「#20」(2010/04/14 (水) 14:18:10) の最新版変更点
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*#20 あんた最悪ね
栗田の手札は”3枚”…さぁ、来なさい!
「防御ステップ、無償の愛!対象はジャンクのウイング0とティエリアだ!ウイング0は交戦中でも効果が使用できるんだぜ!つまり防御時でもな!よしゃ、京子のおっぱいはいただきだぁ!!」
「変態!誰が触らせますか!カットインよ、ロゴスの私兵!」
対象はジャンクにある2枚のウイング0…!
「このタイミングを狙ってたわけだ!だがよぉ…こっちもぬかりないんだ…ぜ!!」
栗田は、手札のカードを出す!
「自由への奔走!完璧だぜーこの作戦はぁ!!」
カウンター!?
私兵がカウンターされ、場にウイング0とティアリアのセットが現れ、地球に出撃する…。
空き家に沈黙が流れる。
「あはは」
「約束だぜぇ!京子!」
栗田が立ち上がった。あいつの手は胸を揉むまねをした。
「ちょっとたんま!ちょっとたんま!」
あたしは左手で胸を守りながら言った。
「は?約束だろ!?だからおっぱい…」
「いや、だから…それは”あたしが負けたら”でしょ??」
栗田は、わけがわからないという風にこっちを見た。
「まだ、ゲームは終わってない…まだ防御ステップよ!」
「!?」
「もったいぶるなよ、京子」
松岡があたしに言った。うん、確かに。栗田と読者に無駄な期待させたかも。
「じゃあ遠慮なく。防御ステップ規定の効果後に、このカードをプレイするわ。オペレーション・スピットブレイク!!」
えっと、効果は↓
(自軍防御ステップ):自軍部隊1つにいる全てのユニットを、(そのままの順番で)その部隊がいるエリア以外の戦闘エリアに移す。ただし、敵軍プレイヤーが手札2枚を選んで廃棄する場合、この効果は、その部隊と交戦中の敵軍部隊の全てのユニットに対しても適用される。
つまり、あたしの部隊が防御ステップ中に大気圏を離脱して宇宙に。ダメージ判定ステップに交戦中じゃないウイング0は自爆もできず、そのままあたしの部隊の攻撃が通る!
あたしが狙ってた”タイミング”はここなのよ!
「なっ…!なんだってぇ!?」
「そう。フューリーを使ったあんたの手札は、残り”1枚”あんたのウイング0は地球に居残り決定よ!」
栗田は黙る。どうやら策はもうないようだ。
「残念でした、エロガキ。…これでわかったでしょ?あんたはあたしより”下”よ!」
「…ちくしょ」
よし、決まった!
栗田は、すごい残念そうにイスに座り込む。そこで松岡が大笑いしだした。
「お前ら熱くなりすぎだろ」
「そう?」
栗田はまだうつむいてる。そんなにショックだったわけ?
あたしは立ち上がり栗田の前に立った。
「何落ち込んでんの?あ、ちゃんと京子ねえさんって呼びなさいよ」
「…京子ねえさん…」
「何?…んっ…!」
次の瞬間には、イスから突然立ち上がった栗田の手が、確実にあたしの胸を捕らえていた!
「っこの…エロガキー!!」
あたしは手を振りほどき、栗田の頬を思いっきりつねった。
「いでで!何すんだよ!」
「そりゃこっちの台詞だっての!勝ったのはあたしよ?なに触ってんの!?」
落ち込んだフリに完全にだまされた!このガキ!殺す!
「いいじゃんか京子、別にお前のパンケーキ…」
「あんたは黙ってなさい!!」
あたしは松岡に言った。その隙に栗田はあたしの手を脱出し、空き家のドアのほうまで逃げた。
「では、アニキ、京子ねえ、お元気で!」
そう言って、扉を開けてすばやく出て行った。
「逃がすか!!」
あたしは駆け出し、今閉まったばかりの扉を開けた。
「おわぁ!」
そこで誰かとぶつかる。尻餅をついたあたしは、ぶつかった相手を見ずに、「あっ…すみません」と言った。
尻痛…
「お、京子?どうした?ってかそれw」
この声は、藤野。いまさら来たんかい!
見上げると藤野があたしを指差して笑っていた。
×××
「そりゃ傑作!俺と入れ違いになったガキが?」
「おう。でな、京子無駄にムキになって…」
松岡と藤野がプリプレしながら笑った。
さっきのあたしの戦いを馬鹿にして!これでも結構頑張ったほうだと思うわよ?まぁプレイミスはあったけど…。
「なんだよ。ぶすっとした顔して。胸触られたくらいでそんな怒るなって」
しょうがないな、という風に藤野はあたしのほうを見て言った。
いやいやいや!怒るでしょ!
「あのねー。エロ本読みすぎじゃない?胸ってのは女の子の大切なもんなのよ?」
「「はぁ?」」
あたしの力説に首をかしげる二人。
「そのパンケーキ並みの…」
「はい、この話終了ー!!」
あたしは強引に話を切る。これ以上、この話してもしょうがない!
…ってかパンケーキがどの位か知らないけど、あたしの胸そんなに小さい?普通じゃない?まぁ詩織よりないのは確実だけど…。
「まいっか。じゃあ、タイムリミットはるぜ?藤野」
「やべっ…!」
二人はフリプレを再開した。
あたしは、散らかしっぱなしだった自分のデッキを集める。今日はなんか最低の1日だったなぁ…。
二人がいるテーブルから藤野の声だ、負けたな…。
つづく
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txt:Y256
初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:
更新日:10.04.14
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*#20 あんた最悪ね
栗田の手札は”3枚”…さぁ、来なさい!
「防御ステップ、無償の愛!対象はジャンクのウイング0とティエリアだ!ウイング0は交戦中でも効果が使用できるんだぜ!つまり防御時でもな!よしゃ、京子のおっぱいはいただきだぁ!!」
「変態!誰が触らせますか!カットインよ、ロゴスの私兵!」
対象はジャンクにある2枚のウイング0…!
「このタイミングを狙ってたわけだ!だがよぉ…こっちもぬかりないんだ…ぜ!!」
栗田は、手札のカードを出す!
「自由への奔走!完璧だぜーこの作戦はぁ!!」
カウンター!?
私兵がカウンターされ、場にウイング0とティアリアのセットが現れ、地球に出撃する…。
空き家に沈黙が流れる。
「あはは」
「約束だぜぇ!京子!」
栗田が立ち上がった。あいつの手は胸を揉むまねをした。
「ちょっとたんま!ちょっとたんま!」
あたしは左手で胸を守りながら言った。
「は?約束だろ!?だからおっぱい…」
「いや、だから…それは”あたしが負けたら”でしょ??」
栗田は、わけがわからないという風にこっちを見た。
「まだ、ゲームは終わってない…まだ防御ステップよ!」
「!?」
「もったいぶるなよ、京子」
松岡があたしに言った。うん、確かに。栗田と読者に無駄な期待させたかも。
「じゃあ遠慮なく。防御ステップ規定の効果後に、このカードをプレイするわ。オペレーション・スピットブレイク!!」
えっと、効果は↓
(自軍防御ステップ):自軍部隊1つにいる全てのユニットを、(そのままの順番で)その部隊がいるエリア以外の戦闘エリアに移す。ただし、敵軍プレイヤーが手札2枚を選んで廃棄する場合、この効果は、その部隊と交戦中の敵軍部隊の全てのユニットに対しても適用される。
つまり、あたしの部隊が防御ステップ中に大気圏を離脱して宇宙に。ダメージ判定ステップに交戦中じゃないウイング0は自爆もできず、そのままあたしの部隊の攻撃が通る!
あたしが狙ってた”タイミング”はここなのよ!
「なっ…!なんだってぇ!?」
「そう。フューリーを使ったあんたの手札は、残り”1枚”あんたのウイング0は地球に居残り決定よ!」
栗田は黙る。どうやら策はもうないようだ。
「残念でした、エロガキ。…これでわかったでしょ?あんたはあたしより”下”よ!」
「…ちくしょ」
よし、決まった!
栗田は、すごい残念そうにイスに座り込む。そこで松岡が大笑いしだした。
「お前ら熱くなりすぎだろ」
「そう?」
栗田はまだうつむいてる。そんなにショックだったわけ?
あたしは立ち上がり栗田の前に立った。
「何落ち込んでんの?あ、ちゃんと京子ねえさんって呼びなさいよ」
「…京子ねえさん…」
「何?…んっ…!」
次の瞬間には、イスから突然立ち上がった栗田の手が、確実にあたしの胸を捕らえていた!
「っこの…エロガキー!!」
あたしは手を振りほどき、栗田の頬を思いっきりつねった。
「いでで!何すんだよ!」
「そりゃこっちの台詞だっての!勝ったのはあたしよ?なに触ってんの!?」
落ち込んだフリに完全にだまされた!このガキ!殺す!
「いいじゃんか京子、別にお前のパンケーキ…」
「あんたは黙ってなさい!!」
あたしは松岡に言った。その隙に栗田はあたしの手を脱出し、空き家のドアのほうまで逃げた。
「では、アニキ、京子ねえ、お元気で!」
そう言って、扉を開けてすばやく出て行った。
「逃がすか!!」
あたしは駆け出し、今閉まったばかりの扉を開けた。
「おわぁ!」
そこで誰かとぶつかる。尻餅をついたあたしは、ぶつかった相手を見ずに、「あっ…すみません」と言った。
尻痛…
「お、京子?どうした?ってかそれw」
この声は、藤野。いまさら来たんかい!
見上げると藤野があたしを指差して笑っていた。
×××
「そりゃ傑作!俺と入れ違いになったガキが?」
「おう。でな、京子無駄にムキになって…」
松岡と藤野がプリプレしながら笑った。
さっきのあたしの戦いを馬鹿にして!これでも結構頑張ったほうだと思うわよ?まぁプレイミスはあったけど…。
「なんだよ。ぶすっとした顔して。胸触られたくらいでそんな怒るなって」
しょうがないな、という風に藤野はあたしのほうを見て言った。
いやいやいや!怒るでしょ!
「あのねー。エロ本読みすぎじゃない?胸ってのは女の子の大切なもんなのよ?」
「「はぁ?」」
あたしの力説に首をかしげる二人。
「そのパンケーキ並みの…」
「はい、この話終了ー!!」
あたしは強引に話を切る。これ以上、この話してもしょうがない!
…ってかパンケーキがどの位か知らないけど、あたしの胸そんなに小さい?普通じゃない?まぁ詩織よりないのは確実だけど…。
「まいっか。じゃあ、タイムリミットはるぜ?藤野」
「やべっ…!」
二人はフリプレを再開した。
あたしは、散らかしっぱなしだった自分のデッキを集める。今日はなんか最低の1日だったなぁ…。
二人がいるテーブルから藤野の声だ、負けたな…。
つづく
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txt:Y256
初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.06.11
更新日:10.04.14
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