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#18 舞い降りるメガネ


「配備フェイズ、4枚目の白基本Gを出すわ」

あたしは手札から白Gを出す。あたしの先攻で始まったこのゲームは、第4ターンを開始していた。
お互いにGを置くだけのプレイを繰り返し、栗田の場にはL3-X18999コロニーが1枚あった。

「中東国の支援をプレイ。2ドローするわ」

あたしは手札にカードを加える…来た。

「さらに、手札からアストレイアウトフレーム(バックホーム)をプレイ。ターン終了よ」

ミラーマッチなら順調に国力が並んでも先攻のあたしが有利。って言っても、実はミラーマッチなんてやったことないんだけどね。

「配備フェイズ、茶基本Gを出させてもらうぜ!」

そうこうしてる間に、栗太は手札から茶色のGを出した!
混色だったの!?3国力まで白Gしか出さないから全然考えてなかったわ…。そうなると、00のユニットとかも警戒しなきゃだね。

「中東国の支援…俺も使わせてもらうぜ」
「うん」

栗田は手札から中東国を出す。2ドローして栗田はすぐに手札からカードを出す。

「ディアナ帰還をプレイ!ターンエンド」

ディアナ帰還…茶の基本的なカード。まだデッキタイプが見えない…白茶マルチプルか何か?

「ドロー、配備フェイズ。白基本…」
「カットイン!切り開く力ァ!」

栗田は、あたしが手札から基本Gを出そうとしたときに声をあげる。
5G目にカットイン切り開き…ハイマットとか5国ユニットが多い白相手には基本戦術ね。

「これもあんたが教えたわけ?」

あたしはテーブルの横に座った松岡に訊く。松岡は「まあな」と言った。
あたしとの戦いの経験が多い松岡なら、弟子に白を教えてても不思議じゃない…かな?

「効果でお互い1ドローね。攻撃ステップ、地球エリアにバックホームを出撃。ハンガーに2枚のカードを…移せないわね」

バックホームの効果は起動にコストが必要。切り開く撃たれたこのターンは起動できない…。

「帰還ステップにディアナ帰還2回使って、俺のターンでいいか?」
「普通は相手の終了宣言待つの!」

あたしは忠告した後、「はい、ターン終了」と言った。
こいつ、デッキはまともに動かせるみたいだけど、なんか不自然…なんかガキ。むかついてるからそう見えるのかもしれないけど。

「ドローして配備フェイズ。茶基本Gをプレイ」
「カットインで。切り開く力プレイね」

あたしは静かに言った。こっちのほうが、しっかりしたプレイヤーっぽいしね。
栗田もこのターンはほとんど何もできない。おあいこよ!

「ターンエンド」

あたしはドローする。
このターンは切り開く力なしかな?ならここから攻めさせてもらうわ!

「配備フェイズ、中東国の支援をプレイ」

ロゴスの私兵とフォースインパルスだ。よし、国力も戦力も確保!
フォースインパルスはクイック持ちの5国PS装甲ユニットで、あたしのお気に入り。
一戦級のコモンってところが最高。

「ロゴスの私兵をヴァリアブルで場に。そして、アカツキ(シラヌイ装備)をプレイするわ!」

手札からユニットを出す。ハイマットが欲しいところだけど、まあアカツキでもいいや。牽制には十分すぎるカードだしね。

「攻撃ステップ、フォースインパルスをプレイ、そして効果で補給を適用するわ。そして…」

あたしは迷う。
宇宙のブロックはL3-X18999コロニーがいるけど、今のうちにインパルスで破壊しておいてもいい。でも地球にバックホームだけを出撃させるのも、介入とか考えたら微妙ね…。

「地球にフォースインパルスとバックホームを出撃!」
「はいよ。じゃあ防御ステップ…」

あたしがハンガーに2枚のカード、デュオ(BB3)と白Gを移したのを確認して、栗太は口を開いた。やっぱいる…奇襲ブロッカー!!

「ガイアガンダム(バルトフェルド機)をプレイ!京子はコロニーを避けて地球に出撃したみたいだが、速攻と砂漠を持つこいつがいたってわけだ!」
「ばかね。そこまで予想して出撃したんだって」

あたしは生意気言う栗田を鼻で笑う。確かにガイアがいたんじゃ、バックホームはやられてた…けどね!

「インパルス?時代遅れなんだよ!そう、今の時代は砂漠速攻のガイアさ!地球にガイアを出撃!」
「はぁ?あたしのインパルスなめないでよ!防御ステップ、ディアッカ・エルスマン(13)をフォースインパルスにセット」

あたしは手札からフォースインパルスにキャラクターをセットした。最近介入されることが多い環境らしいから、どうかと思って入れてみたやつだ。

「防御7ぁ?はん!それでも砂漠があるから討ち取られることはないぜ!」
「あぁ、それならこれよ。砂漠の効果でロールした直後にニュートロンジャマーキャンセラー!国力も余ってるし、使わせてもらうわ」

ヴァリアブルコマンドの効果によって再び起きるインパルス。ガイア1枚にカード使いすぎたかも…。

「ちくしょ…ガイアは破壊だ」
「よかった。ターン終了よ」

あたしは2枚のユニットを配備エリアに移す。その間、栗太は無言でディアナ帰還を1回起動した。だから宣言しろっての!

「俺のターン…ここからだぜぇ!配備フェイズ、ガンダムキュリオスをプレイ!そして捨て山が2枚になったから宝物没収をプレイ」

捨て山のカードを手札に加えた栗太は笑い、「来たぜ…このカードが!」と言って手札からカードを出す。
キュリオスはクイックだから、まだユニットを出せるわけね!

「マウンテンサイクル(20)!」
「…?」

確認しようとしたあたしに松岡が「流転する世界のやつ!」と言った。
OK、手札捨ててジャンクからユニット釣るやつね。デュオがいるから余裕②

「じゃあ攻撃ステップに移るぜ、まずキュリオスを2回変形させる!!」
「2回?いいけど…」

栗田キュリオスを2回まわす、これでまた通常形態だ。

「そしてディアナ帰還だ」
「あぁ、なるほどジャンクヤードに何か落としたいわけね」

あたしは納得した。でも、本国削ってまで出したいユニットなの?ガイアだっているのに。

「もう一回だ」

そう言って栗田は同じ動作を繰り返す。今度はGが落ちた。

「もう一回…来た!こいつだ!」

栗田はたった今、ジャンクヤードに落ちた白のユニットを見て言った。

「ウイングガンダム0(GTG)!?」
「そうさ!マウンテンサイクルの効果でこいつを釣り上げる!そしてぇ!」

まだあるの…?
知らない間に、手札を持っていないほうのあたしの手はきつく握り締められていた。
さっきGにしちゃったロゴスの私兵、迂闊だったなぁ…

「ティエリア・アーデ!!」
「クイックの…キャラ」
「これで範囲兵器が4になった。宇宙に出撃だ!」

そういうデッキか…マウンテンサイクルで毎ターンウイング0を釣ってシュートするギミック。白デッキがいくら交戦に強いって言っても、そもそも規定の効果での交戦をしようとしてないこのデッキは…相性が悪い!

「宇宙にインパルス、地球にバックホームを出撃させるわ」

ウイング0は大気圏突入も持ってる。こりゃまずいわ…押される!

「じゃあ防御ステップ、大気圏突入でウイング0を地球エリアに」

案の定栗田はウイング0を大気圏突入させた。フォースを打ち取ってもいいけど、効果を最大限に使用するために地球に移動して、範囲兵器でバックホーム破壊したほうがいいってことね。

「ダメージ判定ステップ、ウイング0の範囲兵器でバックホーム破壊。んでウイング0の効果を3回使うぜ?」
「…いいわ」
「じゃあ12点だ!」

あたしは本国の上のカード12枚を捨て山に移す。
ウイング0はマウンテンサイクルの効果で場に出たから、本当ならマウンテンサイクルの効果の最後の一文「ターン終了時に、そのユニットをゲームから取り除く」で取り除かれるけど、ダメージ判定ステップに自身の効果でジャンクに行ってるから取り除かれない…。またリサイクルできるってわけね。
栗田はディアナ帰還を2回使って「ターンエンドだぜ」と言った。

せっかくガイアから守ったバックームを、仕方ないとはいえ失った!
こいつほんとに初心者なの?松岡のやつずいぶん鍛えたのね…。
神様…この試合だけはあたしにください!

あたしはドローした。

つづく


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初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.06.09
更新日:10.04.14