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#25 あたしと松岡


「「お願いします」」

頭を下げるあたしと松岡。

なんで言えなかったんだろ…自分に腹が立つ…!
あたしは髪を留めていたゴムを取る。ゲームが終わるまでに、言いたいことまとめなきゃ。

じゃんけんであたしが先攻を取る。

「配備フェイズ、白基本Gを出してターン終了」
「ドロー、黒基本Gを出してターン終了だ」

松岡が言った。あたしはドローする。

松岡、詩織はホントに悩んでるんだよ?
みたいに言えばいいかなぁ…。って、ゲームしながらうまいこと考えられるのか?

「白基本Gを出してターン終了よ」
「ドロー、黒基本Gを出して攻撃ステップ、ブリーフィング…おい、京子?」

松岡は本国の上のカードを3枚表にして、あたしに見せていた。考え事してたあたしは対応が遅れる…。

「ご…ゴメン。えっと…」

松岡が表にしたカードは黒基本G、戦乱の兇刃、サイコMk-Ⅲ…。
なんだこれ…シロッコとかでジャンクから釣るタイプかな。まぁ次のターン攻撃できるわけじゃないから、結局全部引かせることになるんだけど、とりあえずGを本国に。

「ターン終了だ。京子、なんか今日おかしくないか?」
「そうかもね”だれかのせい”で!」
「なんだよそれ…」

あたしは、松岡を軽くにらんでターンを開始した。ロゴスの私兵をヴァリアブルで場に出し、ターンを終了する。
あたし、何やってんだろ…詩織と松岡の問題深く考えすぎなんじゃない?そのせいであたしが大事な戦い落とすなんて御免だわ!!

「ゴメン、松岡」
「はぁ?何謝ってんだよ!?」

あたしは頭を机につける。
詩織…ゴメンね。今は少しあんたたちのこと忘れさせてもらうわ。
これ以上くよくよしたら、あたしがあたしじゃなくなっちゃう!

「倒すけどゴメンって意味!さ、続きよ!」

あたしは髪を結った。松岡はあたしを「変な奴だな」って感じの目で見て、ターンを開始した。

「ドロー。配備フェイズ、黒Gの後に戦乱の兇刃をプレイ。攻撃ステップ、効果を使うぜ!」

松岡は本国の上のカードを5枚見て、少し考えてから1枚選んで廃棄した。
サイコガンダムMk-Ⅱ(13)のカードがジャンクヤードに移る。廃棄したから二人とも手札1枚を選んで廃棄…痛いわね。
あたしはロゴスの私兵を切る。松岡は…サイコガンダムMk-Ⅲ!ギミックがもろバレよ!シロッコで呼び出すんでしょ?

「あたしのターン、配備フェイズに中東国の支援をプレイ。よし、白基本Gを出して、アウトフレーム(バックホーム)出すわよ?」
「オッケー」

まずいわね…次のターンも兇刃でハンデス起動したら…確実にいいカードを捨てなきゃいけなくなる…。

「ターン終了よ」
「ドロー。ヴァリアブル黒Gを出して、攻撃ステップ。戦乱の兇刃を起動…ユニットは廃棄できない。シャッフル頼む」

松岡は本国の上のカードを見てため息をつく。ほっとしたあたしは松岡の本国を受け取る。
でも、本当にユニットは”なし”だったのかな?本国の上見て、しばらくシロッコが来ないことを考えてのシャッフルとかってことは??
考えすぎか…でもここまで考えられるようになったのも、大会に出るようになってからね。その点では藤野と松岡には感謝しなくちゃ。

「はい」
「サンキュ。ターン終了だ」

よし、ハンデスがないならこっちの番よ!あたしはドローする。

「配備フェイズ、5枚目の白G。そしてフリーダム(ハイマット)をプレイ!」
「いい感じにまわってるな」
「そうね。そして、これも!」

そう言って、あたしは手札からシン・アスカ(13)をハイマットにセットする。前回はカテジナシャッコーに痛い目見たけど、あたしは懲りないわ!

「地球にバックホームを、宇宙にハイマットを出撃させるわ!」

ハンガーに白基本Gと部品ドロボウが移る。よし、シロッコが来ても問題ない!

「ダメージ判定ステップ、バックホームにザンネックキャノンだ」
「はいよ。シンあって大正解ね♪」

ハイマットの攻撃はそのまま通り、あたしの捨て山は全部回復。

「ターン終了よ」
「ドロー…おっと、こいつは前の再現だ!配備フェイズ、黒Gを出してこのカード!リグシャッコー(カテジナ機)」

ふぅ…シンを破壊する気ね?そしてハンガーから部品ドロボウをプレイさせて、安全にシロッコを出す…ここまでは考えてあるはず!
でもね…あたしの手札には、もう1枚部品ドロボウがあるのよ!だから問題なんてない!

「カットインでハイマットを部品ドロボウ!」
「ああ。攻撃ステップ、戦乱の兇刃…だめか。まあいいさ、シロッコの眼!ここも前回の大会の再現だな!」

ハンデス…いい加減同じ戦法すぎなのよ!

「カウンターよ。オペレーション・フューリー!」
「おっと…まずい。けど、どうしようもないな…終了だ」
「ゲームが?」

あたしはニッと笑ってからかった。「んなわけあるか!」とあきれる松岡にあたしは手を振る。冗談だって!

「ドロー…何も変化なしね。配備フェイズ、ハンガーからGを出してハイマットとシンをプレイ」
「警戒してカテジナ機を防御に残しておいて正解だったぜ」
「そうね♪」

あたしはハイマットを宇宙に出撃させる。カテジナ機は防御に出る。
カテジナ機を破壊して、あたしのターンは終了した。

「ドロー、よし!配備フェイズ黒基本Gを出して、ガンダム(ティターンズ仕様)をプレイ。…対象はいないけどな」

不自然すぎる。どう考えても、シロッコをセットするとしか!

「そして!パプテマス・シロッコ(BB2)をセット!」

勢い良くシロッコをプレイする松岡。やばい…完全にあたしの読み通りだ…天才じゃん、あたし!

「部品ドロボウ!」
「はぁ!?2枚目かよ!」

悔しそうにシロッコをジャンクに送る松岡。
ターンを終了する。よし、このままダメージ押し込んで勝ち決定っと。
あたしはターンを開始しドローする。手札に来たのは…ハッキング。

「ハッキングプレイするわ。3枚見て…っと、フォースインパルス!!」

手札に移さずに、そのカードをそのままプレイする。これで1ターンで13点の高打点!!

「13点でいいか?」
「ええ。ターン終了して、あんたのリロールに切り開く力!回復させる暇さえ与えないわ!」

お互いにドローする。
1ターン引き伸ばせば26…武力使っても今更無駄ね!

「よし…あと1ターンくらいは耐えろよ、俺の本国!配備フェイズ2枚目の不平分子の拘束をGに、指定は2満たせるからこのカード」

うわ…ヴァリアブルうざ!!
松岡がオペレーションを出したのを見て、あたしは頭をかく。

「奥の手!これで事実上、格闘以下の防御を持つユニットは範囲兵器の餌食だ!」
「うわ…最低!」

ハイマットもインパルスも、防御と格闘が一緒の値だし…。

「そして戦乱の兇刃を起動…今回は成功!ゼク・ツヴァイをジャンクに落とす。ハンデスは黒Gを捨てる」
「ゼク?高機動付きのデカブツ…」

松岡はターンを終了する。

「ドロー…まぁいいカードなんだけど。本国の確認お願いしていい?」
「やだね。…19枚だ」

どうしよう…今仕掛けても、ハイマットが犠牲になるのはやばい。1ターンでけりつけられるわけじゃないし、松岡は回復をまだ引けてない。

「ターン終了よ」
「なんだよ京子、奥の手にびびってんのかよ。情けねえなぁ…俺のターン、見せてやるぜ!」

情けないのは、デートのひとつもできないあんたでしょ松岡!
…って言いそうになったけど、対戦中にこの話を出す気はない。
動揺誘ってるみたいで悪いしね。

「このカードだぜ…」

松岡は手札からカードを出した。
…それは!?
あたしは思わず立ち上がる。

つづく


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初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.06.22
更新日:10.04.14