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787 名前: シナイ小次…? 投稿日: 02/04/05 22:46 ID:+7ApUNUr 俺のフヌケたプレイを見た吉良監督の言葉「鍛え直したかったら沖縄へ来い」 俺は、すぐさまそれに飛びついた。 (若島津、おまえのことも大事だが、サッカーのことも大事なんだ。天秤にはかけられない。必ず戻る。待っていてくれ) 俺は沖縄へ旅立った。 788 名前: シナイ小次…? 投稿日: 02/04/05 22:46 ID:+7ApUNUr 沖縄に着いた俺に、監督は開口一番こう言った。 「小次郎。ワシが気がついてないとでも思っていたのか?」 「…何をです?」 「おまえの牙が抜け落ちた理由じゃよ。女の腐ったような今のプレイ…、おまえ、『女』になったな!?」 「!!」 女になったつもりは毛頭ない。が、心当たりもなくはない。 ともすれば攻撃的な若島津の抱き方。あいつの腕に乱暴に抱かれるだけで、俺は力が抜けてしまう。熱い快感に翻弄されるまま、『女』のように嬌声をあげる。 それを、吉良監督に見破られたのだろうか。 「フン。ワシはお見通しよ。若島津だろうが。馬鹿な奴等だ!」 そう言い放つと同時に、竹刀が飛んできた。よける間もなく、吹っ飛ぶ。目をギラつかせて何度も何度も竹刀を振り下ろす監督の猛打に、俺は気を失ってしまった。 「うぐっ…!!」 激痛で目覚めた俺は、砂浜にうつぶせになっていた。下半身にざらつく砂を感じる。いや、それよりもこの痛みは…! 「どうじゃ、竹刀でもいいじゃろう。ああ?小次郎よ」 「いっ…!!」 俺は、後ろに竹刀を突っ込まれ、犯されていた。吉良監督に押さえつけられている―というより、足を向いて馬乗りになっているらしい。 ささくれだった竹が突き刺さり、開いていないそこは裂けるような痛みしか感じない。 「か…んと、く…、やめ…!」 「猛虎復活のために、こんなもの、使えないようにしてやるのが一番じゃ。ほれっ、ほれっ、ほれっ!」 「ぐはっ!!」 固い竹刀を何度も出し入れされ、激痛の中で血の匂いを嗅いだ。内蔵に響く突き上げに、吐き気すら覚えた。 俺は、またもや気を失った。 789 名前: シナイ小次…? 投稿日: 02/04/05 22:48 ID:+7ApUNUr 次の日からも、ある意味、地獄だった。 あんな無茶はされなかったが、そのかわり沖縄の波に負けないようなシュート練習が、来る日も来る日も続いたのだ。 傷ついたそこは、厳しい練習のおかげで治るどころか悪化していた。常にジュクジュク出血し、ジャージまで血に染める。監督はそんな俺を見て、「まだ女の性根が抜けきってないのか、小次郎!」と、竹刀と一緒に罵声が飛ぶ。死を覚悟した瞬間もあった。だが、 (死ぬのなら、若島津、おまえと一緒にフィールドの上で、だ…!) そんな思いを監督に知られれば、あの日の悪夢が再び襲うだろう。 それでも、俺は若島津もサッカーもどちらも選べない、どちらも欠くことはできない存在なんだ、という思いを強くしていった。 (おまえに会いたい…!!) その一心で蹴ったボールは、荒れ狂う波を越えた。奇跡が起きたのだった。
787 名前: シナイ小次…? 投稿日: 02/04/05 22:46 ID:+7ApUNUr 俺のフヌケたプレイを見た吉良監督の言葉「鍛え直したかったら沖縄へ来い」 俺は、すぐさまそれに飛びついた。 (若島津、おまえのことも大事だが、サッカーのことも大事なんだ。天秤にはかけられない。必ず戻る。待っていてくれ) 俺は沖縄へ旅立った。 788 名前: シナイ小次…? 投稿日: 02/04/05 22:46 ID:+7ApUNUr 沖縄に着いた俺に、監督は開口一番こう言った。 「小次郎。ワシが気がついてないとでも思っていたのか?」 「…何をです?」 「おまえの牙が抜け落ちた理由じゃよ。女の腐ったような今のプレイ…、おまえ、『女』になったな!?」 「!!」 女になったつもりは毛頭ない。が、心当たりもなくはない。 ともすれば攻撃的な若島津の抱き方。あいつの腕に乱暴に抱かれるだけで、俺は力が抜けてしまう。熱い快感に翻弄されるまま、『女』のように嬌声をあげる。 それを、吉良監督に見破られたのだろうか。 「フン。ワシはお見通しよ。若島津だろうが。馬鹿な奴等だ!」 そう言い放つと同時に、竹刀が飛んできた。よける間もなく、吹っ飛ぶ。目をギラつかせて何度も何度も竹刀を振り下ろす監督の猛打に、俺は気を失ってしまった。 「うぐっ…!!」 激痛で目覚めた俺は、砂浜にうつぶせになっていた。下半身にざらつく砂を感じる。いや、それよりもこの痛みは…! 「どうじゃ、竹刀でもいいじゃろう。ああ?小次郎よ」 「いっ…!!」 俺は、後ろに竹刀を突っ込まれ、犯されていた。吉良監督に押さえつけられている―というより、足を向いて馬乗りになっているらしい。 ささくれだった竹が突き刺さり、開いていないそこは裂けるような痛みしか感じない。 「か…んと、く…、やめ…!」 「猛虎復活のために、こんなもの、使えないようにしてやるのが一番じゃ。ほれっ、ほれっ、ほれっ!」 「ぐはっ!!」 固い竹刀を何度も出し入れされ、激痛の中で血の匂いを嗅いだ。内蔵に響く突き上げに、吐き気すら覚えた。 俺は、またもや気を失った。 789 名前: シナイ小次…? 投稿日: 02/04/05 22:48 ID:+7ApUNUr 次の日からも、ある意味、地獄だった。 あんな無茶はされなかったが、そのかわり沖縄の波に負けないようなシュート練習が、来る日も来る日も続いたのだ。 傷ついたそこは、厳しい練習のおかげで治るどころか悪化していた。常にジュクジュク出血し、ジャージまで血に染める。監督はそんな俺を見て、「まだ女の性根が抜けきってないのか、小次郎!」と、竹刀と一緒に罵声が飛ぶ。死を覚悟した瞬間もあった。だが、 (死ぬのなら、若島津、おまえと一緒にフィールドの上で、だ…!) そんな思いを監督に知られれば、あの日の悪夢が再び襲うだろう。 それでも、俺は若島津もサッカーもどちらも選べない、どちらも欠くことはできない存在なんだ、という思いを強くしていった。 (おまえに会いたい…!!) その一心で蹴ったボールは、荒れ狂う波を越えた。奇跡が起きたのだった。

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