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#67 松岡対剣治?


<一方、武志…>


京子としおりんが出ていったあとの教室。

「だよな。偽りの会談は撃つタイミングがなぁ」
「そういえばOOPのユニットはどれが好みだ?俺はなんといってもアストレアだが」
「アスト…レア?」

勇が固まる。

「お前…剣治とか言ったな」

勇は急に鋭い目でそう言った。
アストレアがどうしたよ?

「フッ…なんだ?松岡勇」

その雰囲気(どんな雰囲気だ)を読んだのか、剣治も笑うのをやめる。

「00ユニットは嫌いだぜ。連中は人の勢力に土足で踏み込む輩だからな」

勇が言う。
まあそうだけどな。でも、カッコいいからいいじゃん。
俺は内心そう思いつつ、あいつらを見る。

「偏見だな。で、片方黒の指定を持つOOPのユニットも却下…か?」
「おうよ」
「そうか…ならば”古臭い”ユニットでゲームを楽しんでいるということか」

同じ黒勢力好きでさっきまであんなに楽しそうだったのに…なんだよコレ。

「勝負…」
「だな」

バチバチと視線を交わす二人。
俺はあくびをした。

「先攻はやるよ。アストレアとかを使う時点で、ハンデを負ってるみたいなもんだからな」
「フッ…少し気に入らないが、貰える物はもらうとしよう」

いつものやる気なさな瞳とは明らかに違う強気な瞳の勇。
剣治はそんなことお構いナシでマリガンチェックをする。先攻をもらう気満々だ。

「やれる手札だ。本当に先攻でいいのか?後悔するぞ」
「来いよ」
「では行かせてもらう。配備フェイズ、黒基本Gをプレイ」

剣治は黒のGカード1枚を出してそのままターン終了を合図する。

「そら見ろ。序盤の動きなんてないようなもんだ。ドロー、配備フェイズ行くぜ?」

勇は黒の基本Gを出して、さらに手札に手をかける。
この序盤からカードをプレイ?何だ?

「マケドニアコロニー、続いてガンダムMk-2(1号機)!」
「…ウィニーか。なるほど、先攻をもらえて幸いだった」

先攻を譲ったり、1ターン目にGしか出せないのを嘲ったり…そういうことかよ。
あいつが黒ウィニーを使うのを見るのはずいぶん久しぶりだ。「京子と武志にはこれはまだ早すぎる」とか言ってあんまり戦わせてくれなかったっけな。

「古臭いユニットとやらにぶちのめされるんだな。ターン終了、マケドニアのエンドドロー」
「俺のターン、配備フェイズに2枚目の黒基本Gを出してターン終了だ」

まだ動かない剣治の場。
アストレアとかの00P系のユニットを主軸としているだけあって、最低でも3枚のGが並ばないと動けないみたいだ。

「配備フェイズ、オレはさらに戦力を追加する」

松岡はさっきのターンに配備したユニットを起こし、手札に手をかける。
マケドニアのキャントリップと規定のドロー。ウィニーのデッキ構成からして、追加の戦力があるのは当然の動ってか。

「戦斗バイク甲タイプ。そして、ブーストの効果を移用してAEUヘリオンイニティウム!」

ヘリオン…ちょっと待てよ、そいつはいいのか?00系のユニットだぞ?

「おい…」

剣治も同じことを思ったのか、疑問が顔に出る。

「ん?コイツはいいんだ。あくまで黒単用のユニットだ。アストレアのようにデュアルユニットじゃない」
「…なんだか屁理屈にしか聞こえないぞ」

…あくまでデュアルカードが嫌い。か。
まあ人のコダワリなんてその人にしかわからないもんだよな。

「攻撃ステップに入るぜ」
「ああ」

勇は地球エリアに1号機と甲バイクを出撃させる。
剣治は防御ステップなどの規定を全てスルーしてダメージを受ける。

「ターン終了だ。次のターンでやっと00Pの登場か?」
「そう焦るなよ。ターンを貰うぜ!」

剣治はドローしてそのまま手札から茶の基本Gをプレイする。
いいGの並び!

「宝物没収をプレイ。捨て山からカード2枚をドロー!」
「もう1色は茶色だったか。捨て山を好きにできる分ウィニーの打点はむしろプラス」
「そうでもない。デッキに何枚かあるエンドカードはすでに無力化されてるしな」

月光蝶や宝物放棄、破滅の終幕とかの重量級エンドカードのことだろうか?
と思いつつ俺は窓の外を見た。最近は日が落ちるのも遅く、放課後のグラウンドはまだライトが付いていないようだった。

「ターン終了だ」
「…なるほど。ご自慢の00ユニットはなしか」

勇は鼻で笑いつつ、ターンを開始する。
剣治側はこの1ターンの遅れはなかなかまずいんじゃねーか?ウィニー相手にせっかく先攻を貰ってもこれじゃあな…。

「よし。少し危なかったが、2枚目のGが並ぶぜ。ガチ党をプレイ!」
「溜めGか…了解だ」
「そしてさらにエースの登場だ…ガンダムMk-2(試作0号機)!!」

勇は勢いよく手札からユニットを出す。
2国で3/1/2+高機動の高スペックを持つ、黒ウィニーの全盛期を支えたユニットだ。
デメリットの3ダメージはは配備エリアに構えたマケドニアコロニーがチャラにしてくれる。

「少しマズイか…」
「少しなのか?配備エリアに何もないそっちが言えた事じゃないぜ。試作0号機にジェリド・メサ《13》をセット、このまま攻撃ステップに行く」

勇は宇宙エリアに1号機、地球エリアにヘリオンイニティウムと甲バイクを移動させる。
それを許可してそのまま本国の上のカードを6枚移す剣治。

この2ターンで10ダメージの本国打点。
00系のユニットがロールインしてる間にさらに打点は伸びる…俺の青赤でも来訪者がなければ死んでるスピードだ。

「試作0号機のテキストでマケドニアに3点。帰還してターン終了だ」
「俺のターンだな?いや…少し待て」

剣治は突如そう言うと、教室を出た。
俺と勇は顔を見合わせる。

「待たせたな。さて、俺のターンからだったな」

剣治は1分しないうちに戻ってきて再び席に着く。額には、さっきまでしてなかった『必勝』の鉢巻。
それを取りにわざわざ自分の教室に戻ったのかよ…?

「その通りだ。これがあるとないとでは引きが違う」

俺と勇の視線に剣治はしれっと答える。
なるほど…!なんてスゲーアイテムだ!!

「くだらね。さっさと始めろや」

俺の内心を他所に、勇はそう言った。

「ドロー。配備フェイズ、王留美をプレイして2ドロー…そして、ガンダムアストレアを配備!」

お、ホントに引いたよ。
勇もそれには少し驚いたのか「ククッ」と笑った。

「さらに黒基本Gを配備。アストレアにコインが乗るぜ」

勇は無言で許可を出す。
とりあえずアストレア1機のうちは、選ぶまでもなくアストレアにコインだ。

「ターン終了」
「ドロー、ここらで決めるぜ。配備フェイズ、決戦をプレイ!」
「…!?」

来た。エンドカード!
単純計算でユニットの枚数*2のダメージが増える使いきりオペレーションだ。

「他に追加はない。攻撃ステップに行くぜ」
「…ああ」
「宇宙エリアに試作0号機、地球エリアに1号機、ヘリオンイニティウム、甲バイクを出撃」

剣治は許可を出す。
防御ステップも何もないと告げた直後、勇は「コイツを使うぜ」と言い、決戦を指す。
Xは当然4。出撃した勇の全てのユニットが+2+2+0の修正を得る。

「全ダメージは15。さて、このダメージを全部受けて本国が何枚残るかな?」

勇は剣治の本国を軽く指差す。
クールに振舞っているが、どう考えてもここが決め所だ!

「受ければ…か。受けるわけにはいかないな。ジオン掃討作戦!全てのユニットに2ダメージを与える!」
「何!?」

勇が一瞬怯む。
これで戦闘エリアに出たユニットは全滅だ…!

「フッ…オーバーフラッグ対策に入れておいたカードだったが…ウィニーにも効果は絶大だな」
「クソ。ジェリドは効果を使って、破壊を無効。+1コインが乗るぜ」
「了解だ。そのまま6点は受けよう。試作0号機テキストでのダメージは?」

剣治はダメージを受け終わるのとほぼ同時に口を開いた。

「マケドニアだ。マケドニアが落ちようとも、次のターンからは0号機自身に3点を当てていけばいい…ターン終了だ」
「そうか。俺としてはそのまま0号機に3ダメージを与えて破壊してもらえると嬉しかったんだが」

剣治は冗談を言いつつターンを開始する。
明らかにさっきより余裕だ。それもそうか…勇のデッキは種も仕掛けもない黒ウィニー。ここまで引っ張ってフィニッシュ手段も無力化したんだ。
あとはディアナ帰還や武力による統制とかで回復でもしながら行けば…勇に勝ち目はない。

「配備フェイズ、ガンダムアブルホールをプレイ。続けて茶基本Gをプレイするが、アストレアのテキストのコインはどうする?」
「アストレアだ。どうせアブルホールを大きくして0号機を討ち取ろうとでも考えたんだろ?」
「お前が判断を誤ったならそうなっていた。攻撃ステップ、アストレアを宇宙に出撃だ」

勇は「くだらない」と言いつつ、本国に5ダメージを受けた。


つづく


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初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:09.04.10
更新日:10.04.14