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#14 公旗は宣誓を


藤野と公旗はじゃんけんで先攻後攻を決める…先行は公旗だ。前回はアプサラスⅢの即死コンボが成立して、藤野の惹かれあう魂は間に合わなかった。
今回も公旗がアプサラスなら後攻の藤野は、どう6ターン目まで耐えるかが問題ね…

「緑基本Gを出してターン終了だ」

公旗は手札からGを出しただけでターン終了した。キャントリップユニットはなし!

「リロール、ドロー。赤基本Gを出してこのカードを配備」

藤野は内部調査を場に出しターン終了する。早いターンからデッキをコントロールできそうね。
公旗はドローして少し考えるように手を口にあてる。前もこんなんやってたわね…前はG事故じゃなかったけど、今回は何?

「緑基本Gを出して、サイド3。ターン終了…」
「あ、帰還ステップに内部調査使います」

藤野は見たカードを本国の上に戻し、ターンを開始する。

「配備フェイズ、青基本G を出してターン終了…?」

まあ別にできることがあるわけじゃないわね。
公旗は青Gを見た瞬間に「やはり青か…」とつぶやいたが、藤野は気にも留めない様子。

「ならば、帰還ステップ。ユニオンフラッグ(グラハム機)をプレイ」

またあのユニット。奇襲ブロッカーとかそういうのに使える感じのテキストだけど、全回復される前に攻撃に出るつもりなのかな?
藤野は許可を出してターンを終了する。公旗はそれを確認してターンを開始する。

「配備フェイズ、破壊工作をヴァリアブルで場に。ニューヤークとAEUイナクト(デモカラー)をプレイ」

前の時と完全に同じだ…!3ターン目にすでに7点もの打点を出せる構成。そしてそのデッキをきちんと動かせるプレイングと引き…。やっぱりこの人はすごいわ。
昔、あたしも緑のデッキを使ってた時期があったけど、上手く使えてなかったからね…。

「そして…このカードをプレイさせてもらう!山村の悲劇!」

公旗は手札からオペレーションカードを出す。見たこと無いカードだ!
藤野も同じようで、テキストを確認しようとしていた。

「このカードは、自軍リロールフェイズに自軍Gをコストに敵軍特殊Gを破壊することができるオペレーションだ」

あたしたちを察して公旗が言った。
…ってことはヴァリアブルで出た藤野のGを破壊して時間を稼ぐ気ね…。

「私は緑中で混色を倒す。強行偵察の墓前にそう誓ったのだよ」

公旗は言った。強行偵察…あぁ「流転する世界」が発売された後に制限かかった特殊G破壊カードのことか。でもそれとこれとどんな関係が…?

「宇宙にフラッグ、地球にイナクトを出撃させる!」
「あぁ」

本国に7点のダメージが与えられる。藤野は次で3ターン目…基本G以外は1ターンで破壊される可能性ありで、相手には強力なアタッカー…展開がずいぶん苦しいわね。がんばれ!

「オレのターン。配備フェイズ…雲散霧消をプレイ」

藤野は苦しそうに言う。ヴァリアブルだ…同じヴァリアブルでも周辺警護なら山村の悲劇を破壊できたんだけど…

「ターン終了だ」
「では私のターン。ドロー」

公旗はターンを開始し、ドローで手札にカードを加える。
あれ?雲散霧消を破壊しないの?藤野も同じことを考えたのか、息をつく。

「いやいや、安心するのはまだ早い。配備フェイズ、貴族主義抵抗派を出させてもらうよ」

公旗は紫特殊Gを出す。特殊Gを破壊できる特殊Gだ!(ややこしい…)

「うわぁ…マジかよ…」
「マジだ」

藤野はがっかりする。攻撃ステップにまた2Gに逆戻りだ。

「さらに配備フェイズ、戦場の鈴音をプレイ。カウンターはあるかな?」

公旗は確認する。4国のドローカードを配備フェイズに、か。

「ないです」
「ではハンガーに2枚カードを…これはいい」

ハンガーに2枚カードが移る。1枚はタクスタに入った新カード、グラハム専用ユニオンフラッグカスタムだ。これってエクシアと同じで奇襲性が売りなんじゃないの?ハンガーに移ったらそれ半減じゃん…
あたしはそんなことを思いながらもう1枚を見る。
…!?

「総…攻撃?」

藤野がそれを見て言った。移ったのは緑のオペレーションカードだ。これはあたしでも知ってる。全ての自軍ユニットは防御に出られなくなる代わりに、格闘が+2されるオペレーションだ!

「そうだ。相性がいいから入れてみたんだが、よもやここで来るとは…センチメンタリズムな運命を感じずにはいられないな」

この人、どこからこんな台詞出てくるんだ…いや、てか気持ち悪いでしょ!
そんなあたしの視線も気にせずに、公旗はそれを場に出す。この局面であれをカウンターしないってことは、ほんとにカウンター持ってないんじゃん…。

「攻撃に入らせてもらう…その前にこれだったな」

公旗は資源を払い、貴族主義抵抗派のテキストを起動する。

「では改めて宇宙にフラッグ、地球にイナクトだ」
「6と5…11点」
「あぁそうだ」

4ターン目に11点…藤野の本国はどう見ても半分を切った。それなのにまだ場には2G…絶望的だ。

「赤基本Gを出してターン終了」

藤野はGを出しただけでターンを終える。基本Gなのは良かったけど、このままクロックされたら…。

「藤野…なんか策はあんの?」

あたしは藤野に聞く。手札を見てしまえばいいのだが、それじゃゲームとして面白くないからね。

「京子、静かにしててくれよ~考えてんだから!」

なによそれ!こっちのほうが面白くないわ!
あたしは手札を見ようと、藤野の後ろへまわる。藤野はそれにあわせるように手札を隠す。

「何で隠すわけ?ケチ!」
「お前すぐに顔に出るんだよ!」

藤野は文句を言った。
そうなの?…じゃあ静かに観戦しますよ!

「いいかな?お嬢さん」
「あ、はい」

公旗があたしのほうを見て言った。あたしが試合の進行を妨げてるってわけね…。
あたしが元の位置に戻ったのを確認して、公旗はターンを開始した。引いたGをすぐ場に出す。

「攻撃ステップに出撃だ」

構成はさっきと同じ。また11点が来る!これじゃ終わりだわ。

「防御ステップ、彼方からの来訪者だ!対象はイナクト」
「了解だ」
「6ダメージ受けます」

公旗はそれでターンを終了した。藤野は黙ってドローする。

「青基本Gをプレイ。そしてサラサ再臨をプレイ!」

当然許可を出す公旗。5枚のカードを見てすぐに1枚手札に加える藤野。

「密約をプレイ。カットインで内部調査」

サラサで引いたのはどうやら密約だったみたい。まずは手札を確保ね。

「配備フェイズ、ドッキングパターンを配備!」
「ほぅ…なかなか面白いカードが入っているな。これが出たということは、メリットがあるカードが手札にあると見た!」

公旗は少し笑って口に手をあてる。もう予想してるの…?

「配備フェイズ。ガンダムデュナメスをプレイ!何もなければ地球に出撃だ!」

公旗の場には2枚の拠点があるけど、総攻撃のテキストで出撃はできない。
あとは…ハンガーのカスタムフラッグ!

「出撃時にフラッグに2点!」
「あぁ、破壊だな」
「そしてドッキングパターン!ガンダムデュナメス(GNフルシールド)!」

戦闘エリアのデュナメスは手札に引っ込んで、これまたタクスタの新規カード、デュナメスフルシールドが場に出る。デュナメスのままじゃ、ハンガーのカスタムフラッグにやられてた…。

「ではハンガーから、カスタムフラッグをプレイ。確認するが、これの格闘力は5+2で7だ」

ここで破壊覚悟でプレイ?格闘7でもフルシールドの効果で焼けるのよ?

「防御ステップ、効果を使用するぜ!」

藤野は手札に手をかける。公旗が何か仕掛けてくるならタイミングだ…!

「2ダメージで破壊でいいかな?」
「…はい」

公旗は平然と言った。
このまま破壊だけならフラッグをプレイした意味ないし…手札を消費させるため?

「その残り2枚の手札は何かな…?ダメージ判定ステップ、カタストロフ!」

カスタムフラッグを廃棄した公旗は、手札からコマンドを出した。2枚というのは換装で手札に戻ったデュナメス以外のことらしい。
10点の焼きカードで、資源払った分だけダメージを減らすことができるコマンドだ。フルシールドの防御力は5で減殺効果がある。資源5でデュナメスは生きれる。

「本国へのダメージか…」

藤野はつぶやいた。…そうか!資源5も払ったら本国がやばい!

「カウンターさせてもらうぜ…作戦の看破だ!」

藤野は手札から看破を出す。

「では私の本国に4点のダメージだな。帰還ステップに総攻撃を廃棄」

今の攻防で与えられたダメージはたった4点…いままでの公旗が稼いできたダメージには程遠いわ。
でも、場はイナクトとフラッグ2種を討ち取った藤野が確実に盛り返した!全回復できれば公旗のデッキが先に息切れするハズ!

「ターン終了だ」

藤野は親指を立てた拳をあたしに差し出す。その拳が「どうだ、やってやったぜ!」と語っていた。
そうね、ここから逆転よ!
あたしは藤野の拳に自分の拳をぶつけた。


ちょっと強くぶつけすぎたかも…

つづく


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初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.06.02
更新日:10.04.14