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*けちコントロール(Gifts) [#a5140816]
[[神河ブロック構築]]で[[メタ]]の中心に存在した、[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]を使用する[[コントロールデッキ>コントロール#deck]]の総称。~
略して「けちコン」とも呼ばれる。~
[[ブロック構築]]以外でも[[スタンダード]]から[[エターナル]]まで、あらゆる[[フォーマット]]で人気が高い。
#whisper(card,"Gifts Ungiven");
[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]による[[シルバーバレット]]戦略が基本。~
といっても[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]は必ずしも4枚採用されるわけではなく、[[環境]]にもよるが、2枚の投入に抑えている[[デッキ]]も存在する。
[[墓地]]に置かれてしまう[[カード]]もあるが、それを回収する手段を同時に選択する事により、結果的に確実に目的のカードを手に入れることが出来る。~
回収手段は環境によって様々である。
使う側にとっても使われる側にとっても、[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]でのカード選択が肝である。~
そのため、このデッキ自体のプレイングが結構難しいのはもちろん、このデッキを相手にしたときもかなり頭を使わなくてはいけない。~
そういう意味で、特に[[ミラーマッチ]]では大変なことになる。
デッキの作りは制作者の好みに寄るところが大きく、シルバーバレット型ならではの自由度の高さを持つ。
以下に各[[環境]]におけるけちコンの歴史を総括する。
**[[ミラディン・ブロック]]+[[神河ブロック]] [#Mirrodin-Kamikawa]
同[[環境]]の[[緑コントロール]]に[[青]]を加えた[[青緑コントロール]][[デッキ]]。
#whisper(card,"Sakura-Tribe Elder");
#whisper(card,"Eternal Witness");
[[桜族の長老/Sakura-Tribe Elder]]と[[木霊の手の内/Kodama's Reach]]で[[土地]]を[[ブースト>マナ加速]]して一撃必殺の[[粗野な覚醒/Rude Awakening]]を放つ[[ターボランド]]タイプの[[デッキ]]。~
そこに[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]による[[シルバーバレット]]戦略を組み込む。~
[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]と[[永遠の証人/Eternal Witness]]の相性のよさは当初より知られていた。~
[[2004年型ヤソコン>ヤソコン#Mirrodin-Kamikawa]]もこの[[デッキタイプ]]である。
当時の[[メタ]]の中心にあった[[親和>親和#deck]]と[[ウルザトロン]]にも、それぞれ[[緑]]の[[アーティファクト]][[破壊]]と[[土地破壊]]で有利に戦うことが出来たため、[[メタゲーム]]的にも正解だったと思われる。
この系統のデッキはのちに[[赤緑>赤緑コントロール]]の[[フレッシュメーカー]]や緑[[単色]]の[[創造の標]]へと移っていった。
-この時期はまだけちコントロールの呼称は一般的ではなく、単純に[[青緑コントロール]]とよばれていた。
**[[神河ブロック構築]][#Block]
主に[[青]][[緑]][[タッチ]][[黒]]または[[緑]][[黒]][[タッチ]][[青]]で構成される。~
#whisper(card,"Sakura-Tribe Elder");
#whisper(card,"Kagemaro, First to Suffer");
まずは、この環境特有の、[[桜族の長老/Sakura-Tribe Elder]]、[[木霊の手の内/Kodama's Reach]]で[[マナ加速]]し、[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]で[[ライブラリー]]操作、というところからスタート。
[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]で[[魂無き蘇生/Soulless Revival]]の[[連繋]]や[[花の神/Hana Kami]]を同時に[[サーチ]]して墓地のカードを回収する。
初期は[[白]]を足して[[全体除去]]の[[最後の裁き/Final Judgment]]を使用するタイプが主流だったが、[[神河救済]]で[[初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer]]を得たことによりデッキの完成度が大幅に高まり、トップメタになった。
特に後期では青のカードは[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]と[[フィニッシャー]]の[[曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror]]のみ、として[[緑]][[黒]][[タッチ]][[青]]の形が主流となる。
//トーナメント記録を見ていくとタッチ青のほうが圧倒的に多いので書かせていただきました。異論、反論があればご自由に。
-より[[マナ・アドバンテージ]]を重視し、明神による[[ボードコントロール]]をおこなうタイプが[[明神フレア]]である。
-高い実績を上げた亜種に[[山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord]]が入ったバージョンがある。→[[伍堂型けちコン]]
**サンプルレシピ [#a214005e]
-備考
--[[プロツアーフィラデルフィア05]]優勝([[参考>http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/ptphi05ja/welcome]])
--使用者:[[Gadiel Szleifer]]
-フォーマット
--[[神河ブロック構築]]([[神河物語]]+[[神河謀叛]])
|>|''メインデッキ''||>|BGCOLOR(#ddeeff):''サイドボード''|h
|BGCOLOR(#eeeeff):''10''|BGCOLOR(#eeeeff):''クリーチャー''||1|[[鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni]]|
|2|[[夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star]]||1|[[夜陰明神/Myojin of Night's Reach]]|
|4|[[桜族の長老/Sakura-Tribe Elder]]||1|[[頭蓋の摘出/Cranial Extraction]]|
|1|[[曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror]]||4|[[鼠の墓荒らし/Nezumi Graverobber]]|
|1|[[花の神/Hana Kami]]||3|[[北の樹の木霊/Kodama of the North Tree]]|
|2|[[鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni]]||1|[[曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror]]|
|BGCOLOR(#eeeeff):''26''|BGCOLOR(#eeeeff):''呪文''||2|[[摩滅/Wear Away]]|
|1|[[天空のもや/Ethereal Haze]]||2|[[崩老卑の囁き/Horobi's Whisper]]|
|1|[[崩老卑の囁き/Horobi's Whisper]]||1|[[潮の星、京河/Keiga, the Tide Star]]|
|1|[[魂無き蘇生/Soulless Revival]]||1|[[森/Forest]]|
|2|[[頭蓋の摘出/Cranial Extraction]]||||
|1|[[摩滅/Wear Away]]||||
|1|[[墓場の騒乱/Stir the Grave]]||||
|4|[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]||||
|3|[[忌まわしい笑い/Hideous Laughter]]||||
|4|[[不快な群れ/Sickening Shoal]]||||
|4|[[木霊の手の内/Kodama's Reach]]||||
|4|[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]||||
|BGCOLOR(#eeeeff):''24''|BGCOLOR(#eeeeff):''土地''||||
|1|[[先祖の院、翁神社/Okina, Temple to the Grandfathers]]||||
|1|[[平地/Plains]]||||
|9|[[沼/Swamp]]||||
|1|[[死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death's Storehouse]]||||
|1|[[島/Island]]||||
|7|[[森/Forest]]||||
|4|[[氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge]]||||
-最初に登場したバージョン。
-[[白]]を[[タッチ]]して[[天空のもや/Ethereal Haze]]を使用する。~
[[魂無き蘇生/Soulless Revival]]と[[花の神/Hana Kami]]で[[天空のもや/Ethereal Haze]]を連打されれば、[[白ウィニー>白ウィニー#Kamikawa]]などの[[手札]]や[[墓地]]に干渉できない[[ビートダウン]]デッキは為す術が無くなってしまう。
-[[サイドボード]]の[[北の樹の木霊/Kodama of the North Tree]]などから[[アグレッシブ・サイドボーディング]]を行う。
----
-備考
--[[GPミネアポリス>http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpmin05/welcome]] 優勝
--使用者:Alex Lieberman
-[[フォーマット]]
--[[神河ブロック構築]]([[神河物語]]+[[神河謀叛]]+[[神河救済]])
|>|''メインデッキ''||>|BGCOLOR(#ddeeff):''サイドボード''|h
|BGCOLOR(#eeeeff):''12''|BGCOLOR(#eeeeff):''クリーチャー''||2|[[切苦の影/Kiku's Shadow]]|
|1|[[夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star]]||1|[[引き裂く蔦/Rending Vines]]|
|3|[[初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer]]||3|[[肉体の奪取/Rend Flesh]]|
|4|[[桜族の長老/Sakura-Tribe Elder]]||1|[[頭蓋の摘出/Cranial Extraction]]|
|1|[[夜陰明神/Myojin of Night's Reach]]||2|[[鼠の墓荒らし/Nezumi Graverobber]]|
|1|[[曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror]]||4|[[鼠の短牙/Nezumi Shortfang]]|
|1|[[花の神/Hana Kami]]||2|[[北の樹の木霊/Kodama of the North Tree]]|
|1|[[鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni]]||||
|BGCOLOR(#eeeeff):''25''|BGCOLOR(#eeeeff):''呪文''||||
|1|[[御霊の復讐/Goryo's Vengeance]]||||
|1|[[崩老卑の囁き/Horobi's Whisper]]||||
|1|[[魂無き蘇生/Soulless Revival]]||||
|1|[[頭蓋の摘出/Cranial Extraction]]||||
|1|[[死の否定/Death Denied]]||||
|1|[[摩滅/Wear Away]]||||
|1|[[闇への流刑/Exile into Darkness]]||||
|3|[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]||||
|3|[[忌まわしい笑い/Hideous Laughter]]||||
|4|[[不快な群れ/Sickening Shoal]]||||
|4|[[木霊の手の内/Kodama's Reach]]||||
|4|[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]||||
|BGCOLOR(#eeeeff):''23''|BGCOLOR(#eeeeff):''土地''||||
|1|[[先祖の院、翁神社/Okina, Temple to the Grandfathers]]||||
|9|[[沼/Swamp]]||||
|1|[[死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death's Storehouse]]||||
|1|[[島/Island]]||||
|7|[[森/Forest]]||||
|4|[[氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge]]||||
-[[神河救済]]後の[[緑]][[黒]][[青]]バージョン。
**[[神河ブロック]]+[[ラヴニカ・ブロック]]期 [#Kamikawa-Ravnica]
ブロック構築のものと基本的には変わらず。
#whisper(card,"Yosei, the Morning Star");
#whisper(card,"Wrath of God");
[[明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star]]や[[神の怒り/Wrath of God]]などのためにブロック構築では使われなくなった白を使用するのが特徴である。→[[白けち]]
[[第9版]]で[[回収/Reclaim]]、[[ラヴニカ:ギルドの都]]で[[喚起/Recollect]]をそれぞれ得たことにより[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]は実質二枚サーチとして機能するようになった。
また、[[よりよい品物]]との[[ハイブリッドデッキ]]として[[グレーター・ギフト]]がある。~
**[[エクステンデッド]][#Extended]
[[エクステンデッド]]の代表的なデッキとして二種類ある。
一つは、[[サイカトグ/Psychatog]]や[[発掘]]を組み合わせた[[発掘サイカトグ]]。
#whisper(card,"Psychatog");
#whisper(card,"Life from the Loam");
[[マッドサイカ]]や[[ゴルガリマッドネス]]にもこの[[シナジー]]は搭載される。
もう一つは[[The Rock]]に[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]を加えたもので、[[けちマルカ]]と呼ばれる。
#whisper(card,"Pernicious Deed");
#whisper(card,"Eternal Witness");
こちらは[[永遠の証人/Eternal Witness]]や[[起源/Genesis]]で墓地のカードを回収する。
**[[ヴィンテージ]][#Vintage]
[[ヴィンテージ]]では[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]で[[修繕/Tinker]]や[[パワー9]]などの超パワーカードをサーチする。
#whisper(card,"Tinker");
#whisper(card,"Yawgmoth's Will");
回収手段は[[ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will]]や[[埋め合わせ/Recoup]]など。
ヴィンテージでは優秀なサーチカード([[教示者>チューター]]など)は軒並み[[制限>制限カード]]されているため、[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]は非常に強力である。
このデッキのうち、[[マナベルチャー]]の[[コンボ]]を搭載したバージョンは[[けちベルチャー]]と呼ばれる。
**サンプルレシピ [#a214005e]
-備考
--2006年ヴィンテージ選手権 優勝([[参考>http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/vintage06/welcome]])
--使用者:[[Travis Spero]]
-[[フォーマット]]
--[[ヴィンテージ]](〜[[ディセンション]])
|>|''メインデッキ''||>|BGCOLOR(#ddeeff):''サイドボード''|h
|BGCOLOR(#eeeeff):''1''|BGCOLOR(#eeeeff):''クリーチャー''||3|[[真髄の針/Pithing Needle]]|
|1|[[ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus]]||2|[[赤霊破/Red Elemental Blast]]|
|BGCOLOR(#eeeeff):''44''|BGCOLOR(#eeeeff):''呪文''||2|[[紅蓮破/Pyroblast]]|
|1|[[Black Lotus]]||2|[[火+氷/Fire+Ice]]|
|1|[[水蓮の花びら/Lotus Petal]]||2|[[トーモッドの墓所/Tormod's Crypt]]|
|1|[[Sol Ring]]||1|[[蒸気の連鎖/Chain of Vapor]]|
|1|[[Mana Crypt]]||1|[[ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall]]|
|1|[[Mox Pearl]]||1|[[紅蓮地獄/Pyroclasm]]|
|1|[[Mox Jet]]||1|[[苦悶の触手/Tendrils of Agony]]|
|1|[[Mox Sapphire]]||||
|1|[[Mox Ruby]]||||
|1|[[Mox Emerald]]||||
|1|[[魔力の櫃/Mana Vault]]||||
|4|[[Mana Drain]]||||
|4|[[Force of Will]]||||
|4|[[渦まく知識/Brainstorm]]||||
|4|[[商人の巻物/Merchant Scroll]]||||
|4|[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]||||
|2|[[誤った指図/Misdirection]]||||
|1|[[Demonic Tutor]]||||
|1|[[吸血の教示者/Vampiric Tutor]]||||
|1|[[神秘の教示者/Mystical Tutor]]||||
|1|[[ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will]]||||
|1|[[Ancestral Recall]]||||
|1|[[Time Walk]]||||
|1|[[修繕/Tinker]]||||
|1|[[嘘か真か/Fact or Fiction]]||||
|1|[[埋め合わせ/Recoup]]||||
|1|[[再建/Rebuild]]||||
|1|[[蒸気の連鎖/Chain of Vapor]]||||
|1|[[燃え立つ願い/Burning Wish]]||||
|BGCOLOR(#eeeeff):''15''|BGCOLOR(#eeeeff):''土地''||||
|1|[[トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy]]||||
|2|[[Volcanic Island]]||||
|2|[[Underground Sea]]||||
|2|[[溢れかえる岸辺/Flooded Strand]]||||
|3|[[汚染された三角州/Polluted Delta]]||||
|5|[[島/Island]]||||
-[[メインデッキ]]に採用された大量の一枚刺しのカードのうち、[[ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus]]、[[埋め合わせ/Recoup]]、[[再建/Rebuild]]、[[蒸気の連鎖/Chain of Vapor]]以外は全て[[制限カード]]である。
-[[苦悶の触手/Tendrils of Agony]]による瞬殺[[コンボ]]の要素も組み込まれている。
**参考 [#u6f5a5f9]
-[[デッキ集]]