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---- ・[[リレー小説1]] ・[[リレー小説3]] ・[[リレー小説4]] ・[[リレー小説5]] ・[[リレー小説6]] ・[[リレー小説関連コメントページ]] ----  15話現在の現在位置票 1.神社        篠秋&霊夢 2.プリズムリバー家  ○○&プリズムリバー3姉妹 3.魔法の森      DY&あお きーご&三月精 4.紅魔館の湖     ⑨&チルノ 5.アリスの家     CAST.er&アリス 6.幻想郷のはしっこ  狐ノ連  7.魔界        ロリス*3 神綺 ? 放課後のJOKER&レミリア  ? 鈴仙とウサ鍋 ? ぞうちんちん ? BBRC&文 ---- *第16話 妬み屋、やってます。 第16話担当[[⑨]] #region(close)  WATAが幻想入りしたのは他の雀士と比べて早かった。  それがVIPで最高レベルの知名度を誇り、入るのは都市伝説とまで呼ばれる定期卓を運営するためが故なのかは分からないが。  彼が送られたのは地下666階だった。そこで出会ったのは当然の如くパルスィである。  パルは俺の妹!5分藍パル!!(ss)と言ってやまない彼は初対面なのにも関わらずパルスィに突撃ー^o^した。  まぁパルスィからカウンターパンチを貰い頬を抑える羽目になったのだが。  パルスィにあえて無茶苦茶テンションが上がり楽しそうなWATAなのだが  そのテンションが上がっている理由が自分にあるということで邪魔はどうにもできないのだった。  むしろ多少自分の存在でテンションが上がっているWATAを見て多少こういうのもいいかも……とさえ思ってしまうパルスィなのだった。  んで、その他の人よりも早く幻想入りしたWATAが何をやっていたのかというと―― 「いらっしゃいっ。妬み屋やってるよっ!!!」  人間の里で”居酒屋 妬み屋”を経営していた。  麻雀卓も置いてあり常連になると経営者であるWATA&パルスィと打てるということでなかなか好評であった。  普段はパルスィパワーでハイテンションなWATAが表で運営し  嫉妬してほしいだとか、他の人に嫉妬しているとかそういったわけあり(?)の客をパルスィが相手をする。  居酒屋ということで人生に疲れたような人も来るのだ。そういう人にとってパルスィはいい話相手(?)になるのだった。  また、WATAよりも先に幻想入りした一般人もよく来店する。  外の世界の話で盛り上がったりするためである。  妖怪も多く来店する。  唐揚げを食べにルーミアが来たり焼き芋を納入するために稔子が来たりと――  そんな中で明らかに異質な来店者――八雲紫  いかに人間と友好的だろうとわざわざ式神に任せずわざわざ自らが人里に下りてくる。  そんなことは滅多にないのだ。 「あなたが来るなんて珍しい……」 「地底の妖怪がわざわざこちらに出てきていることが幻想郷のバランスを崩すことではありませんの?」  まぁ、出てきたところでこんなである。  確かに地底の妖怪が地上に出てくることは滅多にない、出てきているのは単純にWATAの強引な説得のかいあってである。  実際のところそんな強引に連れてこられて経営を始めた妬み屋の運営を愉しんでいる節も見えるが。 「でも、今日はそんなことをいいに来たわけじゃないの。」  紫はいつものような遠まわしな言い方をせずに直接、本題を言った。  多少、悲壮な顔となって。 「放課後のJOKERって知ってる?彼は幻想郷のバランス、そして結界を崩す恐れがある」  その言葉にWATAもパルスィも顔を凍りつかせる。  WATAはWATAで放課後のことをほんの少しだけ知っている。  パルスィは結界の崩壊の可能性に驚く。 「あの力は……次元を超えている。」  そう言い残して紫はスキマへと消えた。  実際何がというわけでもない。単純な警告である。  何かをしてくれと頼むわけでもない、ただの警告。 「結局何を言いたいのかよくわからなかったねっ☆  さ、今日も頑張ろうっ!パルッ☆」  その警告を受けWATAは多少顔を暗くしながらも  次の瞬間には元に戻っていつものテンションで店を開けた。 「……」  パルスィはいつものように妬み屋において自分の定位置に戻った。  あとは、いつも通り妬み屋を運営するだけだ。  だが、2人の心には僅かではあるが――紫の警告が残った。  そんな他のVIP住民が幻想入りするちょっと前のある時の話 #endregion *第17話 無題 17話担当[[祐希]] #region(close)  彼が目を覚ました時は既に家に着いた後だった 「改めて見ると…家でかいな」  思うと同時に口をついて出た言葉がそれだったのだが三人は気にした様子もない 「とりあえずあがったら?紅茶でも用意するわ」 「あ、あぁ、うん、お邪魔します」  そういって僕が家に上がろうとすると上の方から誰かがものすごい勢いで降りてきた。 「おっと、それよりも前に聞きたい事があるんだがな  っと、こいつも外来人か?」  急に現れたその少女は黒を基調とした服に魔法使いのような帽子を被っていた。 「『も』?魔理沙の方にも誰か来たの?」  リリカが「マリサ」と呼んだ少女は面倒臭そうに帽子をかぶり直しつつ言う 「私の所にではないんだがな、何か大声でアリスーとか叫んでた奴がいたんだよ  他にも外来人が来ていたようだし、もしかしたらと思ったがやっぱり来ていたのか」  どうやら僕以外にも『外』から人が来ていたらしい。会えるといいなぁ 「しかしそいつ全裸で叫んでたんだ、気持ち悪いことこの上なかったぜ  あぁ、私は霧雨魔理沙、普通の魔法使いだ」 「僕は○○、よろしく。」  軽く自己紹介を済ませてから聞きたい事を尋ねる。これ次第でいろいろ変わるかもしれない。 「今、僕以外にも『外』から人が来てるのかな?」 「あぁ、そうだ。結界の調子が悪いみたいだし、何か関係あるのかも知れないな。  他にもいるかもわらかないし、もう少し飛んで回ってくるぜ」  僕以外にも外から来た人がいる。  これは少し、異世界で希望の光が見えてきたのかもしれない。 「そう、いってらっしゃい」 「何かあったら教えてね~」  と、ルナサとメルランが二人を見送る。リリカはもう家に入っちゃったのかな? 「私たちも家に入りましょう  その外来人さんたちには後でも会いに行けるわ」  そういうとルナサは僕の手をとって家に入る 「そうね、ここが貴方の家、になるのかしら。  ゆっくりしていってね!」  メルランの満面の笑みが少し横に長くなった気がしたけど気のせいだろう。 「じゃあお邪魔しまー「違うわ」」  不意にルナサの声が僕の声に重なった。  急に遮られて意味が分からず、何が違うのだろうと一人首をひねっているとルナサは 「あなたの家よ」  とだけ告げてくすくす笑うメルランを連れて先に入っていってしまった。 ――あぁ、そういう事か  ようやく彼女たちの言いたかったとことに気付いて苦笑いしつつ、僕はドアを押し開けた。       「ただいま、ルナサ、メルラン、リリカ」 #endregion *第18話 無題 18話担当[[ぞうちんちん]] #region(close) ――夢を見た、昔の夢、懐かしい夢、知らない夢、夢? ・・・これは夢? そこで俺はふと目が覚めた。 相も変わらず目の前はどこまでも続く草原だった。 人間はピンチになるととんでもない力を発揮すると言うが俺には立ち上がる気力すらなかった。 こんな事ならもっと親孝行しておくべきだったかな・・・。 俺は再び目をそっと閉じた。 (・・・さい・・・。・・・せん・・・。・・・です・・・。) ああ、ついに幻聴まで聞こえてきたか。 俺は妖怪の餌にされて死ぬんだな・・・。 俺のお肉って美味しいのかな・・。 死を覚悟した俺は何故だかとても清清しかった。 「いつまで寝てるんですか!!」 「っ!?」 頭に衝撃が走ると同時に俺は飛び上がった。 目の前には貴族のような衣装を着た小さな女の子が立っていた。 なんにしろ初めての人間と出会えて俺は歓喜した。 「あなたは・・・?」 「私の名は四季映姫・ヤマザナドゥ 。ヤマは閻魔、ザナドゥは桃源郷の意。この世界の閻魔をやっています。」 ――閻魔? 閻魔ってこう髭がモジャモジャで凄く大きくて・・・。 しかし目の前にいるのは閻魔と言うには明らかに見た目が不釣合いな女の子。 色々と突っ込みたかったが間髪いれずにその閻魔と名乗る子が口を挟んでくる。 「そう、大体貴方は現実に目を背けすぎている。もっと自分の(以下略)」 「はぁ・・・。」 「はいはーい!!四季様そこまでー!!」 「やめなさい小町!!まだお話は終わっていません!!」 その小町と呼ばれた女の子は背が大きく大きな鎌のような物を持っている。 「あたいの名は小野塚小町。四季様に就いて死神をやってるよ。」 ――今度は死神か。 死神と言えば髑髏だろう。 今更人間でない事にはなんの驚きもなかった。 「小町からこの幻想卿に異界の人間が迷い込んだと聞いたので様子を見に来ました。」 「幻想卿・・・?」 「細かい事は順を追って説明します。とにかく今は私の所に来て休みなさい。何日間も食してないんでしょう?」 「パトロール中に倒れてるあんたを見つけてやったんだ。あたいに感謝しなよ!!」 「パトロールとは偉いですね、小町。でもその職務中に寝ていましたね?」 「え!!ばれてた・・・じゃなくて、いやそれはですね。なんていうかその事情がありまして・・・。」 「言い訳以前の問題です。説教は後でたっぷりします!!」 「きゃんっ!!」 閻魔、死神。俺はこれからどうなってしまうのだろうか。 色々な不安が渦巻く中、逆に安心感もあった。 そこで俺はまた力尽きた。 #endregion *第19話 人里にて 第19話担当[[外来人in無縁塚]] #region(close) ――人里、というと現代社会では人の集まり住んでいるところを表す一般名詞でしかないが、 ここ幻想郷ではある一点の場所を意味する。 即ち、幻想郷の中で最も多くの人間が住む「人間の里」である。 幻想郷の中で人間にとって一番安全なこの場所は、しかし同時に妖怪の賢者によって保護され、 なんと妖怪退治を生業にする一家の真横に妖怪向けに夜中にあける店が存在するという、ちぐはぐな空間でもある。 「……こここそ、幻想郷の曖昧さ、妖怪と人間の共存という本来ならあり得ない奇跡を端的に象徴している場所なのかもしれないな」 そんな風にとある店の前でぼやくのは一人の青年。 ぼさぼさの髪によれよれのシャツ。ポケットのふくらみから財布が入っているのが見て取れるが、 それが無ければ浮浪者と見られても文句は言えない、とてもだらしの無い格好である。 彼は道行く人のちらちらとこちらに向けられる視線を感じながら、ため息を一つつき、目の前の暖簾を潜る。 途端に、勝負の熱気が体中を包み込む。 「幻想郷に、雀荘。……幻想郷に突如雀卓が現れた異変の影響ではやりだしたらしいけど……なんかなー」 とは言いつつも、顔はともすると緩みそうになるのを必死で抑えている。 ……別に稼ぎに来たわけではない。いや、もししばらく帰れなさそうなら当然そういった目的も含まれてくるのかもしれないが、 余裕のある今は断じて違う。 「……お?いたいた」 視線の先には、蜂蜜を想起させる流れるような金髪に快活そうな表情の一人の少女がいた。 彼女の目線は目の前の雀卓へと注がれている。 その油断の無い目つき、明らかに勝負に慣れた人間のそれであった。 「……確か求聞史紀には半丁賭場の予想も請け負うって書いてあったよな。てことは鉄火場には慣れっこなわけだ」 丁度終わったらしい少女の卓へと歩み寄りながら、無縁塚から命からがらたどり着いた外来人は考える。 彼の目的はずばりアリス。 だがあの怜悧な知性を持つ彼女のところへ一人で出かけていったところで、体よく追い返されるのがオチ。 知り合いになるにはどうすればいいか。と考えた結果、一つの結論に至った。 「……入っても?」 あまり元気の無さそうな声に、少女は振り返る。 「ん?ああいいぜ……?」 振り返りざまにその鼻先に突きつけられるのは一枚の証文。 「霧雨魔理沙、あんたと勝負がしたい。もし君が勝ったら俺の全財産をやる。……ただし君が負けたら……」 卓にいる者全員が、その異様な流れに身を硬くし、次の言葉を待つ。 そんな雰囲気を感じつつ、重い口調で外来人は告げる。 「俺をアリスに紹介して欲しい…………?」 周りの人間がずっこける音を聞きながら、彼は不思議そうに首を捻ったのだった。 そして、捻った拍子に、入り口にいた人影を認めた。 (ん、あれ、もしかして、あの雰囲気はVIP雀士……?) その人影と目が合い、外来人は漠然と、己のかなり厄い未来を思い、長いため息をつく。 そして彼は聞き逃していた、霧雨魔理沙の大切な呟きを。 「またアリスか……全裸で叫んでた男といい、いったいなんだって言うんだお前らは」 「ん?」 「いや……なんでもないさ」 TO be continue……? #endregion *第20話 題名をつけるとしたら腹黒 20話担当[[皇束篠秋]] #region(close)  人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえというが、彼の役割はそれを応援することだ。よっぽどのことがないかぎり馬に蹴られることはないだろう。 「さってと……」  彼、篠秋は空を見上げて呟いた。  太陽は真上に昇っている。とにかく恋路を応援するにしても、偵察にしてもまずは情報の確保をすることが最優先。  そういうわけで彼はまずは情報を集めることにした。  ちなみに彼は霊夢から意中の相手は聞いてある。 「この新聞記者に会えればいいんだろうけど」  服の中から大きな紙を取り出すと広げる。文々。新聞と書かれていた。   「といってもこの世界じゃ中々見つかりそうに……」 「何かをお探しですか?」  不意に後ろから声をかけられた。振り向くと青いスカートと緑色の髪、そして透明な羽が印象的な少女がそこにいた。   「確かに自分は迷っていますが……貴女は?」 「人に名乗る前に自分から名乗れと教わりませんでした?」  確かにもっともな話だ。 「なるほど、自分は篠秋と申します」  彼は霊夢にしたように深々とお辞儀をした。   「私は大妖精と言います」  大妖精と名乗った少女は彼の体をじろじろと見る。 「外から来た人ですか」 「わかりますか?」 「ええ、よくわかります。で、何を探してたのですか?」 「情報を探していたんですよ」 「情報……ですか」  少し悩んだあと大妖精は手をたたいた。 「ここから少し行った場所にお店があるんです。そこのマスターに聞くといいですよ。狐耳の人です」 「……そうですか。ありがとうございます」 「いえいえどういたしまして」 「で、何をお求めでしょうか?」  大妖精の気配が変わった。  おっとりとした彼女はうってかわってまるで獲物を狙う獣のような眼をしている。 「貴方の依頼主を教えてほしいんです」  ニッコリと大妖精は笑った。  その笑顔の裏にはなにかとてつもないものが隠れているような気がした。   「……それはお断りします。依頼主の情報を渡すということは信用を崩すことになりますので」  しかし彼は言わなかった。  少しの間互いににらみ合う二人。先に折れたのは大妖精のほうだった。 「冗談です」 「悪質な冗談ですね」 「……次会ったときは教えてもらいますがね」  大妖精はそのまま森の中へ消えていった。 「生きた心地がしませんね……」  安心したのかため息をひとつつく。  とりあえず大妖精の言った通りその店へ向かうことにした。 #endregion *第21話 取材の下僕 21話担当[[BBRC]] #region(close) 今の状況を確認する オレ、BBRCは今、空を飛んでいる…いや、飛ばされているのか? まさか本物の射命丸文とは思わなかった ここは本当に幻想郷らしい 彼女の風を操る程度の能力ってこんなこともできるのか 射命丸の操る風に乗って空を飛びながらオレはそんなことを考える そしてこうなった経緯を思い出す… 落下中に意識を失い、次に目が覚めたら陸の上だった オレを助けたと思われる人物がこちらを見ていたので話をしてみる 彼女は空から落ちるオレを風でここまで吹っ飛ばしたらしい …そんなことされてよく死ななかったなオレw 色々と考えてたら彼女が自己紹介を始めた 「射命丸文です。空から降ってきた人間という大スクープを記事にする為  貴方に取材しようと思いまして」 記事…と言われてオレは思い出す 「もしかして、文々。新聞とかいうデタラメゴシップのことか?」 そのセリフに射命丸はムッとする 「デタラメとは失礼な。文々。新聞は真実を伝える為に存在するのですよ!」 オレが突っ込む間もなく射命丸は質問に移る 「貴方の名前と、どこから来たのか教えてください」 幻想卿に初めて来た…と言っても通じるのか? 「オレはBBRC。ここに来る前はゲリラ的にファッカー…いや、普通に働いてた」 「あやや、ゲリラ的にファックするのがお仕事なんですか」 そのセリフにオレがずっこけそうになる 普通に納得すんなよw 性戯の英雄ですとかこんなところで言えないだろw 「続きを話すと、オレは突然幻想卿にやってきた  それも気がついたら空から落ちてた」 射命丸がキョトンとしている 「…それだけですか?それだと記事になりませんねぇ」 オレへの取材対象としての興味をなくしたらしい 射命丸は考えこむ、そしてオレへ別の興味を抱いたらしい 「貴方、ゲリラと言ってたわね?」 突然、口調を変えてきた つまりオレへの興味が取材ではなく別の意味になっている 「それがどうかしたか?」 「言い方を変えれば神出鬼没…私に協力してもらうよ」 突拍子もない展開にオレは驚く 「協力?いったい何の協力だよ?」 「決まってる、他の人への取材協力よ  貴方以外にも突然やってきた人はいるはず  その人たちを探して真実を確かめるのさ」 なるほどな、オレがいるとそいつらともコンタクトが取りやすいと読んだわけか 「一応聞きたいんだが、拒否権はないんだよな?」 無言の圧力を感じた 拒否したら最悪この場で喰われ、喰われなくてもここでのたれ死ぬよとの脅しだな 「わかった、協力する」 「期待しているよ、ゲリラファッカーさん」 そう言って射命丸はオレの胸を指さす オレは自分の胸を見る Tシャツを着ている、そこまでは良い そのTシャツにデカデカとプリントされていた文字にオレは唖然とする 『ゲリラファッカー』 …なんぞこれw というかさっき普通に納得したのはこれが原因かw というわけでオレは射命丸の取材助手(というか下僕?)として 彼女の取材に付き添っている 「で、何処に向かってるんだ?」 風に乗ってるだけなので余りに暇なオレが聞く 「貴方みたいな人間がいそうな所」 その返答に全然心当たりが思い浮かばないオレは 射命丸の操る風に乗って彼女についていくことしかできなかった… 「さあ、取材開始よ」 #endregion *第22話 こまっちゃんの詮索 22話担当[[⑨]] #region(close) 「で、結局この子は誰なんだい?」 「ただの外来人です。」  眠るぞうちんちんを見ながら小町と四季は話していた。  まぁいつも通りの二人の会話である。  普段と違うのはぞうちんちんの寝息があることぐらいだろうか 「四季様らしくないねぇ、わざわざあたいに連れてこさせるくらいの意味はあるんだろう?」 「ただの外来人。彼はそれ以上でもそれ以下でもありません」  四季の言葉に小町は質問をするが、四季はそれをピシャリと撥ね退ける。  閻魔の尺で小町をさしながら。 「最近外来人が多いからパトロールをしてきなさいなんて言ってそしたら死ぬ寸前のこの子がいたなんて出来すぎてないですか?」 「本当にただの外来人です。今はそれよりも別のことが心配です。」 「その心配にこの外来人は関わっているのか……」  詮索を続ける小町。  尺でさされてもお構いなしのマイペースである。 「小町」  今度は多少怒気を含んだ声で四季が呼んだ。  それでも小町は別段変わった様子はない。 「この子はあだの外来人です。余計な詮索はしない様に」 「はいはい」  流石にここまでピシャリと締め切られるともう無理である。  今度は素直に小町は引きさがった。 「しばらくこの子は目を覚まさないでしょう。その間この子を見ておいてあげてください」 「普段の仕事はしなくていいのかい?」 「特例です」  普段の仕事をせずにぞうちんちんちんを見ているだけでいい。  やった!サボれる!と言うのが顔から伝わるほどの笑顔の小町と  それを困った顔で見つめ出る四季なのだった。  この死神サボリしか考えてはいないのではないだろうか? 「で、四季様はどちらへ?」 「この子のために色々と準備をします」  そういって四季はその場から立ち去った。  後に残るのはすーすーと寝息を立てるぞうちんちんとそれを見つめる小町だけ。   「普段の四季様じゃ考えられないねぇ、なにかこの外来人にはやっぱり秘密があるんだろうか?」  小町は一人黙考するようにして語りかける。  いつものように幽霊に語りかけるようにしながら――ぞうちんちんへと――  それをぞうちんちんが聞いているはずはないのだが小町はそんなのを別に気にするそぶりは見せなかった。 「それとも本当にただの外来人?どちらにしても面白くなりそうだねぇ」  幻想郷は、なにかを中心として動き始めているのかもしれない。 #endregion *第23話 23話担当[[ぞうちんちん]] #region(close) ――サンタクロース 小学生の時の話。 冬になると周りの奴らがサンタサンタと騒いでいる光景がよく目に留まる。 そんな中俺は一人鼻で笑っていた。 ましてや天国や地獄なんて信じるはずもない。馬鹿馬鹿しい。 今思えば厨二病の類だったのかもしれないが。 「ようやく目が覚めましたね。」 「・・・ここは?」 「ここは彼岸。あらゆる煩悩から脱した悟りの境地です。」 「はぁ。」 「改めて自己紹介をさせていただきます。私の名は四季映姫・ヤマザナドゥ 。二つ名は地獄の最高裁判長。貴方のお名前は?」 そういえば閻魔様だったな。 俺はハハッと苦笑いをしながらそれとなく返事をした。 「ぞうちんちんです。」 「珍しい名前をしていますね。とにかく朝食の準備はもう既にできています。小町もお腹空かせて待っていますよ。」 ――朝食? 俺がこの人達と会ったのはお昼過ぎだったはずだ。 俺は半日以上倒れていたのか。 ふらついた足で俺は必死に立ち上がった。 「四季様おそーい。あたいもうお腹ペコペコだよー。」 「えっと貴方は・・・。」 「小野塚小町 だよ。もう忘れちまったのかい。」 そういえばそうだったな。 俺は今閻魔様と死神と食事をしている。 なんて変な話だろう。 そんな事を考えながらお腹が減っていた俺は目の前のご飯を口にした。 「貴方達、食事中は口を慎みなさい。そう、大体貴方達は・・・(以下略)」 「・・・いつもこんな感じなの?」 「うん。ひどい時は朝食だけで二時間ぐらいかかるからねぇ・・・。」 「こら!!ちゃんと人の話を聞きなさい!!」 「「きゃんっ!!」」 ~数時間後~ 「つまりこの世界は幻想卿と言う場所でここはその一部の彼岸という天国や地獄に近い場所と・・・。」 にわかには信じがたい話だが俺は現に羽の生えた妖怪などを見ている。 あまりに衝撃的すぎて信じたくなくても信じざる得なかった。 「それで貴方は外の世界からなんらかの理由でこっちの世界に転移されたと。」 「はい。」 しばらくの間沈黙が入りようやく閻魔様が重たい口を開いた。 「事情はわかりました。しばらくはここに住みなさい。その代わりしっかり仕事をこなしてもらいますからね。」 「あ、ありがとうございます!!」 「映姫様の下で働くのはきついぞ~。まあ、ぶっ倒れてもあたいが骨ぐらいは拾ってやるよー。」 「小町!!」 こうして俺は寝所と食事を提供してもらう代わりに閻魔様の下で働く事になった。 二人とも癖があるけど現実に誰かと話をするのも悪くない・・・ちょっとだけそう思えた。 #endregion *第24話 題名をつけてもやっぱり腹黒 24話担当[[⑨]] #region(close) 「あやややや、これは珍しい。霧の湖からこんな離れた所に妖精がいるなんて」 「お久しぶりですね、射命丸文さん。そちらこそ人間と一緒にいるなんて珍しい」  オレが文に連れてこられたのは幻想郷の端の方だった。  どこか尋ねても端の方、としか答えてくれなかったので微妙にへこんでいたりする。  そんなところで出会ったのは大妖精だった。  オレの知識ではチルノと一緒に霧の湖周辺で遊んでいるという程度のものしかない。  なぜこんな所にいるのかは謎である。 「チルノちゃんが怒ってましたよ、またおおがまに食べられたことを記事にされたって」 「真実を伝えるのが文々。新聞です」  チルノが蛙に喰われた記事か……  確かに聞き覚えがあるな。つまり少なくとも文花帖のエピソードよりあとの時なのか。  いきなり幻想入りしてしまったが東方やっててよかったなぁ 「まぁ確かに事実ですしね」  あれ?大ちゃん意外と毒舌?  チルノの保護者やってるってイメージが強かったけど  やっぱり実際にくると違うんのか…… 「それで今日はわざわざ人間を連れてこんな辺鄙な場所まで?」 「それは秘密ですね、今回は記事のネタになりそうなものを探しにきたので」 「ネタですか……この当りだと狐ノ茶屋ですかね?」  大妖精の質問に素知らぬ顔で文は返したが大妖精は場所の候補を挙げた。  その候補を聞いた瞬間文の顔色が微妙に変わった。  多分図星だったのだろうw 「あややや、秘密があっさりとバレてしまいましたね」 「ここら辺で取材するところなんて狐ノ茶屋以外にありませんから」  文が頭をかいて舌を出す。  それに大妖精も微笑で返す。  なんか怖いぞwこの2人w 「では、私はこの辺で失礼しますね」  大妖精はそのあと文と少しだけ喋ってその場を後にした。  その後ろ姿を文は射るような眼で見つめていた。 「さっきのこは……大妖精?」 「ええ。妖精にしてはとても良く頭が回ります」  一応大妖精だということを確認してみる。  もしこれで大妖精じゃなくて他の種族でしたとかだったらなかなかに泣けたが確かに大妖精だった。  でもなんかオレが知っている大妖精とは少し違うような……  まぁ実際にあったわけじゃないしこの違和感は当然なものだろw 「⑨しかいないとも言える妖精の中では間違いなく異端です」  そんな楽観的に考えるオレとは違って多少真剣に文はつづけた。  なんかおかしいところでもあるのかねぇ?  とりあえず空気が重いし話を変えてみるかw 「へぇ……ところで取材って言ってたけどどんな風にするんだ?」 「貴方にあの狐ノ茶屋にゲリラ潜入してもらいます」 「え?」  オレの質問に潜入捜査とあっさりと文は答えてきた。  オレまだここにきてほとんどたってないのにいきなり潜入?w  それは流石につらいぜw 「私は新聞記者として顔が売れていますから私相手では話してくれないことも多いでしょう。  ですがあなたは外来人。あなたならば外の世界の話をしながら色々聞きだせるでしょう」  なるほど。オレの知識でも文の名前は幻想郷に知れ渡っている。  そんな新聞記者の文が言ったところで相手の口は固くなるだけだろう。  そこで外来人であるオレが言って色々聞きだすということか。 「聴きだすってどんなことを聞きだせばいいんだい?」 「狐ノ茶屋の常連やお勧め、あとは噂などについてでしょうか  あんな茶屋には噂は多くあるものですし」  噂……ねぇ……w  ファッキンゲリラなんていううわさが広まったら大変なことになるなw  余計なことは言わないで捜査してこよう 「把握した。とりあえず行って色々取材してくるw」 「取材ってことと私がいるってことはばらしちゃいけませんからね」  狐ノ茶屋へ行くオレの背中に声がかかる。  分かってるってwさぁ、オレの幻想郷初仕事、頑張るぜw  #endregion *第25話 ステルスは闇を祓うか 25話担当[[wtt]] #region(close)  薄暗く閉ざされた木々の間を、幾筋もの光がなぎ払う。  光を媒介に紡ぎ出しされた魔法は、量子物理的に存在の許されない程のポテンシャルエネルギーを、一極した空間へと与え続けているのだろう。  励起したイオン状態へと存在の書き換えがなされた空間物質が、指向性を与えられ牙を剥き、亜空間の歪みを伴い襲いかかってくる。  プランクのうねりが観測出来るほどの短時間に、空間は圧倒的熱量を与えられる。  新たな光と熱量を振りまきながら膨張した大気は、数瞬の後に爆ぜた轟音を響き渡らせる。  色を変えた世界は、瞬きの間だけ、その彩りを切り取らせる。  これこそが、弾幕。  先ほどまで対峙していた妖精達のそれを、遙かに上回る密度で繰り広げられる、星型の火力。  八に分けられた概念の中で、それぞれに世界を構築して現世を変質させる魔法具『八卦炉』。  最大火力をもって世界を変質させ続ける目の前の魔法少女は、どうやら僕のことがお気に召さないらしい。  ステルス性能を遺憾なく発揮して窮地を――3人のふくらみを十二分に堪能しながらも――逃げ切ったと思った瞬間、僕の意識は光条に曝された。  騒ぎを聞きつけたのか現れたのは、黒い帽子に金色の髪をたなびかせた、魔法少女(推定)だった。  彼女はどうやら状況証拠のみで僕に対する敵愾心――明らかに誤解だ――を抱いたようで、二言三言の会話すらもせず、弾幕を繰り出してきたのだ。  箒にまたがる彼女の機動は剛胆にして緻密であった。  空間連結構造をステルスする力業で相対速度を稼ぐだけの現状では、直に追いつかれてしまうことが目に見えていた。  世界を意味的にステルスさせる僕の能力では、攻撃性能としては期待出来ないし、己を紳士たるよう戒める意味でも、少女に攻撃の手を加えることなど出来ようもない。  だが使い方によっては、圧倒的火力、絶望的火力であっても、つつがなくかわしきることも、不可能なことではない。  とは言え、紳士として振る舞わざるを得ないこの性が、今だけは恨めしい。  そもそも何ら後ろめたいことなどしていないのであるから、この戦闘は無意味でしかない。  ここは会話という人類の叡智を以て、終止符を打つに限るだろう。 「待ってくれ、待ってくれよそこの可愛い魔法少女! 僕は人を探していただけなんだ!」 「……下半身を露出して人探し? どう考えても犯罪者だな」 「え、ていうか、僕の姿が見えるの?」 「見えるんじゃない、感じるんだ。あんたからは犯罪者の匂いがぷんぷんと感じるな。そして犯罪者は、弾幕を以て殲滅されるべきなのぜ?」 「だから誤解であってさ! 決して下心があったわけでなく、それはとても気持ちよかったんだ!」  人類の叡智も、大してあてには出来ないと言うことが、現時点を以て実証的に明かとなったようだ。  あらん限りの会話を搾り尽くしたと言うのに、なぜだかより険悪な雰囲気が場を支配したように思う。  急激に大気を震わせ始めた八卦炉が、返事の代わりに輝条を絞らせる。  耳元を掠める荷電粒子のプラズマの勢いを見るに、そろそろ脅しの域を超えてきたように思える。  魔法少女の認識覚からステルスしているというのに、この精度。  もしかしたら、初めから威嚇のつもりなどさらさらなかったのかもしれない。  決して華麗とは言えない足裁きで避け続けるには、あまりにも弾幕が密に撒かれすぎているため、このままではそろそろ限界が近いことを予感させる。  僕も本気を出さなくてはいけないと、そういうことだろうか。  やれやれ、この「力」は、”レジェンド”か、せめて”DY”を相手にするまでは使うつもりはなかったのだけれども。  それはすなわち、紳士として。  グレイズし続ける僕を不思議そうに見ながら――通常弾幕が軒並み偶数弾になるのだからさすがに気がついたか――魔法少女は八卦炉の動作を緻密化させているようだ。  八の世界で足りないのなら、その世界を更に八に分けてブーストさせればよい、そういうことなのだろう。  僕は知っている。  八卦は世界を八に分け、炉の内部でそれぞれに再構築を行い、複雑に絡み合わせることで物理空間をねじ曲げる、純粋数学理論の一種だ。  僕は知っている。  綿密に練り上げられた世界を、幾重にも干渉させることで生じた余剰エネルギーで物理現象を書き換える、純粋魔法理論の一種だ。  僕は気づいている。  それはすなわち、空間そのものの認識を書き換えてステルスする僕の能力とは同質であり、かつ対極の位置に存在する、純全たる火力そのものなのだ。  魔法少女が支配する擬似世界の、五百十二卦に及ぶ収束を認識したところで、逃げることを諦めた。  大規模火力による壊滅的蹂躙の気配を読み取ったのだ。  和紙が、与えられるとしよう。  これで大砲の砲撃を防げと言われても、不可能だ、そう答えるしかあるまい。  放たれた砲弾を防ぐのに、紙は無力でしかなく、ただ破られるだけだ。  ……否。  放たれた砲弾を防ぐのに、紙は無力でしかなく、ただ破られるだけなのだ、が、しかし。  それでもわずかであれば、砲弾の軌道を変えることならば、出来るのだ。  何万枚、何億枚の紙を次々に繰り出したのならば、被弾することなく完全に防禦が出来るだろう。  ステルスにより、擬似的に相転移させた時空膜を以って空間の連続性を断絶させ、ほんの少し、本当に少しづつ、火線軌道を屈折させ続けるのならば。  それを刹那のうちに何千、何万と試行するのであれば。  これから彼女が放つであろう、恒星爆発並の火力を防ぐことすら不可能ではない。  魔法少女に悟られぬよう、周囲の空間位相をもステルスさせたが、超高出力のプラズマ励起が絞り出すエネルギーを逸らすことが出来るかどうかは、とは言え、それこそもはや卦でしかないのだ。  八卦炉のうなりが限界を超えようかと言うその刹那、魔法少女の瞳が鋭く光った。  僕の脇へと視線を移し、一切の攻撃行動を放棄した彼女が駆け寄った先には、一人の少女が倒れて居た。  少女、なのだろう。  蒼い髪に禍々しい翼を備えて意識を失っているその少女は、薄暗い森の中で、とても儚く、輝いて見えた。 「こいつが倒れているとなると、ただごとじゃあないな。お前のしまt……話は後で聞くことにするぜ。……とりあえず、隠せよ」  これで茶番はお仕舞いのようだ。  この邂逅が、やがて全てを巻き込むに違いないのだと、頭でなく心が、確信している。  蝶ネクタイとワイシャツ以外を脱ぎ捨てて、ジェントルスタイリッシュに立ちつくしていた僕……紳士きーごは、ここにきてようやく息をつくことが出来たのだった。 #endregion *第26話 アリスはヤンデレ //アリス(好きの人)はヤンデレ 26話担当[[⑨]] #region(close) 「アリスアリスアリスアリスアリス……」  vip住民がここにも一人幻想入りしていた。  現在位置は人間の里。  無縁塚が麻雀に置いて魔理沙に勝負を挑んだ建物の前である。  ちなみに先ほどのアリスの情報を懸けた戦いは魔理沙が無縁塚をドラ爆で飛ばし、有り金全部を奪うという結果だった。  無縁塚乙と言わざるを得ない。  当然その光景を彼ずっと”彼女”は見ていたわけで賭けの内容も全て知っている。  魔理沙が戦利品を掲げながら暖簾をくぐり出て行ったのを確認すると彼女は入れ替わるようにして暖簾をくぐった。  多少好奇の目で他の客から見られるが別にそんなのは気にしていない。  ただブツブツとうわごとのように一人の名前を呟くだけである。  呟きながら有り金全部を失い意気消沈する無縁塚のもとに歩み寄る。  そして有無を言わさずその首根っこを掴むとそのまま彼を引きずり裏路地の中へ連れ込んだ。 「アリスアリスアリスアリスアリス……」 「お……お前は誰だよ……」  アリスアリスとつぶやき続ける”幼女”に恐れを抱く無縁塚。  彼女と表記したが実際は幼女である。年のころは10ぐらいだろうか?  想像してみてくださいいきなり幼女に凄まじい力で裏路地に引きずり込まれアリスアリスとつぶやかれる様子を……        な ん と い う ホ ラ ー  恐らくもうこの幼女が誰かは皆さん気が付いているだろう。  アリス争奪戦を繰り広げるvip住民のうち一人なおきん――いや、「ふたなり幼女☆ミ」である。  形式的に名前はなおきんにしておくが(ふたなり幼女☆ミとか書きにくいので)言わずと知れた変態の一人である。 「アリスアリスアリスアリスアリス……アリスは俺の嫁……」  当然であるが見た目は幼女でも名前のとおりふたなりである。  あれ?ふたなり幼女ってたばこの人もじゃね……?  アリス好き=ふたなり幼女ですね、分かります  っと、そんなことは置いておく。  とりあえず今無縁塚は魔理沙に負けて有り金全部取られた挙句  ふたなり幼女となったなおきんに追い詰められているのだ。  本当に無縁塚乙。アリス争奪戦はどこでも地獄なようだった。 「アリスアリスアリスアリスアリス……」 (幻想麻雀で調子よかったしきっと勝って情報もらえるだろ!⇒(゜д゜)……あ  こんなこと思ったからだよな……orz)  無縁塚は今絶体絶命の窮地に立たされていた。  なおきんが少しずつ呟きながら無縁塚に近づき…… #endregion [[続き>リレー小説3]]
---- ・[[リレー小説1]] ・[[リレー小説3]] ・[[リレー小説4]] ・[[リレー小説5]] ・[[リレー小説6]] ・[[リレー小説7]] ・[[リレー小説関連コメントページ]] ----  15話現在の現在位置票 1.神社        篠秋&霊夢 2.プリズムリバー家  ○○&プリズムリバー3姉妹 3.魔法の森      DY&あお きーご&三月精 4.紅魔館の湖     ⑨&チルノ 5.アリスの家     CAST.er&アリス 6.幻想郷のはしっこ  狐ノ連  7.魔界        ロリス*3 神綺 ? 放課後のJOKER&レミリア  ? 鈴仙とウサ鍋 ? ぞうちんちん ? BBRC&文 ---- *第16話 妬み屋、やってます。 第16話担当[[⑨]] #region(close)  WATAが幻想入りしたのは他の雀士と比べて早かった。  それがVIPで最高レベルの知名度を誇り、入るのは都市伝説とまで呼ばれる定期卓を運営するためが故なのかは分からないが。  彼が送られたのは地下666階だった。そこで出会ったのは当然の如くパルスィである。  パルは俺の妹!5分藍パル!!(ss)と言ってやまない彼は初対面なのにも関わらずパルスィに突撃ー^o^した。  まぁパルスィからカウンターパンチを貰い頬を抑える羽目になったのだが。  パルスィにあえて無茶苦茶テンションが上がり楽しそうなWATAなのだが  そのテンションが上がっている理由が自分にあるということで邪魔はどうにもできないのだった。  むしろ多少自分の存在でテンションが上がっているWATAを見て多少こういうのもいいかも……とさえ思ってしまうパルスィなのだった。  んで、その他の人よりも早く幻想入りしたWATAが何をやっていたのかというと―― 「いらっしゃいっ。妬み屋やってるよっ!!!」  人間の里で”居酒屋 妬み屋”を経営していた。  麻雀卓も置いてあり常連になると経営者であるWATA&パルスィと打てるということでなかなか好評であった。  普段はパルスィパワーでハイテンションなWATAが表で運営し  嫉妬してほしいだとか、他の人に嫉妬しているとかそういったわけあり(?)の客をパルスィが相手をする。  居酒屋ということで人生に疲れたような人も来るのだ。そういう人にとってパルスィはいい話相手(?)になるのだった。  また、WATAよりも先に幻想入りした一般人もよく来店する。  外の世界の話で盛り上がったりするためである。  妖怪も多く来店する。  唐揚げを食べにルーミアが来たり焼き芋を納入するために稔子が来たりと――  そんな中で明らかに異質な来店者――八雲紫  いかに人間と友好的だろうとわざわざ式神に任せずわざわざ自らが人里に下りてくる。  そんなことは滅多にないのだ。 「あなたが来るなんて珍しい……」 「地底の妖怪がわざわざこちらに出てきていることが幻想郷のバランスを崩すことではありませんの?」  まぁ、出てきたところでこんなである。  確かに地底の妖怪が地上に出てくることは滅多にない、出てきているのは単純にWATAの強引な説得のかいあってである。  実際のところそんな強引に連れてこられて経営を始めた妬み屋の運営を愉しんでいる節も見えるが。 「でも、今日はそんなことをいいに来たわけじゃないの。」  紫はいつものような遠まわしな言い方をせずに直接、本題を言った。  多少、悲壮な顔となって。 「放課後のJOKERって知ってる?彼は幻想郷のバランス、そして結界を崩す恐れがある」  その言葉にWATAもパルスィも顔を凍りつかせる。  WATAはWATAで放課後のことをほんの少しだけ知っている。  パルスィは結界の崩壊の可能性に驚く。 「あの力は……次元を超えている。」  そう言い残して紫はスキマへと消えた。  実際何がというわけでもない。単純な警告である。  何かをしてくれと頼むわけでもない、ただの警告。 「結局何を言いたいのかよくわからなかったねっ☆  さ、今日も頑張ろうっ!パルッ☆」  その警告を受けWATAは多少顔を暗くしながらも  次の瞬間には元に戻っていつものテンションで店を開けた。 「……」  パルスィはいつものように妬み屋において自分の定位置に戻った。  あとは、いつも通り妬み屋を運営するだけだ。  だが、2人の心には僅かではあるが――紫の警告が残った。  そんな他のVIP住民が幻想入りするちょっと前のある時の話 #endregion *第17話 無題 17話担当[[祐希]] #region(close)  彼が目を覚ました時は既に家に着いた後だった 「改めて見ると…家でかいな」  思うと同時に口をついて出た言葉がそれだったのだが三人は気にした様子もない 「とりあえずあがったら?紅茶でも用意するわ」 「あ、あぁ、うん、お邪魔します」  そういって僕が家に上がろうとすると上の方から誰かがものすごい勢いで降りてきた。 「おっと、それよりも前に聞きたい事があるんだがな  っと、こいつも外来人か?」  急に現れたその少女は黒を基調とした服に魔法使いのような帽子を被っていた。 「『も』?魔理沙の方にも誰か来たの?」  リリカが「マリサ」と呼んだ少女は面倒臭そうに帽子をかぶり直しつつ言う 「私の所にではないんだがな、何か大声でアリスーとか叫んでた奴がいたんだよ  他にも外来人が来ていたようだし、もしかしたらと思ったがやっぱり来ていたのか」  どうやら僕以外にも『外』から人が来ていたらしい。会えるといいなぁ 「しかしそいつ全裸で叫んでたんだ、気持ち悪いことこの上なかったぜ  あぁ、私は霧雨魔理沙、普通の魔法使いだ」 「僕は○○、よろしく。」  軽く自己紹介を済ませてから聞きたい事を尋ねる。これ次第でいろいろ変わるかもしれない。 「今、僕以外にも『外』から人が来てるのかな?」 「あぁ、そうだ。結界の調子が悪いみたいだし、何か関係あるのかも知れないな。  他にもいるかもわらかないし、もう少し飛んで回ってくるぜ」  僕以外にも外から来た人がいる。  これは少し、異世界で希望の光が見えてきたのかもしれない。 「そう、いってらっしゃい」 「何かあったら教えてね~」  と、ルナサとメルランが二人を見送る。リリカはもう家に入っちゃったのかな? 「私たちも家に入りましょう  その外来人さんたちには後でも会いに行けるわ」  そういうとルナサは僕の手をとって家に入る 「そうね、ここが貴方の家、になるのかしら。  ゆっくりしていってね!」  メルランの満面の笑みが少し横に長くなった気がしたけど気のせいだろう。 「じゃあお邪魔しまー「違うわ」」  不意にルナサの声が僕の声に重なった。  急に遮られて意味が分からず、何が違うのだろうと一人首をひねっているとルナサは 「あなたの家よ」  とだけ告げてくすくす笑うメルランを連れて先に入っていってしまった。 ――あぁ、そういう事か  ようやく彼女たちの言いたかったとことに気付いて苦笑いしつつ、僕はドアを押し開けた。       「ただいま、ルナサ、メルラン、リリカ」 #endregion *第18話 無題 18話担当[[ぞうちんちん]] #region(close) ――夢を見た、昔の夢、懐かしい夢、知らない夢、夢? ・・・これは夢? そこで俺はふと目が覚めた。 相も変わらず目の前はどこまでも続く草原だった。 人間はピンチになるととんでもない力を発揮すると言うが俺には立ち上がる気力すらなかった。 こんな事ならもっと親孝行しておくべきだったかな・・・。 俺は再び目をそっと閉じた。 (・・・さい・・・。・・・せん・・・。・・・です・・・。) ああ、ついに幻聴まで聞こえてきたか。 俺は妖怪の餌にされて死ぬんだな・・・。 俺のお肉って美味しいのかな・・。 死を覚悟した俺は何故だかとても清清しかった。 「いつまで寝てるんですか!!」 「っ!?」 頭に衝撃が走ると同時に俺は飛び上がった。 目の前には貴族のような衣装を着た小さな女の子が立っていた。 なんにしろ初めての人間と出会えて俺は歓喜した。 「あなたは・・・?」 「私の名は四季映姫・ヤマザナドゥ 。ヤマは閻魔、ザナドゥは桃源郷の意。この世界の閻魔をやっています。」 ――閻魔? 閻魔ってこう髭がモジャモジャで凄く大きくて・・・。 しかし目の前にいるのは閻魔と言うには明らかに見た目が不釣合いな女の子。 色々と突っ込みたかったが間髪いれずにその閻魔と名乗る子が口を挟んでくる。 「そう、大体貴方は現実に目を背けすぎている。もっと自分の(以下略)」 「はぁ・・・。」 「はいはーい!!四季様そこまでー!!」 「やめなさい小町!!まだお話は終わっていません!!」 その小町と呼ばれた女の子は背が大きく大きな鎌のような物を持っている。 「あたいの名は小野塚小町。四季様に就いて死神をやってるよ。」 ――今度は死神か。 死神と言えば髑髏だろう。 今更人間でない事にはなんの驚きもなかった。 「小町からこの幻想卿に異界の人間が迷い込んだと聞いたので様子を見に来ました。」 「幻想卿・・・?」 「細かい事は順を追って説明します。とにかく今は私の所に来て休みなさい。何日間も食してないんでしょう?」 「パトロール中に倒れてるあんたを見つけてやったんだ。あたいに感謝しなよ!!」 「パトロールとは偉いですね、小町。でもその職務中に寝ていましたね?」 「え!!ばれてた・・・じゃなくて、いやそれはですね。なんていうかその事情がありまして・・・。」 「言い訳以前の問題です。説教は後でたっぷりします!!」 「きゃんっ!!」 閻魔、死神。俺はこれからどうなってしまうのだろうか。 色々な不安が渦巻く中、逆に安心感もあった。 そこで俺はまた力尽きた。 #endregion *第19話 人里にて 第19話担当[[外来人in無縁塚]] #region(close) ――人里、というと現代社会では人の集まり住んでいるところを表す一般名詞でしかないが、 ここ幻想郷ではある一点の場所を意味する。 即ち、幻想郷の中で最も多くの人間が住む「人間の里」である。 幻想郷の中で人間にとって一番安全なこの場所は、しかし同時に妖怪の賢者によって保護され、 なんと妖怪退治を生業にする一家の真横に妖怪向けに夜中にあける店が存在するという、ちぐはぐな空間でもある。 「……こここそ、幻想郷の曖昧さ、妖怪と人間の共存という本来ならあり得ない奇跡を端的に象徴している場所なのかもしれないな」 そんな風にとある店の前でぼやくのは一人の青年。 ぼさぼさの髪によれよれのシャツ。ポケットのふくらみから財布が入っているのが見て取れるが、 それが無ければ浮浪者と見られても文句は言えない、とてもだらしの無い格好である。 彼は道行く人のちらちらとこちらに向けられる視線を感じながら、ため息を一つつき、目の前の暖簾を潜る。 途端に、勝負の熱気が体中を包み込む。 「幻想郷に、雀荘。……幻想郷に突如雀卓が現れた異変の影響ではやりだしたらしいけど……なんかなー」 とは言いつつも、顔はともすると緩みそうになるのを必死で抑えている。 ……別に稼ぎに来たわけではない。いや、もししばらく帰れなさそうなら当然そういった目的も含まれてくるのかもしれないが、 余裕のある今は断じて違う。 「……お?いたいた」 視線の先には、蜂蜜を想起させる流れるような金髪に快活そうな表情の一人の少女がいた。 彼女の目線は目の前の雀卓へと注がれている。 その油断の無い目つき、明らかに勝負に慣れた人間のそれであった。 「……確か求聞史紀には半丁賭場の予想も請け負うって書いてあったよな。てことは鉄火場には慣れっこなわけだ」 丁度終わったらしい少女の卓へと歩み寄りながら、無縁塚から命からがらたどり着いた外来人は考える。 彼の目的はずばりアリス。 だがあの怜悧な知性を持つ彼女のところへ一人で出かけていったところで、体よく追い返されるのがオチ。 知り合いになるにはどうすればいいか。と考えた結果、一つの結論に至った。 「……入っても?」 あまり元気の無さそうな声に、少女は振り返る。 「ん?ああいいぜ……?」 振り返りざまにその鼻先に突きつけられるのは一枚の証文。 「霧雨魔理沙、あんたと勝負がしたい。もし君が勝ったら俺の全財産をやる。……ただし君が負けたら……」 卓にいる者全員が、その異様な流れに身を硬くし、次の言葉を待つ。 そんな雰囲気を感じつつ、重い口調で外来人は告げる。 「俺をアリスに紹介して欲しい…………?」 周りの人間がずっこける音を聞きながら、彼は不思議そうに首を捻ったのだった。 そして、捻った拍子に、入り口にいた人影を認めた。 (ん、あれ、もしかして、あの雰囲気はVIP雀士……?) その人影と目が合い、外来人は漠然と、己のかなり厄い未来を思い、長いため息をつく。 そして彼は聞き逃していた、霧雨魔理沙の大切な呟きを。 「またアリスか……全裸で叫んでた男といい、いったいなんだって言うんだお前らは」 「ん?」 「いや……なんでもないさ」 TO be continue……? #endregion *第20話 題名をつけるとしたら腹黒 20話担当[[皇束篠秋]] #region(close)  人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえというが、彼の役割はそれを応援することだ。よっぽどのことがないかぎり馬に蹴られることはないだろう。 「さってと……」  彼、篠秋は空を見上げて呟いた。  太陽は真上に昇っている。とにかく恋路を応援するにしても、偵察にしてもまずは情報の確保をすることが最優先。  そういうわけで彼はまずは情報を集めることにした。  ちなみに彼は霊夢から意中の相手は聞いてある。 「この新聞記者に会えればいいんだろうけど」  服の中から大きな紙を取り出すと広げる。文々。新聞と書かれていた。   「といってもこの世界じゃ中々見つかりそうに……」 「何かをお探しですか?」  不意に後ろから声をかけられた。振り向くと青いスカートと緑色の髪、そして透明な羽が印象的な少女がそこにいた。   「確かに自分は迷っていますが……貴女は?」 「人に名乗る前に自分から名乗れと教わりませんでした?」  確かにもっともな話だ。 「なるほど、自分は篠秋と申します」  彼は霊夢にしたように深々とお辞儀をした。   「私は大妖精と言います」  大妖精と名乗った少女は彼の体をじろじろと見る。 「外から来た人ですか」 「わかりますか?」 「ええ、よくわかります。で、何を探してたのですか?」 「情報を探していたんですよ」 「情報……ですか」  少し悩んだあと大妖精は手をたたいた。 「ここから少し行った場所にお店があるんです。そこのマスターに聞くといいですよ。狐耳の人です」 「……そうですか。ありがとうございます」 「いえいえどういたしまして」 「で、何をお求めでしょうか?」  大妖精の気配が変わった。  おっとりとした彼女はうってかわってまるで獲物を狙う獣のような眼をしている。 「貴方の依頼主を教えてほしいんです」  ニッコリと大妖精は笑った。  その笑顔の裏にはなにかとてつもないものが隠れているような気がした。   「……それはお断りします。依頼主の情報を渡すということは信用を崩すことになりますので」  しかし彼は言わなかった。  少しの間互いににらみ合う二人。先に折れたのは大妖精のほうだった。 「冗談です」 「悪質な冗談ですね」 「……次会ったときは教えてもらいますがね」  大妖精はそのまま森の中へ消えていった。 「生きた心地がしませんね……」  安心したのかため息をひとつつく。  とりあえず大妖精の言った通りその店へ向かうことにした。 #endregion *第21話 取材の下僕 21話担当[[BBRC]] #region(close) 今の状況を確認する オレ、BBRCは今、空を飛んでいる…いや、飛ばされているのか? まさか本物の射命丸文とは思わなかった ここは本当に幻想郷らしい 彼女の風を操る程度の能力ってこんなこともできるのか 射命丸の操る風に乗って空を飛びながらオレはそんなことを考える そしてこうなった経緯を思い出す… 落下中に意識を失い、次に目が覚めたら陸の上だった オレを助けたと思われる人物がこちらを見ていたので話をしてみる 彼女は空から落ちるオレを風でここまで吹っ飛ばしたらしい …そんなことされてよく死ななかったなオレw 色々と考えてたら彼女が自己紹介を始めた 「射命丸文です。空から降ってきた人間という大スクープを記事にする為  貴方に取材しようと思いまして」 記事…と言われてオレは思い出す 「もしかして、文々。新聞とかいうデタラメゴシップのことか?」 そのセリフに射命丸はムッとする 「デタラメとは失礼な。文々。新聞は真実を伝える為に存在するのですよ!」 オレが突っ込む間もなく射命丸は質問に移る 「貴方の名前と、どこから来たのか教えてください」 幻想卿に初めて来た…と言っても通じるのか? 「オレはBBRC。ここに来る前はゲリラ的にファッカー…いや、普通に働いてた」 「あやや、ゲリラ的にファックするのがお仕事なんですか」 そのセリフにオレがずっこけそうになる 普通に納得すんなよw 性戯の英雄ですとかこんなところで言えないだろw 「続きを話すと、オレは突然幻想卿にやってきた  それも気がついたら空から落ちてた」 射命丸がキョトンとしている 「…それだけですか?それだと記事になりませんねぇ」 オレへの取材対象としての興味をなくしたらしい 射命丸は考えこむ、そしてオレへ別の興味を抱いたらしい 「貴方、ゲリラと言ってたわね?」 突然、口調を変えてきた つまりオレへの興味が取材ではなく別の意味になっている 「それがどうかしたか?」 「言い方を変えれば神出鬼没…私に協力してもらうよ」 突拍子もない展開にオレは驚く 「協力?いったい何の協力だよ?」 「決まってる、他の人への取材協力よ  貴方以外にも突然やってきた人はいるはず  その人たちを探して真実を確かめるのさ」 なるほどな、オレがいるとそいつらともコンタクトが取りやすいと読んだわけか 「一応聞きたいんだが、拒否権はないんだよな?」 無言の圧力を感じた 拒否したら最悪この場で喰われ、喰われなくてもここでのたれ死ぬよとの脅しだな 「わかった、協力する」 「期待しているよ、ゲリラファッカーさん」 そう言って射命丸はオレの胸を指さす オレは自分の胸を見る Tシャツを着ている、そこまでは良い そのTシャツにデカデカとプリントされていた文字にオレは唖然とする 『ゲリラファッカー』 …なんぞこれw というかさっき普通に納得したのはこれが原因かw というわけでオレは射命丸の取材助手(というか下僕?)として 彼女の取材に付き添っている 「で、何処に向かってるんだ?」 風に乗ってるだけなので余りに暇なオレが聞く 「貴方みたいな人間がいそうな所」 その返答に全然心当たりが思い浮かばないオレは 射命丸の操る風に乗って彼女についていくことしかできなかった… 「さあ、取材開始よ」 #endregion *第22話 こまっちゃんの詮索 22話担当[[⑨]] #region(close) 「で、結局この子は誰なんだい?」 「ただの外来人です。」  眠るぞうちんちんを見ながら小町と四季は話していた。  まぁいつも通りの二人の会話である。  普段と違うのはぞうちんちんの寝息があることぐらいだろうか 「四季様らしくないねぇ、わざわざあたいに連れてこさせるくらいの意味はあるんだろう?」 「ただの外来人。彼はそれ以上でもそれ以下でもありません」  四季の言葉に小町は質問をするが、四季はそれをピシャリと撥ね退ける。  閻魔の尺で小町をさしながら。 「最近外来人が多いからパトロールをしてきなさいなんて言ってそしたら死ぬ寸前のこの子がいたなんて出来すぎてないですか?」 「本当にただの外来人です。今はそれよりも別のことが心配です。」 「その心配にこの外来人は関わっているのか……」  詮索を続ける小町。  尺でさされてもお構いなしのマイペースである。 「小町」  今度は多少怒気を含んだ声で四季が呼んだ。  それでも小町は別段変わった様子はない。 「この子はあだの外来人です。余計な詮索はしない様に」 「はいはい」  流石にここまでピシャリと締め切られるともう無理である。  今度は素直に小町は引きさがった。 「しばらくこの子は目を覚まさないでしょう。その間この子を見ておいてあげてください」 「普段の仕事はしなくていいのかい?」 「特例です」  普段の仕事をせずにぞうちんちんちんを見ているだけでいい。  やった!サボれる!と言うのが顔から伝わるほどの笑顔の小町と  それを困った顔で見つめ出る四季なのだった。  この死神サボリしか考えてはいないのではないだろうか? 「で、四季様はどちらへ?」 「この子のために色々と準備をします」  そういって四季はその場から立ち去った。  後に残るのはすーすーと寝息を立てるぞうちんちんとそれを見つめる小町だけ。   「普段の四季様じゃ考えられないねぇ、なにかこの外来人にはやっぱり秘密があるんだろうか?」  小町は一人黙考するようにして語りかける。  いつものように幽霊に語りかけるようにしながら――ぞうちんちんへと――  それをぞうちんちんが聞いているはずはないのだが小町はそんなのを別に気にするそぶりは見せなかった。 「それとも本当にただの外来人?どちらにしても面白くなりそうだねぇ」  幻想郷は、なにかを中心として動き始めているのかもしれない。 #endregion *第23話 23話担当[[ぞうちんちん]] #region(close) ――サンタクロース 小学生の時の話。 冬になると周りの奴らがサンタサンタと騒いでいる光景がよく目に留まる。 そんな中俺は一人鼻で笑っていた。 ましてや天国や地獄なんて信じるはずもない。馬鹿馬鹿しい。 今思えば厨二病の類だったのかもしれないが。 「ようやく目が覚めましたね。」 「・・・ここは?」 「ここは彼岸。あらゆる煩悩から脱した悟りの境地です。」 「はぁ。」 「改めて自己紹介をさせていただきます。私の名は四季映姫・ヤマザナドゥ 。二つ名は地獄の最高裁判長。貴方のお名前は?」 そういえば閻魔様だったな。 俺はハハッと苦笑いをしながらそれとなく返事をした。 「ぞうちんちんです。」 「珍しい名前をしていますね。とにかく朝食の準備はもう既にできています。小町もお腹空かせて待っていますよ。」 ――朝食? 俺がこの人達と会ったのはお昼過ぎだったはずだ。 俺は半日以上倒れていたのか。 ふらついた足で俺は必死に立ち上がった。 「四季様おそーい。あたいもうお腹ペコペコだよー。」 「えっと貴方は・・・。」 「小野塚小町 だよ。もう忘れちまったのかい。」 そういえばそうだったな。 俺は今閻魔様と死神と食事をしている。 なんて変な話だろう。 そんな事を考えながらお腹が減っていた俺は目の前のご飯を口にした。 「貴方達、食事中は口を慎みなさい。そう、大体貴方達は・・・(以下略)」 「・・・いつもこんな感じなの?」 「うん。ひどい時は朝食だけで二時間ぐらいかかるからねぇ・・・。」 「こら!!ちゃんと人の話を聞きなさい!!」 「「きゃんっ!!」」 ~数時間後~ 「つまりこの世界は幻想卿と言う場所でここはその一部の彼岸という天国や地獄に近い場所と・・・。」 にわかには信じがたい話だが俺は現に羽の生えた妖怪などを見ている。 あまりに衝撃的すぎて信じたくなくても信じざる得なかった。 「それで貴方は外の世界からなんらかの理由でこっちの世界に転移されたと。」 「はい。」 しばらくの間沈黙が入りようやく閻魔様が重たい口を開いた。 「事情はわかりました。しばらくはここに住みなさい。その代わりしっかり仕事をこなしてもらいますからね。」 「あ、ありがとうございます!!」 「映姫様の下で働くのはきついぞ~。まあ、ぶっ倒れてもあたいが骨ぐらいは拾ってやるよー。」 「小町!!」 こうして俺は寝所と食事を提供してもらう代わりに閻魔様の下で働く事になった。 二人とも癖があるけど現実に誰かと話をするのも悪くない・・・ちょっとだけそう思えた。 #endregion *第24話 題名をつけてもやっぱり腹黒 24話担当[[⑨]] #region(close) 「あやややや、これは珍しい。霧の湖からこんな離れた所に妖精がいるなんて」 「お久しぶりですね、射命丸文さん。そちらこそ人間と一緒にいるなんて珍しい」  オレが文に連れてこられたのは幻想郷の端の方だった。  どこか尋ねても端の方、としか答えてくれなかったので微妙にへこんでいたりする。  そんなところで出会ったのは大妖精だった。  オレの知識ではチルノと一緒に霧の湖周辺で遊んでいるという程度のものしかない。  なぜこんな所にいるのかは謎である。 「チルノちゃんが怒ってましたよ、またおおがまに食べられたことを記事にされたって」 「真実を伝えるのが文々。新聞です」  チルノが蛙に喰われた記事か……  確かに聞き覚えがあるな。つまり少なくとも文花帖のエピソードよりあとの時なのか。  いきなり幻想入りしてしまったが東方やっててよかったなぁ 「まぁ確かに事実ですしね」  あれ?大ちゃん意外と毒舌?  チルノの保護者やってるってイメージが強かったけど  やっぱり実際にくると違うんのか…… 「それで今日はわざわざ人間を連れてこんな辺鄙な場所まで?」 「それは秘密ですね、今回は記事のネタになりそうなものを探しにきたので」 「ネタですか……この当りだと狐ノ茶屋ですかね?」  大妖精の質問に素知らぬ顔で文は返したが大妖精は場所の候補を挙げた。  その候補を聞いた瞬間文の顔色が微妙に変わった。  多分図星だったのだろうw 「あややや、秘密があっさりとバレてしまいましたね」 「ここら辺で取材するところなんて狐ノ茶屋以外にありませんから」  文が頭をかいて舌を出す。  それに大妖精も微笑で返す。  なんか怖いぞwこの2人w 「では、私はこの辺で失礼しますね」  大妖精はそのあと文と少しだけ喋ってその場を後にした。  その後ろ姿を文は射るような眼で見つめていた。 「さっきのこは……大妖精?」 「ええ。妖精にしてはとても良く頭が回ります」  一応大妖精だということを確認してみる。  もしこれで大妖精じゃなくて他の種族でしたとかだったらなかなかに泣けたが確かに大妖精だった。  でもなんかオレが知っている大妖精とは少し違うような……  まぁ実際にあったわけじゃないしこの違和感は当然なものだろw 「⑨しかいないとも言える妖精の中では間違いなく異端です」  そんな楽観的に考えるオレとは違って多少真剣に文はつづけた。  なんかおかしいところでもあるのかねぇ?  とりあえず空気が重いし話を変えてみるかw 「へぇ……ところで取材って言ってたけどどんな風にするんだ?」 「貴方にあの狐ノ茶屋にゲリラ潜入してもらいます」 「え?」  オレの質問に潜入捜査とあっさりと文は答えてきた。  オレまだここにきてほとんどたってないのにいきなり潜入?w  それは流石につらいぜw 「私は新聞記者として顔が売れていますから私相手では話してくれないことも多いでしょう。  ですがあなたは外来人。あなたならば外の世界の話をしながら色々聞きだせるでしょう」  なるほど。オレの知識でも文の名前は幻想郷に知れ渡っている。  そんな新聞記者の文が言ったところで相手の口は固くなるだけだろう。  そこで外来人であるオレが言って色々聞きだすということか。 「聴きだすってどんなことを聞きだせばいいんだい?」 「狐ノ茶屋の常連やお勧め、あとは噂などについてでしょうか  あんな茶屋には噂は多くあるものですし」  噂……ねぇ……w  ファッキンゲリラなんていううわさが広まったら大変なことになるなw  余計なことは言わないで捜査してこよう 「把握した。とりあえず行って色々取材してくるw」 「取材ってことと私がいるってことはばらしちゃいけませんからね」  狐ノ茶屋へ行くオレの背中に声がかかる。  分かってるってwさぁ、オレの幻想郷初仕事、頑張るぜw  #endregion *第25話 ステルスは闇を祓うか 25話担当[[wtt]] #region(close)  薄暗く閉ざされた木々の間を、幾筋もの光がなぎ払う。  光を媒介に紡ぎ出しされた魔法は、量子物理的に存在の許されない程のポテンシャルエネルギーを、一極した空間へと与え続けているのだろう。  励起したイオン状態へと存在の書き換えがなされた空間物質が、指向性を与えられ牙を剥き、亜空間の歪みを伴い襲いかかってくる。  プランクのうねりが観測出来るほどの短時間に、空間は圧倒的熱量を与えられる。  新たな光と熱量を振りまきながら膨張した大気は、数瞬の後に爆ぜた轟音を響き渡らせる。  色を変えた世界は、瞬きの間だけ、その彩りを切り取らせる。  これこそが、弾幕。  先ほどまで対峙していた妖精達のそれを、遙かに上回る密度で繰り広げられる、星型の火力。  八に分けられた概念の中で、それぞれに世界を構築して現世を変質させる魔法具『八卦炉』。  最大火力をもって世界を変質させ続ける目の前の魔法少女は、どうやら僕のことがお気に召さないらしい。  ステルス性能を遺憾なく発揮して窮地を――3人のふくらみを十二分に堪能しながらも――逃げ切ったと思った瞬間、僕の意識は光条に曝された。  騒ぎを聞きつけたのか現れたのは、黒い帽子に金色の髪をたなびかせた、魔法少女(推定)だった。  彼女はどうやら状況証拠のみで僕に対する敵愾心――明らかに誤解だ――を抱いたようで、二言三言の会話すらもせず、弾幕を繰り出してきたのだ。  箒にまたがる彼女の機動は剛胆にして緻密であった。  空間連結構造をステルスする力業で相対速度を稼ぐだけの現状では、直に追いつかれてしまうことが目に見えていた。  世界を意味的にステルスさせる僕の能力では、攻撃性能としては期待出来ないし、己を紳士たるよう戒める意味でも、少女に攻撃の手を加えることなど出来ようもない。  だが使い方によっては、圧倒的火力、絶望的火力であっても、つつがなくかわしきることも、不可能なことではない。  とは言え、紳士として振る舞わざるを得ないこの性が、今だけは恨めしい。  そもそも何ら後ろめたいことなどしていないのであるから、この戦闘は無意味でしかない。  ここは会話という人類の叡智を以て、終止符を打つに限るだろう。 「待ってくれ、待ってくれよそこの可愛い魔法少女! 僕は人を探していただけなんだ!」 「……下半身を露出して人探し? どう考えても犯罪者だな」 「え、ていうか、僕の姿が見えるの?」 「見えるんじゃない、感じるんだ。あんたからは犯罪者の匂いがぷんぷんと感じるな。そして犯罪者は、弾幕を以て殲滅されるべきなのぜ?」 「だから誤解であってさ! 決して下心があったわけでなく、それはとても気持ちよかったんだ!」  人類の叡智も、大してあてには出来ないと言うことが、現時点を以て実証的に明かとなったようだ。  あらん限りの会話を搾り尽くしたと言うのに、なぜだかより険悪な雰囲気が場を支配したように思う。  急激に大気を震わせ始めた八卦炉が、返事の代わりに輝条を絞らせる。  耳元を掠める荷電粒子のプラズマの勢いを見るに、そろそろ脅しの域を超えてきたように思える。  魔法少女の認識覚からステルスしているというのに、この精度。  もしかしたら、初めから威嚇のつもりなどさらさらなかったのかもしれない。  決して華麗とは言えない足裁きで避け続けるには、あまりにも弾幕が密に撒かれすぎているため、このままではそろそろ限界が近いことを予感させる。  僕も本気を出さなくてはいけないと、そういうことだろうか。  やれやれ、この「力」は、”レジェンド”か、せめて”DY”を相手にするまでは使うつもりはなかったのだけれども。  それはすなわち、紳士として。  グレイズし続ける僕を不思議そうに見ながら――通常弾幕が軒並み偶数弾になるのだからさすがに気がついたか――魔法少女は八卦炉の動作を緻密化させているようだ。  八の世界で足りないのなら、その世界を更に八に分けてブーストさせればよい、そういうことなのだろう。  僕は知っている。  八卦は世界を八に分け、炉の内部でそれぞれに再構築を行い、複雑に絡み合わせることで物理空間をねじ曲げる、純粋数学理論の一種だ。  僕は知っている。  綿密に練り上げられた世界を、幾重にも干渉させることで生じた余剰エネルギーで物理現象を書き換える、純粋魔法理論の一種だ。  僕は気づいている。  それはすなわち、空間そのものの認識を書き換えてステルスする僕の能力とは同質であり、かつ対極の位置に存在する、純全たる火力そのものなのだ。  魔法少女が支配する擬似世界の、五百十二卦に及ぶ収束を認識したところで、逃げることを諦めた。  大規模火力による壊滅的蹂躙の気配を読み取ったのだ。  和紙が、与えられるとしよう。  これで大砲の砲撃を防げと言われても、不可能だ、そう答えるしかあるまい。  放たれた砲弾を防ぐのに、紙は無力でしかなく、ただ破られるだけだ。  ……否。  放たれた砲弾を防ぐのに、紙は無力でしかなく、ただ破られるだけなのだ、が、しかし。  それでもわずかであれば、砲弾の軌道を変えることならば、出来るのだ。  何万枚、何億枚の紙を次々に繰り出したのならば、被弾することなく完全に防禦が出来るだろう。  ステルスにより、擬似的に相転移させた時空膜を以って空間の連続性を断絶させ、ほんの少し、本当に少しづつ、火線軌道を屈折させ続けるのならば。  それを刹那のうちに何千、何万と試行するのであれば。  これから彼女が放つであろう、恒星爆発並の火力を防ぐことすら不可能ではない。  魔法少女に悟られぬよう、周囲の空間位相をもステルスさせたが、超高出力のプラズマ励起が絞り出すエネルギーを逸らすことが出来るかどうかは、とは言え、それこそもはや卦でしかないのだ。  八卦炉のうなりが限界を超えようかと言うその刹那、魔法少女の瞳が鋭く光った。  僕の脇へと視線を移し、一切の攻撃行動を放棄した彼女が駆け寄った先には、一人の少女が倒れて居た。  少女、なのだろう。  蒼い髪に禍々しい翼を備えて意識を失っているその少女は、薄暗い森の中で、とても儚く、輝いて見えた。 「こいつが倒れているとなると、ただごとじゃあないな。お前のしまt……話は後で聞くことにするぜ。……とりあえず、隠せよ」  これで茶番はお仕舞いのようだ。  この邂逅が、やがて全てを巻き込むに違いないのだと、頭でなく心が、確信している。  蝶ネクタイとワイシャツ以外を脱ぎ捨てて、ジェントルスタイリッシュに立ちつくしていた僕……紳士きーごは、ここにきてようやく息をつくことが出来たのだった。 #endregion *第26話 アリスはヤンデレ //アリス(好きの人)はヤンデレ 26話担当[[⑨]] #region(close) 「アリスアリスアリスアリスアリス……」  vip住民がここにも一人幻想入りしていた。  現在位置は人間の里。  無縁塚が麻雀に置いて魔理沙に勝負を挑んだ建物の前である。  ちなみに先ほどのアリスの情報を懸けた戦いは魔理沙が無縁塚をドラ爆で飛ばし、有り金全部を奪うという結果だった。  無縁塚乙と言わざるを得ない。  当然その光景を彼ずっと”彼女”は見ていたわけで賭けの内容も全て知っている。  魔理沙が戦利品を掲げながら暖簾をくぐり出て行ったのを確認すると彼女は入れ替わるようにして暖簾をくぐった。  多少好奇の目で他の客から見られるが別にそんなのは気にしていない。  ただブツブツとうわごとのように一人の名前を呟くだけである。  呟きながら有り金全部を失い意気消沈する無縁塚のもとに歩み寄る。  そして有無を言わさずその首根っこを掴むとそのまま彼を引きずり裏路地の中へ連れ込んだ。 「アリスアリスアリスアリスアリス……」 「お……お前は誰だよ……」  アリスアリスとつぶやき続ける”幼女”に恐れを抱く無縁塚。  彼女と表記したが実際は幼女である。年のころは10ぐらいだろうか?  想像してみてくださいいきなり幼女に凄まじい力で裏路地に引きずり込まれアリスアリスとつぶやかれる様子を……        な ん と い う ホ ラ ー  恐らくもうこの幼女が誰かは皆さん気が付いているだろう。  アリス争奪戦を繰り広げるvip住民のうち一人なおきん――いや、「ふたなり幼女☆ミ」である。  形式的に名前はなおきんにしておくが(ふたなり幼女☆ミとか書きにくいので)言わずと知れた変態の一人である。 「アリスアリスアリスアリスアリス……アリスは俺の嫁……」  当然であるが見た目は幼女でも名前のとおりふたなりである。  あれ?ふたなり幼女ってたばこの人もじゃね……?  アリス好き=ふたなり幼女ですね、分かります  っと、そんなことは置いておく。  とりあえず今無縁塚は魔理沙に負けて有り金全部取られた挙句  ふたなり幼女となったなおきんに追い詰められているのだ。  本当に無縁塚乙。アリス争奪戦はどこでも地獄なようだった。 「アリスアリスアリスアリスアリス……」 (幻想麻雀で調子よかったしきっと勝って情報もらえるだろ!⇒(゜д゜)……あ  こんなこと思ったからだよな……orz)  無縁塚は今絶体絶命の窮地に立たされていた。  なおきんが少しずつ呟きながら無縁塚に近づき…… #endregion [[続き>リレー小説3]]

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