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カジノ・ロワイヤル 水瓶と蠍と双子(射手vs山羊) 774チップ 2007/09/22(土)23:23

69の続きです。射手はおバカが似合っていじりやすいです……。



それぞれが勝負の卓についた、その一角。
他の卓が一対一の戦いに揺れる中、ポーカーの二番卓では双子と蠍と水瓶がのんびり対戦していた。

双「いやあそれにしても、昨日は大変だったな。あれ発砲した奴がまだ捕まってないらしいね。
  噂だけどこの賭博場、壁を探すとどっかに穴が開いててそこだけ装飾が増えてるらしいよ」
蠍「あれは牛の手錠を破壊するのに撃ったんじゃなかったのか」
水「(牛の手錠は僕がマスターキーで外したんだけど……知らないんだろうな)川田の方からも
  報告が何も来ないよね」
双「あんまりよくないニュースが続くと商売が成り立たなくなるもんなあ。
  海上じゃSPも増員できないし。まあ、よくやってるほうなんじゃない?」

三人とも互いの顔や手口は見知った仲である。実力は拮抗しており、賭けのレートは基本的に低い。

双「水はもっとアグレッシブに勝負かけたほうがいいんでない?
  俺や蠍はチップがあるからいいけど、おいてかれちゃうよ。
  それとも水は機械の助けがないと勝負できないもやしっ子ちゃんなのかな?」
水「なんとでも。それより今日の君らは勝とうとする意志が薄いな」
双「俺は(最後に一位をとるまでは)二位や三位ポジションにいるほうが楽なんでね。
  一位は風当たりがきついでしょ。それに蠍はここの賭けより気になる相手がいるんだよ」
蠍「……。水瓶、それよりいいのか。お前の相棒大変なことになってるみたいだぞ」

水瓶が遠くのブラックジャックの卓を見る。
山羊と対戦する射手の顔は「ひ・さ・ん」を絵に描いたような崩れぶりだった。
心なしか、卓に積んであるチップも大部分が山羊の手元へ流れ込んでいるように見える。

水「見るからに駄目なムードが漂ってるね(汗)……」
双「昨日の牛戦でここ一週間の運気を全部使い果たしたな」
蠍「あいつの安定感のなさはギャンブラーとして正直どうかと思う」

そんな戦いの中でも射手と山羊のトークは和やかに続いているように見える。
”山羊の実力がどうこうというより今日の射手が弱すぎる”
三人の見解が暗黙のうちに平和な合致を遂げたところで射手はみるみるチップをすり減らしてゆき、
三回のコーヒーブレイクの後で彼は頭からヒヨコを出して山羊の前に崩れ落ちた。

「プレイヤー射手氏は破産です。
 相手プレイヤーを撃破した山羊氏には追加で撃破ボーナスが加算されます」

アナウンスを聞いた三人の口から、同時に「あ~あ」という微妙な口調の嘆息が漏れた。