ATAGUN@Wiki
#48
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#48 4番隊組長見参!
「えっと…ここまでやったら普通のルールと同じでいいんだよね?」
じゃんけんしながら詩織が聞く。
「うん、普通でいいよ~。覚えた?」
「まぁまぁ。細かいとこは聞くね」
「まぁまぁ。細かいとこは聞くね」
対戦相手だけどね…。
さ!勝ったあたしの先攻!
さ!勝ったあたしの先攻!
「配備フェイズ、赤基本Gを出して…このカード!」
1パック目で手元に舞い込んで、あたしのデッキの道しるべ的な役割を果たしたカード。
まさか初手とはねっ!
まさか初手とはねっ!
「スピードキング!攻撃ステップに宇宙に出撃するわ」
「う、うん」
「う、うん」
ゴメンね、なんかいきなりで。
でも引いちゃったし~。
でも引いちゃったし~。
「何もないから…3ダメージ?」
「うん。そういうこと」
「うん。そういうこと」
詩織は確認しながら本国を3枚捨て山に送る。それを見て、あたしはターンを終了した。
さーて、詩織は何色をピックしたのかな?
さーて、詩織は何色をピックしたのかな?
「えっと…配備フェイズ、黒の国力を出してターン終了」
「はいよ~♪」
「はいよ~♪」
黒かぁ…普段使うカードもないから、思い当たるもんないわ。
あたしはドローフェイズに入り、ドローする。
あたしはドローフェイズに入り、ドローする。
「配備フェイズ、赤基本Gを出して、ターン終了」
「あれ?そのカードはリロールしないの?」
「あれ?そのカードはリロールしないの?」
ターン終了を聞いた詩織が、あたしのスピードキングを指差して疑問の声を上げる。
むふふ、よく聞いてくれました。
むふふ、よく聞いてくれました。
「このカードはね、リロールフェイズの規定の効果で起きられないの」
「え…じゃあ使い捨て?」
「ご心配なく♪”このカードは”だから、キャラクターとかのセットカードがセットされてれば、そのカードが起きるのに合わせて起きるから大丈夫!」
「え…じゃあ使い捨て?」
「ご心配なく♪”このカードは”だから、キャラクターとかのセットカードがセットされてれば、そのカードが起きるのに合わせて起きるから大丈夫!」
自慢げに言うあたしに、詩織は首をかしげて「なんか難しいね」と言った。
そりゃそうよね…ガンダムウォー語とかいわれるくらいだし…。そして、肝心のセットカードが引けてないからどこが大丈夫なんだと、自分。
そりゃそうよね…ガンダムウォー語とかいわれるくらいだし…。そして、肝心のセットカードが引けてないからどこが大丈夫なんだと、自分。
「ドロー。赤の国力を出してターン終了」
詩織は何気なく、赤のGを出す。うわっ、かぶった。
たしかに、8人でやって紫除いて6色しかカードの種類ないんだから、当然といえば当然か。
そう思いながら、あたしはターンを開始する。
たしかに、8人でやって紫除いて6色しかカードの種類ないんだから、当然といえば当然か。
そう思いながら、あたしはターンを開始する。
「ドロー、お。配備フェイズ、白基本Gを出して極秘調印式をプレイ」
「ごくひちょういんしき?見せてもらってもいい?」
「どうぞどうぞ♪」
「ごくひちょういんしき?見せてもらってもいい?」
「どうぞどうぞ♪」
コマンドがプレイできなくなる代わりに、帰還ステップに手札を1枚切って2ドローできるオペレーションだ。
あたしのデッキの中で、たぶん一番性能のいいドローカード。
あたしのデッキの中で、たぶん一番性能のいいドローカード。
「じゃあ帰還ステップ、調印式で1枚捨てて2ドロー、ターン終了よ」
「なんかずるい感じだね、ずっと手札増えて」
「なんかずるい感じだね、ずっと手札増えて」
詩織は笑って言う。初心者なのに、ドローがちゃんと”得”だって考えられるんだ…。
あたしなんか、始めた頃は密約って相手に使うもんだと思ってたくらいなのに。
あたしなんか、始めた頃は密約って相手に使うもんだと思ってたくらいなのに。
「まあね~じゃんじゃん増えるよ♪」
詩織はドローして黒Gを出す。2色なのかな?
「えっと…内部調査、出すね?」
「おっけい。ドローの質で対抗ってわけかぁ…いいカード持ってんじゃん」
「おっけい。ドローの質で対抗ってわけかぁ…いいカード持ってんじゃん」
詩織はそれでターンを終了する。
さーて、そろそろ追加でユニットが欲しいぞ、と。
さーて、そろそろ追加でユニットが欲しいぞ、と。
「ドロー、おし!配備フェイズ、ギラドーガ(シュツルム・ファウスト装備)をプレイするわ」
「うん」
「攻撃ステップ、このカードの特殊兵装の効果を使用!」
「うん」
「攻撃ステップ、このカードの特殊兵装の効果を使用!」
あたしは捨て山の上のカード3枚を見る。ないね。
調印式を使ってターンを終える。このカードに専用の兵装が付けば、ユニット戦ではかなり強いんだけどな…いかんせんデッキに入れてる枚数が問題よね。
調印式を使ってターンを終える。このカードに専用の兵装が付けば、ユニット戦ではかなり強いんだけどな…いかんせんデッキに入れてる枚数が問題よね。
「あれ?特殊兵装のルールは大丈夫なん?」
「うん、前に京ちゃんと”お弟子さん”の対戦で見たからね」
「うん、前に京ちゃんと”お弟子さん”の対戦で見たからね」
ほう。おぬし、一回見ただけで覚えたとな?
つかお弟子さんとかwどんな言い方よ。ただのエロガキだっての。
つかお弟子さんとかwどんな言い方よ。ただのエロガキだっての。
「じゃあ内部調査を使った後にドロー、配備フェイズ、赤基本Gを出してユニットを配備するよ~」
詩織は手札から、ユニットを出す。
…ゼクアイン(ファスト・サイド機)?あぁ、21弾にいたっけねそういうの。
…ゼクアイン(ファスト・サイド機)?あぁ、21弾にいたっけねそういうの。
「うーん、ターン終了」
詩織は少し手札を見た後にターンを終了した。
何かあるのかな?
あたしはドローして、赤Gを出す。
何かあるのかな?
あたしはドローして、赤Gを出す。
「ゾンド・ゲーをプレイ。さーて…あのユニットは交戦にバカ強いから守っても無駄そうかな?ギラドーガを宇宙に出撃」
あたしは特殊兵装がスカったのを見た後に、ギラドーガを出撃させる。
特殊兵装を起動するのもタダじゃないから、次からやめようかな…調印式やってれば自然に引けそうだし。
特殊兵装を起動するのもタダじゃないから、次からやめようかな…調印式やってれば自然に引けそうだし。
「えっと…なぶり殺し」
「え?」
「え?」
可愛い顔して何汚いこと言ったんだ、とあたしは思わず聞き返す。
どうやらコマンドカードの名前だ。敵ユニット1枚に-1コインX個乗せる奴。この場合、当然Xは2か。
どうやらコマンドカードの名前だ。敵ユニット1枚に-1コインX個乗せる奴。この場合、当然Xは2か。
「なんでもない~。了解、じゃあギラドーガは破壊で」
「うん、ごめんね」
「いや、なんで謝るのさ。ゲームだから、いいんだよ」
「うん、ごめんね」
「いや、なんで謝るのさ。ゲームだから、いいんだよ」
あたしは手を振りながら言った。
さて、ユニットの殴り合いでは五分だったけど、コマンドで焼かれたかぁ…調印式がそろそろ引っかかるわね。
さて、ユニットの殴り合いでは五分だったけど、コマンドで焼かれたかぁ…調印式がそろそろ引っかかるわね。
「調印式使って…ターン終了よ♪」
「うん」
「うん」
あたしは今手札に来た2枚を見ながら、上機嫌でターンを終える。
詩織はドローして、赤Gをセット、そしてさらに手札に手をかける。
詩織はドローして、赤Gをセット、そしてさらに手札に手をかける。
「ゼクアインにルイード・レゾナンスをセットするよ」
「…お?」
「…お?」
詩織はそのまま、そのグループを宇宙に出撃させる。
「じゃあ何もないから5点受けるね」
「うん。えっと…この補給って自分の乗ってるユニットにも使えるの?」
「うん。えっと…この補給って自分の乗ってるユニットにも使えるの?」
詩織はルイードに書いてある、「補給(1)」を指差しながら言う。
「うん、艦船を持たないユニットに使えるから、自分にも使えるよ」
「ありがと、じゃあゼクアインに補給を使ってターン終了」
「ありがと、じゃあゼクアインに補給を使ってターン終了」
…あれ?なんかこの状況まずくない?
事実上ずっと立ちっぱの5/2/5のゼクアイン、交戦中になったらさらに+2+2+2。生半可なダメージも効かないときた…。
事実上ずっと立ちっぱの5/2/5のゼクアイン、交戦中になったらさらに+2+2+2。生半可なダメージも効かないときた…。
「ドロー…でもこのカードなら対応できる!(…かな)」
あたしは手札からユニットを出した。
つづく
txt:Y256
初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.10.15
更新日:10.04.14
掲載日:08.10.15
更新日:10.04.14