ATAGUN@Wiki
#4
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y256
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#4 諦めない奴が勝つ
松岡の5ターン目が始まった。松岡は配備フェイズに、ハンガーから黒基本Gをプレイする。
「カテジナ・ルース(女神)をガンダムにセットしたいが…?部品ドロボウはあるか?」
あいつはあたしの手札を見透かしたように言った。そう、部品ドロボウはある。でも、セット先があのガンダムじゃバウンスでカテジナを落としても、またキャラクターの乗ってないユニットが被害を受ける。…しかたないわ。それにあと1ターンでLOが出せるようになる!
「”ない”わ」
「…そうか。じゃあカテジナがセットされたガンダムは、黒国力が5発生してるから格闘が8だ。こいつを地球に出撃させる。」
「…そうか。じゃあカテジナがセットされたガンダムは、黒国力が5発生してるから格闘が8だ。こいつを地球に出撃させる。」
そう言って松岡はガンダムを地球に移す。あたしは何もないので本国を8枚捨て山に移し、松岡のターンは終了した。
国力には余裕があるから、そろそろユニットが欲しいわ。
国力には余裕があるから、そろそろユニットが欲しいわ。
「ドロー。よし、中東国の支援をプレイするわ!」
私は引いたカードをそのまま使う。これでいいのが来れば!
2枚のカードを手札に移す。白基本Gとハイマットだ。ついてる!
2枚のカードを手札に移す。白基本Gとハイマットだ。ついてる!
「白基本Gをプレイし、フリーダムガンダム(ハイマットモード)をプレイするわ。どうよ?今日のあたしは引きがいいわ」
思わず言ってしまった…。しかし、まだ余裕そうな松岡。ならこれでどう?
「さらにこのカードをハイマットにセットするわ。シン・アスカ(13)!」
あたしは手札からシンをハイマットにセットする。これで破壊系のコマンドは効かない!
「くそ~引いてたのかよ~!」
今回ばかりは、松岡も明らかに悔しがった。ザンネックキャノンでも握っていたんだろう。
「ハイマットを宇宙に出撃させるわ」
松岡は策がないといったように小さく手を上げた後、本国に8点受ける。これであたしの本国は、ハイマットモードの効果によって8点回復された。よし!よし!よし!このまま押し切るわ!あたしはガッツポーズをしながらターン終了を告げた。
「京子、俺は長い間そのシン・アスカに悩まされてきた。だが、今の黒にはこいつがいるんだぜ?」
ドローし、6枚目の黒Gを配備し終わった松岡が言った。コマンド以外の対策カード…ジ・オ?
「リグ・シャッコー(カテジナ機)をプレイするぜ!」
また、プレイされた時に場のカードを破壊するカードだ…!対象はもちろんシン。…やられた!これでコマンドがまた脅威に。あたしはシンをジャンクヤードに移す。このまま攻撃だろうか?ならばLOブースターでカテジナを奪ってまずはダメージをそいで。
「カテジナ機を宇宙に、ガンダムを地球に出撃させる」
「ならLOブースターをプレイ!カテジナをもらうわ!」
「ならLOブースターをプレイ!カテジナをもらうわ!」
あたしは出撃した直後にLOブースターをプレイする。
「京子…まだ”攻撃ステップ”だぜ?」
LOブースターにカテジナを移し終わったあたしの顔をまじまじと見て、松岡は言った。…しまった!
「ちょ…」
「核の衝撃をプレイする!全ユニット破壊だ!」
「核の衝撃をプレイする!全ユニット破壊だ!」
あたしのプレイミスだ…!誘い出されてユニットを全部失った…。ユニットが全てジャンクヤードに移ったのを確認した松岡は、満足そうにターンを終了した。
神様…お願いします!あたしにユニットを…!
あたしは本国の上のカードを手札に加える…。嘘っ!今日はホントについてるわ!
神様…お願いします!あたしにユニットを…!
あたしは本国の上のカードを手札に加える…。嘘っ!今日はホントについてるわ!
「配備フェイズ、ヴァリアブルを宣言するわ、ロゴスの私兵を白Gに。そして…インフィニットジャスティスガンダム、このカードを配備!」
さっきもらったばっかりのジャスティスが場に出る。リフターコインを出せるこのカードなら、危険な戦闘エリアに出ずに篭城策がとれる。
「攻撃ステップ!リフターコインを出して、宇宙にコインだけで出撃よ!」
藤岡は黙って4点受ける。さっきの満足そうな顔からすると、まだ何かある…!あたしはターン終了するときにそう思った。
「俺のターン。ドロー、えーと…」
少し考える松岡。何だろ…?
「配備フェイズ、ジ・オ(15)をプレイする。」
なるほど。ジオ出して部品があると微妙ってことね?でも悪いわね、ガンダムバウンスしなかったおかげであるわよ、部品ドロボウが!
「カットイン!部品ドロボウをインフィニットジャスティスにプレイするわ。これで何も奪えないわよ?」
「やっぱりな…」
「やっぱりな…」
松岡は残念がるだろうと思ってあたしの予想を裏切り、あいつは笑いをこらえるようにして口を押さえた。…何?
「攻撃ステップ、シロッコの眼だ。」
そう言って手札からカードを出す。…2枚目か。
あたしは2枚しかない手札を表にする。最初っから握りっぱなしだったデュオと、今戻ったばかりのジャスティスだ。無論ジャスティスを取り除く松岡。
あたしは2枚しかない手札を表にする。最初っから握りっぱなしだったデュオと、今戻ったばかりのジャスティスだ。無論ジャスティスを取り除く松岡。
「ターン終了だ」
リロール、ドロー。ドローしたカードは切り開く力。悪くない、あたしの本国はまだ20以上あるわ。
「何もないわ…私もターン終了よ。けど、あんたのリロールフェイズ、切り開く力をプレイするわ!」
相手の本国もあと10数枚に見える。ならば、回復してくるならこのタイミングしかない…!切り開く力の効果によって、二人とも追加ドローする。手札に舞い込んできたのは、ストライクノワールのカード。…まだ戦える!
「攻撃ステップに移っていいか?ジ・オを地球に出撃させる」
この5点は受けるしかない…。けど、次のターンに逆襲よ!
「ターン終了だ。このままこいつで殴り切れれば楽なんだがな…」
「なに言ってんの?あたしの攻撃はここからよ!ドロー、配備フェイズ、ストライクノワールをプレイ!」
「なに言ってんの?あたしの攻撃はここからよ!ドロー、配備フェイズ、ストライクノワールをプレイ!」
手早くドローしユニットを配備する。さらにデュオもセット、これで格闘は7。ダメージレースなら負けないわ。
「攻撃ステップ、宇宙にストライクノワールを出撃させるわ。なにかある?」
…なにかあっても、今ちょうど残された希望を引いたから、ザンネックキャノンが来てもかわせるわ。
「…ないな、7点受けよう。京子、お前の本国の枚数を知りたいんだけど?」
「13よ。ちなみにあんたは?」
「今の攻撃で残り7だ」
「13よ。ちなみにあんたは?」
「今の攻撃で残り7だ」
あと一回。あと攻撃が一回通れば勝てる!
「ターン終了よ」
松岡は静かにターンを開始する。1ドローし本国は6枚。さあ、なにが来る?
「攻撃ステップ、ジ・オを地球に出撃だ」
回復もなし。でも投了もなし…もしかして、いままでザンネックキャノンなんか持ってなくて、今引いて切り札になったとか…?
「受けるわ」
あたしは5点のダメージを受ける。残りの本国は8枚。
「さぁ、あたしのターンね!」
「まてまて、まだ帰還ステップが残ってる」
「まてまて、まだ帰還ステップが残ってる」
松岡は言った。帰還ステップ??
「資源2で報道された戦争をプレイする!」
「またハンデス?!」
「俺は黒基本G2枚を廃棄だ」
「またハンデス?!」
「俺は黒基本G2枚を廃棄だ」
そう言って松岡は手札から黒基本Gを廃棄する。
「…ならあたしは、デュオと残された希望を捨てるわ」
松岡の手札は1枚。資源3払わなかったということはストライクノワールを破壊できるカード、ザンネックキャノンか。…あたしの負けね。
「ターン終了だ」
でも、あきらめてたまるか!!
「ドロー!…松岡、諦めなかったあたしの勝ちよ!配備フェイズ、ストライクノワールをプレイ!
攻撃ステップ、フォースインパスルガンダムをプレイ!補給を適用し、宇宙にインパルス、地球にストライクノワールを出撃させるわ!!」
攻撃ステップ、フォースインパスルガンダムをプレイ!補給を適用し、宇宙にインパルス、地球にストライクノワールを出撃させるわ!!」
資源4を払い、あたしの本国は3枚になる。でも、このターンがきっと最終ターン。破壊カードが切り札なら、数で勝負よ!
「ダメージ判定ステップ規定の効果前、いいか?」
「いいわよ!来てみなさいよ、破壊カード!」
「じゃあ、使わせてもらうぜ!」
「いいわよ!来てみなさいよ、破壊カード!」
「じゃあ、使わせてもらうぜ!」
そういって松岡は1資源を払った…ザンネックキャノンじゃない!?
「愛は光の果てにをプレイする。対象はフォースインパルスガンダム!フォースインパルスが破壊されたから、俺の本国は5回復する」
そしてその後にノワールの5ダメージが与えられるが、5回復した後の5ダメージを受けた松岡の残り本国は、前のターンの終了時と同じ4枚。あいつの配備エリアにはジ・オ。
「…負けたわ」
あたしは、今度こそ負けを宣言した。
つづく
txt:Y256
初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.05.18
更新日:10.04.14
掲載日:08.05.18
更新日:10.04.14