「#12」(2010/04/14 (水) 14:15:19) の最新版変更点
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*#12 衰えていく力
「配備フェイズ、Gを出して…古強者をプレイするわ!」
「ユニット化できるオペレーション?」
じゅんは、あたしが今出したオペレーションを見る。このカードは戦闘フェイズにユニット化して、ターン終了時にはまたオぺレーションに戻る。
コインは乗らないってわけ!
「さぁ、ダメージレースよ!」
あたしは古強者(読みは「ふるつわもの」でいいのかなぁ…?)をユニット化して地球に、ノイエを宇宙に出撃させる。Gは6枚だから古強者の格闘は6!
「9点でお願いね」
「うん」
ターンを終了の解決は当然古強者を先に。んでその後、ノイエにコインが乗る。2/0/2…ザクサイズね。
「僕のターン、海水浴で2点回復。攻撃ステップ…どうしようかな。とりあえずおねえちゃんの本国確認してもらってもいい??」
「いいわ。…12枚よ。そっちは?」
じゅんは確認して8枚と答えた。
デビルが出撃すれば本国への打点は通るし、ドローとハンデスもできる。でも、そっちの残り本国がそれじゃあ防御に残るしかないわね。
今のドローと狂言誘拐ドローで何か対抗策が引けるかしら?攻撃ステップで迷ってる時点でユニットはなし。あたしは胸をなでおろす。
「ターン終了」
やっぱりね。本国は大切だもんね。ノイエにコインを乗せながらあたしはターンを迎える。
悪いけど、あたしの勝ちね。あなたはデビルガンダムを防御に残した気でしょうけど、あたしの手札は度重なる追撃!
デビルが出撃してハンデスされても、古強者の攻撃が通って勝ちだったわ。つまりどっちをとっても、ユニットをプレイできなかったあなたの負けよ。
あたしは一呼吸おいてからGを出す。
「攻撃ステップ、度重なる追撃をプレイ!このターン、L-3 X18999 コロニー以外は地球に出撃できないわ!」
つまり防御不能!
じゅんは黙る。了承と理解し、地球に古強者、宇宙に1/0/1のノイエを出撃させる。
「面白かったよおねえちゃん。でも…僕はデュナメスのためにも、負けるわけにはいかないんだよ!焚きつけをプレイ!対象は地球の古強者さ!」
あ…。古強者は格闘力がGの枚数参照だけど、防御力は1のまま…
「負けました」
あたしは負けを宣言した。
じゅんは笑顔「ありがとうございました」と言う。
「どういたしまして。…じゃない、ありがとうございました」
「あと一勝でデュナメスだ~」
「がんばって」
あたしはスコアシートに大きな×を付けてじゅんに手渡す。いい勝負だと思ったんだけどなぁ…。
「うん。おねえちゃんもね」
じゅんはスコアシートを持って行った。
「松岡は決勝までいったみたいだな」
あたしの後ろに立っていた藤野が、向こうのテーブルを見て言った。ということは決勝はじゅんと松岡かぁ。
ハッキング欲しいなぁ…。
「さて、観戦でもしますか」
あたしは立ち上がった。
×××
「宇宙エリアにソードストライクとグランシャリオを出撃させるぜ!」
松岡はそう言ってカテジナ(20)がセットされたソードストライクを、グランシャリオと一緒に宇宙エリアに移す。
これで11点。そろそろじゅんの本国もないかな?
決勝戦は早いターンから松岡が主導権を握り、PS装甲を持つユニットで場を制圧。じゅんはGを並べるスピードが追いつかず、もう負け試合っぽい雰囲気。
「負けました」
あ、ターン開始して投了だ。しかたないよね、PS装甲ユニットで圧倒されたら9国力とかまで持たないわ…。
参加者全員がピックしたレアカードをテーブルに広げる。8人でブードラなんかしたことなかったから、ここまでレアが多いとは思わなかったわ。
テーブルには10th泊のカードを合わせて59枚ものレアが。比較的順位が良かったあたしは念願のハッキングをゲット。1位の松岡は折紙付きの00ユニット嫌いだから、じゅんはデュナメスをゲットできたらしい。よかったね。
「さ、藤野のおごりでカラオケー♪」
ブードラ大会が終わって店を出たあたしは最初にそう言った。
「はぁ?マジで言ってたのかよあれ」
「もちろん!松岡も行くでしょ?」
「あぁ。武志のおごりなら喜んで行くぜ!」
「お、おい!!」
町と言っても日曜のカラオケは予想より安くなかった…藤野ゴメン。
松岡の歌を聞きながらあたしはストローに口をつける。この曲はT.M.Revolutionの夢の雫…ほんとあいつTM好きね。
「なぁ京子?」
松岡があたしのほうに寄って来て声をかけた。
「何?」
「さっきの参加賞、過去との邂逅なんだけどさぁ、トレードしてくんない?」
そういえば参加賞で00コストのコマンドもらったっけ。
「いいけど?あんた何出すっての?」
あたしは聞き返した。藤野は「うーん、インパルス(13)とかは?」と言った。こいつ…
「またシャークする気かー!!」
あたしは手を上げて立ち上がる。
「京子、お前の番だぜ?」
「あ、サンキュ♪」
松岡があたしにマイクを渡す。命拾いしたわね、藤野。
…さぁ、いくわよ。あたしのカラオケ!
つづく
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txt:Y256
初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:
更新日:10.04.14
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*#12 衰えていく力
「配備フェイズ、Gを出して…古強者をプレイするわ!」
「ユニット化できるオペレーション?」
じゅんは、あたしが今出したオペレーションを見る。このカードは戦闘フェイズにユニット化して、ターン終了時にはまたオぺレーションに戻る。
コインは乗らないってわけ!
「さぁ、ダメージレースよ!」
あたしは古強者(読みは「ふるつわもの」でいいのかなぁ…?)をユニット化して地球に、ノイエを宇宙に出撃させる。Gは6枚だから古強者の格闘は6!
「9点でお願いね」
「うん」
ターンを終了の解決は当然古強者を先に。んでその後、ノイエにコインが乗る。2/0/2…ザクサイズね。
「僕のターン、海水浴で2点回復。攻撃ステップ…どうしようかな。とりあえずおねえちゃんの本国確認してもらってもいい??」
「いいわ。…12枚よ。そっちは?」
じゅんは確認して8枚と答えた。
デビルが出撃すれば本国への打点は通るし、ドローとハンデスもできる。でも、そっちの残り本国がそれじゃあ防御に残るしかないわね。
今のドローと狂言誘拐ドローで何か対抗策が引けるかしら?攻撃ステップで迷ってる時点でユニットはなし。あたしは胸をなでおろす。
「ターン終了」
やっぱりね。本国は大切だもんね。ノイエにコインを乗せながらあたしはターンを迎える。
悪いけど、あたしの勝ちね。あなたはデビルガンダムを防御に残した気でしょうけど、あたしの手札は度重なる追撃!
デビルが出撃してハンデスされても、古強者の攻撃が通って勝ちだったわ。つまりどっちをとっても、ユニットをプレイできなかったあなたの負けよ。
あたしは一呼吸おいてからGを出す。
「攻撃ステップ、度重なる追撃をプレイ!このターン、L-3 X18999 コロニー以外は地球に出撃できないわ!」
つまり防御不能!
じゅんは黙る。了承と理解し、地球に古強者、宇宙に1/0/1のノイエを出撃させる。
「面白かったよおねえちゃん。でも…僕はデュナメスのためにも、負けるわけにはいかないんだよ!焚きつけをプレイ!対象は地球の古強者さ!」
あ…。古強者は格闘力がGの枚数参照だけど、防御力は1のまま…
「負けました」
あたしは負けを宣言した。
じゅんは笑顔「ありがとうございました」と言う。
「どういたしまして。…じゃない、ありがとうございました」
「あと一勝でデュナメスだ~」
「がんばって」
あたしはスコアシートに大きな×を付けてじゅんに手渡す。いい勝負だと思ったんだけどなぁ…。
「うん。おねえちゃんもね」
じゅんはスコアシートを持って行った。
「松岡は決勝までいったみたいだな」
あたしの後ろに立っていた藤野が、向こうのテーブルを見て言った。ということは決勝はじゅんと松岡かぁ。
ハッキング欲しいなぁ…。
「さて、観戦でもしますか」
あたしは立ち上がった。
×××
「宇宙エリアにソードストライクとグランシャリオを出撃させるぜ!」
松岡はそう言ってカテジナ(20)がセットされたソードストライクを、グランシャリオと一緒に宇宙エリアに移す。
これで11点。そろそろじゅんの本国もないかな?
決勝戦は早いターンから松岡が主導権を握り、PS装甲を持つユニットで場を制圧。じゅんはGを並べるスピードが追いつかず、もう負け試合っぽい雰囲気。
「負けました」
あ、ターン開始して投了だ。しかたないよね、PS装甲ユニットで圧倒されたら9国力とかまで持たないわ…。
参加者全員がピックしたレアカードをテーブルに広げる。8人でブードラなんかしたことなかったから、ここまでレアが多いとは思わなかったわ。
テーブルには10th泊のカードを合わせて59枚ものレアが。比較的順位が良かったあたしは念願のハッキングをゲット。1位の松岡は折紙付きの00ユニット嫌いだから、じゅんはデュナメスをゲットできたらしい。よかったね。
「さ、藤野のおごりでカラオケー♪」
ブードラ大会が終わって店を出たあたしは最初にそう言った。
「はぁ?マジで言ってたのかよあれ」
「もちろん!松岡も行くでしょ?」
「あぁ。武志のおごりなら喜んで行くぜ!」
「お、おい!!」
町と言っても日曜のカラオケは予想より安くなかった…藤野ゴメン。
松岡の歌を聞きながらあたしはストローに口をつける。この曲はT.M.Revolutionの夢の雫…ほんとあいつTM好きね。
「なぁ京子?」
松岡があたしのほうに寄って来て声をかけた。
「何?」
「さっきの参加賞、過去との邂逅なんだけどさぁ、トレードしてくんない?」
そういえば参加賞で00コストのコマンドもらったっけ。
「いいけど?あんた何出すっての?」
あたしは聞き返した。藤野は「うーん、インパルス(13)とかは?」と言った。こいつ…
「またシャークする気かー!!」
あたしは手を上げて立ち上がる。
「京子、お前の番だぜ?」
「あ、サンキュ♪」
松岡があたしにマイクを渡す。命拾いしたわね、藤野。
…さぁ、いくわよ。あたしのカラオケ!
つづく
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txt:Y256
初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.05.29
更新日:10.04.14
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