「#52」(2010/04/14 (水) 14:41:34) の最新版変更点
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*#52 頑張れガンバレル
「スピードキングをプレイ!攻撃ステップに入ります」
「お、リロールインユニットか」
あたしはスピードキング、ギラドーガの順で攻撃に出撃させる。
これで相手が束になってかかってきても、バウンスしつつスピードキングとの相打ちが望める!
防御しないならしないで、本国を4枚削るまでよ!
「そういうことか…キャラセットされてもプラスA1は突破できないから攻撃…実にお嬢さんらしいね」
信ちゃんは小さく笑って、プロトタイプガンダム《EB》、Zプラスの順で防御に出る。
この状況なら、プロトタイプをバウンスしてプラスとスピードキングを相打ちさせてもらいますか!
「シュツルム・ファウストを廃棄、プロトタイプガンダムを手札に!」
自信満々のあたしの宣言に、信ちゃんは待ってましたといわんばかりに、手札に手を伸ばす…!
「小さな防衛線《21》自軍ユニット1枚を自軍ハンガーに移し、その後そのユニットを元のエリアにリロール状態で出すカード」
つまりシュツルム・ファウストの対象から逃れられる…!
信ちゃんは形式的にプロトタイプガンダムをハンガーに移し、その後にまた戦闘エリアのZプラスの後ろに戻した。
くそっ…相手の部隊戦闘力は4+1で5。スピードキングとギラドーガを破壊するには十分…。信ちゃんはあたしがシュツルム・ファウストを撃つのを待ってたんだ。ギラドーガごと葬るために!
「こっちは何もありません。こっちの2枚とZプラスが相打ちでいいですか?」
「あぁ。こっちは特に問題はないよ」
うーん…これであたしの戦力はザウートだけ。信ちゃんにはまだプロトタイプガンダムがある。
あたしはターンを終了し、信ちゃんはドローして基本Gを出す。
「配意フェイズ、このユニットを追加するよ…FAZZ《21》!」
信ちゃんは手札から青のユニットを出した!
まずっ…5国で5/5/6のサイズと、交戦中になった直後に起動する破壊テキスト。デメリットである「国力をハンガーに移す」効果も…
「この国力数では、全然デメリットにならない…か」
信ちゃんは配備エリアのG2枚をハンガーに移す。それでも残りのGは5枚。すでにFAZZのテキストを起動できる状態だ…!
交戦中になったらほとんどの場合こっちのユニットが破壊されちゃわけだから、ブロックしなければ問題はない?でも、そんなに厚くないあたしの本国がその攻撃に耐えられるわけ?
あ、というかあたしのユニットなんて、今ザウートしかいないじゃんね…。
「プロトタイプガンダムを宇宙に出撃させるよ」
「宇宙なんですか?」
「宇宙なんです」
あたしはザウートを見せながらニッと笑って確認する。
「3点受けますね」
「ターン終了だよ」
あたしはそれを聞いて、ドローする。
まだ死んでない!このカードなら攻撃力で五分!
「配備フェイズ、ガンバレルストライクをプレイします!」
あたしは白のPS装甲ユニットを配備する。
FAZZを倒すには至らないけど、ダメージ量なら負けないハズ。
「ガンバレルストライクとザウートを地球に出撃させるわ!」
「了解。そのダメージは通しだよ」
信ちゃんは、本国のカードを6枚捨て山に送る。
ザウートで地上の守りを残しても、FAZZの高い射撃力を生かして宇宙から乗り込んでくることぐらい想像がつくわ。ここは1点でも多くダメージを!
「ターン終了です」
「ドロー…うーん、さっき乗せておくべきだったかな?」
ドローした信ちゃんは手札を少し見てそう言った。
乗せる?キャラ?
「配備フェイズ、FAZZにミハエル・トリニティをセット」
このカードがセットされているユニットを戦闘エリアに移す。 のテキストを見てあたしは固まる。
防御7のユニットが毎ターン防御に出れて、しかも交戦中になれば、ロール状態でもこっちのユニットが破壊される…。それにこのキャラ、格闘修正が2ときた。
「攻撃ステップ。宇宙にFAZZ、地上にプロトタイプガンダムを出すよ」
「えと…10点!?」
「そういうことになるね。”何もなければ”」
誘ってる。このカードプールの赤白カードで、この状況を打破できないことを知っているかのように。
「何も…ないです」
あたしは本国を10枚減らす。大ダメージだ。
それを見た信ちゃんはターンを終了する。
これもうだめっぽくない?ダメージレースしようにも、FAZZが立ちふさがるし、中途半端な防御も破滅につながる…。
「ドロー」
まぁ、ダメ元で戦力を蓄えるしかなさそうね…。
あたしはガンバレルストライクを再び手札から出す。
「配備フェイス、さらに極秘調印式をだします」
こんな追い詰められた状態でのドローカード。
いいのが引けるといいけど。
「帰還ステップ、極秘調印式を使って2ドローしてターン終了です」
あたしは手札から量産型キュベレイを切って2ドローし、ターンを終える。
「ドロー。攻撃ステップ、宇宙エリアにFAZZを出撃」
「じゃあ7点受けます」
信ちゃんはFAZZを帰還させターンを終了した。
「ドロー。配備フェイズ、ゲモン・バジャック《EB》をプレイしてジャンクヤードの量産型キュベレイを配備エリアに出します!…さらに”極秘調印式を廃棄”します」
「…。前のターンでキュベレイを切ったのはゲモンがあるから?」
「そういうことです」
あたしは、そう言いながらターン終了を合図する。スピードキングの高機動も、ミハエルの前では意味ないからね。
「あとはニュータイプ待ち…かな」
信ちゃんはそう言いながらターンを開始する。配備フェイズに追加はなし。
ガンバレルストライクと量産型キュベレイが防御にあるけど、FAZZは範囲兵器がある。このまま1枚でまた出撃してくるかな?
「攻撃ステップ、宇宙エリアにプロトタイプガンダムとFAZZを出撃させる」
「…はい」
警戒してる。極秘調印式を切った時点で、こっちの手札にコマンドがあるのは見えたも同然だからしかたないか…。
でも、それ以前に極秘調印式はあたしに切り札を引かせたわ!
「防御ステップ、水面下の脅威!これで水を持たないFAZZのテキストを無効にさせてもらいます」
「…警戒して正解かな」
あたしは手札を1枚出す。これがなかったら量産型キュベレイはいつまで経っても範囲兵器の対象になっちゃう。
「さらに、クイックでキンケドゥ・ナウ《EB》をガンバレルストライクにセット!これでサイコミュが起動します!」
「…お」
あたしは量産型キュベレイ、ガンバレルストライクの順で防御に出撃させる。
これでこっちの部隊戦闘力は3+4で7。サイコミュでプロトタイプガンダムを撃ち抜いた後に、FAZZを破壊するのに十分!
対して、信ちゃんの部隊はプロトタイプガンダムとテキストの消えたFAZZ。部隊戦闘力は、防御時にプロトタイプガンダムが消えるとして7。ガンバレルストライクは落ちない。
「クイックのニュータイプを握ってた。確かに、ゲモンがスピードキングではなく量産型キュベレイを選んだ時点で”サイコミュ関連の何か”があるとは思ってたけどね」
「御名答です。さ、ここから攻めさせてもらいますよ!」
あたしは、量産型キュベレイとガンバレルストライクのサイコミュでプロトタイプガンダムを破壊する。
「いや、お嬢さん。ここで幕切れだ…!」
信ちゃんは珍しく声を強めて手札に手をかける。
生還《EB2》?
でも、たとえ生還でプロトタイプガンダムの破壊が無効にされたとしても、あっちの部隊戦闘力は3+6で9。かろうじてこのターンは先頭同士の相打ちに…。
「外部装甲!これでプロトタイプガンダムは+3/+3/+3を得るとともに、破壊が無効になる」
「…!」
サイコミュで破壊されたプロトタイプガンダムは、倍のサイズになってあたしの部隊に襲い掛かった。
これでプロトタイプ1枚に対して、あたしはザウート以外の戦力を失った。手札を含めてね。
「ターン終了だよ、お嬢さん」
「ドロー…投了です」
あたしは、今引いたゾンド・ゲーを見せながら舌を出した。
つづく
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txt:Y256
初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:
更新日:10.04.14
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*#52 頑張れガンバレル
「スピードキングをプレイ!攻撃ステップに入ります」
「お、リロールインユニットか」
あたしはスピードキング、ギラドーガの順で攻撃に出撃させる。
これで相手が束になってかかってきても、バウンスしつつスピードキングとの相打ちが望める!
防御しないならしないで、本国を4枚削るまでよ!
「そういうことか…キャラセットされてもプラスA1は突破できないから攻撃…実にお嬢さんらしいね」
信ちゃんは小さく笑って、プロトタイプガンダム《EB》、Zプラスの順で防御に出る。
この状況なら、プロトタイプをバウンスしてプラスとスピードキングを相打ちさせてもらいますか!
「シュツルム・ファウストを廃棄、プロトタイプガンダムを手札に!」
自信満々のあたしの宣言に、信ちゃんは待ってましたといわんばかりに、手札に手を伸ばす…!
「小さな防衛線《21》自軍ユニット1枚を自軍ハンガーに移し、その後そのユニットを元のエリアにリロール状態で出すカード」
つまりシュツルム・ファウストの対象から逃れられる…!
信ちゃんは形式的にプロトタイプガンダムをハンガーに移し、その後にまた戦闘エリアのZプラスの後ろに戻した。
くそっ…相手の部隊戦闘力は4+1で5。スピードキングとギラドーガを破壊するには十分…。信ちゃんはあたしがシュツルム・ファウストを撃つのを待ってたんだ。ギラドーガごと葬るために!
「こっちは何もありません。こっちの2枚とZプラスが相打ちでいいですか?」
「あぁ。こっちは特に問題はないよ」
うーん…これであたしの戦力はザウートだけ。信ちゃんにはまだプロトタイプガンダムがある。
あたしはターンを終了し、信ちゃんはドローして基本Gを出す。
「配意フェイズ、このユニットを追加するよ…FAZZ《21》!」
信ちゃんは手札から青のユニットを出した!
まずっ…5国で5/5/6のサイズと、交戦中になった直後に起動する破壊テキスト。デメリットである「国力をハンガーに移す」効果も…
「この国力数では、全然デメリットにならない…か」
信ちゃんは配備エリアのG2枚をハンガーに移す。それでも残りのGは5枚。すでにFAZZのテキストを起動できる状態だ…!
交戦中になったらほとんどの場合こっちのユニットが破壊されちゃわけだから、ブロックしなければ問題はない?でも、そんなに厚くないあたしの本国がその攻撃に耐えられるわけ?
あ、というかあたしのユニットなんて、今ザウートしかいないじゃんね…。
「プロトタイプガンダムを宇宙に出撃させるよ」
「宇宙なんですか?」
「宇宙なんです」
あたしはザウートを見せながらニッと笑って確認する。
「3点受けますね」
「ターン終了だよ」
あたしはそれを聞いて、ドローする。
まだ死んでない!このカードなら攻撃力で五分!
「配備フェイズ、ガンバレルストライクをプレイします!」
あたしは白のPS装甲ユニットを配備する。
FAZZを倒すには至らないけど、ダメージ量なら負けないハズ。
「ガンバレルストライクとザウートを地球に出撃させるわ!」
「了解。そのダメージは通しだよ」
信ちゃんは、本国のカードを6枚捨て山に送る。
ザウートで地上の守りを残しても、FAZZの高い射撃力を生かして宇宙から乗り込んでくることぐらい想像がつくわ。ここは1点でも多くダメージを!
「ターン終了です」
「ドロー…うーん、さっき乗せておくべきだったかな?」
ドローした信ちゃんは手札を少し見てそう言った。
乗せる?キャラ?
「配備フェイズ、FAZZにミハエル・トリニティをセット」
このカードがセットされているユニットを戦闘エリアに移す。 のテキストを見てあたしは固まる。
防御7のユニットが毎ターン防御に出れて、しかも交戦中になれば、ロール状態でもこっちのユニットが破壊される…。それにこのキャラ、格闘修正が2ときた。
「攻撃ステップ。宇宙にFAZZ、地上にプロトタイプガンダムを出すよ」
「えと…10点!?」
「そういうことになるね。”何もなければ”」
誘ってる。このカードプールの赤白カードで、この状況を打破できないことを知っているかのように。
「何も…ないです」
あたしは本国を10枚減らす。大ダメージだ。
それを見た信ちゃんはターンを終了する。
これもうだめっぽくない?ダメージレースしようにも、FAZZが立ちふさがるし、中途半端な防御も破滅につながる…。
「ドロー」
まぁ、ダメ元で戦力を蓄えるしかなさそうね…。
あたしはガンバレルストライクを再び手札から出す。
「配備フェイス、さらに極秘調印式をだします」
こんな追い詰められた状態でのドローカード。
いいのが引けるといいけど。
「帰還ステップ、極秘調印式を使って2ドローしてターン終了です」
あたしは手札から量産型キュベレイを切って2ドローし、ターンを終える。
「ドロー。攻撃ステップ、宇宙エリアにFAZZを出撃」
「じゃあ7点受けます」
信ちゃんはFAZZを帰還させターンを終了した。
「ドロー。配備フェイズ、ゲモン・バジャック《EB》をプレイしてジャンクヤードの量産型キュベレイを配備エリアに出します!…さらに”極秘調印式を廃棄”します」
「…。前のターンでキュベレイを切ったのはゲモンがあるから?」
「そういうことです」
あたしは、そう言いながらターン終了を合図する。スピードキングの高機動も、ミハエルの前では意味ないからね。
「あとはニュータイプ待ち…かな」
信ちゃんはそう言いながらターンを開始する。配備フェイズに追加はなし。
ガンバレルストライクと量産型キュベレイが防御にあるけど、FAZZは範囲兵器がある。このまま1枚でまた出撃してくるかな?
「攻撃ステップ、宇宙エリアにプロトタイプガンダムとFAZZを出撃させる」
「…はい」
警戒してる。極秘調印式を切った時点で、こっちの手札にコマンドがあるのは見えたも同然だからしかたないか…。
でも、それ以前に極秘調印式はあたしに切り札を引かせたわ!
「防御ステップ、水面下の脅威!これで水を持たないFAZZのテキストを無効にさせてもらいます」
「…警戒して正解かな」
あたしは手札を1枚出す。これがなかったら量産型キュベレイはいつまで経っても範囲兵器の対象になっちゃう。
「さらに、クイックでキンケドゥ・ナウ《EB》をガンバレルストライクにセット!これでサイコミュが起動します!」
「…お」
あたしは量産型キュベレイ、ガンバレルストライクの順で防御に出撃させる。
これでこっちの部隊戦闘力は3+4で7。サイコミュでプロトタイプガンダムを撃ち抜いた後に、FAZZを破壊するのに十分!
対して、信ちゃんの部隊はプロトタイプガンダムとテキストの消えたFAZZ。部隊戦闘力は、防御時にプロトタイプガンダムが消えるとして7。ガンバレルストライクは落ちない。
「クイックのニュータイプを握ってた。確かに、ゲモンがスピードキングではなく量産型キュベレイを選んだ時点で”サイコミュ関連の何か”があるとは思ってたけどね」
「御名答です。さ、ここから攻めさせてもらいますよ!」
あたしは、量産型キュベレイとガンバレルストライクのサイコミュでプロトタイプガンダムを破壊する。
「いや、お嬢さん。ここで幕切れだ…!」
信ちゃんは珍しく声を強めて手札に手をかける。
生還《EB2》?
でも、たとえ生還でプロトタイプガンダムの破壊が無効にされたとしても、あっちの部隊戦闘力は3+6で9。かろうじてこのターンは先頭同士の相打ちに…。
「外部装甲!これでプロトタイプガンダムは+3/+3/+3を得るとともに、破壊が無効になる」
「…!」
サイコミュで破壊されたプロトタイプガンダムは、倍のサイズになってあたしの部隊に襲い掛かった。
これでプロトタイプ1枚に対して、あたしはザウート以外の戦力を失った。手札を含めてね。
「ターン終了だよ、お嬢さん」
「ドロー…投了です」
あたしは、今引いたゾンド・ゲーを見せながら舌を出した。
つづく
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txt:Y256
初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.10.31
更新日:10.04.14
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