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#44 あたし対公旗


公旗はドローして少し考える。
次はなに?なんか考えるようなカードでも今引きしたの?

「ナカガワゲルググにシーマ《16》をセットしたいのだが…?」
「…部品ドロボウします!」

そいつはダメね。カウンターとかドローとかバルチャーとか、やたらな効果付いてるし。

「だよな。ロシアの荒熊」
「ク…クマ?またカウンター…」

あー、魅せられし者、ロシアの荒熊、シーマ…なんとなくわかった。
今回の公旗のデッキ…。

「あえて言わせてもらおう…カウンターフラッグであるとっ」

公旗は、あたしの心の問いに答えるように変な台詞を言い放った。

「シーマの効果を使用。汚染コイン2を得てドロー」
「はい」

公旗はそう言って手札にカードを1枚加えた後に、ゲルググを宇宙に出撃させた。
この攻撃を止める手段は今のところない…て言うか、さっきよりも大きい打点。シーマがセットされたことで、なんかピンチなんじゃ…?

「ターン終了だ」
「最高評議会を使用後にドロー。配備フェイズ、ハイマットをプレイして、シン《13》をセット」

コマンドの効果にならない大型が完成したわけだけど…試作ケンプを考えるとまだ動くべきじゃない…?
上手く手札を駆使すれば、シーマはどうにかできる。あとは、公旗さんがあのカードを引いてるかどうかなんだけど。

「ターン終了です」
「では、お嬢さんの帰還ステップにシーマの効果でドロー。さらにグラハム専用カスタムフラッグをプレイだ」

公旗は汚染コイン2を置きながらそう言った。
…このタイミングってことは、間違いなく持ってる。それにこっちのハイマットを討ち取る手段もね。

「ドロー、シーマの効果で追加でドローさせてもらう」

カウンターは使えてあと1回…。このカードってこんなにドローしていいわけ?
1回あれば十分なプレッシャーってことかな?

「配備フェイズ、カスタムフラッグにグラハム・エーカーをセットしたいが?」
「どうぞ」

やっぱりか…。こっちはまだ手札がそろってないってのに、もう!

「攻撃ステップに、グラハムの効果でハイマットを地球に呼びたいなっお嬢さん」
「カットインで卓越した才覚!ハイマットは速攻を得るわ!」

あたしは手札からコマンドを出す。
速攻で押してくるなら速攻で、ってのは建前。カウンターを誘って行かないと後半絶対きつくなる。

「通しだ。グラハムの効果を効果を解決。さらに宇宙にゲルググを出撃させる。防御ステップに入っても?」
「あ、はい…」

通しだって。この人がフラッグをこういう風に使うときは、大概次に何かあるときだけ…。ともかくカウンターされなかった時点で、このターンにしたかったことはご破算…。

「では、ハイマットに試作ケンプファーを」
「相打ちで。シーマのほうは5点で?」
「ああ。ターン終了だ」

あたしは笑顔で手札からカードを出す。

「いえいえ。帰還ステップにデュエルガンダム《21》をプレイします」
「ほう…最高評議会で回収したのはシンだから…2枚目か」
「ええ♪」

ここまでカウンターを温存しておきながら、ここでのデュエルをカウンターする意味はないはず。
公旗はあたしの予想通り、このカードにも許可を出し、今度こそターンを終了した。

「最高評議会を使用後にドロー。さーて…」

あたしは手札と睨めっこする。
きっと公旗の手札にはカスタムフラッグか、それに順ずるカードがあるはず…。この壁をどう越えるかね。

「配備フェイズ、インフィニットジャスティスをプレイしたいです」
「ああ」

あたしは、自然と魅せられし者を警戒した口調になる。

「攻撃ステップ…リフターを宇宙に」
「何もない…4点受けるよ」

公旗はカードを捨て山に移しターンを開始した。
このターンに何もないことを祈るしかないわね…。少なくともグラハムのセットがあるわけじゃなさそう…。

「ドロー。…これは、ターン終了だな」
「はい」

予想以上にインジャに苦戦してる?

「あ、本国確認してもらってもいいですか?」
「いいとも…17枚だ」

コインだけでも、あと4ターンで勝てる…あっちは攻め手がないだしね!

「最高評議会を使った後にドロー、次にハッキングを」
「許可だ」

肩をすくめる公旗。
あたしは本国の上を3枚見る…OKかな?OKだよね。

「攻撃ステップ、寸断をプレイしたいです!対象は一番低い合計のユニットなので…シャリアブルのニューヤーク!」
「寸断…?カットインだ」

シーマを使ってカウンターするに決まってる?
カウンターされれば、あたしの手札のLO《19》でシーマを奪って完結よ。それに地球は守りが堅いようでシャリアブルのニューヤークは防御に使えない。うっかり見落とすとこだった。

「ガンダム強奪」
「へ?」

てっきりシーマのカウンターだと思ってたあたしはいすから滑り落ちる。
ガンダム強奪?敵の手札からタイミング的にプレイ可能なカードをプレイするコマンドだ!…これはさらにこっちもカットインでLOを出すしかなくなる。
で、そこでシーマがカウンターか…餌に釣られた…!

「…LOブースターをプレイします」
「…やはりLOかっ」

公旗は笑い、汚染コインを3だす。
シーマは取れなかったけど、ニューヤークを潰せば3G。このターンのカスタムフラッグは気にせずいける。

「寸断をカウンターだ」
「…?はい。じゃあシーマをもらいます」

あーなんかやな予感。シーマより4Gが優先って…。
でも、インフィニットは依然強い!それにシーマも取れた!あとは攻撃あるのみ!

「宇宙エリアにリフターを、地球にデュエルを出撃!」
「防御ステップ、クリスマス作戦!」
「シーマでカウンターです!忘れてます?こっちはまだ汚染コイン0なんですよ」

あたしはそう言ってクリスマス作戦をカウンターする。
あ゛…もしかして今の囮で手札にもう1枚が!?
あたしはしまったという顔で公旗を見る。

「いや…ゲルググを地球の防御に出撃させる。そして試作ケンプファーだ」
「はい。どうぞ」
「いいのかな?こんな簡単にデュエルを失っても?」

公旗は意味ありげに言った。
でも、クリスマス作戦の後続がなしで、試作ケンプを使って無理やりデュエルを討ち取ってる時点で、もうグラハムのセットはない。

「ええ。こっちにはインフィニットがいますからねん♪」

あたしはそう言ってユニットを戻す。
資源的にも、次のリフターとLOの攻撃で終わりそうね。

「ターン終…」
「いや、帰還ステップ、ザビ家支持者をプレイ。そして…」

クイックG!?
んな無茶な…。でも何が?

「アナベル・ガトー」
「!?」
「そうだ…この機体は使わせてもらう!」

公旗は、あたしの配備エリアに立ってるインフィニットにガトーを乗せる。
ターン終了時に”それ”は公旗の配備エリアに移った。

「ドロー。お嬢さんはさっき、クリスマス作戦をカウンターするときに資源を4も払い、そしてクイックユニットであるデュエルも軽く捨ててしまった…行かせてもらう」
「うっ…」

公旗はそう言って、ガトーがセットされインフィニットジャスティスを宇宙に出撃させる。
攻撃力は9点。次のドローを合わせて考えても、あたしの本国はない。

「まだ…まだよ!シーマの効果を使ってドロー」
「3枚目のデュエルガンダムでも探すのかなっ、お嬢さん!」


手札にはGが舞い込んだ。


つづく


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初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.09.26
更新日:10.04.14