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「負けないもん!量産型νガンダムを…配備!」

ナツキは手札からカードを出す。
セットグループのカードを廃棄することで起動するサイズアップテキストを持ったユニットだ。
さらに急ごしらえで手札を補充した彼女は、戦闘フェイズを宣言する。

「特殊兵装フィン・ファンネルを宣言。捨て山を見るよ!」
「了解…兵装運用が前提のユニットだから、当然入ってるのか…フィン・ファンネル」

量産型νガンダムのテキストを確認するように武志はそう言った。
セットカードを廃棄するテキストは、毎ターン回収できる兵装カードと相性がいいのだ。

「あった!フィン・ファンネル!」
「まじか~」


第25(31)話 BOXFREE



「ユニコーンガンダムを宇宙エリアに攻撃ー」
「おっけ、ダメージ判定までこっちはちょっかい出さないぜ?」
「じゃあ量産型νの効果で、フィン・ファンネルを廃棄。ユニコーンガンダムは+3/+3/+3ねっ!」

ナツキはフィン・ファンネルのカードをジャンクヤードに送る。
ユニコーンガンダムの攻撃力は飛躍的に上がり、武志のユニット2枚が出したのとほとんど同じダメージを単機で彼の本国にお見舞いする。

「キッツいダメージだ。オマケに移動せずロールしないとか」
「スゴイっしょ?ターン、エンド」

ナツキは無駄に偉そうにそう言うと、ユニットを帰還させる。
武志は「まだまだ。逆転するカードはいっぱい入って…」とターンを開始しそうになるが、そこでナツキが声を上げた。

「あ、そうだ!」
「何?」

偉そうな表情から一転、眉間に小さな皺を寄せる彼女。

「”ちょっかい”で思い出したんだけど…武志っち、ちゃんと姉さんのこと捕まえておいてよ」
「待った、待った。話が読めないんだけど」
「いや、だからさぁ。あいつがウチのミキオにちょっかいだすから困ってるわけ」

尚も不機嫌面で説明するナツキに武志は苦笑するが、ひとまず「そう言われてもなぁ」と頭をかいた。
こちらの卓の様子に、ミキオと真理の対戦を観戦していた姉さんが少し反応する。

「ターン貰っても?」
「ふんっ。いいよ」

武志はカードを引いて、配備フェイズを宣言した後にマリーの効果で追加のドローをする。
引いたカードは、ジュドー・アーシタが既に出てしまったこの状況では一打逆転の性能ではない。
が、毎ターン9ダメージを涼しい顔で受けれるほど武志の本国は厚くはない、贅沢は言えないのだ。

「転向のカードで量産型νガンダムを貰いたい」
「…そっちもいいカード引くじゃん。いいよ、あ・げ・る」

あっけなく手元に来た量産型νに、武志は「ラッキー?」と首をかしげ戦闘フェイズを告げた。
前のターンと同じく、宇宙にGNアーチャー。地球にトランザムエクシアの布陣だ。

「換装の効果を使うよ!」

前のターンと同じ敵のユニットの動きに、ナツキは「よし!」と手札のカードとユニコーンガンダムを置き換える。

「武志っちから貰ったカード見せてあげるって言ったじゃん?ガンダム(ハイパー・ハンマー装備)…このカードでエクシアを防御ー☆」
「確かに。元俺のカードだな」

11弾版のイラストのハイパー・ハンマー装備のガンダムを見て武志は懐かしむが「それなり愛着のあったカードも、姉さんは勝手にこの子にあげたんだな」と思い直し複雑な表情になる。

「まず、ロールをコストに交戦中のエクシアをロール。そして、ジュドーがセットされてるから、自分はリロールするね」
「このままだと一方的に負けか…量産型νガンダムの効果で量産型νガンダム自身を廃棄。トランザムエクシアをサイズアップして生き延びさせたいけど」
「あれ?そのカードって自分廃棄できるわけ?」

ナツキは、自分の思い描いていたのとは違う場のカードの動きにきょとんとする。
武志はテキストを確認しながら、「そうだね。”セットグループのカード1枚を廃棄”だから、自分自身でも大丈夫だぜ」とナツキに教える。

「そうなんだ。じゃあ、ウチも転向にカットインで廃棄してればよかったね…」
「あー、知らなかったから量産型νガンダムをすんなりくれたのか」

GNアーチャーの5ダメージだけが本国に通り、武志のターンは終わる。

「ウチのターン、配備フェイズ。オードリー・バーンを青基本Gにセット」
「…見ないキャラだなぁ。新しいカードだっけ?」
「うん。場とハンガー、ジャンクヤードにあるウチのカード1枚を本国の下に移すことが出来るキャラクターだよ」

ナツキは――24弾のマークが付いた――青基本Gの下にそのカードをセットしながら説明する。
ちなみにこの効果は、コマンドを対象に出来ず使用タイミングは常時であることをここに言及しておく。

「オードリーの効果で、ジャンクヤードの量産型νをウチの本国下に戻して、手札に戻ってたユニコーンを再びプレーイ!」

サーチは本国…というか、あからさまに一番下のカードを『箱』としたのが武志にもわかり、彼は苦笑した。

「ブーストで箱…量産型νガンダムを配備!」
「ブースト…?そうか、そいつはユニットの展開の阻害にならないカードだったか」

武志は忘れてたらしい口調で目を見張る。
これでジャンクヤードに落ちているフィン・ファンネルも使用可能となる。

「戦闘フェイズ。量産型νガンダムの特殊兵装でジャンクヤードのフィン・ファンネルを回収…攻撃行くよ!」
「…お、おう?」
「宇宙にユニコーンガンダム、地球にガンダムで出撃」

どちらかに量産型νガンダムの攻撃力補強が入ることを考えても、そのそう攻撃力は12点。
先ほどのターンよりも…いや、すでに武志側のユニットよりも攻撃力は伸びている。

「…今度はこっちが換装だ。ガンダムエクシア(セブンソード)!」
「白くなっただけじゃウチのユニットは倒せない!」
「守れれば十分…ジュドーのほうに防御出撃だ」

武志は換装してリロール状態になったエクシアを前に出す。
彼の手札は3枚、ナツキはひとまずガンダムのロールテキストを宣言した。

「ダメージ判定ステップいい?マイナステキストを使うぜ」

武志は手札のカード2枚を捨てカード1枚を引く。これでガンダムが2サイズ小さくなった。
解決後の手札2枚をナツキに見せ「こっちの手札はまだ2枚あるから、量産型νで3アップしても無意味になるぜ」と丁寧な口調で言う。

「そんなの見ればわかるよーだ!よし、じゃあユニコーンをパワーアップ。格闘7」
「んじゃあ、セブンソードはさらにテキストを起動」
「いいよ」

ダメージの応酬では武志の本国に7ダメージが通っただけで終了する。

「手札を全部捨てちゃったっててことは、アレ持ってなかったんだ?」

ナツキが、余計に手札を捨てた武志に「なんだっけ、ホラ。全部回復するアレ」と聞く。
武志は「あー、司令部の移送?」と言いながら規定のドローで手札にカードを加える。

「そう、それ。ウチのダメージ数えてるから、回復する気なのかと思ったのに」
「その通りだぜ?確かここらへん…よし、司令部引いた」

マリーの効果を使用しカードを手札に加えた武志は、嬉しそうに司令部の移送のカードを表にした。

「はぁー!?何その運!」
「いやぁ~サラサで見た気はしたんだが、順番忘れてさぁ…セブンソードとマリーでひたすら掘ってみた」

なんとか上手くいった、と額を拭うポーズをする武志。
ナツキにしてみれば、削りきれそうだった本国がまた振り出し。気の遠くなる思いだ。

「んー、困ったなー…」
「攻撃ステップ。宇宙にGNアーチャー、地球にセブンソードを出撃だ!」
「いくら量産型νガンダムのテキストでサイズアップが出来ても、この局面でGNアーチャーの高機動は止められない」

武志は残り僅かとなったナツキの本国を指差した。
彼の言葉通り、高機動を攻略できないナツキ側は2ターンで負けが決定的となった。

「攻撃力はあったぜ。でもナツキちゃん、必殺の一撃は相手を倒すときに使うもんだ」


つづく


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txt:Y256

初出:mixi(10.05.14)
掲載日:10.05.14
更新日:10.05.14