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・・・

「ふぅ・・・」

おなかいっぱいの俺は地霊殿の主、さとりさんの計らいによって用意された客間に引っ込んでいた
ある程度の話は食卓でしたが細かいことは後で聞きにくるとのこと
まぁ俺の心を読んでいたらしくほとんどの事情は飲み込んでいるようだが

地底であるため出される料理はそれなりに覚悟していたのだが杞憂だった
正直あの肉のソテーはもう一度食べてみたいほどの絶品料理であった
・・・なんの肉であるか気になって燐ちゃんに聞いてみるも何故かはぐらかされてしまったのが気掛かりであるが

―――コンコン
ノックが聞こえる
さとりさんかな?

「どうぞー」
「あ、おにいさん今時間ある?」
「うん?」

さとりさんかと思ったが燐ちゃんだった

「少しお話したいんだけど来てもらえるかな?」
「話は別にいいけど、できればこの部屋でしてもらっていいかな?」
「どして?」
「あー、うん」

大変広く、住み心地のいい館なのだが
ひとつだけ厳しいことがあった

「俺動物ニガテなんだよね・・・」

そうなのだ
この館はム○ゴロウもびっくりの動物屋敷なのだ
俺は昔小学校の金魚係だったがふとした拍子に全滅させてしまい総スカンを食らった思い出がある
そのため動物の世話がニガテな俺には妙に落ち着かない

「おにいさん動物ニガテなの?」
「恥ずかしながらね」
「ええー、じゃああたいのこと嫌い?」
「ええっ!?」

わけが わかりませんなぁ

「いやいや、燐ちゃんは好きだよ」
「でも動物嫌いだっていった・・・」

脈絡なくね?
俺なんか悪いことした?

「でもそれとこれとh」

―――コンコン
ガチャ

「お話があるのですがお時間よろしいですか?
 あら、お燐?」
「さとり様?どうしたの?」
「ちょっと今後のことでね。
 お燐は・・・あぁなるほどね」
「あ、あはは・・・」
「それはまた明日にしなさい」
「はぁーい。
 それじゃおにいさん、また明日ね」
「あ、あぁ・・・」

様々な謎を残して燐ちゃんは部屋から出てしまった
うーん変な誤解されたままだよなぁ・・・

「多分大丈夫ですよ」
「だから地の文は読まないで欲しいと」
「口から出ていましたよw」

さとりさんは小悪魔なような笑みでこちらを見つめてくる

「よほど心配性でいらっしゃるのですね」
「そりゃ人に嫌われてるのなんて気のいいもんじゃないですよ」
「嫌われる、ですか」

そこで区切り遠くを見つめるさとりさん
俺はそんな儚げな少女をただ見守ることしか出来なかった

・・・

「これが『一日善行表』ですか」

さとりさんの自室まで連れてこられた俺は様々な話をした
まぁ心をほとんど読みとってしまうからこちらから喋ることは少なかったが

「閻魔様からはここに行けと言われたんですけど、
 実際俺はここで何をすればいいのですか?」
「内容は明日お燐とお空が説明してくれますよ」
「・・・やっぱりあの暑いところなんですよね?」
「ええ、灼熱地獄跡での作業もありますね」
(暑いのは寒いのと同じくらいニガテなんだがなぁ)
「そこは我慢してください」
(てか普通の人死んじゃうって)
「死んでるから問題ないんじゃないんでしょうか」
(感覚というか気持ち的な問題でして)
「我慢です」

もはや会話ですらなくなった瞬間である
てか灼熱地獄とか人間(元)には無理難題すぎるだろ
軽く成仏しそうだ

「成仏しません?」
「しませんよ」
「他はないんですか?」
「ないですよ」
「・・・」
(この人絶対Sだよ!)
「ふふふ」

今さとりさんが妖艶な笑みを浮かべた・・・ような気がした
体が異常なほど警笛を鳴らしてくる
これ以上深入りはしないほうがヨサソウナキガスルケドソノメニミイラレテオレハ

「あ、そういえばこいしには会いました?」
「へ、こいし?」

明らかに場の空気が変わる
さっきとはうって変わって心配そうなさとりさん
途端に弛緩していく体

「ええ、私の妹なんですよ」
「妹がいたんですか」
「その様子だと会ってないみたいですね・・・」

はぁとため息を吐く
俺もばれない様こっそりとため息を吐いた

「あら、長く話をしすぎてしまったようですね。
 もう遅いですしもうお休みになられては?」
「そ、そうですね。ちょっぴり色々ありすぎてちょっと疲れてしまいました」
「そのようですね。
 それではお休みなさいませ」

・・・

客間に戻った俺はすぐさま泥のように布団に沈んだ
今日はいろいろとありすぎた

・・・自分は死んでしまった
そして自分は生き返ることができる
その為には今は休みをとり、明日を頑張らなければ・・・

・・・

―――夢を見た
仕事に追われ、徹夜をした俺は車に乗って帰宅する
車道に飛び出す黒猫
激しい衝撃、体を苛む痛み
そして

女性の目
俺は


~次回予告~

今日はおやすみ


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