752 名前: 佐野、独白  投稿日: 02/02/07 18:33 ID:ryaSu7aY
    次藤さんはガタイに似合わず、繊細な面をもっている。
    バナナのような指で俺の髪をまさぐり、枝毛をちまちまと切ってくれる。
    俺はおとなしく次藤さんの胡座の上に座っているだけで、幸せ。

    でもさ、そこから先が・・・ないんだよねぇ。
    大事にしてくれてるんだなあって、涙出そうになる時がある。
    俺も男だし、そういう欲求あるんですけどー!とは言えない。
    この安らかな幸せを壊したくない。

    もうすぐ全日本合宿。次藤さんは気付いてないけど、俺の中にもう一人・・・
    ごめんね。次藤さん。浮気しちゃうかも。
    だって、ほら。こうして背伸びしたって、あなたにキスが届かない。

796 名前: 752の続き  投稿日: 02/02/08 01:51 ID:1c2t6ijh
    俺の次藤さんへの気持ちとは別に、どこかもっと疚しい部分を刺激する人。
    他人にそつなくソフトに接していながら、時折、あらぬ遠くを見ている人。
    次藤さんに子供扱いされた(まあ、あの人から見たら俺は子供だけども)夜、
    井沢さん、あなたに無性に会いたい時がある。
    俺がやらしい事しかけたら、あなた、どんな顔するんだろう?
    やっぱり子供扱いで、頭をポンポンって叩くんですか?

    それとも、受け止めてくれますか?
    俺の事、認めてくれよ・・・頼むよ。

806 名前: 796の続き  投稿日: 02/02/08 04:10 ID:Pd14QFYL
    「井沢さん、ちょっと後で、いいですか?」
    俺の声、上擦ってた。格好悪い。
    でも井沢さんは気にしない様子で頷いてくれた・・・さあ、今夜だ。

    皆が寝静まった深夜、俺と井沢さんは厨房で向かい合っていた。
    「なんか飲みながら話そう。その方がいいだろ?」
    合宿所の巨大な業務用冷蔵庫の中から麦茶を取りだし、
    俺の分もコップに注いでくれた。
    「次藤となんかあったの?」
    「俺がなにかあれば、必ず次藤さんですか」
    ちくっと、良心が痛んだ。次藤さん、ごめんなさい。
    でも、ここは吹っ切らないと、俺はいつまでも先に進めない。
    「あの、キスしてもいいですか」
    井沢さんはくすっと笑った。
    「そういうのはさ、わざわざ訊いてからするもんじゃないだろ」
    ・・・そうかよ。じゃ、もう訊かねぇ。
    冷蔵庫に凭れて立っている井沢さんに飛びついてキスした。

808 名前: 806の続き  投稿日: 02/02/08 04:25 ID:6YU/cMZZ
    くそっ、次何すりゃいいんだよ。いきなりのっかるわけにもいかないし。
    俺は両手を握りしめてその場に立ち尽くすしかなかった。
    でも、井沢さんの顔から視線だけは逸らすまいと思った。
    俯いたら、また頭ポンポン、だ。
    よく頑張ったね、ってご褒美の抱っこなんかもういらない。

813 名前: 808の続き1  投稿日: 02/02/08 08:26 ID:U34NcfsC
    井沢さんは一瞬目を伏せると、後ろを向いて冷蔵庫何やら取りだした。
    「佐野、甘いもの好きか?」
    なにぃ?この状況でこの人何寝ぼけた事を言って・・・
    井沢さんは俺に背を向けたまま、勢いよくTシャツを脱いだ。
    振り返るなり裸の胸に--手にしたチューブから練乳をひと垂らしする。
    「おいで」
    俺は吸い寄せられるように、井沢さんの胸に口づけていた。
    美味しい。練乳の甘みは勿論、舌を押し返す井沢さんの乳首は
    ぷっくりした弾力を持っていて、その触感が・・・そして井沢さんの
    喘ぎ声が耳に美味しい。
    「うっ・・・そうだよ、佐野、こっちも舌で・・・」
    たまらず押し倒し、井沢さんが印す練乳の路を舌先で辿る。
    もう片方の乳首、鳩尾、臍の周囲・・・えぇい!フライングだ!
    「はぁっ、うくっ・・・佐野ぉ、そこまだ、ぁあっ」
    練乳を井沢さんの手から奪い取り、井沢さんのアレの先っぽに垂らす。
    ぷりぷりした先端をぐるりと嘗め回し、根元から手でしごきあげる。
    井沢さんは短く、浅く、喘ぎだす。目の焦点が定まってない。


814 名前: 808の続き2 投稿日: 02/02/08 08:29 ID:U34NcfsC
    「だめ・・・も、して・・・んっ」
    井沢さんはまた練乳を自分の奥深い部分に塗り込めだした。
    ぐちゅっ、湿った音を立てて、井沢さんの指が根元まで埋まる。
    その凄艶な表情にちょっとビビリ入った時、井沢さんが抱きついてきた。
    勢いで倒れた俺の下半身を剥きだしにし、跨ってくる。
    そしてずぶずぶと俺の・・・いきり立ったアレを練乳まみれのアソコに
    呑み込んだ。
    あっ・・・熔けちゃいそうに、気持ちいい。
    「佐野・・・結構、大きいんだな、俺の、中・・・いっぱい」
    でも違う!リードしてもらって、こんなの大人のセックスじゃない。
    起きあがって体勢を変えようにも、井沢さんの内部が気持ちよくって、
    熱くて、俺はガクガクと腰を揺することしかできない。
    「い・・・いっしょ、に・・・いこ・・・っ」
    井沢さんが激しいリズムで上下に弾む。も、もう俺、あっ、
    全身に力が入り、アレが弾けるような快感に痙攣した。
    どくどくと吐き出した俺の精液を体内に受け止め、井沢さんが白い喉を
    反らせた。
    「・・・くっ」
    俺の鳩尾に、井沢さんの練乳・・・みたいな飛沫が飛んだ。

823 名前: 佐野・おまけ1  投稿日: 02/02/08 20:30 ID:9AyAjXKa
    部屋に戻ると次藤さんが布団をはね飛ばして鼾をかいていた。
    それをかけ直してあげながら、そっと横に滑り込んでみる。
    ・・・俺は結局井沢さんの掌の上で遊ばされた猿だ。
    アイアイだ。ピグミーマーモセットだ。
    石崎さんがおにぎりを食べている図が浮かんできて、
    少し笑えた。ケケケ・・・はぁ。


824 名前: 佐野・おまけ2 投稿日: 02/02/08 20:31 ID:9AyAjXKa
    いきなり次藤さんが寝返りをうち、俺は巨体の下敷きになった。
    そして唇を吸われた。えっ、ええ!?
    「んー・・・なんだ。甘い匂いがしたもんでの、食ってみたタイ」
    練乳の匂い!?次藤さん寝ぼけてたのか。
    でも勝手に隣に寝たのがバレ、俺は慌てた。
    「えっと、あの次藤さん、あのですね」
    「便所行って、おばけでも出くわしちょったか」
    ぎゅっと抱きしめられた。
    「ここにはおばけは来ん。安心タイ」
    同じ遊ばされるなら、この人の掌から飛び出すんじゃなかった。
    俺ね、今あなたを裏切ってきたんですよ。
    次藤さんは既に高鼾をかいている。
    二度とあんな事しないよ。あなたの側を離れたくない。
    こうして寄り添ったら、キスが届くってわかったから。
    ちゅ。

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最終更新:2009年05月02日 11:32