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 37話現在の現在位置票
 1.神社        霊夢
 2.プリズムリバー家  ○○&プリズムリバー3姉妹
 3.魔法の森      魔理沙&きーご レミリア あお
 4.霧の湖       ⑨&チルノ
 5.アリスの家     CAST.er&アリス
 6.幻想郷のはしっこ  狐ノ連 篠秋 BBRC&文
 7.魔界        ロリス*3 神綺
 8.人里        WATA&パルシィ
            魔理沙 
            外来人in無縁塚&なおきん&DY
            つゆくさ&慧音
 9.彼岸        ぞうちんちん&映姫&小町
10.迷いの竹林     鈴仙とウサ鍋&鈴仙
11.紅魔館       RSC&紅魔館メンバー(レミリア以外)  まだら
12.妖怪の山      金木犀 いーあるさん
13.灼熱地獄跡     Nowe&空 長き童貞



第38話

第38話担当ぞうちんちん
+...
――働く義務
ある聖書の記述にこういう言葉がある。
”働かざるもの食うべからず”
俺が昔やってた仕事?強いて言えば夜な夜なPCに向き合って麻雀する事だったかな。
そしてあの時ばかりはつくづく自分を恨んだよ。
もっと筋トレしておけばよかったって。


「後三周!!」

いつものように閻魔様の怒号が飛び交う。
幻想卿に来る前の俺といったらろくに働かずに遊んでばっかりだった。
ニートだった俺にはたかが床を拭く事ですらかなりハードだ。
しかもこの閻魔様人使いが荒い。
少しでもホコリが残っていようものなら”黒!”と一喝されてまた一からやり直しだ。
働く事って大変なんだなと思いながら漏れる溜息と同時に俺は再び足を動かした。


「今日はここまで。この後は下に降りてこの世界の事をよく知るといいでしょう。小町を付き添いにつけます。」
「えっ!?今日あたい休みの日なはずですよ!?」
「いつもさぼっている貴方が何を言いますか。先程貴方の休暇は私の判断で申請しておきました。」
「そんな横暴な・・・。」

しかし二人は毎度毎度こんなやり取りばかりをしている。
俺はその様を見ながら苦笑いの表情を浮かべた。





痛い。
もの凄く視線が痛い。
さっきの事を随分根に持っているようだ。

「まあ、あんたの身にもし何かあったら私が怒られるからね。昼寝もろくにできないやぃ・・・。」
「すいません・・・。」

なんで俺は謝っているのだろうか。
というかこの死神はさぼる事しか考えてないのだろうか。
ここまで怠け者でどうしてクビにならないか不思議である。
しばらくの沈黙の後に着いたのは向日葵の花畑だった。


――絶景
まさにそれ以上の言葉が出なかった。


「うわぁ・・・。綺麗・・・。」


「そんなに向日葵が珍しいのかい?そんならあたいはそこの木の側で少し休んでるからちょっと歩いてきなよ。」

もはや俺には死神の言葉なんて届くはずもなかった。
俺は元の世界でもそうそうお目にかかれないであろう景色に見惚れながら向日葵の海へ足を運ばせた。

「あまり遠くに行くんじゃないぞー。・・・って聞いちゃいねえな。」
死神はやれやれという感じで近くの木陰でスヤスヤと寝息をたてはじめた。



――外の世界
どこまでも広がる青空。お互いに共存して生きていく植物や動物。
外の世界がこんなにも美しく、こんなにも広大なものだとは。
俺は初めて感じたその感動で胸が満たされていった。


しばらく歩いていると足元に小汚い人形を見つけた。
(こんなところに人形?誰かの落し物かな?)
俺がその人形を拾おうとすると死神が制した。

「やめときな。いくら綺麗な場所とはいえ妖怪だって住み着いているんだ。知らないモノに手は出さないほうがいい。」
「な、なんだ、いたんですか。」

普段とは違う死神のはっきりとした物言いに俺はそれ以上何も言えなかった。

「そんなに感動したなら他にも色々見せてやるよ。ほら行くぞ!!」

またいつもの調子に戻ったようだ。
ホッとしつつも少し人形の事も気になったが他にも色々見れるのかと思うと笑みがこぼれた。


その後は驚きの連続だった。
今まで見たことのない景色に子供のようにはしゃいだ。
神社で巫女さんとお茶を飲んで世間話をしたりもした。
俺にとっては何もかもが新鮮だった。





~居酒屋 妬み屋にて~


「いやぁ~。今日はとっても楽しかったですよ!!また色々連れてってくださいね!!」
「楽しんでくれたならそれはよかったよ。それにしてもあんたがこっちにきてからこんなに笑ったの今日が初めてじゃないかい?」
「・・・あ、そうでしたっけ・・・。」


――え?俺が笑ってる?
死神のその何気ない言葉に俺は戸惑いを隠せなかった。
もう何年笑っていなかったのだろう。
そもそも人とこんなに会話する事自体も初めてだ。
なんだか猛烈に恥ずかしくなってそのまま下を向いた。

「どこ向いてんだよ。顔あげて笑顔でいなきゃうまい飯もまずくなっちまうぜ!!」
と言いながら死神はお酒を一口で飲み干す。




――そうかこれが・・・。




その後は何も考えずに飲みまくって死神と馬鹿騒ぎをして過ごした。
店主のWATAやパルスィも大分困りの様子だがお構いなしに騒いだ。
とにかく飲んでとにかく騒いで、飲んで騒いで・・・。



・・・

・・・・・・



「黒!」


後に閻魔様にこっぴどく説教をくらったのは言うまでもない。


場所:【神社/10日目・早朝】
名前:ぞうちんちん 小町 四季
備考:朝まで飲んで閻魔様に怒られているところ。自分からは他の人と絡ませるつもりはあまりないですが、こちらの本筋と大きくずれない限りはでぞうちんちんも使っちゃっておkです。




第39話 アリスと少女

第39話担当 協力RSC
+...

「リーチ、ツモ、一発、タンヤオ、平和、ドラ1。6翻、ハネ満だ!やったぁ!」

 ふたなり幼女と化した俺は麻雀を打っていた。
 アリスの家へと逃げ込んできた三月精とである。
 麻雀のルールは知っていたがアリスが一緒に打って教えてくれるということで俺はアリスの膝の上で麻雀を打っている。
 PA……(ピチューン)ではあったが俺はとても幸せな気分だった。
 気分が幸せだと流れも乗る。俺はオーラスが近づくにつれて自分の配牌がよくなっているのを感じていた。

 しかし最初に三月精が駆け込んできたときには本当に驚いた。
 なぜかってどう見てもケフィアですを頭からかぶっていて3人ともが涙目だったから。
 彼女らの話によるとなにか姿の見えない人間っぽいものがいたらしい。
 そしてその人間のいる場所にみえないなにかやわらかいものがあったからそれをふにふにしたというのだ。
 見えないやわらかいものにどうみてもケフィアなカルピス……どう考えても男性性器です本当にありがとうございました。

 その話を聞いたアリスは顔を真っ赤にしながら3人に風呂に入るように指示をした。
 顔を真っ赤にするアリスもかわいいよハァハァ

 まぁそんなこんなで三月精が駆け込んできたわけなのだ。
 最初はその見えないやわらかい男性性器について話していたのだがそれをペ○スだと気が付いていたアリスが話題を変えたのだ。
 そしてその変えた話題が麻雀で今打っているというわけだ。

 幻想郷でも麻雀は娯楽の一つとして普及していたようで妖精である三月精もその存在とルールを知っていた。
 勿論俺も麻雀のルールは熟知しているのだが知らないようならアリスが教えてくれそうだったのでアリスに教えて貰うことを選んだのだった。
 既に知っていることを教えて貰うのは退屈だったがアリスが楽しげに俺を教えてくれたし
 また俺もアリスの膝の上にいることが出来たのでとても幸せだった。
 三月精に対しては大した印象は持っていなかったが実際に遭遇してみるとなかなか心地よい物で彼女らのいいところもたくさん見つかった。
 元の世界に戻ってまた幻想麻雀を打つならば彼女らも使ってみたいと思う。

 さて、とりあえず今までの経緯はここまでにして現状を確認しよう。
 現在は南3局で俺の親番で得点の状況は”サニー 30000””ルナチャ 24000””スター 20000””アリス&俺 26000”
 先ほどのハネツモで一気に追い上げることに成功したがまだトップのサニーには及ばない。
 だが東4時点ではハコ寸前にまで追い詰められていたのだから十分だと考えるべきだろう。

 ここは親でもあるし小さい手でも上がって連荘したいところである。
 俺の配牌の時点で刻子で2面子完成。トイツが1つとなかなかの好配牌。
 萬子がなかなか良い形となっているので聴牌も速そうである。
 配牌はこんな感じ

ドラ

ツモ

 三暗刻まで延びれば言うことはないのだが今は親番でもあることだしそこまでの贅沢は言わない。
  を切り1向聴。
 その後7巡無駄ツモがしばらく続く。
 その間にサニーとスターがそれぞれ場風を鳴きルナチャは
チー チー
と仕掛けた。
 どうやらサニーとスターは役牌ノミか役牌混一色。ルナチャは鳴き3色タンヤオのようである。

 そして9巡目、ツモは
 絶好の場所が埋まったのでここで俺はリーチをかける。
の3面待ちだ。ロンできる可能性もツモの可能性もなかなか大きい。
はすでに3枚切れなので降り狙いもできるかもしれない。

 10巡目11巡目は変わりなく。12巡目でルナチャが
チー チー チー
と仕掛けて345の鳴き三色が確定する。
 三色が確定したことでタンヤオではなくヤオチュー待ちということも考えられるがリーチをかけた俺には関係のない話。
 スターが既に迷わずツモぎりに行っていることからスターも聴牌したらしい。
 一方のサニーはというと筋や現物を切ってすでに降りへと向かっているらしい。

 そして14巡目ツモ、 である。 裏ドラは

ツモ

「やった!リーチ、ツモ、裏ドラ合わせて4翻、親満ツモで逆転!」

 これで点は”サニー 26000””ルナチャ 20000””スター 16000””アリス&俺 38000”

 南3局1本場はサニーがリーピンドラの3900でスターから上がり
 ”サニー 30200””ルナチャ 20000””スター 11800””アリス&俺 38000”


 オーラスでラス親はルナチャ。
 サニーはマンガモ以上、ルナチャはハネ満ツモ以上で逆転。
 2位のさニートは7900点の差はあるが満貫以上で逆転されるのでこれでは多少心もとない。
 降りて安定2位よりもはやあがりを目指して1位を狙いに行った方がいいだろう。

「ダブルリーチ」

 だがそんな思考が出たのもつかの間スターがダブルリーチをしたのだ。
 最後のあがきという奴だろうか?だがこれは俺にとってかなり厳しい。
 ダブルリーチで2翻が確定している以上ドラ+なにかがあればマンガンまでたどり着く。
 それに振り込んでしまうと俺の点は30000となりサニーに負けてしまうのだ。

 1巡目、まずは凌ぐ、2巡目。これもまたなんとか凌ぐ。
 待ちが全く読めないので一番安全だと思われる字牌から切りだしていくのだがそれはこの2巡目まで。
 あとは完全に運勝負である。

 アリスにどれを切ったらいいかと聞くが流石にこれはアリスも困り顔。
 ダブリーされて字牌を切りだされたならばもう19から切っていくしかない。
 現物切りという手もあるが先も述べたように今の点差ではあまり安心できない。
 可能な限り攻めていくのがベストである。

 10巡目までたどり着くと今度はルナチャもリーチ。
 かなり自信満々な顔を見るとハネ満以上が確定している可能性が高い。

「もう降りるしかないかしらね……」

 アリスがそう呟く。
 俺もそれにはどちらかというと大賛成。
 そういうわけで俺達は現物を切りだすことにしたのだ。

「リーチ!」

 13巡目、サニーもリーチ。
 おそらくこれもマンガン以上だろう。流石にこれはまずい――

「ロン!!ダブルリーチ タンヤオ ドラ3 ハネ満よ!!」

 声の主はスターサファイア。
 ハネ満12000だがスターはそれでも25200点。38000点の俺には及ばない。
 なんとか俺はオーラスを凌ぎ切った。

 結果 ”サニー 17200””ルナチャ 19000””スター 25800””アリス&俺 38000”

 最後にスターが上がったのもあって結果的には俺の独り勝ち状態である。
 これぞアリスへの愛がなせる技。

 どこぞのヒーローやらなんかにはとうていできないだろう。


場所:【魔法の森 アリスの家/1日目・夜】
名前:三月精 アリス 変態☆少女
備考:麻雀対局終了まで。この後展開は次の人にお任せします




第40話

第40話担当みなと
+...


-白玉楼前-


「で、どうすれば帰れるのかな?」


私の名前はみなと
初っ端でこれだが気がついたら幻想入りしてたわけで・・・
あれこれあるだろうがめんどくさいので省略


「物語進めれば帰れるんじゃないかなー 多分」
多分かよ
この人(?)は・・・えーと名前は解らない というか姿も見えないし・・・
システムメッセージ的なものだと思えばいいらしい

「他に聞きたいことはありますか?」


Q.具体的に何をすればいいの?
A.基本的には麻雀

打てるならこのままでもいいか

Q.何処に行けば打てますか?
A.まずは白玉楼で打てばいいよ すぐそこだし

Q.攻略的な何かありませんか?
A.やれやれ最近の親切設計RPGに慣れよって・・・このぬるゲーマーめ

関係ないだろう


Q.せっかく幻想入りしたんですからなんか能力ないんですか?
A.お前が何か能力を装備したのは確定的に明らか、だがそれを教える気はにぃ

教えろよ





???「他には何もありませんね では良い旅を」

「え、ちょ、ま・・・」

一方的に終了させられてしまった さてどうしたものか・・・

ここにいても仕方ないし 白玉楼行きますかね・・・

「すいませんー誰かいませんかー」

「西行寺家に何か御用ですか?」
少女がでてきた

「ちょっとお尋ねしたいことがあるんですけど、」

「今忙しいので手短にお願いします」

「ここにくれば麻雀が打てると聞いたんですけど・・・」

「何方に聞いたか知りませんが好都合です。幽々子様に言われて一人打てる方を探していたので
どうぞお入りください」
グッドタイミングってやつかー

「私は魂魄妖夢といいます。貴方は?」

「みなとと呼ばれています。
とりあえずここに行けと言われたんですがここ以外だとどんな所で打てそうですかね?」

「そうですね・・・人間の里の妬み屋などでしょうか・・・あとは・・・」
都市伝説じゃなかったのか



基本的には幻想麻雀と同じところのようだ
天界とかどうやっていくんだよ 高いところは行きたくないんだが・・・

「着きました。幽々子様 お連れしました」
「初めまして いらっしゃい・・・
では早速ですが始めましょうか」

「初めまして・・・
って3人しかいないですけどあと1人は?」

「そろそろきますよ」

あと一人って誰だろう
・・・わからん 

「よー みなっちじゃないか、こっちに来てたのか?」

この声・・・聞き覚えがある あの人だ
振り返ると------------------------------


場所:【しらたま/?日目・?】
名前:湊 ゆゆこ よーむ ???
備考:


第41話

第41話担当いーあるさん
+...
 人間の女だ、と思った。
 他生物と比較し極めて優れた視覚を以てしても人影として判別できる距離ではなかったが、暑苦しいほどの長さの髪で単純にそう推測した。それ以外に情報などなかったが、人間の女などどれだけ鍛えようが所詮は獲物でしかない。男であろうが大抵はただの獲物でしかないのだ。考慮する時間をばっさり捨てて、代わりに捕まえた後の楽しみについて巡らせた。こみ上げる笑いを押し殺して、仲間にこの場を去るように告げる。
 吸血鬼レミリアの敗北。大天狗への報告にせよ仲間同士のうわさ話にせよ、それは格好のネタには違いなく、そのネタの鮮度と美味さは他の烏天狗達をこの場から遠ざけるには充分な理由だった。もし彼等も気付いていたならば面倒なことにもなったかも知れないが、どうやら気付いたのは自分だけらしい。その幸運に山の神へと感謝する。
 彼等が視界の外へと消えていくのを確認して、急ぎ視線を女へと戻し、まだいることを確認する。女は遠ざかるどころかますます近づいており、劣った人間の視力ではこちらに気付くことすら不可能であろうが、こちらは既に服装まで判別できる。Tシャツにホットパンツ。蚊にくわれるか、草に切られるか、或いはトゲに刺されるか。何にせよ傷がつく前にものにするべきだろうと判断し、翼を広げて空へと跳躍する。
 馬鹿な女だ、と思った。
 山にはまるで適さない格好のことについてもそう思うがそれ以上に、たった一人で神々と妖怪の棲まうこの山へと立ち入ろうなど、愚かな人間の幼子でもしない暴挙だ。どこから来たのか、という疑問は持たなかった。近くの人間の集落はいくつか頭にあったが、女の出身がどこかなどはどうでもいいことだ。ネズミがどこの穴蔵から出てきたかなど気にする猫はいない。どこのネズミだろうと捕まえてひん剥いてただ蹂躙するだけなのだから。自然と体に力が入り、槍を持つ手に汗が滲んだ。胸にしまったもう一つの武器を空いている左手で確認しながら一息に距離を詰めれば、獲物はもう目の前だ。獲物は少し開けた場所にいたので、その空間の終わりへと降り立ち、はやる気持ちを抑えながら近づくのを待ち構えることにした。無意識にぺろりと舌なめずりをして、その間に獲物を品定めする。
 ひ弱そうな女だ、と思った。
 背が高いわけでもなく四肢が長いわけでもなく、遠くからでも女と判断できた髪は捕まえてくれと言わんばかりに腰まで伸びている。特別鍛えてるようには見えないが、余分な肉もなさそうに見えた。幸運なのは若いことだ。格好からした期待を裏切らず、その年齢はまだ二十歳を迎えていないくらいだろうか。甘ったれた生い立ちを思わせる垂れ気味の大きな目や貧相な体つきがそう思わせるだけで、既に成人である可能性もあるが、どちらにせよ若いことに変わりはない。性欲にせよ食欲にせよ、満たすには絶好の獲物だろう。脳天気に鼻歌など歌いながらひょいひょいと山を登っている辺り、頭は悪そうだが活きは良さそうだ。格好の割に切り傷一つ負っていないのは、山の神がくれたプレゼントなのだろう。
 ――無論、それは自分への。それならば、強引に捕まえるより脅して屈服させた方がいいだろうと判断する。
 しばらく息を殺して待ち、すぐ傍まで近づいたのを確認し
「そこで止まれ、女」
 声を掛けた。
 ようやくこちらに気付いた女が足と歌を止めて視線を向ける。ぽかんと開いた口元に槍の切っ先を突きつけながらわずかばかりの距離を詰めれば、槍の先は口元ではなく鼻先となった。
「抵抗すれば殺す。ついてこい」
 要求は端的に。その声に一切の温度はなく。血と肉を凍らせる完璧な脅しであると自分でも思った。

 女はおびえるでもなく、逃げるでもなく、くつくつと笑った。
 呆然とする天狗の肩で、蚊が静かに血を吸っていた。

場所:【妖怪の山/1日目・昼】
名前:いーあるさん 烏天狗

第42話

第42話担当皇束篠秋
+...
 どこかで感じたことのある雰囲気をしていた青年と入れ違いに店の外へ出てみると、今まさに木の陰に隠れようとしていた少女と目が合った。
 マスターの言う通りならばこの少女が新聞の発行主なのだろう。正直意外だった。てっきりいかつい男だと思っていたが。
 いや、むしろ新聞を出す以上発行数はいやでもほしくなる。そのための方法を問わないというのならば、女性ならかわいらしい方がいいだろう。

「……何か御用ですか?」

 どう話しかけたものかと困っていたが、意外にも彼女の方が話しかけてきてくれた。
 マスターを信用してないわけではないが、本当に彼女なのか確認してみることにする。間違った情報は手にいれたくない。
 ズボンのポケットから新聞を取り出して彼女に聞いてみることにする。

「これは貴女が書いている新聞ですか?」
「そうですよ。幻想郷一の新聞と言えば文々。新聞しかありません!」

 少女は胸を張って答えた。遠目にはわからなかったが近くでみると案外胸は大きいようだ。
 「揉ませてくれ!」などの紳士的な言葉を発しそうになったが、気合でそれを耐えて本題を聞き出すことにする。

「ほほう、それは凄いですね。では人の個人情報も知っているんですね」
「もちのろんです。まあその場に私がいない場合はさすがに無理ですが」
「そりゃそうです」

 まあ、条件さえそろえば例外がここにいるわけですが。

「で、そんな私に何か御用ですか?」
「――さん、知ってますか? できれば教えていただきたい」
「なぜ彼女のことを?」

 少女は不思議そうな顔をして聞いてきた。まあそれはそうだろう。初対面の人物に行動を知らないかときかれるのだ。ストーカー、殺し屋そのたモロモロいろいろな可能性がある。

「……わかりましたお話しましょう」

 仕方ないので事情を話すことにした。もちろんだれが依頼人かは伏せて。
 説明し終わると、先ほどとは打って変わって彼女は目をキラキラさせ始めた。どうやら彼女も相当興味があるらしい。
 これならば簡単に情報を聞き出せそうだ。かとおもうと彼女は手のひらを出してきた。
 なるほど、情報料をよこせといっているようだ。

「……」

 財布から万札を数枚取り出して彼女に渡す。
 にんまりと笑うと彼女は顔を近づけてこっそりと教えてくれた。

「……なるほど、貴重な情報ありがとうございました」
「いえいえ。これからもわが新聞をごひいきに」

 ちょうど彼女の連れも店から出てきた。
 マスターとの話がおもしろかったのか、何かあったのかわからないが、うれしそうな顔をしていた。
 その表情を見て彼女は嬉しそうな表情をした。少女は彼を手招きするとそのまま歩いて行った。

 まだ情報がほしいけれど少しのどが渇いたのでマスターに一杯もらおうと思う。ああ、よく考えたら名前も言ってなかったな。

「……」
「……!」 

 楽しそうに話しながら離れていく二人。
 自分には何やら二人は事件に片足をつっこんでいるような気がしていた。

場所:【幻想郷のハジの方/1日目・昼】
名前: 皇束篠秋 BBRC 狐ノ連
備考:能力 昔を見る程度の能力 その場所の昔の姿を見ることができる。そこにいた人物の情報がある程度あれば人も見える。 自ら幻想郷入りした。どうやら何者か(ほぼ決まっているけど)によってある程度は情報と能力は与えられている。
なにやらミステリーな感じがしたので最悪度強引に終わらせられる能力に。厨二で何が悪い。