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【705 名前: 風と木の名無しさん 投稿日: 02/02/06 11:54 ID:iJypTBXp >704 激ワラ。新田のアフロ、見たくねー。ついでに出っ歯も。  滝 「出っ歯はキスの時邪魔にならないんだよ」 W立花「うわーホントだ(×2)」兄弟で試すなよ。 新田が強制フェ○ーリさせられて、そのうえ「下手くそ!」って 井沢にボコられたりするといい感じ。え?私だけ? >703 ・・・で、ボコられた傷心の新田が岬を頼っていく、と。 優しく包みこむ岬。立ち直りが早い(ちょーしこきやすい)新田は岬に懐く。 「岬さん岬さん俺、俺オレオレー!(押し倒す)」「うん。よしよし(微笑)」 ・・・という事で、純情一本槍攻めに一票(前置き長くてすみません) 708 名前: 風と木の名無しさん 投稿日: 02/02/06 13:24 ID:wAFRBnCz 新田「みみみ岬さん!ごめんなさい!オレ…オレ止まりません!!」 (激しく腰を動かす) 岬「ちょ…新田…!」】(新田×岬他) 【本文】 710 名前: 出歯亀コンビ 投稿日: 02/02/06 13:49 ID:Hs0Zmt2d 石崎「・・・・うわっ押すな!バカッ!」 浦辺「だって見えね―だろうが・・・・・・・なにィ!!石崎!見ろ!すげぇ・・・」 石崎「ハァハァハァ・・・・」 久美「(ステキだわ・・・ウットリ・・・リアル801が楽しめるなんて・・・フフッ♪・・・)」 >>705>>708  ワロタ!どもる新田、ボコる井沢マンセー 734 名前: sage 投稿日: 02/02/07 01:25 ID:5SULHBsn 久美「石崎先輩の名前で、ホモビデオの通販申し込みました」 石崎「何考えてんだよ!かーちゃんにバレたらどうすりゃいいんだ」 浦辺「ホモでーすって明るくいえば?」 久美「浦辺先輩の家にはアヌスバンドが届きます。よろしくねっ」 浦辺「なんだってー!?」 816 名前: ひと休み 投稿日: 02/02/08 13:39 ID:Upgu9vnR サッカー王国の片隅。女子高生二人、電話での会話。 ゆ「なんか最近石崎の様子がヘンでさー」 さ「なんで?」 ゆ「浦辺とつるんでコソコソしてんの」 さ「ふーん」 ゆ「何がおかしいって、久美ちゃんもつるんでるんだ」 さ「ドリカム」 ゆ「男二人女一人の組み合わせ、なんでもドリカム扱いすんのやめな」 さ「んー」 ゆ「他にも滝くんとか高杉くんとか、まあ、ブサイク組が集まってきて」 さ「ははは」 ゆ「なんか久美ちゃんを『社長』とか崇めてるんだけどー」 さ「いいじゃん」 ゆ「だってさー!久美ちゃんって他人の男欲しがるクセあるじゃん」 さ「あったねー」 ゆ「やっぱさ、石崎呼び捨てにすんのやめて『了くん』とか呼んだ方がいいかな」 さ「んー」 ゆ「・・・早苗さ、私の話真面目に聞いてないでしょ!」 ガチャッ、ツー、ツー、ツー・・・ 女の友情はトイレットペーパーの様に薄い。 中沢早苗は携帯電話を放り出し、片手間のはずだったコロコロ カーペット掃除に本腰を入れ始めた。 38 名前:  出歯亀―ズ その1 投稿日: 02/02/11 23:56 ID:yRbnKJNS 出歯亀―ズの3人は帰路についていた。 石崎「それにしても凄かったなあ・・・・痛!なにすんだよ。」 浦辺「まったく・・・オマエは興奮しすぎなんだよ。相手にばれるかと思ったじゃねーか。」 久美「ホントホント、石崎さんがバケツひっくり返した時はバレた!って思いましたモン」 石崎「それは浦辺がオレを押しのけるからだろうが!」 浦辺「覗き穴がちいせえからしょうがねーだろ!」 久美「まあまあお二人とも落ち着いて。」 浦辺「じゃーなー!また明日!」 方向が一人違う浦辺は大きく手を振り、人ごみに消えていった。 浦辺の姿が完全に見えなくなるのを見計らい、久美は口を開いた。 久美「石崎さんはああいう男同士の、すっごく好きなんですね♪」 石崎「・・・!!!?・な・・なに!!?」 過剰なまでの反応に久美はニヤリとほくそえむ。 久美「分かってますって♪・・・はいこれ、プレゼントです♪」 石崎「なんだこりゃ??」 久美「おばあちゃんから貰ったんです。「ユメミール801」っていう薬です。     これを飲んで寝ると、そういう夢が見れるようになるんですって。」 石崎「なにィ!?」 久美「是非試してみてくださいね♪…んじゃ♪」 石崎「・・…」 40 名前:  出歯亀―ズ その2 投稿日: 02/02/11 23:59 ID:yRbnKJNS 自宅に戻った石崎は久美から貰った小瓶を見つめながらニヤニヤとほくそえんでいた。 石崎「これさえあれば・・・ハァハァ・・・今日みたいなのが見れるんだよな・・・ハァハァ・・・王道で小次健?松小次?源岬?GCか?    今日みたいに新岬でもいいかなあ、岬受けは萌えるぜ!いや待て、岬が攻めるところも見てみたいような。    井沢が受けるのも見てみたいような気がする。アイツなかなか美人だし。相手は誰がいいだろ?・・・」 ――― 一方その頃 久美「甘いですよ、石崎さん♪今のうちに思う存分想像して楽しんでおいてくださいね♪」 祖母の水晶球から石崎の様子を盗み見る久美は悪魔の微笑を浮かべた。 「ユメミール801」を一気飲みした後、石崎はドキドキしながら愛用の煎餅布団にもぐりこんだ。 普段ならこういう時には興奮してなかなか寝付けないものだが、なぜか横になったとたん恐ろしいくらいの眠気が襲ってくる。 (・・・・杉本のやつ、非合法なブツよこしやがったんじゃねぇだろうな・・・・) そんなことを考えながら石崎は深い眠りへと落ちていった。 ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ 放課後の校舎裏。 夕日に照らされるシルエットが2つ。 いつもは遅くまでにぎやかな校内も、テスト前ということもあってか静まり返っている。 2人はなんとかく帰りそびれて、いつのまにかこの場所に来ていた。 1人が校舎の壁にもたれるようにして座り込むと、それに合わせてもう一人もその横に座り込んだ。 黙り込んだまま、2人は西の空を見上げる。 ここからの夕日は格別だ。 以前なにげなく2人で通りかかったときに、見つけた場所。 別に他の誰に教えても良かったはずなのに、2人はそれをしなかった。 お互い申し合わせたわけではない、なんとなく他の誰にも教えたくなかった・・・・2人の秘密の場所。 やがて1人が静かに口を開いた・・・・・ 41 名前:  出歯亀―ズ その2 投稿日: 02/02/12 00:02 ID:yeDUeeJ7 「なあ石崎、卒業したらやっぱりプロめざすのか?」 「ああ、無理かもしんねぇけどな。やれるだけやってみるつもりだ。」「おまえもだろ?」 「・・・・いや、俺は実家の豆腐屋を継ぐつもりだ。オヤジがあんまり調子よくないみたいだからな・・・   だからオレのサッカーは高校までで終わり。」 「そうか・・・」 そっと石崎は浦辺に寄り添い、その手を握り締めた。 「・・・いつまでもおまえたちとサッカーしていたいんだけどな」 「おれたちと、じゃなくておれと、だろ?」 浦辺はただ切なげに微笑んだだけでそれには答えなかった。 「・・・おれも・・・おまえと一緒に南葛商店街を盛り立てていきたかったよ。」 「引退したらおれも実家を継ぐよ。おれら2人で世界一の商店街を作ってやろうぜ。それまで豆腐屋つぶすんじゃねーぞ。」 「潰すかって。おまえも顔面ブロックのし過ぎで脳障害起こすんじゃねーぞ。」 浦辺は自分の肩によりかかるイガクリ頭をそっと優しく撫でた。 「これでも一応心配してんだからな。」 「ああ。」 2人のシルエットが重なる。 一緒に過ごせる期間は残りわずか せめてあの夕日が沈むまでは一緒に・・・・ 倒れこんだ芝生がひんやりと冷たくて、 互いの体温がやけに熱く感じられて、 真っ赤な夕日だけが2人を見つめていた・・・・・ 42 名前:  出歯亀―ズ その4 投稿日: 02/02/12 00:04 ID:yeDUeeJ7 石崎「うぎゃぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!」 愛用の煎餅布団を蹴り上げ、石崎は飛び上がった。 おれは一体??・・・・浦辺と○△×!!?そしてこの切ない気持ちはなんだ?! 石崎「・・・・・これがあの薬の効果か・・・・ウツダシノウ・・・・・」 翌日、浦辺の一挙一動にビクビクする石崎と、それをほくそえみつつ眺める久美の姿が見うけられた。 53 名前: 滝一の日記 投稿日: 02/02/12 00:54 ID:ARQPEPqd 犬の散歩で土手を歩いていたら、なにやら叫び声が聞こえた。 来生だ。びっくりして土手を駆け下りると、ヤツも俺に気づいて振り返った。 「俺だけじゃん。声変わりしないの。声枯らそうと思ってさ」 「気にすんな。翼だってまだだろ」 「でも、翼はサッカーうまいじゃん」 お前だって・・・俺たちだって結構うまいぜ?だめか? それにお前だって井沢に慕われてて男らしいとこあるし。 井沢の慕いっぷりが、最近ちょっと妙な感じだけど。ま、いっか。 それから5年後、自分が出歯亀ーズに参加申し込みをする羽目になるとは 知らぬ12歳の滝一だった・・・(つーかこいつ出歯亀そのもの) 59 名前: 私も参加希望 投稿日: 02/02/12 01:21 ID:ARQPEPqd 秋田県の双子 政「和夫ぉ、石崎から手紙だ。『あなたも出歯亀ーズに加入しませんか』」 和「めくるめく世界を鑑賞しながら、ビジネスチャンス!・・・?」 政「デジカメ、ビデオをお持ちの方、ご優待か・・・うちにあるよな」 大阪府のデブ 中西「なんや。エロを商売に結びつけるんかいな。ベタやなー。    でもオモロイ事になりそうやんなー。のらせてもらうで」 日本中から困ったブサイクちゃんが静岡目指して集結しつつあった。 杉ババ「淫欲の星が紫に光りて・・・」 久美 「ぶっちゃけ、どーなの?」 杉ババ「もう、やりまくりみたいなー、って感じー、じゃ」 久美 「合宿にも間者を送り込む手筈はできているわ。ふふ」 531 名前: 出歯亀―ズ~愛の嵐編~ 投稿日: 02/03/17 08:42 ID:PruggdRX ○月×日――――全日本の合宿所に、あるメールが届いた。 ------------------------------------------------------------------- 出歯亀―ズの皆さん、ごきげんよう♪ 久美です。 早速ですが、指令です。 おばあちゃんの占いによると、 どうやら○月×日の夜、共同浴場に淫欲の星が降りてくるそうです。 ちゃーんと撮影しといてくださいです(はぁと なお今回の作戦はデジカメ持参(エライッ)の立花兄弟に実行してもらいます。 でわでわ任務遂行ヨロシクおねがいしまーす(はぁと んじゃ。                                    久美                     ------------------------------------------------------------------ 和「俺らの出番だな、兄ちゃん!」 政「だな!和夫!」 532 名前: 出歯亀―ズ~愛の嵐編~ 投稿日: 02/03/17 08:42 ID:PruggdRX 天井裏に飛び上がるために立花兄弟は次籐に発射を頼んだ。 次籐は「何をする気タイ??」としきりに不思議がっていたが、笑って誤魔化しつつ、 お得意のスカイラブハリケーンで蜘蛛の巣だらけの暗く狭い天井裏に忍び込んだ。 持参した懐中電灯で行き先を照らしつつ、慎重に進む2人。 和「兄ちゃん、ここでいいのか?」 政「メールには風呂場って書いてあった…あ?!三杉キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 」 和「井沢キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 」 和「み、三杉の…ティンポでかいよ…兄ちゃん…(;´Д')ハァハァ …」   政「…ハァハァ…井沢のフェラーリ…(;´Д`)ハァハァ …」 和「…なあ、兄ちゃん、ちょっと鼻息荒すぎるぞ。」 政「うるさいぞ、気が散るから話しかけるなよ…」 和「兄ちゃん……興奮しすぎじゃないか…?」 政「…(;´Д`)ハァハァ …」 和「???!!!…に、兄ちゃん…?!」 533 名前: 出歯亀―ズ~愛の嵐編~ 投稿日: 02/03/17 08:48 ID:PruggdRX ―――和夫は政夫の破ち切れんばかりに膨れあがった股間を凝視していた。    自分と同じ姿の兄―――いつも一緒に同じ時を過ごしてきた…  お互い何もかも分かり合っているはずだった。それなのに…… 生まれてはじめて兄の雄の部分を知った和夫は軽く眩暈を感じた。 しかしながらその衝撃は次第に甘美な欲望へと変貌していった。 兄の…自らの分身の未知の聖域に足を踏み入れたい――― おもむろにカメラのレンズを政夫に向ける和夫。 レンズ越しに愛撫を加えるかのごとく自らの分身を映し出すと、政夫の頬が薔薇色に染まる。 政夫の抗う声も和夫には届かない。 耳にこぼれ落ちるのは1トーン低い和夫の声。 冷たいガラスの目に囚われた政夫―――彼の中にも得も知れぬ感情が生まれ始めていた。 いつしか階下の情事は頭の中から消え去っていた。 534 名前: 出歯亀―ズ~愛の嵐編~ 投稿日: 02/03/17 08:50 ID:PruggdRX 自らを映し出した鏡が近づいてくる… …無機質な感触の代わりに…甘い口づけ… 真珠が触れ合うような音を立て二人の前歯と前歯がぶつかる 淫欲の魔獣に魅入れられた双子たちは身を互いに委ねあう     俺と同じ指先…だけど…違う…和夫の眼差し…      俺と同じ唇…だけど…違う…政夫の吐息… 開幕を焦らすオペラカーテンのように辺り一面に張り巡らされた蜘蛛の巣。 政夫の手からこぼれ落ちた懐中電灯は2人を照らすスポットライト ―――今夜の主役を快楽の舞台へと誘う。 そして二人の鼓動が背徳のセレナーデを奏で始める。 …ああ…俺たちは禁断の果実に口を付けてしまったんだね…… …大丈夫だよ…たとえ地獄に落とされようとも…お前だけは…お前だけは…空に逃がしてやる…… …兄ちゃん… …兄と呼ぶな…今だけは…名前で……    ……政夫……  …和夫……… ―――こうしてデジカメのバッテリーは無駄に消耗されてゆくのであった…… 535 名前: 出歯亀―ズ~愛の嵐編~ 投稿日: 02/03/17 09:09 ID:PruggdRX ―――「ヘヘッ!上演会まで待てねーぜ!」 やけにしおらしい立花兄弟から無断借用したデジカメを持って意気揚揚と映像室に向かう石崎。 この後、背徳の双子のスカイLOVEハリケーンを喰らうはめになることを彼はまだ知らない……                                            (END
【705 名前: 風と木の名無しさん 投稿日: 02/02/06 11:54 ID:iJypTBXp >704 激ワラ。新田のアフロ、見たくねー。ついでに出っ歯も。  滝 「出っ歯はキスの時邪魔にならないんだよ」 W立花「うわーホントだ(×2)」兄弟で試すなよ。 新田が強制フェ○ーリさせられて、そのうえ「下手くそ!」って 井沢にボコられたりするといい感じ。え?私だけ? >703 ・・・で、ボコられた傷心の新田が岬を頼っていく、と。 優しく包みこむ岬。立ち直りが早い(ちょーしこきやすい)新田は岬に懐く。 「岬さん岬さん俺、俺オレオレー!(押し倒す)」「うん。よしよし(微笑)」 ・・・という事で、純情一本槍攻めに一票(前置き長くてすみません) 708 名前: 風と木の名無しさん 投稿日: 02/02/06 13:24 ID:wAFRBnCz 新田「みみみ岬さん!ごめんなさい!オレ…オレ止まりません!!」 (激しく腰を動かす) 岬「ちょ…新田…!」】(新田×岬他) 【本文】 710 名前: 出歯亀コンビ 投稿日: 02/02/06 13:49 ID:Hs0Zmt2d 石崎「・・・・うわっ押すな!バカッ!」 浦辺「だって見えね―だろうが・・・・・・・なにィ!!石崎!見ろ!すげぇ・・・」 石崎「ハァハァハァ・・・・」 久美「(ステキだわ・・・ウットリ・・・リアル801が楽しめるなんて・・・フフッ♪・・・)」 >>705>>708  ワロタ!どもる新田、ボコる井沢マンセー 734 名前: sage 投稿日: 02/02/07 01:25 ID:5SULHBsn 久美「石崎先輩の名前で、ホモビデオの通販申し込みました」 石崎「何考えてんだよ!かーちゃんにバレたらどうすりゃいいんだ」 浦辺「ホモでーすって明るくいえば?」 久美「浦辺先輩の家にはアヌスバンドが届きます。よろしくねっ」 浦辺「なんだってー!?」 816 名前: ひと休み 投稿日: 02/02/08 13:39 ID:Upgu9vnR サッカー王国の片隅。女子高生二人、電話での会話。 ゆ「なんか最近石崎の様子がヘンでさー」 さ「なんで?」 ゆ「浦辺とつるんでコソコソしてんの」 さ「ふーん」 ゆ「何がおかしいって、久美ちゃんもつるんでるんだ」 さ「ドリカム」 ゆ「男二人女一人の組み合わせ、なんでもドリカム扱いすんのやめな」 さ「んー」 ゆ「他にも滝くんとか高杉くんとか、まあ、ブサイク組が集まってきて」 さ「ははは」 ゆ「なんか久美ちゃんを『社長』とか崇めてるんだけどー」 さ「いいじゃん」 ゆ「だってさー!久美ちゃんって他人の男欲しがるクセあるじゃん」 さ「あったねー」 ゆ「やっぱさ、石崎呼び捨てにすんのやめて『了くん』とか呼んだ方がいいかな」 さ「んー」 ゆ「・・・早苗さ、私の話真面目に聞いてないでしょ!」 ガチャッ、ツー、ツー、ツー・・・ 女の友情はトイレットペーパーの様に薄い。 中沢早苗は携帯電話を放り出し、片手間のはずだったコロコロ カーペット掃除に本腰を入れ始めた。 38 名前:  出歯亀―ズ その1 投稿日: 02/02/11 23:56 ID:yRbnKJNS 出歯亀―ズの3人は帰路についていた。 石崎「それにしても凄かったなあ・・・・痛!なにすんだよ。」 浦辺「まったく・・・オマエは興奮しすぎなんだよ。相手にばれるかと思ったじゃねーか。」 久美「ホントホント、石崎さんがバケツひっくり返した時はバレた!って思いましたモン」 石崎「それは浦辺がオレを押しのけるからだろうが!」 浦辺「覗き穴がちいせえからしょうがねーだろ!」 久美「まあまあお二人とも落ち着いて。」 浦辺「じゃーなー!また明日!」 方向が一人違う浦辺は大きく手を振り、人ごみに消えていった。 浦辺の姿が完全に見えなくなるのを見計らい、久美は口を開いた。 久美「石崎さんはああいう男同士の、すっごく好きなんですね♪」 石崎「・・・!!!?・な・・なに!!?」 過剰なまでの反応に久美はニヤリとほくそえむ。 久美「分かってますって♪・・・はいこれ、プレゼントです♪」 石崎「なんだこりゃ??」 久美「おばあちゃんから貰ったんです。「ユメミール801」っていう薬です。     これを飲んで寝ると、そういう夢が見れるようになるんですって。」 石崎「なにィ!?」 久美「是非試してみてくださいね♪…んじゃ♪」 石崎「・・…」 40 名前:  出歯亀―ズ その2 投稿日: 02/02/11 23:59 ID:yRbnKJNS 自宅に戻った石崎は久美から貰った小瓶を見つめながらニヤニヤとほくそえんでいた。 石崎「これさえあれば・・・ハァハァ・・・今日みたいなのが見れるんだよな・・・ハァハァ・・・王道で小次健?松小次?源岬?GCか?    今日みたいに新岬でもいいかなあ、岬受けは萌えるぜ!いや待て、岬が攻めるところも見てみたいような。    井沢が受けるのも見てみたいような気がする。アイツなかなか美人だし。相手は誰がいいだろ?・・・」 ――― 一方その頃 久美「甘いですよ、石崎さん♪今のうちに思う存分想像して楽しんでおいてくださいね♪」 祖母の水晶球から石崎の様子を盗み見る久美は悪魔の微笑を浮かべた。 「ユメミール801」を一気飲みした後、石崎はドキドキしながら愛用の煎餅布団にもぐりこんだ。 普段ならこういう時には興奮してなかなか寝付けないものだが、なぜか横になったとたん恐ろしいくらいの眠気が襲ってくる。 (・・・・杉本のやつ、非合法なブツよこしやがったんじゃねぇだろうな・・・・) そんなことを考えながら石崎は深い眠りへと落ちていった。 ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ 放課後の校舎裏。 夕日に照らされるシルエットが2つ。 いつもは遅くまでにぎやかな校内も、テスト前ということもあってか静まり返っている。 2人はなんとかく帰りそびれて、いつのまにかこの場所に来ていた。 1人が校舎の壁にもたれるようにして座り込むと、それに合わせてもう一人もその横に座り込んだ。 黙り込んだまま、2人は西の空を見上げる。 ここからの夕日は格別だ。 以前なにげなく2人で通りかかったときに、見つけた場所。 別に他の誰に教えても良かったはずなのに、2人はそれをしなかった。 お互い申し合わせたわけではない、なんとなく他の誰にも教えたくなかった・・・・2人の秘密の場所。 やがて1人が静かに口を開いた・・・・・ 41 名前:  出歯亀―ズ その2 投稿日: 02/02/12 00:02 ID:yeDUeeJ7 「なあ石崎、卒業したらやっぱりプロめざすのか?」 「ああ、無理かもしんねぇけどな。やれるだけやってみるつもりだ。」「おまえもだろ?」 「・・・・いや、俺は実家の豆腐屋を継ぐつもりだ。オヤジがあんまり調子よくないみたいだからな・・・   だからオレのサッカーは高校までで終わり。」 「そうか・・・」 そっと石崎は浦辺に寄り添い、その手を握り締めた。 「・・・いつまでもおまえたちとサッカーしていたいんだけどな」 「おれたちと、じゃなくておれと、だろ?」 浦辺はただ切なげに微笑んだだけでそれには答えなかった。 「・・・おれも・・・おまえと一緒に南葛商店街を盛り立てていきたかったよ。」 「引退したらおれも実家を継ぐよ。おれら2人で世界一の商店街を作ってやろうぜ。それまで豆腐屋つぶすんじゃねーぞ。」 「潰すかって。おまえも顔面ブロックのし過ぎで脳障害起こすんじゃねーぞ。」 浦辺は自分の肩によりかかるイガクリ頭をそっと優しく撫でた。 「これでも一応心配してんだからな。」 「ああ。」 2人のシルエットが重なる。 一緒に過ごせる期間は残りわずか せめてあの夕日が沈むまでは一緒に・・・・ 倒れこんだ芝生がひんやりと冷たくて、 互いの体温がやけに熱く感じられて、 真っ赤な夕日だけが2人を見つめていた・・・・・ 42 名前:  出歯亀―ズ その4 投稿日: 02/02/12 00:04 ID:yeDUeeJ7 石崎「うぎゃぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!」 愛用の煎餅布団を蹴り上げ、石崎は飛び上がった。 おれは一体??・・・・浦辺と○△×!!?そしてこの切ない気持ちはなんだ?! 石崎「・・・・・これがあの薬の効果か・・・・ウツダシノウ・・・・・」 翌日、浦辺の一挙一動にビクビクする石崎と、それをほくそえみつつ眺める久美の姿が見うけられた。 53 名前: 滝一の日記 投稿日: 02/02/12 00:54 ID:ARQPEPqd 犬の散歩で土手を歩いていたら、なにやら叫び声が聞こえた。 来生だ。びっくりして土手を駆け下りると、ヤツも俺に気づいて振り返った。 「俺だけじゃん。声変わりしないの。声枯らそうと思ってさ」 「気にすんな。翼だってまだだろ」 「でも、翼はサッカーうまいじゃん」 お前だって・・・俺たちだって結構うまいぜ?だめか? それにお前だって井沢に慕われてて男らしいとこあるし。 井沢の慕いっぷりが、最近ちょっと妙な感じだけど。ま、いっか。 それから5年後、自分が出歯亀ーズに参加申し込みをする羽目になるとは 知らぬ12歳の滝一だった・・・(つーかこいつ出歯亀そのもの) 59 名前: 私も参加希望 投稿日: 02/02/12 01:21 ID:ARQPEPqd 秋田県の双子 政「和夫ぉ、石崎から手紙だ。『あなたも出歯亀ーズに加入しませんか』」 和「めくるめく世界を鑑賞しながら、ビジネスチャンス!・・・?」 政「デジカメ、ビデオをお持ちの方、ご優待か・・・うちにあるよな」 大阪府のデブ 中西「なんや。エロを商売に結びつけるんかいな。ベタやなー。    でもオモロイ事になりそうやんなー。のらせてもらうで」 日本中から困ったブサイクちゃんが静岡目指して集結しつつあった。 杉ババ「淫欲の星が紫に光りて・・・」 久美 「ぶっちゃけ、どーなの?」 杉ババ「もう、やりまくりみたいなー、って感じー、じゃ」 久美 「合宿にも間者を送り込む手筈はできているわ。ふふ」 531 名前: 出歯亀―ズ~愛の嵐編~ 投稿日: 02/03/17 08:42 ID:PruggdRX ○月×日――――全日本の合宿所に、あるメールが届いた。 ------------------------------------------------------------------- 出歯亀―ズの皆さん、ごきげんよう♪ 久美です。 早速ですが、指令です。 おばあちゃんの占いによると、 どうやら○月×日の夜、共同浴場に淫欲の星が降りてくるそうです。 ちゃーんと撮影しといてくださいです(はぁと なお今回の作戦はデジカメ持参(エライッ)の立花兄弟に実行してもらいます。 でわでわ任務遂行ヨロシクおねがいしまーす(はぁと んじゃ。                                    久美                     ------------------------------------------------------------------ 和「俺らの出番だな、兄ちゃん!」 政「だな!和夫!」 532 名前: 出歯亀―ズ~愛の嵐編~ 投稿日: 02/03/17 08:42 ID:PruggdRX 天井裏に飛び上がるために立花兄弟は次籐に発射を頼んだ。 次籐は「何をする気タイ??」としきりに不思議がっていたが、笑って誤魔化しつつ、 お得意のスカイラブハリケーンで蜘蛛の巣だらけの暗く狭い天井裏に忍び込んだ。 持参した懐中電灯で行き先を照らしつつ、慎重に進む2人。 和「兄ちゃん、ここでいいのか?」 政「メールには風呂場って書いてあった…あ?!三杉キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 」 和「井沢キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 」 和「み、三杉の…ティンポでかいよ…兄ちゃん…(;´Д')ハァハァ …」   政「…ハァハァ…井沢のフェラーリ…(;´Д`)ハァハァ …」 和「…なあ、兄ちゃん、ちょっと鼻息荒すぎるぞ。」 政「うるさいぞ、気が散るから話しかけるなよ…」 和「兄ちゃん……興奮しすぎじゃないか…?」 政「…(;´Д`)ハァハァ …」 和「???!!!…に、兄ちゃん…?!」 533 名前: 出歯亀―ズ~愛の嵐編~ 投稿日: 02/03/17 08:48 ID:PruggdRX ―――和夫は政夫の破ち切れんばかりに膨れあがった股間を凝視していた。    自分と同じ姿の兄―――いつも一緒に同じ時を過ごしてきた…  お互い何もかも分かり合っているはずだった。それなのに…… 生まれてはじめて兄の雄の部分を知った和夫は軽く眩暈を感じた。 しかしながらその衝撃は次第に甘美な欲望へと変貌していった。 兄の…自らの分身の未知の聖域に足を踏み入れたい――― おもむろにカメラのレンズを政夫に向ける和夫。 レンズ越しに愛撫を加えるかのごとく自らの分身を映し出すと、政夫の頬が薔薇色に染まる。 政夫の抗う声も和夫には届かない。 耳にこぼれ落ちるのは1トーン低い和夫の声。 冷たいガラスの目に囚われた政夫―――彼の中にも得も知れぬ感情が生まれ始めていた。 いつしか階下の情事は頭の中から消え去っていた。 534 名前: 出歯亀―ズ~愛の嵐編~ 投稿日: 02/03/17 08:50 ID:PruggdRX 自らを映し出した鏡が近づいてくる… …無機質な感触の代わりに…甘い口づけ… 真珠が触れ合うような音を立て二人の前歯と前歯がぶつかる 淫欲の魔獣に魅入れられた双子たちは身を互いに委ねあう     俺と同じ指先…だけど…違う…和夫の眼差し…      俺と同じ唇…だけど…違う…政夫の吐息… 開幕を焦らすオペラカーテンのように辺り一面に張り巡らされた蜘蛛の巣。 政夫の手からこぼれ落ちた懐中電灯は2人を照らすスポットライト ―――今夜の主役を快楽の舞台へと誘う。 そして二人の鼓動が背徳のセレナーデを奏で始める。 …ああ…俺たちは禁断の果実に口を付けてしまったんだね…… …大丈夫だよ…たとえ地獄に落とされようとも…お前だけは…お前だけは…空に逃がしてやる…… …兄ちゃん… …兄と呼ぶな…今だけは…名前で……    ……政夫……  …和夫……… ―――こうしてデジカメのバッテリーは無駄に消耗されてゆくのであった…… 535 名前: 出歯亀―ズ~愛の嵐編~ 投稿日: 02/03/17 09:09 ID:PruggdRX ―――「ヘヘッ!上演会まで待てねーぜ!」 やけにしおらしい立花兄弟から無断借用したデジカメを持って意気揚揚と映像室に向かう石崎。 この後、背徳の双子のスカイLOVEハリケーンを喰らうはめになることを彼はまだ知らない……                                            (END

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