すごいわね……月の図書館にも匹敵するんじゃないかしら?この蔵書……
 あ、レロリオの剣だ。懐かしいなーこの本昔えーりんによく読んでもらったっけ。
 そういえばえーりんってあの頃から殆どみた目変わってないわよね……どういうことかしら?こんど聞いてみようかな。なんか寒気が、うん気のせいよ。えーりんはこの場にいないんだからね

「気に入ったみたいですね」
「えぇ。ここは凄いわ。月の図書館と比べても遜色ない量の本がある」

 パチュリーの使い魔(?)である小悪魔が笑いかける。
 でもここって不思議よね。幻想郷は基本的に東洋の文化が主なのにここは思いっきり洋風なんてねぇ……吸血鬼の趣味なのかしら?
 しかし本当にここの本は凄いわ……マリサが盗み出したりパチュリーが引き篭もるのもわかる。
 最も価値が分からない人からすればここに来る意味も分からないのでしょうけど。今日だけじゃなくてまた今度ここにこようかしら?

「カグヤ様、お嬢様がお呼びです。」

 突然現れるメイド。私と同じように時を操る能力を持つ。
 だが永遠と一瞬を操る能力を持つ私と比べるといま一つパッとしない。ぶっちゃけメイドの時を操る能力は私の下位互換と言っていいだろう。
 しかしあまり面識のない人から様付けで呼ばれると戸惑うわねぇ。
 でも吸血鬼は何の用かしら?
 不死の月人の血を飲ませろとか言ったら張り倒すわよ?

◆◆◆

「話はパチュリーから聞いたわ。最もそのパチュリーは黒白のところでイチャイチャやってるみたいだけどね」

 どうも血を飲ませろとかからかうとかそういう類いの用じゃないようね
 ならばどんな用かしら?ここで恩を着せてなにか月に関する資料の要求?それともまったく別の用?単純に私の顔を見たかった……それはないわね。

「あら?なにか勘違いしてるようね。別に大した用事ではないわ」

 顔に出てたらしい。
 えーりんが遠出して明らかに動揺している私。うん、家族って大事だったのよね。今更ながらに実感するわ、ここの紅魔館でもみんな家族と言った感覚なのかしら?でもパチュリーと吸血鬼は親友。吸血鬼とメイド、門番は主従……いや、そんなことは建前にしか過ぎないわね。建前だけなら私とえーりんは主従なのだけど、実際は家族だもん。 

「ならどんなようなのかしら?」
「あなたの悪い方の噂を聞いてね。ちょっとお願いしたいことが」

 悪い方の噂……?ニートとかネトゲ中毒者とかそんなの奴かしら?
 それとも全く別の何か?

「ゲームやりましょ。ゲーム。」

 そういえば前に聞いたことがあったけどこの吸血鬼は見た目同様幼いところがあったのよね。
 この見た目ならゲームが好きでも全く違和感ないわ。私が言えることじゃないけど。

「いいわ、乗った。廃人だとかニートと呼ばれる私の実力見せてあげる」

 一時間後……そこにはTASもびっくりの神業でVIPマリオをクリアしていく私たちの姿があった。

「はっ!某動画サイトで難易度神とか聞いてたからやってみたけどこんなものかしら!?」
「ふっ幻想郷のゲーマーをなめてるとしか思えないわね!!」

 魅せプレイを調子に乗りして結構tktkしたりしてるがそこは目をつぶる。
 またカメーンなどのトラウマステージでは何度も死んでいる。
 人間が作った割には練りこまれていて馬鹿にできない仕掛けもさまざまある。太陽とか気が付くまで何分かかったことか。

「このボス……FF!?」
「02(ゼロツー)ですって!?6ボスの方が強いと定評のある!?」

 はっ……熱くなりすぎた。
 ここまでコネタがはさんであるともう見るだけで楽しそうね。難易度神とかが伸びるはずだわ。私も今度うpしてみようかしら?

「「激破!!第三部完!!」」
「お嬢様……カグヤ様、お食事の支度が整いました」

 なんですって……?ゲームを始めたのは8時のはずよ……?
 13時30分……どういうことなの……?5時間ぶっ続けでゲームをしてたなんてそんなちゃちなものじゃない、もっと恐ろしい物の片りんを味わったわ……

◆◆◆

「食事の後片付け?私も手伝うわ」
「いえ、お客様に手伝って貰うなんて……」
「いいじゃない咲夜。本人が手伝いたいって言ってるんだから」
「は……はぁ……」

 永夜異変の時とは全く別人ねこのメイド。完全で瀟洒というのがよく似合うわ。
 でもえーりんとはなにか因縁がありそうなのよねぇ……教えても話してくれそうにないし、私が知らないところで一体何があったのかしら?
 というか……なんで皿を洗ないながら血をぼたぼた流してるの?
 さっきまでは普通で今このメイドはなにを……?

「うー☆」

 かりちゅま(笑)は投げ捨てるもの
 ただし忠誠心は鼻から出るですねわかります
 って私は何を言ってるのよ、なにか大宇宙の神秘的なもの釣られてしまったわ。

◆◆◆

「Zzzz……」
「あら?お昼寝?」
「は!!咲夜さん決してさぼってたわけじゃ!!」

 私をメイドと勘違いするなんて寝ぼけてるのにもほどがあるでしょう……
 だから毎日ナイフが頭に刺さってるのよ……










⑨作成中……


7日目まで書くよ!

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最終更新:2009年06月22日 17:14