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「さて……流石に連続で神社に連日泊まり込むわけにもいかないわ今日はどうしたらいいかしら……」
「なんでそれを僕の前で言うかな……」
「暗に停めてくださいお願いしますって言ってるのよ!」

 私は香霖堂にいる。どこに行ったらいいか紅白に聞いたところりんのすけさんに頼んだら?とのことだったので来てみたのだ。
 うん。この人前々から思ってたけど商売する気ないわね、絶対に。

「いやぁ流石に女性を男一人のここに止めるなんて言うことは……」
「いや、別にここに泊めて貰えなくてもなにかご飯を食べさせてもらえるだけでいいんです。
 ですから助けてお願いします助けてりんのすけ!!」

 助けてえーりんと同じように腕を振る私。あぁ私なんでこんなことやってるんだろう?
 あぁ……えーりん達がこんなにも大事な存在だったなんて忘れていたわ……

「あら?珍しい人がいるのね」
「お、いらっしゃい」

 紅魔館の頭脳と噂されるパチュリーだ。
 図書館で私と同じようなヒッキー生活を堪能してると聞いたけどなんで出てきてるんだろう?
 はっ!まさか紅魔館もみんな遠出しちゃったとか!?

「そこの人、なにか失礼なこと考えてるみたいだけど全然違うわよ、レミィ達はどこにも行っていないわ」
「読心術!?」

 うぐっ!心を読まれた!?
 どういうことなの……?

「マリサに聞いたのよ。ここに連れてきてもらう途中にね」

 黒白か……ご飯は美味しかったけど余計なこと言いやがって……まぁいいわ
 うーんでもマリサという時に顔を赤らめるのはどうかと思うわ
 自分で好きです><って公言してるようなものじゃない

「そういえばあなた昨日マリサの手作りごはんを食べたそうね」

 黒い!顔が黒い!!なんか私も食べたかった……なんでこいつに食べさせて私には……ってオーラが見えるわ!!
 助けてこーり……そそくさとカウンターに逃げ込むなぁ!!

「パチュリーまだかぁ?」
「……っ」

 マリサの声、助かった!これで勝つる!
 でも今のってパチュリーの舌打ちよね?怖い!怖すぎるわ!

「えぇ用事は終わったわ、りんのすけさん、ありがとう」
「ん?別に何も買ってな……」
「あ り が と う 」

 ……ん?まさかこの紫ヒッキー……私の様子を見に来ただけ?
 ヤンデレフラグktkr!!怖い!私の命の危機よ!!死なないけど

「ところでカグヤさん?一緒にどうです?
 今日は人形遣いの家で過ごす予定なんですけど泊まるところないんでしょ?」

 普段なら神……しかし目が笑っていない……人形遣い、黒白、紫もやし……これが意味するものは一つ、マリサ争奪戦ね……
 通常時なら三角で均衡がとれるのでしょうけど今日は私を入れることで均衡を崩す
 そしてマリサを自分のものにしようというパチュリーの陰謀?よくわからないけど……
 でもここで断るの失礼だし断ったところで行くあてもない……こう答えるしかないわね

「よろこんで」

◆◆◆

「アリスー来たぜ―!」

 うう……どす黒い気配が7色の家の中から……紫も殺気出すのやめなさいよ……

「いらっしゃい、マリサ、パチュリー……カグヤさん?」

 7色が私を見て疑問符を浮かべる。
 それみてしたり顔のパチュリー、その顔を見たのかアリスは顔色を変える
 怖い……マリサはこんな中によくいられるわね……

「いつものことだZE」

 マリサ!頭かきながら諦めたようにそんなこと言わないで!?
 てか不安そうなの顔に出てたかしら……というか私を連れてきたのってパチュリーじゃなくてマリサの知恵なんじゃ……?

「まぁとりあえず入って。お茶の用意はできているわ」

 アリスの家は凄かった。
 何が凄いってしっかりと整理整頓されている。
 埃一つ落ちていない。そしてなにより人形が動き続けているのが凄い。
 ウドンゲとかの話しを聞くだけじゃただ不気味なだけだったけど中に入っておしゃべりをしながらそんな光景を見るのは逆に美しさを感じるぐらい。
 例えるならばかわいらしい人形劇を見ながらお茶を飲む。そんな感じ。

「でねでね……」

 楽しい時間はすぐにすぎる。
 最初の玄関であったどす黒い気配はどこへやらパチュリーアリスマリサ、そして私で楽しく話していた。マリサの近況の時には2人が警戒したり、昨日の話で私に殺気を突き付けたりしたが慣れたらもう楽しいものだ。
 こんな楽しくおしゃべりをする友人というのもいいなと私は素直に思う。
 えーりんやウドンゲ、てゐは友人と言うよりも家族に近い。むしろ家族そのものと言っていいだろう。
 なら私に友人なんていたっけ?一応巫女とこの3人はもう友人と言っていいだろう。 
 ならレイムとマリサのような関係。パチュリーと吸血鬼のような関係。マリサとアリスのような親友は私にいたかしら?
 うーん……親友とはちょっと違うけどもこがそれに当たるのかな?今度会ったらもうちょっと話してみようかしら?

「そろそろ飯の時間だぜ、例の如く茸持ってきたから作ってくるぜ」
「手伝うわ」
「いや、パチュリーに手伝わせるのは悪いわ」

 うをっ!またどす黒い気が!
 なれたわ、今日一日で。
 なんだかんだやっててもこの3人仲がいいのね。うらやましいわ。

「いや、お前たちは待ってて欲しいんだぜ、カグヤに手伝って貰いたいんだぜ」
「え?いいけど……?」

 パチュリーとアリスの視線が痛いです本当にありがとうございました。
 でも二人の気持ちに気が付いていないマリサじゃあるまいしなんで私に手伝いを頼んだのかしら?
 適当で男っぽいところのあるマリサだけど人の気持ちとかはしっかり理解できるでしょうに
 そんなことを思いながらアリス宅の厨房に立つ。

少女調理中……

◆◆視点変更だよ!!◆◆

「マリサ……私たちよりもあんなニートのほうがいいの?」
「同意するわ……全力でね……」

 マリサはどうして私とアリスを差し置いてあんなニートと料理をするのかしらあぁ妬ましい妬ましい。
 昨日は手作り料理を食べて今日は一緒に料理あぁ妬ましい。
 マリサはなんで私たちよりあんなニートを優先するの?
 マリサは私のことが嫌いなの?
 なんであんなニートと仲良く喋ってるの?妬ましい妬ましい

◆◆視点元に戻すよ!!◆◆ 

「ねぇマリサ……後ろの二人の視線とつぶやきがすっごいすっごい怖いんだけど……」
「気にしたら負けだぜ、私にもちゃんと考えがあるから心配するな」

 そんなこと言ったって怖いものは怖い。
 うん、後ろで妬ましい妬ましいって言われ続けるなんて怖すぎる。
 料理にも集中できやしない

「しかしお前姫でニートとか呼ばれてる割には料理うまいんだな」
「そりゃぁえーりんにとことん仕込まれてるからね、それに時も操れるから煮こみとかも楽々よ」
「そういえばお前の能力って咲夜の上位互換みたいな奴だったなっとそっち沸騰してるぞ」
「え?わっ!」

 危ない危ない。
 沸騰させちゃお味噌汁の風味が抜けてしまう。
 しかしマリサって見た目洋風なのに和食派なんだよねぇ少し不思議だわ
 こんなこともえーりんが出かけたりしなければ知ることもなかったのよねぇ

「っと、これで完成」

 今日の献立は茸の炊き込みご飯。茸と豆腐の味噌汁。漬物。ブリのだいこん煮。
 あれ?ブリって海の魚よね?どこから仕入れてきたんだろう?
 幻想郷はまだまだ不思議が多いわ。

「妬ましい……妬ましい……」
「おーいご飯できたぞー」
「はーい!!」

 切り替え早っ!!
 妬ましい言って鬱だった二人があっという間に元気に!!
 これがマリサパワー、恋のなせる力という奴ね。でもマリサは考えがあるって言ってたけどどんな考えなのかしら?下手したら3股でヤンデレ化で私もろとも死亡フラグが立つわよ、私は死なないけど。

「この味噌汁美味しい……」
「それはカグヤが作ったんだぜ」

 うーん?私の心配は杞憂だったかな?さっきと同じように普通に会話が進んでるし。
 マリサはここまで読んでたのかな、やっぱり仲がいいわね、うらやましいわ

◆◆◆

「さて、食事も終わったところでお楽しみタイムといくか」
「お楽しみタイム?」

 私の問いかけにマリサが微笑みを見せ家の扉を開け箒を手に取り招く。

「私についてくると面白いものが見られるぜ!」
「ちょっとマリサ!待ちなさいよ!」

 颯爽と飛び立つマリサとそれを追うアリス。
 パチュリーも追おうとするが咳き込んで動けないようだった。

「ほら、私につかまって」
「あ、ありがとう」

 私はパチュリーの手を握り飛ぶ。
 この飛ぶという行為すら忘れるほどニート生活を堪能していた私には呆れざるを得ない。
 全く持って私は愚かだ。昔から何も変わっていない。
 しばらく飛び続けようやく私はマリサ達に追いついた。
 方向的に向かっているのは紅魔館だろうか?

「ついたぜ」

 しかしマリサは紅魔館に付く前に地に降りた。
 ここは……氷精がよくいる霧の湖だっけ?

「さて、ここに私からお前たちにプレゼントを用意したんだぜ
 協力はレイムとスキマだ。」
「「プレゼント?」」

 パチュリーとアリスがはもるようにして聞き返すがマリサは笑うだけで答えない。
 うーんあの二人に協力を求めてまでするプレゼントなんてなにを考えているのかしら?

「それじゃ、行くぜ。
 レイム、スキマ。頼む。恋符『マスタースパーク』!!」

 威力が絞られたエネルギー派が夜空を裂く。
 それに一瞬遅れるようにしてレイム(?)の夢想封印も空に現れる。
 その二つがほぼ同時に消え去りその直後スキマ妖怪の力なのか霧と空の雲が全て取り払われる。
 そして現れたものは……

「きれい……」
「すごい……」

 空の月や星が残らず湖に命を吸われてしまったかのように湖面に幻想の世界を作り上げる。
 湖面にはマリサを中心に肩を寄せるアリスとパチュリー、そして一歩離れた位置に佇む私も映っていた。

「本当にきれいね」
「だろ?本当にこれアリスとパチュリーのために用意したんだぜ、運が良かったなお姫様」

 マリサの笑みは本当に清々しかった。
 アリスとパチュリーも本当に幸せそうで私はマリサとここにはいないレイムとスキマ妖怪に感謝した。
 私たちはその後しばらく湖面を眺め続けた。
 マリサたち3人は本当に幸せそうで、見てるこちらが恥ずかしくなるぐらい仲がよくって私は本当に本当に心からうらやましいと思った。