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論理的とは？ロジカルとは？
■目次
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■本文
*論理とは？論理的とは？ロジカルシンキングとは？
**「論理的」とは相対的な評価であり、絶対的な定義は無い。
「論理的とは何か」について調べれば調べるほど色々な定義が出てきた。定義間を関係づけるために、「発話者の手法（スキル）」と「受話者に及ぼす効果」という大きな2つの分類でみると、頭が整理できた。
発話者の手法に限ってみれば、各定義は、ある程度包含関係にあった。
例えば「何か意見をいうときには、事実（データ）と、なぜその事実を採用したか（ワラント）を言いましょう」というルール（以下、ルール１）。このルール１さえ守れば、日本よりも論理的と評価のある英語圏でも、日常生活求められる「論理的」という評価はもらえるようだ。
ここでルール１よりも高いレベルの発話者の手法をルール２とする。すると「発話者がルール１を実践すること」は当然とし、「発話者がルール２も実践」して初めて発話者を論理的とみなす人もいる。例えば論理的思考を駆使する職の代表格である英語圏を本社とする戦略コンサルティングなどはそうだろう。
図式化して整理してみる。
【記号の意味】
○：受話者は、「発話者が論理的」と判断する
×：受話者は、「発話者が非論理的」と判断する
|発話者が実践できたルール＼受話者|英語圏の一般人|英語圏の戦略系コンサルタント|
|ルール１|○|×|
|ルール２も|○|○|
受話者の求めるレベルにあった手法を実践できれば論理的、できなければ非論理的。つまり論理的とは絶対的な評価ではなく受話者のニーズによって変わる相対的な評価。
そして受話者の求めるレベルを超えた結果、いくつかの効果が得られる。（効果には受話者に与える効果と発話者が得られる効果があるが、今回は効果を細分して区別はしなかった。）「発話者の手法」ではなく、この効果の視点から「論理的」を定義したものもある。例えば「同じ考えでない人にとって、理の点から納得がいく」であり、「異なる立場の論者による批判に対し防衛できる」。
**論理、論理的、ロジカルの定義リスト
|分野|著者や本の属性|定義|使用例|コメント|参考文献|
|手法|辞書|②論理の法則にかなっていること。りづめ。|||広辞苑|
|手法|大学受験英語|その言語を支配する「心の習慣」ともいうべき無意識的な思考様式であり、コミュニケーションのパターンである。あるいは、「説得の仕方」と言ってもいいかもしれない。 あらゆる言語には、その言語特有の心の習慣がある。言語の数だけ、心の習慣があると言っていいだろう。「ロジック」とは、英語の心の習慣なのである。||本を読むと著者の主張は理解できた。データ、ワラント、クレーム。[[関連リンク：クレームを攻撃してはいけない - プロジェクト・マネージャの「やってはいけない...：ITpro >http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080725/311535/]]|『&amazon(4480063056,text)』 横山 雅彦 (著) p16|
|効果|国語|『論理的』とは、『異なる立場の論者による批判に対し防衛力がある』ということである。||宇佐美寛の定義を引用しているとのこと|『&amazon(4181650081,text)』香西秀信（p.45）|
|効果||同じ考えでない人にとって、理の点から納得がいくことなのです。理詰めで考える人にとって理に適っていること-これが「論理的」の意味です。||本の内容は、包含関係の分別や、ベン図に関する問題が多い。|『&amazon(4534034504,text)』小野田博一(p.31）|
|手法＆効果|コンサルティングファーム|必要性と可能性と緊急性/重要度が十分に説明された上での主張となると、反論のしようがない、その通りだとなって、いくらでも人を説得することができる。これが論理的正しさである。（中略） 私の考える論理（ロジック）の五原則は、次のとおりである。１ 基本はピラミッド構造（帰納と演繹で積み上げる）２ メッセージは一度にひとつだけ（一文一義）３ 抜けや歪みのないこと（MECE）４ 抽象のレベルがそろっていること ５ 最下部は、事実かまたは事実に代わる蓋然性の高い仮説 ||著者は、マッキンゼーやベインにいた人。|『&amazon(4569666191,text)』後正武(pp.50-51,pp.56-57）|
|不明|哲学|「論理」とは、言葉が相互にもっている関連性にほかならない。個々の主張が単発の発言に終わることなく、他の主張と関連しあっていく。それゆえにこそ、一貫性を問われたり、ある主張を根拠づけたり、また他の主張に反論したりすることが可能になる。そうして、言葉はお互いに関連付けられ、より大きなまとまりを成し、ばらばらの断片から有機的な全体へと生命を与えられるのである。それゆえ、「論理的になる」とは、この関連性に敏感になり、言葉を大きなまとまりで見通す力を身につけることにほかならない。|||『&amazon(478280136X,text)』野矢茂樹（p.i）|
***関連URL
■オススメ
[[論理的思考とは何か？ 道田泰司 2003.09 論理的思考とは何か？ 琉球大学教育学部紀要, 63, 141-153.>http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~michita/works/2003/kiyo0309.html]]
論理学の学者さんによる定義をはじめ、様々な「論理的」の定義を比較検討している。ただし、ちょっと難しい。オススメとか言っておきながら、全部は理解できていない。ちなみに道田泰司氏の著作&html(<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/476282139X/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&tag=tomokazu0525-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=476282139X">クリティカル進化（シンカー）論―「OL進化論」で学ぶ思考の技法</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=tomokazu0525-22&l=as2&o=9&a=476282139X" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />)は面白かった。
■論理学
[[記号論理学 論理的帰結と推論>http://www.sist.ac.jp/~suganuma/kougi/other_lecture/SE/math/logic/logic.htm#1.4]]
[[論理的帰結 - Wikipedia >http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AB%96%E7%90%86%E7%9A%84%E5%B8%B0%E7%B5%90]]
■その他
[[drecom_rnalengthのブログ : 「論理的」とは？ >http://rnalength.dreamlog.jp/archives/1333174.html]]
[[みんなに納得してもらえる「論理的」とは！：図解で描く「仕事の設計図」とは．．「目標達成へのプロセス・デザイン」：ビジネス・アーキテクトのテオリア >http://www.teoria.co.jp/70zukai/20080402.html]]
[[中学生からの論理的な議論の仕方 (論理的思考力のトレーニング) >http://ronri2.web.fc2.com/]]
**logical
|単語|分野（大分類）||定義|使用例|参考文献|コメント|
|logical|辞書||early 16c., "pertaining to logic," from logic + -al. Attested from 1580s as "conformable to laws of reasoning;" 1860 as "following as a reasonable consequence." ||[[Online Etymology Dictionary >http://www.etymonline.com/index.php?term=logical&allowed_in_frame=0]]|語源と歴史的変遷。自信の無い和訳「16世紀前半"logicにつきものである"という意味でlogic＋al 。1580年代からは、"推理の法則に適合する",1860年からは"合理的な結論に従っている"。」|
|logical|辞書||1 seeming reasonable and sensible. 2 using a thinking process in which facts and ideas are connected in a correct way: ||[[logical - Definition from Longman English Dictionary Online >http://www.ldoceonline.com/dictionary/logical]]|現在の意味。自信の無い和訳「１合理的で、しかも分別があるように見える。２．事実と発想を正しい方法で結びつける考え方を使っている。」|
||||||||
**「論理」と似た言葉との違い
***論理的と理論的の違い
[[「論理的」と「理論的」の違い- Yahoo!知恵袋 >http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q129734037]]
[[「理論的」「論理的」の意味は？ - 国語 - 教えて！goo >http://oshiete.goo.ne.jp/qa/5992517.html]]
*より緻密な論理を組み立てるための手法（スキル、ツール）
**ワンワ-ト゛/ワンミ-ニンク゛ (one word/one meaning）
>文は、一つか それ以上の単語が集まった構成要素だから、わかりやすい文か否かは、単語の選択の良い悪いで決ることはいうまでもない。したがって、単語に対する鋭い感覚をもたないと、わかりやすい文は書けない。
>〔中略〕
>「核になる語」 を使うと読み手は、単語の真の意味を推測しなくてすむ。これを ワンワート゛/ワンミーニンク゛ （one word/one meaning） の原則ということにする。そして、ワンワート゛/ワンミーニンク゛ の単語を選ぶには、類語辞典などを利用するとよい。
>[[ ロシカル・ト゛キュメント 作成法 shinoda - Page: logical-document-20051101 早稲田大学名誉教授、教育学博士 篠田義明氏 >http://www.f.waseda.jp/shinoda/logical-document-20051101.htm]]
***あい昧な形容詞・副詞を使わない。どうしても使うときは、数値などを使い具体的に説明する。
[[ shinoda - Page: logical-document-20051116 >http://www.f.waseda.jp/shinoda/logical-document-20051116.htm]]
***『...的』 『...性』 は使わない
[[ shinoda - Page: logical-document-20051201 篠田義明氏>http://www.f.waseda.jp/shinoda/logical-document-20051201.htm]]
***専門家を対象にした文では、決った専門用語を使うほうがよい。（専門用語を別の言葉で説明しない）
[[ shinoda - Page: logical-document-20051216 篠田義明氏>http://www.f.waseda.jp/shinoda/logical-document-20051216.htm]]
**ピラミッド構造(pyramid structure)
[[ピラミッド構造 | GLOBIS.JP >http://www.globis.jp/mw571]]
**MECE
[[MECE（mutually exclusive, collectively exhaustive） － ＠IT情報マネジメント用語事典 >http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/mece.html]]
**フレームワーク
[[フレームワークの意味と種類 - 手帳の達人 - Yahoo!ブログ >http://blogs.yahoo.co.jp/mbabinder/53753554.html]]
[[空・雨・傘 - 基本的なフレームワーク21選(1) | ビジネス備忘録ブログ >http://blog.livedoor.jp/tool55/archives/900159.html]]
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**システム思考
[[「システム思考」と「論理的思考」（「ロジカル・シンキング」）との関係は？：システム思考に関するFAQ｜チェンジ・エージェント >http://change-agent.jp/systemsthinking/faq_id000265.html]]
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■本文
*論理学
[[記号論理学 論理的帰結と推論>http://www.sist.ac.jp/~suganuma/kougi/other_lecture/SE/math/logic/logic.htm#1.4]]
[[論理的帰結 - Wikipedia >http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AB%96%E7%90%86%E7%9A%84%E5%B8%B0%E7%B5%90]]
**その他
[[drecom_rnalengthのブログ : 「論理的」とは？ >http://rnalength.dreamlog.jp/archives/1333174.html]]
[[みんなに納得してもらえる「論理的」とは！：図解で描く「仕事の設計図」とは．．「目標達成へのプロセス・デザイン」：ビジネス・アーキテクトのテオリア >http://www.teoria.co.jp/70zukai/20080402.html]]
[[中学生からの論理的な議論の仕方 (論理的思考力のトレーニング) >http://ronri2.web.fc2.com/]]
*logical
|単語|分野（大分類）||定義|使用例|参考文献|コメント|
|logical|辞書||early 16c., "pertaining to logic," from logic + -al. Attested from 1580s as "conformable to laws of reasoning;" 1860 as "following as a reasonable consequence." ||[[Online Etymology Dictionary >http://www.etymonline.com/index.php?term=logical&allowed_in_frame=0]]|語源と歴史的変遷。自信の無い和訳「16世紀前半"logicにつきものである"という意味でlogic＋al 。1580年代からは、"推理の法則に適合する",1860年からは"合理的な結論に従っている"。」|
|logical|辞書||1 seeming reasonable and sensible. 2 using a thinking process in which facts and ideas are connected in a correct way: ||[[logical - Definition from Longman English Dictionary Online >http://www.ldoceonline.com/dictionary/logical]]|現在の意味。自信の無い和訳「１合理的で、しかも分別があるように見える。２．事実と発想を正しい方法で結びつける考え方を使っている。」|
||||||||
**「論理」と似た言葉との違い
***論理的と理論的の違い
[[「論理的」と「理論的」の違い- Yahoo!知恵袋 >http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q129734037]]
[[「理論的」「論理的」の意味は？ - 国語 - 教えて！goo >http://oshiete.goo.ne.jp/qa/5992517.html]]
*より緻密な論理を組み立てるための手法（スキル、ツール）
**ワンワ-ト゛/ワンミ-ニンク゛ (one word/one meaning）
>文は、一つか それ以上の単語が集まった構成要素だから、わかりやすい文か否かは、単語の選択の良い悪いで決ることはいうまでもない。したがって、単語に対する鋭い感覚をもたないと、わかりやすい文は書けない。
>〔中略〕
>「核になる語」 を使うと読み手は、単語の真の意味を推測しなくてすむ。これを ワンワート゛/ワンミーニンク゛ （one word/one meaning） の原則ということにする。そして、ワンワート゛/ワンミーニンク゛ の単語を選ぶには、類語辞典などを利用するとよい。
>[[ ロシカル・ト゛キュメント 作成法 shinoda - Page: logical-document-20051101 早稲田大学名誉教授、教育学博士 篠田義明氏 >http://www.f.waseda.jp/shinoda/logical-document-20051101.htm]]
***あい昧な形容詞・副詞を使わない。どうしても使うときは、数値などを使い具体的に説明する。
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***『...的』 『...性』 は使わない
[[ shinoda - Page: logical-document-20051201 篠田義明氏>http://www.f.waseda.jp/shinoda/logical-document-20051201.htm]]
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**ピラミッド構造(pyramid structure)
[[ピラミッド構造 | GLOBIS.JP >http://www.globis.jp/mw571]]
**MECE
[[MECE（mutually exclusive, collectively exhaustive） － ＠IT情報マネジメント用語事典 >http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/mece.html]]
**フレームワーク
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**システム思考
[[「システム思考」と「論理的思考」（「ロジカル・シンキング」）との関係は？：システム思考に関するFAQ｜チェンジ・エージェント >http://change-agent.jp/systemsthinking/faq_id000265.html]]
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