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#41 立ち塞がる全てを


「…攻撃ステップに移る」
「ブラフや待ちではなく、私のデッキは序盤から威力を見せつける!タイムリミットが起動し、ユニットを全て破壊だ」

菊池さんは破壊までを了承し、手札に手をかけた。
…?
それを見て、煉さんはため息をつく。

「ユニットの廃棄にカットイン、戦場からの帰投をプレイする」

タイムリミットで破壊されたかに見えたカードをハンガーに移して、ターン終了時にまた場に出すカード…。
煉さんが2枚のカードを使って作り出したリセットを、菊池さんは1枚のカードで返した!

「…ふふふ。なかなか不愉快なカードを使う」
「煉、お前はそうやって焦るからタイミングを逃すんだ。激突戦域なんてドローにでも使ってろよ」

「不愉快」と言いつつもなんだか楽しそうな煉さんに、菊池さんが少し笑いながら皮肉を言う。
あ、この人笑ってるのもしかして始めてみるかも。

菊池さんはターン終了を宣言し、ハンガーにある3枚のユニットを場に出した。

「一日も含めて2ドロー。まずはこのカード」

煉さんはそう言って、手札のカードを出した。

「ブリッツクリーク」

煉さんは菊池さんに許可を取り、本国の上のカードを7枚見る。
緑黒は「とにかく破壊」ってイメージがあったけど…ここで展開補強カード?一掃した後に使えば強いからかな?

「ユニットはこの2枚だ」

そう言って、煉さんは抜き出したユニットを、コストを払い配備エリアにリロールインさせた。
両方黒のユニットで、1枚は大きなソードを構えたガンダム…確かパッケージにもなってるガンダムアストレアとか言う奴。
で、もう1枚はマラサイ(フェダーン・ライフル装備)!?

「ん?そっちのは…最新弾のマラサイか?」

菊池さんが眉をひそめてそう言った。
やっぱり気になったんだ。そうよね。うん。

「あら、何かおかしいかしら?」
「…いや」

菊池さんは、首をかしげる煉さんにそう返す。
いやいやいや!いろいろおかしいでしょ!
まずなんでそんなカード入れてるわけ?…兵装?

「ならいいわ。配備フェイズにまだユニットをプレイして無かったな。ガンダムTR-6[ウーンドウォート]をプレイ」

兵装をサーチできる細身のガンダムだ!
煉さんは1ターンで場に3体もユニットを並べ、さらにTR-6のプレイ時のテキストで本国の上10枚を見てハンガーにフェダーイン・ライフルのカードを抜き出した。

「基本Gを出して、アストレアにハンガーのフェダーイン・ライフルをセット。攻撃ステップ」

アストレアに+1+1+1コインが1枚乗り、煉さんは攻撃ステップを宣言する。

「マラサイの特殊兵装を使って、捨て山の上のカード3枚を見て…ないな。ターン終了だ」

煉さんは捨て山を戻してターンを終了した。

「ドロー。何もなければ…ターン終了だ」
「あるぞ?アストレアを空防御に出撃させてフェダーイン・ライフルを廃棄。ガンキャノン108(防御テキストのほう)に-1-1-1コインを1枚乗せる」

TR-6との相打ちを恐れたのか、菊池さんはターンを終了した。
このまま睨み合いを続ければ、フェダーイン・ライフルの効果で確実に戦力はそがれる。菊池さんは何かを待ってるの?

「ドロー。基本Gを出して攻撃ステップ。特殊兵装でジャンクのフェダーイン・ライフルをマラサイにセット」

煉さんはアストレアにコインを乗せ、戦闘フェイズに入った。
今度はライフルがジャンクにあるからミスはない。

「地球にアストレアとマラサイを出撃させる。さらに防御ステップ、陽動作戦をプレイ。貴様の全ユニットはこのターン、可能な限り地球の防御に出撃する」
「…っ、許可だ。ガンダム、北極基地、ガンキャノン108、ガンキャノン109の順で防御に出撃する」

そっか!
北極基地も強制防御だから、速攻部隊じゃなくなる!

「では、フェダーイン・ライフルを廃棄でキャノン108はさらに-1-1-1で0/0/1に」
「こちらは何もない」

菊池さんの部隊の戦闘力は3+1+0+2で6、煉さんの部隊は5+1で6。
規定の効果が解決され、アストレア、ガンダムが破壊される。

「ターン終了」
「ドロー。配備フェイズ、確固たる一歩を配備後に、2枚目のガンダムをプレイ!」

菊池さんは、手札から勢いよくガンダムを出す。
その瞬間、煉さんが止まる。やっぱりガンダムは厄介なんだ。

「本国にガンキャノンは1枚しかない。109号機を場に出して、効果を使いリロール。109、ガンダム、108、109で出撃だ」
「ウーンドウォートで防御。先頭相打ちでいいか?」
「ああ。ターン終了だ」

本国が資源で擦り減ってたから、ガンキャノンあんまりなかったんだ…。でも、マラサイ1枚の煉さんに対して菊池さんはガンダム隊を揃え直した。しかも時間がたてば確固で回復できる。…どう見ても有利ね。

「ドロー。基本Gを出して攻撃ステップ、マラサイの特殊兵装を使用、ジャンクヤードからフェダーイン・ライフルをセット。地球に出撃させる」
「ああ。効果でガンダムをリロールし防御に出撃させる」

煉さんはフェダーイン・ライフルを廃棄し、ガンキャノン(108)に3個目の-1-1-1コインを置いた。これでガンキャノン(108)は破壊できたけど、ガンダムとの交戦で煉さんのユニットは全滅。
このまま菊池さんの押し切り…?

「ドロー、何も配備せず攻撃ステップだ」
「ああ。ならば、魂の輝きをプレイ」
「…っ」

ここで破壊カード?
資源を払わせたいわけ?

「よく見ろ、小娘」

煉さんはあたしのほうを見て言った。
あたしそんなに「?」出てた?

「ガンキャノンはリロール効果の109号機しかいない。つまり破壊は効く」
「あ」

あたしが理解する頃には、菊池さんは全てのユニットをジャンクヤードに移し投了を宣言していた。

「ずいぶん早い幕引きだな、菊池」
「そうでもない。ガンダムのない本国をドローし続けて確固で望みをつなぐよりも、お前がユニットか掘り出し物を引くほうが早いと思っただけさ」

偶然に見えたけど、最初から全体破壊を温存してたの?この瞬間のために?
いやいや。まさかね。

「ご苦労」

煉さんはそういうとタバコに火をつけた。


つづく


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初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.09.16
更新日:10.04.14