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RY9 また来てね


藤野はヴァーチェを攻撃に出撃させる。

「…5点、受けるわ」
「よし!ターン終了!」
「私のターン!ドロー!配備フェイズ、G出して内憂外患をプレイしたいけど?」
「オッケー。でも残念、加速する狂気は出た後!これで!」

グロムリンは手札に戻る…。
そして攻撃に出なくても、次のターンにハンガーからセブンソードが帰ってきて両面5点アタック…。

「本国確認いい?」

武志が口を開く。ザク美ちゃんは薄くなった本国をすぐに数えて「…5」と言った。
終わった。グロムリンの攻撃力が、一撃で武志の本国を削れる値だとしても、内憂外患が優れたカウンターだったとしても。
…加速する狂気が刺さったわね。

「ダメージ判定ステップいい?」

ザク美ちゃんが不意に口を開いた。

「いいぜ?」
「あなたはもう死んでるわ!このカードでね!」

ザク美ちゃんは高らかに言い放ち手札からカードを出した!!

「大儀においてのカードをプレイするわ!!」
「ちょ!まじかよ!」

緑の自軍ユニット廃棄して、その格闘値だけ敵本国にダメージを与えるカードだ!!

「負けました」

武志は状況を飲み込むのが案外早かった。

「「ありがとうございました」」

頭を下げる二人。

「ほら、やっぱりぼこぼこだったじゃん♪」
「うっせ!」

×××

そのあとも、あたしたちは対戦相手を変えるなりデッキを変えるなりで遊んで、気付けば夕方だ。

「さ、少年少女諸君。そろそろ終わりの時間だな」

対戦を終えてカードを集めながら、公旗があたしたちに言った。

「もうそんな時間か」

ゲル男さんも時計を見てそういった。

「えー もう終わりー?」
「うーん。そうみたい」

車は公旗が出してくれてるんだし、ここでごねてもしょうがないか…。

「また来てね」

ガン太くん言葉に武志は握手で返す。

「じゃあねー」

ザミ美ちゃんが手を振る。あたしは笑って手を振り、扉に手をかける。
カランカランという鈴の音と共に、扉が開く。涼しい外の空気が肌にあたる。

「さ、帰ろうか」

公旗が車の鍵を開けながら促した。
あたしは去り際に振り返り、見上げる。

「キリマンジャロ」

あたしの口から出る言葉。
このカードショップの名前。

「行くぜ?」
「うん♪」

車が発進する。帰りも高速かな?
そんなことを考えながら、あたしはシートに身を沈めた。
行きも寝たのに…なんか眠たい。

でも、いい夢が見れそうだ。


おわり




txt:Y256

初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.08.17
更新日:10.04.14