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#75 1枚制限の罠


「エクシアをエクシア(セブンソード)に換装します」
「…!?」
「そしてエクシアを再介入、アストナージでバルチャーを付加したセブンソードを防御に出撃」

なにが”アストナージでリロールまでは解る”よ自分。
口に出してなくてよかった…。

「ダメージ判定ステップに行きたいですが?」
「いえいえ、防御ステップ規定後。セブンソードにツインバスターライフルをプレイ!」

あたしは流れるように手札からコマンドを出す。
ユニット1枚に5ダメージ。それだけ。でも強力!

「了解です、セブンソードが落ちて…交戦でエクシアが落ちますね」

矢田部は少し残念そうにエクシアをジャンクヤードに送った。
よし!
あたしはグッと拳を握ってターンを終了する。

「ターン終了時にバルチャーポインイントが10あるのでガンダムエクシアを手札に移します」
「どうぞ」

あたしは許可をだす。
セブンソードでハイマットの戦闘力を下げて討ち取ろうとしてたってことは”捨てていいような手札”?

「僕のターン。配備フェイズにこのユニットをプレイするよ」

矢田部は手札からするりとカード1枚を取り、1資源を払い場に出す。
…なるほど。さっきの気落ちは嘘か。

「ガンダム(ラストシューティング)」
「…カットインします。ガンダムLOブースター(ロッシェ・ナトゥーノ機)!」

あたしは矢田部がユニット名を宣言した直後に口を開く。
このカードは、場に出ると敵軍キャラクター1枚を奪うことができるユニット。アストナージでリロールなんてさせないわ!

「了解。対象はもちろんアストナージだね」
「はい」

あたしはアストナージを受け取り、LOブースターにセットする。
矢田部はそこで少し考えるように止まり、少し間を空けて「ジャンクヤードと本国の枚数確認させてもらっても?」と言った。

「ええ。ジャンク5枚、本国26枚です」
「ありがとう。こっちは本国20枚だよ」

ラストシューティングの格闘は8。でも依然耐久は3のまま…撃破は余裕。
あとはテキストで本国廃棄が来るけど、8枚程度廃棄されても耐えられるわ。

「ターン終了だ」
「あたしのターン!」

やっぱりね。
このまま本国をガリガリ削れば行けそうだ!

「配備フェイズ、中東国の支援をプレイ。2ドローします」

あたしは2枚カードを手札に加える。
ジャンクは6枚になっちゃうけど、国力が足りないことにはどうしようもないからね。

「6枚目の白Gを配備します。そして、インフィニットジャスティスガンダムをプレイ」
「…まずいね。まずいよ、そのカードは。戦闘力がありすぎる」

矢田部は自分の手札をチラッと見る。
エクシアを温存したいでしょうけど、巻き返す暇なんか与えないわ!

「攻撃ステップ、仇名す者の資源2を払いアストナージをロールして、インフィニットジャスティスに水を。そして…」

あたしはLOブースターをロールし、宇宙にハイマット、地球にジャスティスを出撃させた。
エクシアが介入?それともまた換装ユニットでもある?

「いいでしょう。この17点を受けると負けてしまうので、エクシアをプレイ。インフィニット側に介入します。ハイマット側の8点は通しです」
「はい。じゃあエクシアを討ち取って、そちら8打点こっち8回復で」

あたしは捨て山のカードを見えるように8枚並べてから、本国の上に移す。
これで本国は25枚。あっちは11枚だ。

「ターン終了です」

ここから格闘8のラストシューティング1枚でどう巻き返す?
あたしは横目で剣治を探す…2卓向こうでさっきの人と戦ってるし。なんだ1回戦からあたったのね。

「僕のターン、いいかな?」
「はい」

余所見をしていたあたしに矢田部が声をかけてくる。

「配備フェイズ、ラストシューティングにクルスト・モーゼスをセットしたいけど?」

手札の1枚、緑のキャラクターを表にしながら矢田部はそう言った。確かこっちのユニットの名称をブルーとしても扱う…みたいな効果のはず。
さっきまでよりも”通らない前提”みたいな口調なのはきっと部品ドロボウを有する白が相手だからかな。
戦闘修正もなしのあのキャラに部品を撃たせようなんて…なにかの罠?まぁ手札にないんだけどね。

「うーん…」
「迷うところかな?名前がブルーになって困るのは京子ちゃんの場のその2枚なんだけど?」
「…え?」

矢田部はあたしの配備エリアにあるハイマットを指差した。
名前。この2枚が困る。ブルー。…あ!

「1枚制限」

3枚とも名前がブルーになっちゃうから、1枚制限を持つ2枚はLOがいるから廃棄だ…!

「そういうこと。カットイン部品は…その反応だとないね」
「うっ…でもカットインはします。仇なす資源2、リフターコインを」

あたしはコインを1枚場に出し、レイ付きのハイマット、インフィニットジャスティスの2枚を廃棄した。
ユニットを2枚も一度に失うなんて…。それにジャンクは一気に9枚に。回復手段がない今、ラストシューティングは急に脅威になったわね。

「攻撃ステップに入りたいけど?」
「はい…大丈夫です」

あたしはリフターコインに手を出す。
こうなったらラストシューティングはここで討ち取る。格闘が12あろうが耐久はたった3なんだから!

「宇宙エリアにラストシューティングを出撃させるよ分かると思うけど、京子ちゃんのジャンクが9枚…格闘は12さ」
「えぇ。リフターを防御に!ここで討ち取らせてもらいます。ダメージ判定ステップまでどうぞ」

矢田部はそこでニヤリとする。
…何?

「世界の再編をプレイするよ」

…!
世界の再編こっちの本国を5枚見て指定したXの枚数だけカードを廃棄。
残りをあたしが本国の上か下に戻す効果。

「Xはもちろん4だよ」
「通しです」

あたしは本国の上のカードを5枚とって渡す。
それを受け取った矢田部はたいして悩むわけでもなく、ジャンクヤードに4枚のカード――中には頼みの綱の2枚目のハイマットが見えた――を落とす。

「どっちに戻す」
「下で」

あたしはそう言って残った1枚を本国の下に移す。

「世界の再編で君の本国は4点のダメージを受けジャンクは13枚になった」

矢田部は眼鏡をテーブルにおいてそう言った。
ラストシューティングはこのターン戦闘ダメージで破壊される。その格闘は現在16。

「12枚廃棄なら耐えられただろうけど、再編での事実上4ダメージとテキストによる16枚廃棄…その本国で耐えられるかな?」
「無理ですね。残って1、2枚です。だから…」
「…?」

あたしが手札のカードを1枚出すのを矢田部はだまって見守る。
青や緑のユニットにはサイズでは勝てても、テキスト負けが結構あった…だから。

「リライティング!このカードでラストシューティングのテキストを無効化。これでリフターが一方的に勝ち、テキストも起動しません」
「なるほど…どうやら僕の負けのようだね」

矢田部はあきらめたようにため息をついた。
よく見ると世界の再編で4資源払った彼の本国もかなり薄かった。

「「ありがとうございました」」


つづく


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初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:09.05.19
更新日:10.04.14