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#91 ロック対ロック!


ユニットを魂の輝き、GNドライヴをカテジナシャッコー《20》によって落とされてしまった俺の場にはGと内部調査だけが残っていた。
対して相手は、件のシャッコーに加えハンガーにOガンダムで奪ったリペアと2枚目の輝き…。



シャッコーの攻撃力は決して高いわけじゃない…だがこのまま野放しも不味い。
いっそユニットを出して輝きで一緒にリセットしてもらうか?

俺は手札のカードを見て考える。
いや。そんなことをすれば、今度は今の今までハンガーで待機していたリペアが牙を剥く…まずはユニットの絶対数の差を何とかしないと。

「内部調査で、これは下…いやいや上で」

俺は相手の配備エリアをチラっと見て、下に送りかけたカードを慌てて本国の上に戻す。

「戦闘フェイズ、行きます」
「何か打開策が見つかったようですな…?」
「ええ…空白の時をプレイ!ジャンクヤードにある…ダブルオーガンダムを-1修正で場に!」

俺はジャンクヤードに重なっているカードの下のほうからダブルオーを場に引っ張る。
世界の再編で落とされたがこういう使い方ができるから結果オーライだ!

「こっちの宣言型効果の封殺…月面で緑が出せず輝きも撃てない。やられたね…」

相手は厳しい顔をする。
これで輝きを封じた。基本Gを引かれなければだけどな。

「ダブルオーを宇宙に出撃させます」
「6点…通しますか」

よし!戦闘力なら-1修正中でもシャッコーを圧倒してる!
俺はダブルオーを帰還させ、ターンを終了した。

「ドロー。仕方がないですね…戦闘フェイズ」
「はい。4点で」

俺は手早く本国のカードを捨て山に送る。
相手はシャッコーを帰還させ、ターン終了を宣言した。

「リロール、ドロー」

俺は手札にカードを加え、少し考える。
こっちの本国は残り10枚程度。カテシャッコーの攻撃を2回受けただけで負けだ。
攻めなきゃ勝てないのはわかってるが…本国が薄すぎる。

「ターン…終了です」
「了解です。ドロー」

ハンガーの輝きが腐っている今、何をする?

「ダブルオー…強力なロックです。しかし、ゲームを支配する能力ではありませんね」

相手はまた「面白くなってきました」と言って手札のカードを表にした。

「ゲームを支配するロック…マスターガンダム《17》を配備します」
「…!?」

マスターガンダムはジャンクヤードにあるカードに応じて、こっちのカードプレイを制限するカード。
場のテキストを抑制するダブルオーとは対局のような能力だ。
現状だと、ナドレやヴァーチェ、来訪者に赤のドローサーチ…か。なかなかキツイぜ。

「さらに、ブースト使用でハンガーのリペアを。盗難品で申し訳ないんですが」
「いえいえ。了解です」

そこで相手はターンを終了した。

このままにらみ合おうってのかよ?
だが、そうなれば本国、ユニットの枚数で劣る俺がいずれ負ける。

「ターン終了です。あ、本国確認させていただいても?」
「はい。3、4、5…8枚ですね」

案外少ない。こっちのユニットの攻撃力が高いおかげで、数回の攻撃で本国は一気に減ったんだな。
攻撃は凌げる。いや上手くすれば、次に相手が総攻撃してくれば逆に勝機はある。
4点を受けつつ敵を全滅。返しに10点強の打点でな。

「私のターンを開始します」

相手はドローする。ユニットは3枚ともリロール、3面パンチが可能。
さぁ…来い!

「戦闘フェイズ、リングにマスター、地球にシャッコーを出撃させます」
「…了解です」

総攻撃ではなかったが、これは勝てる!
手札にはガンダムエクシア《19》のカード。シャッコーには一方的に勝てるし、リングはダブルオ…

「…あれ?」

俺はそこまで考えて疑問に声を上げる。
マスターはなんでリング宣言したんだ?素じゃダブルオーに圧倒されるのに。

「あ、お気づきですか?さすがです。出撃後、最終兵器をプレイします」
「げっ…」

相手は手札のカードを表にする。またユニットリセットコマンドだ。
3枚以上ユニットをコントロールしているプレイヤーはユニット1枚の破壊を無効にできる効果。
そうか…リングに出撃したマスターは破壊されないし、3枚コントロールしているからシャッコーの破壊を無効にできる…か。やられた。

いまからエクシアを追加しても、”3枚”にはできない。
ダブルオーは落ちる。リングを防御できるカードはない。
俺はあきらめて首を縦に振った。

「では解決を。こちらは結果的に、配備エリアのリペアが落ちるだけです」
「こっちは…ダブルオーが破壊されます」

俺はおとなしくダブルオーをジャンクに送った。
同時に、こっちのジャンクにエクシアリペアも戻ってきた。

「さて…ダブルオー、ヴァーチェ、ナドレ、リペアに加えて、GNドライヴと空白もロックされてますね」

相手はこの攻撃で終わると確認するようにそう言った。

「ええ…あとは”この1枚”だけです。防御ステップ!」
「…エクシア?」
「ガンダムエクシア!」

俺はカテジナシャッコーのいる戦闘エリアにエクシアを出す。

×××

俺は、京子が煉さんに負けた日の帰り道を思い出した。

「いらないの?」

秋の風にはためくスカートを押さえながら、彼女はもう一度そう言った。
スカートを押さえたほうとは違う手にガンダムエクシア《19》のカード。

「いらねー訳じゃねーよ。でもマジでいいのかよ?」

俺は自転車を押しながらそう言った。ちなみにこの自転車は京子の。
その日のあいつは「歩いて帰ろう」の一点張り。少し後ろに勇としおりんがいたっけな。

「いいの。もう使わないし」

バイトしてまで買ったのに?と続ける俺に、京子はケロッとした顔でそう言った。

「じゃあ借りることにするぜ」
「まぁ、なんでもいいわ。とりあえず使ってあげて♪」

京子は笑った。

「まかしとけ」

俺はニッと笑い返し、拳を握り締めた。


×××


「キュリオスじゃなくてよかったです」

相手はそう言いながらシャッコーをジャンクに移す。

「はは…確かに」

俺はリングの5点分の本国を捨て山に送る。
俺の本国の正確な枚数は5枚だ。

「ターン終了です」
「はい。ドロー…」

相手の本国は6枚。
エクシアで攻撃すれば終わる?いや、魂の輝きでリセットされたら、ドロー負けするのは俺だ。

「ターン終了」
「了解です。ドロー…」

相手は「キャラ…引きませんな」と言った。

「何もなければターンを終えたいのですが」

このままターンを重ねることでも、俺の本国はドローで尽きる。
一か八かだ!

「いえ、配備フェイズ」
「…?」

俺はニッと笑い返し、拳を握り締める。
一勝が欲しいとかそういんじゃない。京子のこのカードに報いる戦いを…。

「宿命の螺旋のカードをプレイします!」


つづく


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初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:09.07.23
更新日:10.04.14