「#19」(2010/04/14 (水) 14:17:53) の最新版変更点
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*#19 胸に手が届く
「ダメージ判定ステップ、ウイング0の範囲兵器でバックホーム破壊。ウイング0の効果を使って12点だ!」
あたしは、本国の上のカード12枚を捨て山に移す。
栗田はディアナ帰還を2回使って「ターンエンドだぜ」と言った。
せっかくガイアから守ったバックームを、仕方ないとはいえ失った!
こいつほんとに初心者なの?松岡のやつずいぶん鍛えたのね…。
神様…この試合だけはあたしにください!
あたしはドローした。
「配備フェイズ、ハッキングをプレイ」
「いいのが引けるといいなぁ、京子」
栗田は余裕の表情。
このターンで、ハンガーのデュオでマウンテンサイクルが割られるのがわかっているのにあの表情…何かある。
あたしは本国のカード3枚を見て、その中からハイマットを手札に移した。
「回復量で勝負よ!フリーダム(ハイマットモード)をプレイ!」
相手がダメージを与えてくるデッキなら、こっちは回復をメインにすれば…何とかいけそうかな。
「さらに、配備フェイズにフォースインパルスをプレイ。ハンガーからデュオをセットするわ」
フォースに乗せて使いまわせば、毎ターンオペが割れる。何枚目のマウンテンサイクルが来ようと問題ないわけ!
「デュオの効果でマウンテンサイクル破壊ね。宇宙にインパルス、地球にハイマットを出撃させるわ!」
あたしは、ユニットを戦闘エリアに移す。アカツキはとりあえず待機。
「コロニーとキュリオスでブロックだ。防御ステップにキュリオスを2回変形!ディアナ帰還を使うぜ?」
「どうぞ」
ジャンクヤードに落ちたのは2枚目のウイング0…。
栗田はそれで終わりだと宣言した。交戦が行われ、栗田の2枚のユニットだけがジャンクヤードに移る。
「ターン終了よ」
「俺のターン!ドロー」
栗田は迷うことなく手札のカードを出す。
「カトル・ラバーバウイナー(EB2)をプレイ!ジャンクからウイング0を釣り上げるぜぇ!」
またジャンクからの回収かぁ…こいつのデッキはとことん回収系入れてあるわけね。
「オーケーよ」
「じゃあ宇宙に出撃」
さぁ…ここが考えどころ。防御に出られるのはフォースインパルスとアカツキ。
でもあいつは大気圏突入もある…確実にフォースとの交戦は避けるはず。アカツキで反射しても、即座に効果3回使用して、自分の本国にはダメージ受けないようにできるわけだ。
どうせアカツキが無駄なら…
「宇宙にフォースインパルス、地球にアカツキを出撃させるわ」
「無論、大気圏突入だ!そして、ダメージ判定ステップ規定の効果前に、ウイング0の効果を2回使用するぜ!」
アカツキと相打ちで、さらに本国にも6点…。
あたしは本国のカード6枚をスライドさせる。
「はぁ?おいおい京子、こいつのテキストを理解して無いようだなぁ!ハイマットに6ダメージだぜ!」
「え!?」
あたしは、何が起きたのかわからず変な声をあげた。テキストを見ると、ウイング0の効果の対象は「本国かユニット1枚」とある…!!
忘れてた!ウイング0は配備のハイマットを狙撃しに来たんだ!
「じ…じゃあ6点で破壊…ね」
あたしは、ぎこちなくハイマットをジャンクヤードに移した。それを見て栗田は「くくっ」と笑った。
「ディアッカをプレイしなかったおかげで、俺は通常交戦でさらにアカツキを破壊させてもらうぜ!」
「!?」
しまった!!!1
ディアッカがセットされてれば、ハイマットの防御力は8!ウイングがダメージ判定ステップの規定の効果前に自爆しないと、ハイマットを破壊できない!
この状況じゃ効果でハイマットを落とされた挙句、通常交戦でアカツキまで失うことに…なにやってんだ!あたし!
あたしの手は、無意識にスカートの端をつかんでいた。
「へへっ!俺の勝ちが近いぜ!」
言い返すことができない…。
通常交戦を終え、あたしのユニットはインパルスを残すのみ。
「ターンエンドだぜ」
「えぇ」
あたしはドローする。ここでこのカード…タイミングさえ間違わなければ、勝てるかも…?
「配備フェイズ、フォースインパルスガンダムをプレイ、わかってると思うけど、デュオをセットするわ。対象は…」
「あぁ、わかってるぜ。部品ドロボウだ!」
…くそ!相手も白だってことを忘れてた。相手の生命線を切れると思ったのに!
おちつけ…まだ…タイミングじゃない。
「わかったわ、デュオは廃棄ね。攻撃ステップ、フォースインパルスをプレイ、地球に出撃させるわ!」
「仕方ないから攻撃かよ、ぬるいぜ!」
そう言いつつも、栗田は何も出さなかった。あたしは、ダメージ判定ステップにディアッカをセットして6点のダメージを与える。
栗田はその後にディアナ帰還を3回使った。
「ターン終了よ」
「俺のターン…次、京子の本国に9点入れたら、資源とかも考えて勝ちな感じだなぁ」
「そうかもね。でも、あんたの本国も無限じゃないわ。ディアナ帰還も間に合わないくらい速攻でゲーム終わらせてやるんだから」
まぁ、ユニットが来たら話だけどね…
「じゃあドロー!」
「はい、切り開く力!」
ドローした直後に、あたしは手札から2枚目の切り開く力を出す。これでマウンテンサイクルもカトルも使えないでしょ。
「ありがとよ!これで俺は切り札を引いたぜ!」
「あっそ。多分あたしのほうが早く、あんたの息の根を止められるわ」
今切り開く力で引いたのは、このユニット。栗田が何を引いたのかは知らないけど、次のターンで終わらせる!
「ターンエンドだ」
「あたしのターン、ドローして配備フェイズ。このユニットよ、インフィニットジャスティス!」
あたしは手札からユニットを出す。コインを出したときの最大戦闘力は9!このまま押し切る!
「あんたの本国は?」
「1、2…12枚だ!京子は?」
「…8枚よ」
お互いの本国を確認する。栗田はジャスティスを目の前にしても変わりない。
「攻撃ステップ、リフターコインを出して、インパルス、リフター、ジャスティスの順で部隊を編成、地球に出撃するわ!」
部隊戦闘力は6+4+2で12点丁度!
「京子、まさか自分のターンに負けるとは思ってもいないだろ?」
「思ってないわ!何でも来なさい!」
あたしは、栗田の手札を思い切り指差す。手札は”3枚”…さぁ、来なさい!
「防御ステップ、無償の愛!対象はジャンクのウイング0とティエリアだ!ウイング0は交戦中でも効果が使用できるんだぜ!つまり防御時でもな!よしゃ、京子のおっぱいはいただきだぁ!!」
「変態!誰が触らせますか!カットインよ、ロゴスの私兵!」
対象はジャンクにある2枚のウイング0…!
「このタイミングを狙ってたわけだ!だがよぉ…こっちもぬかりないんだ…ぜ!!」
栗田は、手札のカードを出す!
「自由への奔走!完璧だぜーこの作戦はぁ!!」
カウンター!?
私兵がカウンターされ、場にウイング0とティアリアのセットが現れた…。
空き家に沈黙が流れる。
つづく
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txt:Y256
初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:
更新日:10.04.14
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*#19 胸に手が届く
「ダメージ判定ステップ、ウイング0の範囲兵器でバックホーム破壊。ウイング0の効果を使って12点だ!」
あたしは、本国の上のカード12枚を捨て山に移す。
栗田はディアナ帰還を2回使って「ターンエンドだぜ」と言った。
せっかくガイアから守ったバックームを、仕方ないとはいえ失った!
こいつほんとに初心者なの?松岡のやつずいぶん鍛えたのね…。
神様…この試合だけはあたしにください!
あたしはドローした。
「配備フェイズ、ハッキングをプレイ」
「いいのが引けるといいなぁ、京子」
栗田は余裕の表情。
このターンで、ハンガーのデュオでマウンテンサイクルが割られるのがわかっているのにあの表情…何かある。
あたしは本国のカード3枚を見て、その中からハイマットを手札に移した。
「回復量で勝負よ!フリーダム(ハイマットモード)をプレイ!」
相手がダメージを与えてくるデッキなら、こっちは回復をメインにすれば…何とかいけそうかな。
「さらに、配備フェイズにフォースインパルスをプレイ。ハンガーからデュオをセットするわ」
フォースに乗せて使いまわせば、毎ターンオペが割れる。何枚目のマウンテンサイクルが来ようと問題ないわけ!
「デュオの効果でマウンテンサイクル破壊ね。宇宙にインパルス、地球にハイマットを出撃させるわ!」
あたしは、ユニットを戦闘エリアに移す。アカツキはとりあえず待機。
「コロニーとキュリオスでブロックだ。防御ステップにキュリオスを2回変形!ディアナ帰還を使うぜ?」
「どうぞ」
ジャンクヤードに落ちたのは2枚目のウイング0…。
栗田はそれで終わりだと宣言した。交戦が行われ、栗田の2枚のユニットだけがジャンクヤードに移る。
「ターン終了よ」
「俺のターン!ドロー」
栗田は迷うことなく手札のカードを出す。
「カトル・ラバーバウイナー(EB2)をプレイ!ジャンクからウイング0を釣り上げるぜぇ!」
またジャンクからの回収かぁ…こいつのデッキはとことん回収系入れてあるわけね。
「オーケーよ」
「じゃあ宇宙に出撃」
さぁ…ここが考えどころ。防御に出られるのはフォースインパルスとアカツキ。
でもあいつは大気圏突入もある…確実にフォースとの交戦は避けるはず。アカツキで反射しても、即座に効果3回使用して、自分の本国にはダメージ受けないようにできるわけだ。
どうせアカツキが無駄なら…
「宇宙にフォースインパルス、地球にアカツキを出撃させるわ」
「無論、大気圏突入だ!そして、ダメージ判定ステップ規定の効果前に、ウイング0の効果を2回使用するぜ!」
アカツキと相打ちで、さらに本国にも6点…。
あたしは本国のカード6枚をスライドさせる。
「はぁ?おいおい京子、こいつのテキストを理解して無いようだなぁ!ハイマットに6ダメージだぜ!」
「え!?」
あたしは、何が起きたのかわからず変な声をあげた。テキストを見ると、ウイング0の効果の対象は「本国かユニット1枚」とある…!!
忘れてた!ウイング0は配備のハイマットを狙撃しに来たんだ!
「じ…じゃあ6点で破壊…ね」
あたしは、ぎこちなくハイマットをジャンクヤードに移した。それを見て栗田は「くくっ」と笑った。
「ディアッカをプレイしなかったおかげで、俺は通常交戦でさらにアカツキを破壊させてもらうぜ!」
「!?」
しまった!!!1
ディアッカがセットされてれば、ハイマットの防御力は8!ウイングがダメージ判定ステップの規定の効果前に自爆しないと、ハイマットを破壊できない!
この状況じゃ効果でハイマットを落とされた挙句、通常交戦でアカツキまで失うことに…なにやってんだ!あたし!
あたしの手は、無意識にスカートの端をつかんでいた。
「へへっ!俺の勝ちが近いぜ!」
言い返すことができない…。
通常交戦を終え、あたしのユニットはインパルスを残すのみ。
「ターンエンドだぜ」
「えぇ」
あたしはドローする。ここでこのカード…タイミングさえ間違わなければ、勝てるかも…?
「配備フェイズ、フォースインパルスガンダムをプレイ、わかってると思うけど、デュオをセットするわ。対象は…」
「あぁ、わかってるぜ。部品ドロボウだ!」
…くそ!相手も白だってことを忘れてた。相手の生命線を切れると思ったのに!
おちつけ…まだ…タイミングじゃない。
「わかったわ、デュオは廃棄ね。攻撃ステップ、フォースインパルスをプレイ、地球に出撃させるわ!」
「仕方ないから攻撃かよ、ぬるいぜ!」
そう言いつつも、栗田は何も出さなかった。あたしは、ダメージ判定ステップにディアッカをセットして6点のダメージを与える。
栗田はその後にディアナ帰還を3回使った。
「ターン終了よ」
「俺のターン…次、京子の本国に9点入れたら、資源とかも考えて勝ちな感じだなぁ」
「そうかもね。でも、あんたの本国も無限じゃないわ。ディアナ帰還も間に合わないくらい速攻でゲーム終わらせてやるんだから」
まぁ、ユニットが来たら話だけどね…
「じゃあドロー!」
「はい、切り開く力!」
ドローした直後に、あたしは手札から2枚目の切り開く力を出す。これでマウンテンサイクルもカトルも使えないでしょ。
「ありがとよ!これで俺は切り札を引いたぜ!」
「あっそ。多分あたしのほうが早く、あんたの息の根を止められるわ」
今切り開く力で引いたのは、このユニット。栗田が何を引いたのかは知らないけど、次のターンで終わらせる!
「ターンエンドだ」
「あたしのターン、ドローして配備フェイズ。このユニットよ、インフィニットジャスティス!」
あたしは手札からユニットを出す。コインを出したときの最大戦闘力は9!このまま押し切る!
「あんたの本国は?」
「1、2…12枚だ!京子は?」
「…8枚よ」
お互いの本国を確認する。栗田はジャスティスを目の前にしても変わりない。
「攻撃ステップ、リフターコインを出して、インパルス、リフター、ジャスティスの順で部隊を編成、地球に出撃するわ!」
部隊戦闘力は6+4+2で12点丁度!
「京子、まさか自分のターンに負けるとは思ってもいないだろ?」
「思ってないわ!何でも来なさい!」
あたしは、栗田の手札を思い切り指差す。手札は”3枚”…さぁ、来なさい!
「防御ステップ、無償の愛!対象はジャンクのウイング0とティエリアだ!ウイング0は交戦中でも効果が使用できるんだぜ!つまり防御時でもな!よしゃ、京子のおっぱいはいただきだぁ!!」
「変態!誰が触らせますか!カットインよ、ロゴスの私兵!」
対象はジャンクにある2枚のウイング0…!
「このタイミングを狙ってたわけだ!だがよぉ…こっちもぬかりないんだ…ぜ!!」
栗田は、手札のカードを出す!
「自由への奔走!完璧だぜーこの作戦はぁ!!」
カウンター!?
私兵がカウンターされ、場にウイング0とティアリアのセットが現れた…。
空き家に沈黙が流れる。
つづく
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txt:Y256
初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.06.10
更新日:10.04.14
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