちる。伊藤のライブラリは、もうない。 横倉 1-0 伊藤 「きついな」 筆者の隣でデッキリストを眺めていた小澤が言う。伊藤のサイドボードには《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》が入っていない。つまり、《墓所》を対処する手段が無いのだ。 Game 2 だが、伊藤の回答は単純だった。 《秘本掃き/Tome Scour》で墓地を肥やし、《不気味な発見/Grim Discovery》で《墓所》を回収する横倉を尻目に、《不屈の自然/Rampant Growth》からの《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》、めくれた《大貂皮鹿/Great Sable Stag》とクロックを作る。あとは、これらを除去でバックアップ。 横倉は墓地を肥やす暇もない。 横倉 1-1 伊藤 Game 3 横倉は《秘本掃き/Tome Scour》から墓地に落ちた《アガディームの墓所》を《不気味な発見/Grim Discovery》で回収して動き出す。対する伊藤は《不屈の自然/Rampant Growth》。 横倉は《朽ちゆくネズミ/Rotting Rats》、《面晶体のカニ/Hedron Crab》、フェッチランドをセットし、墓地を肥やすが、伊藤は《ジャンドの魔除け/Jund Charm》を引き込む。 4マナを使わずにターンを返す伊藤を見て、横倉は「チャーム(《ジャンドの魔除け》)持ってんのかな」と感づく。《朽ちゆくネズミ/Rotting Rats》蘇生し、《カニ》の上陸能力でライブラリを削ると《セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter》が。《死霊》の蘇生に合わせて《ジャンドの魔除け》。ここまでの横倉の努力が水の泡に。 このまま押し切りたい伊藤。5枚目の土地を置けないものの、《カニ》に《稲妻/Lightning Bolt》を撃ち、《大貂皮鹿/Great Sable Stag》を戦場へ。 これを見た横倉は《意思切る者/Architects of Will》をサイクリングせず召喚。伊藤のライブラリを操作して土地を引かせないよう目論む。 これが功を奏したのか、伊藤は身動きが取れない。その間に、横倉は引きこんだ《カニ》でライブラリを掘り進め、《墓所》が機能し始める。 伊藤が5枚目の土地を引いた時には、横倉の墓地は十分に肥えていた。《墓所》からひねり出した大量の黒マナで、墓地のクリーチャーをあるだけ蘇生。伊藤は《瀝青破/Bituminous Blast》をキャストできたが、それでどうにかなる問題ではなかった。 横倉 2-1 伊藤
マッチアップされたのは、福島から連れだって来た2人。福島では昨年末に地元の大会主催者が転勤してしまい、大会が無くなってしまった。それでも、彼らは友人宅に集まってマジックをしていたらしい。2人がいま準決勝のテーブルに座っているのは、そんなマジックに対する情熱と、友人との研鑽の賜物であろう。 &blankimg(TS3N0042.JPG,width=480,height=360) 横倉猛(左)対 伊藤正好(右) Game 1 先手は横倉は不運にもダブルマリガン。5枚の手札を「しょうがないか」とキープする。キーカードである《アガディームの墓所/Crypt of Agadeem》を置き、2ターン目には《臓物を引きずる者/Viscera Dragger》をサイクリングと、ダブルマリガンにしては悪くない展開だが、青マナソースに辿り着けない様子。さらに《巨怪なオサムシ/Monstrous Carabid》をサイクリングするが、青マナどころか3枚目の土地にも巡り合えない。 その間に伊藤は《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》を戦場へ。横倉のデッキが動き始める前にビートダウンしたい。 4ターン目、横倉は待望の《島/Island》を引き当てて《秘本掃き/Tome Scour》。さらに《朽ちゆくネズミ/Rotting Rats》。《絞り取る悪魔/Extractor Demon》が2枚落ち、墓地の黒いクリーチャーは5枚。デッキが徐々に動き出す。 対して伊藤は《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》と追加し、《終止/Terminate》でブロッカーを排除しながら全軍攻撃。横倉のライフは14に。 横倉はまだ墓地を肥やし続ける。《不気味な発見/Grim Discovery》でフェッチランドと《面晶体のカニ/Hedron Crab》を回収し、これら2枚のコンボでライブラリを6枚墓地に送る。《墓所》から黒マナをひねり出してチャンプブロッカーを追加。 伊藤はまたも全軍攻撃。何体かはチャンプブロックされるものの、横倉のライフは6に。《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》を追加。 横倉の時間は、もうない。 だが、横倉は冷静に、ここまで肥やし続けてきた墓地を使って伊藤を倒してみせた。《墓所》から10マナ。2枚の《命運縫い/Fatestitcher》を蘇生し、《墓所》をアンタップすれば、26の黒マナが手に入る。このマナを使って《絞り取る悪魔》3体を含むクリーチャーをまとめて蘇生し、全軍攻撃。戦闘で《包囲攻撃の司令官》のゴブリントークン3体と《朽ちゆくネズミ》が場を離れ、《悪魔》の能力でライブラリが24枚落ちる。横倉はターンエンド宣言。蘇生したクリーチャーがまとめて場を離れ、ライブラリがさらに32枚落ちる。伊藤のライブラリは、もうない。 横倉 1-0 伊藤 「きついな」 筆者の隣でデッキリストを眺めていた小澤が言う。伊藤のサイドボードには《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》が入っていない。つまり、《墓所》を対処する手段が無いのだ。 Game 2 だが、伊藤の回答は単純だった。 《秘本掃き/Tome Scour》で墓地を肥やし、《不気味な発見/Grim Discovery》で《墓所》を回収する横倉を尻目に、《不屈の自然/Rampant Growth》からの《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》、めくれた《大貂皮鹿/Great Sable Stag》とクロックを作る。あとは、これらを除去でバックアップ。 横倉は墓地を肥やす暇もない。 横倉 1-1 伊藤 Game 3 横倉は《秘本掃き/Tome Scour》から墓地に落ちた《アガディームの墓所》を《不気味な発見/Grim Discovery》で回収して動き出す。対する伊藤は《不屈の自然/Rampant Growth》。 横倉は《朽ちゆくネズミ/Rotting Rats》、《面晶体のカニ/Hedron Crab》、フェッチランドをセットし、墓地を肥やすが、伊藤は《ジャンドの魔除け/Jund Charm》を引き込む。 4マナを使わずにターンを返す伊藤を見て、横倉は「チャーム(《ジャンドの魔除け》)持ってんのかな」と感づく。《朽ちゆくネズミ/Rotting Rats》蘇生し、《カニ》の上陸能力でライブラリを削ると《セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter》が。《死霊》の蘇生に合わせて《ジャンドの魔除け》。ここまでの横倉の努力が水の泡に。 このまま押し切りたい伊藤。5枚目の土地を置けないものの、《カニ》に《稲妻/Lightning Bolt》を撃ち、《大貂皮鹿/Great Sable Stag》を戦場へ。 これを見た横倉は《意思切る者/Architects of Will》をサイクリングせず召喚。伊藤のライブラリを操作して土地を引かせないよう目論む。 これが功を奏したのか、伊藤は身動きが取れない。その間に、横倉は引きこんだ《カニ》でライブラリを掘り進め、《墓所》が機能し始める。 伊藤が5枚目の土地を引いた時には、横倉の墓地は十分に肥えていた。《墓所》からひねり出した大量の黒マナで、墓地のクリーチャーをあるだけ蘇生。伊藤は《瀝青破/Bituminous Blast》をキャストできたが、それでどうにかなる問題ではなかった。 横倉 2-1 伊藤

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