インベイジョン後に登場した黒赤のコントロールデッキ。
インベイジョン・ブロック構築および同時期のスタンダードで使用された。
名前の由来は虚空/Voidから。
虚空を中心に火力、手札破壊、除去、そして黒と赤の優良クリーチャーで構成される。
主に使われたクリーチャーはファイレクシアの盾持ち/Phyrexian Scuta、火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu、火葬のゾンビ/Pyre Zombie、燃え立つ死霊/Blazing Specter、スキジック/Skizzik、疫病吐き/Plague Spitterなど、好みやメタゲームによってさまざま。
当時は高いプレイングスキルを要求されるデッキの1つでもあった。
インベイジョン参入直後などは、燃え立つ死霊に加え深淵の死霊/Abyssal Specterも搭載し、暗黒の儀式/Dark Ritualでそれらを早期に展開する「エイト・スペクターズ」と呼ばれるタイプもあった。
ただ、プレーンシフトで強力なクリーチャーが多く追加されたことなどを受けて、深淵の死霊は使われなくなっていった。
アポカリプス、オデッセイ・ブロックが登場してからは、緑を入れて破滅的な行為/Pernicious Deedや魂売り/Spiritmongerを投入したものや、青を追加し粛清するものクローシス/Crosis, the Purgerやバウンス、ドロー呪文などを採用したものに分かれた。
それぞれデアリガズコントロール、クローシスコントロールなどと呼ばれることがある。
また、アポカリプス参入前の時期に緑をタッチして組まれたタイプはスクエア・ヴォイドと呼ばれた。
メインデッキ (60) | |
クリーチャー (3) | |
3 | 火葬のゾンビ/Pyre Zombie |
呪文 (31) | |
4 | 嘘か真か/Fact or Fiction |
2 | ロボトミー/Lobotomy |
3 | ウルザの激怒/Urza's Rage |
2 | 終止/Terminate |
3 | 虚空/Void |
3 | 調査/Probe |
4 | はね返り/Recoil |
4 | 悪意+敵意/Spite+Malice |
4 | 蝕み/Undermine |
2 | ヨーグモスの行動計画/Yawgmoth's Agenda |
土地 (26) | |
7 | 島/Island |
3 | 沼/Swamp |
4 | 山/Mountain |
4 | 塩の湿地/Salt Marsh |
4 | アーボーグの火山/Urborg Volcano |
4 | 堆石堤/Terminal Moraine |
サイドボード | |
4 | アーボーグのシャンブラー/Urborg Shambler |
1 | サーボの命令/Tsabo's Decree |
3 | 殺戮/Slay |
3 | 反論/Gainsay |
2 | 死体焼却/Cremate |
1 | ロボトミー/Lobotomy |
1 | 終止/Terminate |
メインデッキ (60) | |
クリーチャー (11) | |
3 | 疫病吐き/Plague Spitter |
4 | 雷景学院の戦闘魔道士/Thunderscape Battlemage |
4 | 火葬のゾンビ/Pyre Zombie |
呪文 (26) | |
4 | 強迫/Duress |
1 | 頭の混乱/Addle |
4 | ウルザの激怒/Urza's Rage |
4 | 終止/Terminate |
3 | 虚空/Void |
4 | 暴行+殴打/Assault+Battery |
3 | 苔色のダイアモンド/Moss Diamond |
3 | サーボの網/Tsabo's Web |
土地 (23) | |
6 | 沼/Swamp |
4 | 山/Mountain |
1 | 森/Forest |
4 | 硫黄泉/Sulfurous Springs |
4 | アーボーグの火山/Urborg Volcano |
2 | シヴのオアシス/Shivan Oasis |
2 | デアリガズのカルデラ/Darigaaz's Caldera |
サイドボード | |
1 | 頭の混乱/Addle |
1 | ヨーグモスの行動計画/Yawgmoth's Agenda |
2 | サーボの命令/Tsabo's Decree |
2 | 紅蓮地獄/Pyroclasm |
3 | もつれ/Tangle |
3 | はじける子嚢/Saproling Burst |
2 | 外殻貫通/Hull Breach |
1 | サーボの網/Tsabo's Web |
虚空/Voidのタイムシフトによって時のらせんブロック構築でも組むことが可能。
黒を中心に赤黒青の3色で組むことが多い。
最高峰のクリーチャー除去滅び/Damnationに、追加の除去呪文としての虚空/Void、突然の死/Sudden Death、ライフゲインを兼ねる堕落の触手/Tendrils of Corruption等が使われる。
対コントロールに手札破壊も兼ね備えており、手札破壊と相性のいいマナ加速兼アタッカーとしてファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totemも投入される。
フィニッシャーにはボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteやドローサポートを兼ねる永劫の年代史家/Aeon Chroniclerが採用される。
未来予知にて連合の秘宝/Coalition Relicが加わったことによって不安定だったマナベースが大幅に改善し、完成度が高まった。
プロツアー横浜07では青黒コントロールとのハイブリッドデッキや、ステロイドに虚空を投入したものもみられた。
インベイジョン期に比べると速度は遅くなっているがコントロール力が飛躍的に増している。