最終更新日時2012-07-29
■目次
■本文
「人工光合成とは何か、将来性(可能性)、現状、他のエネルギーとの比較」などに踏み込む前に、まず普通の光合成の定義を確認。
光合成とは何か
最も広義には、「光合成とは、光のエネルギーによって、環境中の物質から還元力を取り出し、その還元力とエネルギーを用いて行なう代謝系を全て含む反応」となる4)。この定義は、生命現象とかかわる部分を除けば、光合成の化学的な理解とよく一致する。少し化学的に言い換えると、「光合成とは、光のエネルギーによって、正の自由エネルギー変化をもつ酸化還元過程を駆動させる光エネルギー変換システム」ということができる。
(中略)
光合成の意義はグルコースを生産することではなく、還元力の生産にある。化学的には、グルコースは二酸化炭素の還元体の一形態に過ぎない。光エネルギーを用いて二酸化炭素を、より簡単な構造をもつ他の還元体、たとえば一酸化炭素CO、メタノールCH3OH、メタンCH4といった物質に変換するシステムも、もちろん光合成である。
引用元:
「化学の視点からみた光合成 ―人工光合成研究の現状と将来―」(光合成研究 20 (3) 2010、東京大学 大学院 総合文化研究科 村田滋)
人工光合成
現状
パナソニック、人工光合成を植物並み高効率に 2012/7/29
トヨタ、水とCO2のみで人工光合成
豊田中研は、リン化インジウムの半導体にルテニウムと呼ぶ特殊な金属などを塗布した光触媒を開発した。この触媒を酸化チタン光触媒と組み合わせることで、CO2を含んだ水に太陽光を当てると、酸素とギ酸ができる仕組みを確立した。
光合成の効率を表す太陽光エネルギー変換効率は0.04%。「一般的な植物の約5分の1」(豊田中研の梶野勉主席研究員)にとどまり、実用化には時間がかかる見通しだ。ただ、太陽光に含まれない特殊な紫外線や高価な薬品を付加する従来の手間をかけずに済む。
引用元:
トヨタ、水とCO2のみで人工光合成 温暖化解決手段にも :日本経済新聞
"Selective CO2"ってなんだろう。選択的二酸化炭素?なんのこっちゃ。
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最終更新:2012年07月29日 22:48