アーバちゃん基金設立までの経緯
2007年9月16日一人のネパール人少女が両親と共にタイ国
航空機に乗り成田空港へやってきた。彼女はの名前はアーバ・ドゥ
ワディ(7)。8月上旬母国ネパールの国立カンティ小児病院において
医師から余命宣告を受けた。病名は中腸軸捻転症。小腸の捻転
により小腸のほとんどが壊死し大手術の上小腸をほぼ全摘出した後
だった。
あきらめきれない両親、親族の元、必死の模索が始まった。栄養を
取ることが出来ず日に日に衰弱していく彼女に必要な治療は海外に
おいての小腸移植。他臓器に比べ定着率の悪い小腸移植は高度先
進医療国に頼らざるを得なかった。
彼女の親族がようやく見つけ出した国、それが日本。アジアで唯一
移植を含めた延命への希望が持てる国だった。ただ、問題点は山積
していた。貨幣価値が数十倍異なる両国において治療費はおろか渡航
費も工面出来るものではなかった。
父アルンさんの月収は1万円。娘の回復を願う周囲の友人からの
募金、借金で70万円をかき集めたが焼け石に水だった。ネパール
からEメールで相談を受けた小児小腸移植の権威東北大学は苦悩した。
このままでは少女が死ぬのは目に見えている、ただ費用の問題が
どうにもならない、国立病院ゆえ病院として無料にすることは出来ない。
時間は残されていなかった。医師たちの苦悩の末に選択された手段
は基金の設立だった。
点滴を打ちながら、ネパールの友人の応援を受け母国を旅立とうと
した少女に待っていたのは搭乗拒否。資金的問題から医師や看護婦を
帯同出来ない重症患者の搭乗はほとんどの航空会社が禁止しているから
だ。暗雲が立ち込める中、急転直下タイの航空会社が搭乗許可を出した。
東北大学病院小児外科でのアーバちゃん
9月16日、成田空港から東北新幹線で一路仙台を目指したアーバちゃ
んは東北大学病院に即座に入院して、現在高カロリー輸液の集中投
与を受けながら、言葉も通じぬ日本で元気になることを願いつつただ命
の灯を燈してくれる日本の人々、在日ネパール人の人々、ネパールの
人々に感謝をしているという。
産経新聞社さんのアーバちゃんの写真へのリンクです
■■■■■■■アーバちゃん基金振込み先■■■■■■■
七十七銀行(シチジュウシチギンコウ)大学病院前支店・普通口座5498040「アーバちゃん基金代表林富」(アーバチャンキキンダイヒョウハヤシユタカ)
口座名義人林富氏は東北大学医学部小児外科教授です。
アーバちゃん一家のサポートを希望する方は、東北大学医学部小児外科医局(022・717・7237)へ。
■■■■■■■■■基金に集まった善意■■■■■■■■■
2008年01月29日現在
2405万4117円 (アーバちゃん基金発表)
(基金残高1986万8523円)
※長期治療となる可能性が非常に高くまだ基金側より目標金額の発表等ありませんが相当な金額が必要となってくると思われます。まだまだ足りませんが仮に余剰金が出た場合は難病の子供たちを治療する基金として運用するそうです。
■■■■■■■アーバちゃん基金公式ブログ■■■■■■■
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最終更新:2008年02月10日 21:25