224 名前: イジワル岬、テスト投下… 投稿日: 02/05/14 03:40 ID:5SfsQKtK
なんかちょっと思い付いちゃったので…
終業のチャイムが校内に鳴り響いた。
ふぅ、今日も学校は終わり。
放課後はサッカーの練習にちょっと顔出して、
家に帰ったら夕飯の支度して洗濯物をとりこんで、
あ、そうだ回覧板もおとなりにまわさなくちゃ。
父さんがやってくれてるわけがないもんな…ふぅ。
あぁ、忙しい忙しい。
考えてみたら、これって充分児童虐待になんないのかな?
ま、別にいいんだけどね、僕は。もう慣れたし。
「岬くん、岬くん、岬くん!」
後ろからかけられた元気な声で、僕の思考は止められた。
振り返るとキラキラと目を輝かせた翼くんが、帰り支度も早々に
黒いランドセルを背負って待っていた。
「岬くん、今日は練習の日だよね。いっしょにグラウンドに行こうよ!」
すぐにでも教室の外に駆け出さんばかりだ。
うーん、一時期世話してたことのある子犬そっくり。かわいいなぁ。
きっとシッポがあったら、ちぎれんばかりにふってるんだろうなぁ。
ち ょ っ と イ ジ ワ ル し た く
な っ ち ゃ う な ぁ 。
「うん、翼くん。だけど今日は僕と翼くん、
掃除当番だからちゃんと掃除してからでないと」
人好きのする、優しい笑顔で僕は言った。
すると翼くんは、おあずけをくらった犬のようにきょとんとなった。
わかりやすいなぁ。
最終更新:2009年05月02日 11:04