うさぎの歯ぎしり

うさぎの歯ぎしりは気持ちよさの表現と、痛みの表現の2種類に分かれます。

撫でている時などに歯ぎしりをするのは気持ちよさの表現です。
特に撫でたりしている訳でもなく、ケージ内でじっとしている時の歯ぎしりは
痛みの表現で、歯痛、腹痛、排尿痛が圧倒的です。

これは口腔内に問題がある場合と、消化管に問題がある場合と、尿路の問題です。

第1に口腔内の異常としては、臼歯の不正咬合による、粘膜の損傷が筆頭です。
ときに、不正咬合がなくても歯根膿瘍で歯ぎしりがみられることもあり、
また極稀に口腔粘膜にトゲ等の異物が刺さったというケースもあります。

第2の消化管の問題としては、盲腸便秘や、鼓腸症で歯ぎしりが認められ、
粘液性腸疾患でも激しくみられることがあります。

また、胃内毛球症や、胃内異物でも歯ぎしりと流涎が認められることが多いです。
これら消化管の蠕動不全を起こすような状態のときにみられる歯ぎしりや、
口を動かす動作、舌なめずり流涎などは、痛みというより吐き気だと考えていいのかと思います。
うさぎは嘔吐ができない動物ですが、吐き気はあっても不思議ではないです。

第3の排尿痛はほとんどの場合膀胱結石であり、結石が膀胱の出口を閉鎖したときに、
うさぎは歯ぎしりしながらいきむことがよくあります。
どこが悪くて歯ぎしりしている場合でも、状態が好転すると歯ぎしりが少なくなるので、
この歯ぎしりというのは病勢の把握によい指標になることもあります。

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最終更新:2009年04月22日 17:53
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