名称 | オーガ | |
種別 | 種族 | |
小分類 | 魔物 | |
解説 | 公的情報 | オーガは巨大で醜く粗野な亜人種であり、その灰色で締りのない皮膚の下は強靭な筋肉と耐久力が隠されている。 基本的にオーガという種は愚鈍とされており、それは概ね正解ではあるが、彼らは自らを嘲る者達に対しては即座に血の報復を行うため、 無闇に愚弄しようものなら、間違いなく悲惨な結末を迎えることになる。 まず、オーガの特徴といえば、その巨大な体格と巨石めいた腹である。 オーガの大きく突き出た腹は一見、不健康な脂肪の塊と見られがちであるが、 実際にはそれは幾重にも折り重なった分厚い筋肉であり、多重構造となった腹筋がそれぞれの層で個別に動いている。 これにより、消化器官に入ってきた食物は腹筋の力強い脈動によって、骨や金属といったものまで粉々にすりつぶされる。 さらに、その胃袋は強力な酸が何種類も発見されており、十分な時間さえあればオーガに消化できないものはないと考えてよい。 オーガとってその太鼓腹はまさに誇りそのものであり、豪壮であればあるほどその地位と力強さが解かるという。 加えて、この分厚い筋肉がオーガの腹を刀剣で突き破る事を極めて困難たらしめている。 神への信仰としては、オーガの偉大なる唯一神【腹ダイコ様】が信奉されている。 【腹ダイコ様】は飢えと食欲、大穴の概念であり、大多数のオーガは自らの飽くなき食欲は【腹ダイコ様】の祝福であると固く信じている。 オーガはレアメタル・キングダムの北端を巨大な長城のように横断するグンドレッド山脈に多く棲息する。 グンドレッド山脈の谷間にはオーガの王国が幾つも乱立し、そこで各部族が覇と競い骨肉の争いを続けている。 オーガという種族は非常に好戦的であり、種として繁栄する度に必ず争いを生じさせるために、 如何なる時代においても、山脈に棲むオーガの個体数は一定に保たれてきた。 オーガの社会は力が全てであり、部族の長たる暴君(タイラント)になるには当代のタイラントを決闘にて斃すことである。 なお、この決闘には二通りの結末があり、一つは勝者となり退けたタイラントを貪り食らって全てを受け継ぎ新たな王となる。 そして、もう一つは敗北し、タイラントに生きながら食われる結末である。 このタイラントの地位を賭けた長き伝統を誇る決闘はたびたび血縁同士で行われ、親が子を食う。またはその逆といったことも珍しくない。 オーガが棲まうグンドレッド山脈は同時に芳醇な鉱物を吐き出す鉱山脈としても知られており、 たびたび、人間やドワーフが危険を覚悟で足を踏み入れるが、大抵はオーガの腹に収まっての死を迎えることになる。 周辺国では過去に大規模な攻略戦も展開されたが、グンドレッド山脈は天然の要害であり、その試みは悉くが失敗に終わっている。 |
秘匿情報 | 上記のオーガの特徴は全て雄のものであり、雌はまた違った特徴を有している。 一般に雌の目撃証言が極端に少ないのは、狩りや部族のいくさはもっぱら雄の領分であることが影響している。 雌は雄が表に立ち戦うのに対し、家事や野蛮な道具の製造。サーベルタスクなどの家畜の世話に従事しているのが殆どだからだ。 身体的な特徴としては、雌の皮膚は灰色ではあるが雄のそれよりも白に近いものとなっている。 そして、雄のような太鼓腹ではなく、引き締まった筋繊維による腹筋という違いがある。 雄の太鼓腹に対し、雌の美徳はその歯にある。それも生まれ持った歯ではない。 顎の奥深くまで根が伸びる歯を無理矢理引き抜いて、代わりに金属を削りだしてつくった歯を歯茎に叩き込むのだ。 その際に使われる金属が希少で美しいものであるほど、オーガとして美しい存在であると認知される。 | |
関連項目 | マストドン |
名称 | グリーンスキン | |
種別 | 種族 | |
小分類 | 魔物 | |
解説 | 公的情報 | オークとゴブリンを代表格とする緑色の肌を持つ種族の総称。 グリーンスキンの文化は総じて“強き者は力ずくで弱き者どもを支配する権利と義務がある”が基調となっており、 部族単位で営まれる生活においても、もっとも凶暴で力強く、あるいは狡猾な者が族長の地位におさまり、 好戦的で内輪もめを起こしやすい部族の戦士を威厳と恐怖と尊敬によって率いることになる。 歴史的には、巨大な部族を率いる族長が近隣の部族を全て併呑し、血も凍るような大侵略を行ってきた事変が幾度もあり、 その度に人間族は尋常ならざる犠牲を強いられている。 冒険者の一部にはどういうわけかグリーンスキンを知恵の乏しい魔物に過ぎないと軽視する者がいるが、 実際に遭遇すれば、大抵はその根拠のない侮りの代償を死を以て支払うことになる。 【オーク】 厚く硬い緑色の肌を持つグリーンスキンの代表格。 人間とは比較にならぬ程の筋肉量と太い骨を備え、血に飢えた闘争本能を全身に漲らせている。 オークは成体となって後も成長を続けられる潜在能力があるが、大抵はそうなる前に成長は止まる。 そして、優れた才能を持つ極一部のオークだけが成長を続け、肌を緑色から徐々に黒に近づける――ブラックオークとなる。 総じて脳が小さいオークにも、稀に相当程度に知能を発達させ、独特の術を行使するようになるシャーマンがいるが、 それでも、所詮はオークであり感情面の成熟はおよそ見られることはない。 戦うために生きる民であり、戦場に身を置くことを至上の喜びとする。 【ゴブリン】 背丈は低く醜悪で、さらに性格も下劣で卑怯で陰険で裏切りやすいという、どうしようもない種族。 多くはオークに率いられるが、ゴブリンのみで部族を組むこともそれほど珍しくはない。 ゴブリンの最大の長所は膨大な数が揃っていることであり、ひとたび大軍勢を形成することがあれば、 1対1では到底敵わない精鋭部隊すらも、時になす術もなく圧殺されることがある。 ※広大な大陸においては、当然ながら全てのオーク・ゴブリンがこれに則っているわけではないので注意。 |
秘匿情報 | ||
関連項目 |
名称 | 門より来たる者 | |
種別 | 種族 | |
小分類 | 禍つ神々の眷属 | |
解説 | 公的情報 | 強大な悪魔の眷属達。 |
秘匿情報 | 禍神の子らにして、基底現実への侵略者であり、永遠の敵対者たる悪魔の大勢力。 全ての禍神の子らは、黄昏の領域≪レルム・オヴ・トライライト≫を住処とする生なる精神体であり、 基底現実へ干渉する際には、領域と基底現実を隔てる外殻の綻びを見出し、 さらには、基底現実に実存するために物質化する必要がある。 門より来たる者の外見とふるまい方は、仕える至高神の性質と思考、存在の持つ力によって決定される。 基底現実との繋がりが極めて薄いゆえに、食事も休息も必要とせず活動維持が可能なうえに、 その肉体を滅ぼして、消し去ったとしても、本体――精神体は黄昏の領域へと引き戻されるだけなので、 門より来たる者の完全な滅殺は事実上不可能に近い。 なお、肉体を失った悪魔は、永い時をかけて再び肉体を造り直し、基底現実への再侵入の時を窺うことになる。 しかし、精神的な存在であるがゆえに活動には制限がある。具現化には魔力が必要不可欠であり、 基底現実に存在する=魔力を絶えず消耗し続けると同義のため、基底現実で存在を転送維持し続けることは出来ない。 また、上位の存在は、自らの転送のために願望機と呼ばれるモノリスが必要となり、願望機は存在としての格に比例して複数必要となっていく。 門より来たる者は変化を知らず、造りだされた時点で存在の格が決定されている。 永い生においては、知識すら滅多に増減せず、基底現実の存在のように発展や成長が望めない。 それらが自らの存在を高めるには、自らの“主”より褒賞として得るしか方法は無いが、 それぞれの禍神の子らが、禍つなる神々の一側面が分化したものである以上、 ある悪魔が力を授かると、同じ“主”に仕える悪魔の力が減じてしまう。 つまるところ、門より来たる者という総体の力は常に一定であり、囚われた存在だとも解釈できる。 【四大至高神について】 ※人々が認識する“悪魔と呼ばれる存在”の全てがこれに属しているわけではないので注意。 | |
関連項目 | 黄昏の領域 |
名称 | 竜族 | |
種別 | 種族 | |
小分類 | ドラゴン | |
解説 | 公的情報 | 最強の生物の一角とされるドラゴンを他種族が指す場合などに用いられる総称。 現実にはドラゴンにも厳格なヒエラルキーが存在し、全てのドラゴンが上位種に属するわけではなく、 ワイバーンなどのように人間に飼育され騎乗動物として利用されている小型の亜種も存在する。 純なる系譜のドラゴンは、巨大な体躯を誇り頑健な鱗を持っており、並の剣では歯が立たないといわれる。 また、空を駆ける能力を持つ竜は、本能的に魔力による力場を形成して飛行しており、高度な三次元戦闘能力を保有している。 その寿命も人間種よりはるかに長く、一万年以上生きたドラゴンさえ存在するという。 性質については、魔術を行使する者。聡明な知能を有する者。あるいはだた本能のままに暴れまわる者など千差万別である。 しかし、共通事項として大多数のドラゴンは他の生物を見下しており、ドラゴンこそ最上位種だという自負がある。 |
秘匿情報 | 現在、純なる系譜さえ世代を重ねた結果、古代種に比べれば大幅に劣化しており、 さらには、若い世代(それでも人間より長寿であることが常だが)に至っては精神を破綻させる者が続出するという現象が発生している。 肉体は萎み、知性は頑迷に取って代わられ、魔力は毀損の一途を辿り、逆に自尊心と歪んだ選民意識が肥大化して妄執・狂気が引き起こされる。 その姿には、もはや上位種としての威容など欠片も見受けられず、多くは醜悪な姿を垂れ流し自滅への道を辿る。 古いドラゴンは病とも呪いともつかぬこの現象を、血の記憶の劣化であり、種族としての命数を使い果たしたのだと諦念すら抱いている。 現在、世界的に狂気に陥ったドラゴンによる大規模な被害とその討伐が繰り広げられており、元より少数であった個体数の減少が加速している。 | |
関連項目 |