神河ブロック構築でメタの中心に存在した、けちな贈り物/Gifts Ungivenを使用するコントロールデッキの総称。
略して「けちコン」とも呼ばれる。
ブロック構築以外でもスタンダードからエターナルまで、あらゆるフォーマットで人気が高い。
けちな贈り物/Gifts Ungivenによるシルバーバレット戦略が基本。
といってもけちな贈り物/Gifts Ungivenは必ずしも4枚採用されるわけではなく、環境にもよるが、2枚の投入に抑えているデッキも存在する。
墓地に置かれてしまうカードもあるが、それを回収する手段を同時に選択する事により、結果的に確実に目的のカードを手に入れることが出来る。
回収手段は環境によって様々である。
使う側にとっても使われる側にとっても、けちな贈り物/Gifts Ungivenでのカード選択が肝である。
そのため、このデッキ自体のプレイングが結構難しいのはもちろん、このデッキを相手にしたときもかなり頭を使わなくてはいけない。
そういう意味で、特にミラーマッチでは大変なことになる。
デッキの作りは制作者の好みに寄るところが大きく、シルバーバレット型ならではの自由度の高さを持つ。
以下に各環境におけるけちコンの歴史を総括する。
桜族の長老/Sakura-Tribe Elderと木霊の手の内/Kodama's Reachで土地をブーストして一撃必殺の粗野な覚醒/Rude Awakeningを放つターボランドタイプのデッキ。
そこにけちな贈り物/Gifts Ungivenによるシルバーバレット戦略を組み込む。
けちな贈り物/Gifts Ungivenと永遠の証人/Eternal Witnessの相性のよさは当初より知られていた。
2004年型ヤソコンもこのデッキタイプである。
当時のメタの中心にあった親和とウルザトロンにも、それぞれ緑のアーティファクト破壊と土地破壊で有利に戦うことが出来たため、メタゲーム的にも正解だったと思われる。
この系統のデッキはのちに赤緑のフレッシュメーカーや緑単色の創造の標へと移っていった。
まずは、この環境特有の、桜族の長老/Sakura-Tribe Elder、木霊の手の内/Kodama's Reachでマナ加速し、師範の占い独楽/Sensei's Divining Topでライブラリー操作、というところからスタート。
けちな贈り物/Gifts Ungivenで魂無き蘇生/Soulless Revivalの連繋や花の神/Hana Kamiを同時にサーチして墓地のカードを回収する。
初期は白を足して全体除去の最後の裁き/Final Judgmentを使用するタイプが主流だったが、神河救済で初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Sufferを得たことによりデッキの完成度が大幅に高まり、トップメタになった。
特に後期では青のカードはけちな贈り物/Gifts Ungivenとフィニッシャーの曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirrorのみ、として緑黒タッチ青の形が主流となる。
ブロック構築のものと基本的には変わらず。
#whisper #whisper明けの星、陽星/Yosei, the Morning Starや神の怒り/Wrath of Godなどのためにブロック構築では使われなくなった白を使用するのが特徴である。→白けち
第9版で回収/Reclaim、ラヴニカ:ギルドの都で喚起/Recollectをそれぞれ得たことによりけちな贈り物/Gifts Ungivenは実質二枚サーチとして機能するようになった。
また、よりよい品物とのハイブリッドデッキとしてグレーター・ギフトがある。
エクステンデッドの代表的なデッキとして二種類ある。
一つは、サイカトグ/Psychatogや発掘を組み合わせた発掘サイカトグ。
#whisper #whisperマッドサイカやゴルガリマッドネスにもこのシナジーは搭載される。
もう一つはThe Rockにけちな贈り物/Gifts Ungivenを加えたもので、けちマルカと呼ばれる。
#whisper #whisperこちらは永遠の証人/Eternal Witnessや起源/Genesisで墓地のカードを回収する。
ヴィンテージではけちな贈り物/Gifts Ungivenで修繕/Tinkerやパワー9などの超パワーカードをサーチする。
#whisper #whisper回収手段はヨーグモスの意志/Yawgmoth's Willや埋め合わせ/Recoupなど。
ヴィンテージでは優秀なサーチカード(教示者など)は軒並み制限されているため、けちな贈り物/Gifts Ungivenは非常に強力である。
このデッキのうち、マナベルチャーのコンボを搭載したバージョンはけちベルチャーと呼ばれる。