日本海域水中考古学会設立趣意書
 
 日本海は古代から近世にかけて東北アジアの海上交易ルートとして利用され、沿岸各地に多くの港町が繁栄した。日本海を通して各地の物資や文化が交流し、その痕跡は歴史文化遺産として日本海沿岸の遺跡にみられる。また、その歴史的風土と景観は今も各地に残り、江戸時代の北前船が日本海沿岸の各地に与えた文化的な側面としても評価される。

海底にもそうした歴史が未調査のまま残されている。海底に沈んだ船の残骸や海岸で採集される漂着物は、古代から近世の交易船の往来を偲ばせる。それらは日本海における交易や文化交流の証である。海底遺跡の調査研究や発掘は、日本海沿岸の文化を探る資料を提供し、地域の歴史文化を蘇らせる。海底の文化財情報を収集し、その調査や研究の成果を公開することの重要性は、近年日本海域共通の認識となっている。
 日本海域の水中考古学を推進する母体としての学会が設立され、本会の目的に賛同され参加いただいた方々とともに、日本海の水中考古学の発展と隆盛を祈念する。                               
平成20年11月1日(発起人)

 

 

日本海域水中考古学会会則

(名称) 
第1条 本会は、日本海域水中考古学会とする。英名はThe Society of Japan Sea Underwater Archaeology(略称SJSUA)とする。
(目的)
第2条 本会は、日本海域及び周辺汽水域の文化財について学術研究を行い、会員相互の交流を図り、日本海域の水中考古学の発展に寄与することを目的とする。
(事業
第3条 本会は前条の目的を達成するため、調査研究、研究会・講演会の開催、研究資料・論文等の収集と情報発信、その他必要と認める事業を行う。
(会員)
第4条 本会は、本会の目的に賛同した者を会員とする。会員は本会主催の事業に参加できる。会員は退会、死亡、除名、本会の解散によりその資格を失う。E-mail等による連絡が不能な場合、退会とみなす。
(役員) 
第5条 本会に次の役員を置く。顧問若干名、名誉会長若干名、会長1名、副会長若干名、理事長1名、副理事長若干名、理事若干名、幹事若干名。会長は会を代表し、副会長は会長を補佐する。顧問は会長を助言補佐する。理事長は会務を総括し、副理事長は理事長を補佐し、理事は会務の執行にあたり、幹事は理事会運営を補佐する。役員は本会会員中から選出する。
(監査)
第6条 本会に監査を若干名置き、会計を監査する。理事会は監査を指名する。
(会員総会・役員会)
第7条 会員総会や役員会は必要に応じて随時開催する。本会の運営、事業、役員等に関する重要事項は理事会が審議し、参加者の過半数をもって決する。理事会にはすべての役員が参加でき、e-mailによる参加も有効である。理事会は理事長が招集し議長となるが、副理事長は理事長の代理を務めることができる。
(会計)
第8条 本会は寄付金その他により運営する。当面、会費の徴収は行わない。
 
(付則)
 本会の事務局は当分の間、URL:http://www42.atwiki.jp/sjuaに設置する。
E-mail:日本海域水中考古学会nihonkaiikisuityukoukogakkai@live.jp

会員連絡はホームページとe-mailを主とする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終更新:2008年11月29日 18:12