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 *RY5 知られた手札
 
 「大胆な計画とレコード・ブレイカーじゃ、やっぱレコード・ブレイカーのほうが大事なんだ?」
 
 あたしはレコード・ブレイカーを指差す。
 レコード・ブレイカーでリフターを防御すれば、返答の効果で本国の上に戻った大胆な計画はまた手札に戻せたのに。
 
 「次のターン、大胆な計画を引く気は無いぜ。相手に知れた手札ほど弱いものはないからな」
 
 ふーん、そんなもんかね?
 
 「じゃあ、リフターの4点は通しね?あたしは4点回復するよ?」
 「あぁ、いいぜ!」
 
 あたしは満足げにターンを終了する。
 
 「俺のターン、ドロー!配備フェイズ、形勢を変えるのはこのカード、転向だ!」
 
 ギラ助は赤の基本Gを置いた後に、オペレーションを出す。対象はインフィニットジャスティス…。
 ジャスティスごと奪って、次のターンからリフターを出させないようにしようってことね!
 
 「甘いわよ!ジャスティスを対象に部品ドロボウ!」
 「通しだ」
 「じゃあ、リフターを出してジャスティスは手札に戻るわ」
 
 ギラ助は別段驚いた様子はない。それどころか口元は心なしか笑っている!
 このターン、まだなにか仕掛けてくる?策がない限り動けないはずだけど…。
 
 「フフ…このターン、動くぜ!俺はこのカードをプレイする!圧倒的な性能比すら押し退ける赤の切り札!サザビー(EB1)のカードだ!」
 「さ…サザビー!?」
 
 ギラ助は手札から6国の大型ユニットを出した。
 オペレーションを廃棄した時の打点は10!場にはギラ助の内部調査が1枚…1回は効果使えるってことね。
 強力なのはわかる、でもユニットとしてのステータスは4国のPS装甲ユニット程度。
 この局面を突破するのに、それは十分とは言えない。
 
 「さらに、シャア・アズナブル(12)のカードをセット!部品ドロボウは?」
 「っ…ないわ」
 
 6国のシャア!?
 部品ドロボウを自分に使っちゃった直後に、どうしても乗せちゃいけないキャラ…やられた!転向自体が囮だったんだ!
 あのシャアは1度乗ると、LOブースターや部品では動かせない…つまり破壊するしか。
 でも、インフィニットがいないこの状況…サイズでサザビーは落とせない…。
 
 まさか…まさか白を使ってて、相手のサイズにびびる羽目になるとは…恐れ入るわ。
 
 「攻撃ステップ!宇宙にレコード・ブレイカーとノーティラス、地球にサザビーを出撃!!シャアの効果を起動!」
 「2ドローしてハイマットかリフターを廃棄…」
 
 あたしは唾を飲み込んだ。
 ギラ助の強気な表情は、「何を引いてもカウンターしてやるぜ!」と言ってるようだった。
 
 「どっちを廃棄する?」
 
 2枚のユニットを指して、強気な笑みを見せるギラ助。
 決まってるじゃない!
 
 …あれ?ちょっとまって。
 サザビーの格闘力は8点、レコブレとノーティラスの部隊戦闘力も8点、そして帰還にサザビーの効果で内部調査を廃棄して5点…。
 あたしの本国は21点ものダメージを受けれるほど残ってない!!!
 
 「”そういうこと”か…!」
 「”そういうこと”だぜ!!」
 
 あたしが失意のうちに口にした言葉に、ギラ助はニッと笑って答える。
 このターンで、ハイマットもリフターもどの道破壊しなければならない…。
 
 あたしは手札にカードを2枚加えて…お?
 
 「へへん。ありがとね、ギラ助!」
 「?」
 
 あたしはギラ助に笑い返し、リフターを廃棄する。
 
 「ドローさせてもらったカード、ありがたく使わせてもらうわ!換装の効果を使用、ハイマットをフリーダム(ミーティア装備)に置き換えるわ!」
 「その手があったか!」
 
 レコード・ブレイカーとノーティラスを組ませて出撃させたのが仇になったわね!
 
 「オッケー!宇宙エリアにミーティアを出撃!何もなければ防御ステップ、ミーティアの効果を8回サザビーに使用したいわ!」
 「通しだ」
 
 あたしは手札とジャンクの枚数を見せるように言った。
 やった!これでミーティア1枚と、相手の全てのユニットを討ち取れる!
 レコブレは戻すこともできたのに、そんなにミーティア倒したいの?
 
 「よし!サザビーを破壊、そしてレコブレ達と相打ちよ!」
 「足りないぜ、足りない…もっと用心すべきだった…」
 
 ギラ助はつぶやいた。
 用心?いまさら遅いわ!
 
 「破壊状態のサザビーに慈愛の眼差しをX=6でプレイ!用心すべきだったのは俺じゃない…君だぜ、京子!」
 「!?」
 
 ギラ助は手札からカードを1枚出す。
 
 「は、破壊無効カード!?」
 「そうだ!このカードはヴァリアブルの効果ばかり目立つが、赤では貴重な破壊無効カードとして機能する!!」
 
 静かにダメージ判定ステップが訪れ、レコード・ブレイカーとノーティラス、フリーダムミーティアがジャンクヤードに移った。
 そして、あたしの本国は取り除きも含めて13点のダメージ。
 
 「ターン終了だぜ。さ、見せてもらおうか?逆転を」
 
 ギラ助は挑戦的な口調で言った。
 1ターン前まで確かに勝っていたあたしの場は、今は何もない状態…。
 
 「っ…ドロー。配備フェイズ、インフィニットジャスティスを再びプレイ!」
 「あぁ、それは宇宙を統べる者でカウンターさせてもらう!!相手に知れた手札ほど弱いものはないぜ、京子」
 
 あぁ…そうか。
 ”相手に知れた手札ほど弱いものはない”ってのは、あたしの手札にも言えることなんだ…。
 
 「じゃあハイマットモードをプレイするわ!」
 「通しだぜ」
 
 あたしは胸をなでおろす。
 でも、これも知られてたカード。安心や過信はしない!
 
 「シン・アスカ(13)をプレイ!何かある?」
 「…通しだ」
 
 心なしかギラ助の声がこわばった。
 いける!この攻撃は通せる!いや…通せないとこの本国の薄さ、確実に負ける。
 
 「攻撃ステップ!!」
 
 あたしはハイマットのセットグループを手に宣言した。
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+
+つづく
 
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+txt:Y256 
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+初出:あたしのガンダムウォー 
+掲載日:08.07.22
+更新日:10.04.14
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