インストールメディアの準備
DVD-ISOイメージは全てのミラーサイトにあるわけではないので、
Mirror Listページから"Direct DVD Downloads" が yes になっているサイトから入手します。
(BitTorrentが使える人はそちらを使ってもいいでしょう。管理人が加入するのISPはBitTorrentも規制かかっているようで、うまくいきませんでした。)
DVD-ISOイメージのファイル名は CentOS-5.0-i386-bin-DVD.iso のはずです。
これを適当なライティングソフトでDVDメディアに書き込みます。
管理人はWindows用の DVD Decrypterを使いましたが、各自お好みでどうぞ。
インストール
DVD起動時の画面で [F2]キーを押すと、インストールオプションが選べます。
各種オプション表記例が表示されますが、そこには記載のないVNCを使ったインストール方法があります。
boot: linux vnc vncpassword=kattenifoltia ip=192.168.0.73 netmask=255.255.255.0 |
vncpasswordはVNCで接続する際のパスワード(6文字以上)
ipとnetmaskはインストール時に使用するIPアドレスとサブネットマスクです。
言語とキーボードの種類を選んであげると、VNCを使ったグラフィカルインストールモードになります。
画面のメッセージには Please connect to 192.168.0.73:1 という表記がありますが、
Windows版VNC Viewer から接続する場合、 192.168.0.73:5901 を指定します。
パスワードにはDVDブート時に入力したパスワードを入れます。
うまくいけば、以下のようなインストーラ画面が現れます。
パーティション設定
仕様で決めたように、今回は LVM と XFSを採用しますが、
インストーラがまだXFSをサポートしていないのでインストール時にはXFSを選択できません。
録画用スライスは後で設定することにします。
LVMの説明は
JFや
ITMedia辺りに記事があるのでそちらを参考にしていただくとして、
簡単に補足します。
LVMを従来のパーティションの考え方で捉えようとすると混乱しますが、一番の要は「Volumeグループ」です。
複数ディスクのパーティションを一度「Volumeグループ」という括りでいったんまとめてしまい、
そこから / , /usr , /var などのスライスとして切り出していくと言えば、分かりやすいでしょうか。
この考え方に立てば「Volumeグループ」はRAID0パーティションに近いイメージが持てると思います。
RAIDにおける個々のディスクのことをLVMでは「物理ボリューム(Physycal Volume」といいます。
そして「Volumeグループ」から切り出す各スライスを「論理ボリューム(Logical Volume)」と呼びます。
「物理ボリューム」を束ねた「Volumeグループ」を中心に「論理ボリューム」を管理することから、
OS上のこの機構のことを Logical Volume Manager = LVM と呼ぶのです。
閑話休題。
今回のfoltia構築におけるLVM設定を簡単に解説します。
※以下の記述はSATAドライブの場合です。IDE(PATA)ドライブの場合は /dev/sda を /dev/hda に読み替えてください。
※また、文章中はSATAドライブ前提で記述していますが、グラフィックはIDEドライブの場合です。紛らわしくてごめんなさい。
物理ボリューム(Physcal volume)の作成
レイアウトには「カスタムレイアウトを使用します」を選択します。
/dev/sda のうち、従来の通常のプライマリパーティションとして
/dev/sda1 を ext3 で に100MB程度 /boot に割り当てます。
(ここはLVMの管理下に入れません。GRUBから起動させるlinux kernelを入れるからです。
LVMはkernelに組み込まれた機能なので、kernel起動前の状態ではLVMパーティションは認識されません。)
残りを全て/dev/sda2としてファイルシステム「physycal volume(LVM)」で「最大許容量まで使用」にします。
/dev/sda2 を選択して[LVM(L)]を押します。
Volumeグループの作成
Volumeグループの設定です。「ボリュームグループ名」「物理エクステント」はデフォルト値(VolGroup00/32MB)のままで良いでしょう。
論理ボリューム(Logical Volume)の作成
前の画面で作ったボリュームグループ「VolGroup00」からスライスを切り出します。
最初に / を作ります。ext3,LogVol00で サイズは2048MB程度で良いでしょう。
サイズはひとまず初期インストールできれば良いので、結構適当です。
LVMなら後からファイルシステムのフォーマットなしで拡張できるので、必要最低限に絞ってしまって問題ないです。
(あまり少なすぎると、インストール自体ができなくなります)
ここでは / を 2048MB, swap を 1024MB, /usr を 4096MB, /var を 2048MB ,/home を1024MB 確保します。
ネットワーク設定
サーバなのでIPアドレス、ホスト名取得にDHCPを使わない設定にします。
IPv6は。。。今回は使わないこととします。
ホスト名は任意ですが、今回は foltia にしてみました。
地域と時刻
地域は「アジア/東京」
「システムクロックでUTCを使用」にチェックを入れてみました。
(コンピュータ運用・保守の観点からは個人的にはあんまり歓迎できないですが)
日本でのサマータイム導入を見越した設定です。
インストールパッケージの選択
今回は Desktop Gnomeのチェックをはずし、
「今すぐカスタマイズする」を選びます。
CentOS Extras のリポジトリを有効にするとインストーラが異常終了するので、
ここでは有効にしません。
インストールパッケージのカスタマイズ
以下を選択します。
デスクトップ環境 - GNOMEデスクトップ環境
開発 - 全て選択
サーバー - PostgreSQLデータベース,Webサーバー,Windowsファイルサーバー,サーバー設定ツール
ベースシステム - X window System,システムツール,ベース、レガシーなソフトウェアのサポート、管理ツール
インストール直後のパッケージ
参考としてインストール直後の rpm -qa コマンドの
結果をおいておきます。
(実に1010個....)
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最終更新:2007年10月14日 22:57