最終更新日時2012-04-17
公認会計士試験の難易度まとめ。
なお公認会計士は、短答式試験、論文式試験、就職、修了考査の4段階。
1)短答式試験
2)短答式試験に合格した人だけが論文式試験を受験
3)論文式合格者のうち、一定条件の実務経験を積める企業に就職
4)実務経験を積めた人のうち、修了考査
合格率を掛け算すると受験者のうち、公認会計士になれるのは受験年度により2%~7%。
■目次
■本文
合格率でみる試験難易度
一時期、合格者数は増えましたが、また難化傾向。
特に2011年度は2008年度比べて合格者数が半減の1500人。
STEP1.短答式試験 年二回のうちいずれか1回に受かれば良い。(合格率:3.5% ~30%)
2012年第1回は6.0%。
2011年第2回は3.5%
STEP2.短答式試験に合格した人だけが論文式試験を受験
論文式試験合格者数と合格率の推移(論文式試験合格者数÷出願者=合格率:6%~10%)
合格者数の増減に合わせて、合格率も増減。合格者を増やした2年間だけ15%付近になった。
2011年は6.5%。
STEP3.論文式試験合格者のうち、実務要件を満たせる企業に就職 (合格率:60%~)
STEP4.修了考査 (合格率70%~75%)
合格までの年数から難易度をみる
経歴別短答式合格までの勉強期間
経歴 |
平均期間 |
最も人数が多い期間(ピーク) |
回答者数 |
在学中 |
1.9年 |
2年 |
540人 |
就職せずに勉強 |
2.6年 |
2年 |
663人 |
就職後、勉強のために退職 |
2.2年 |
2年 |
273人 |
退職後、会計士を目指した |
2.4年 |
2年 |
103人 |
監査法人・会計事務所 |
2.8年 |
3年 |
84人 |
企業・官公庁 |
2.2年 |
1年 |
75人 |
その他 |
2.5年 |
1年 |
24人 |
合計 |
2.3年 |
2年 |
1,762人 |
勉強開始から論文式試験合格まで
平均年数:3年程度(平成21年:合格者数1,916名の年)
金融庁のHP情報(後述)より算出。
算出式:(勉強開始から短答式試験合格までの期間)+(短答式試験合格から論文式試験合格までの期間)
難化し合格率が減ったため、2011年合格者の平均勉強時間は、より長くなると思われる。
公認会計士試験・資格制度のあり方の検討に役立てるために、公認会計士試験合格者の意識や実態につきまして、平成21年の実務補習所入所ガイダンスの参加者を対象にしまして、昨年12月にアンケートを実施いたしました。アンケート回答者の男女比率は、男性が8割、女性が2割、それからガイダンス参加者のほとんどは平成21年の合格者ということで、平成21年の合格者数1,916名でございますので、その約9割に回答頂いたというアンケートになってございます。
1ページおめくり頂きまして、最終学歴後の経歴でございますけれども、在学中に合格した者が全体の30.6%、卒業後就職せずに合格された方が37.6%、それから就職を一度されて、その後退職して勉強に専念された方が合わせて21.4%になってございます。
1枚おめくり頂きまして、合格者の年齢分布でございますが、平均年齢は25.8歳、最も人数の多いピーク年齢は22歳となってございます。これを経歴別に見ますと、在学中に合格した者の平均年齢が22歳、就職せずに合格した者が25.4歳、就職後に勉強のために退職して合格した者の平均年齢が29.6歳、退職後に会計士を目指して合格した者が31.2歳、それから企業・官公庁に勤務しながら合格した者が32.2歳というような分布になってございます。
1枚おめくり頂きまして、今ご説明したものをグラフにしたものがこのページでございます。
もう1枚おめくり頂きまして、次に、短答式合格までにかかった勉強期間ですけれども、平均は2.3年、最も人数の多いピークが2年となってございます。
短答式合格から次に論文式合格までにかかった勉強期間ですけれども、平均は0.9年、ピークはゼロ年ということで、短答式試験合格の年に論文式試験に合格している者が最も多いというような状況になってございます。
1枚おめくり頂きまして、これを経歴別に見ますと、在学中に合格した者の短答式合格までの勉強期間の平均は1.9年、就職せずに勉強した者は2.6年、就職後、勉強のために退職して合格した者は2.2年、退職後、会計士を目指した者については2.4年、企業・官公庁に勤務しながら合格した者は2.2年というふうになってございます。
次に、短答式から論文式合格までの勉強期間について見ますと、在学中の者は0.4年、就職せずに勉強した者は1.2年、就職後、勉強のために退職した者は0.9年、退職後、会計士を目指した者は0.9年、企業・官公庁に勤務しながら合格した者は1.1年というような状況になってございます。
1枚おめくり頂きまして、これをグラフにしたものがこのページ、それから次のページになってございます。
もう1枚おめくり頂きまして、9ページでございますが、次に、論文式試験受験時の職業が学生・無職等と答えた者につきまして、受験勉強の開始時期を聞きましたところ、最終学歴の学校卒業後と答えた者が28.4%、大学1年時が20.3%、大学2年時が19.3%となってございます。これを経歴別に見ますと、在学中に合格した者の多くは大学1年から2年に受験勉強を開始、それから卒業後就職せずに合格した者の多くは大学2年から4年もしくは卒業後に受験勉強を開始、就職後に退職して合格した者の多くは卒業後に受験勉強を開始しているという状況になってございます。
引用元:
第3回公認会計士制度に関する懇談会議事録:金融庁 平成22年2月
論文式試験合格までの最短年数:0.5年(24週間)(東大主席卒業者)
合格までの必要勉強時間から難易度をみる
正確な情報はほとんどないため参考程度。
合格者の勉強時間を参考にするときには、合格者が勉強開始をどの時点と設定しているかに留意が必要。
「会計知識全くのゼロ」から勉強時間を計測している人と、簿記1級や税理士(科目)合格など会計知識がある程度ところから始めた人では、当然に勉強時間が違う。
平均勉強時間:5000時間(?)
学生の平均合格年数2.3年から考えると、1日8時間、週5日勉強していたとすると、1年は52週なので
8×5×52×2.3=4784時間となる。
約5000時間。
最小勉強時間:2000時間程度(東大主席卒業者)
ページフッタ
このページの1階層上のページ
このページの1階層下のページ
このページに含まれるタグ
このページへのアクセス数
今日: -
昨日: -
これまで合計: -
最終更新:2012年04月17日 00:07