Kaja Foglio(カヤ・フォグリオ)は、マジックのカードのイラストレーターの1人。1970年生まれ。
草創期から現在まで多種多様なカードイラストを手がけている。
彼女は昔からお話を作ったり絵を描いたりするのが得意ではあったが、「天文学か歴史調査か、でなければ劇場で働きたい」と思っていたという。
彼女の行き先を決めたのは母親の「あなたは芸術家になりなさい」という強い押しで、回りまわってアラビアンナイトにはじまり、ダークスティールにも参加していたりとマジックと縁が深い人物である。
全盛期はアイスエイジからテンペストあたりではあるが、古いセットのほうが彼女らしい(Foglio夫妻らしい?)アメコミタッチを見ることが出来る。
雷鳴の杖/Thunderstaffはファンにとっては久しぶりのカードであったが、それまでの芸風とは一種変わった「普通の」イラストであるのは残念な気もする。
メジャーカードはサブゲームの代名詞Shahrazad、剣を鍬に/Swords to Plowshares(アイスエイジ)、Silhouetteなどが挙げられる。
またジョルレイル/Jolrael誕生の切っ掛けとなった魂の絆/Spirit Linkや、風の精/Wind Spiritは彼女の作品の中でも異色を放つが完成度は高く、良作であると言えよう。
また、かのAmy Weberが「アーティファクトの女王」なのに対し、Kajaは本物の女王を描く人である(魔術師の女王/Sorceress Queen、棺の女王/Coffin Queen)。
Phil Foglioの妻であり、よきパートナーでもある。初仕事であるアラビアンナイトのイラスト製作と結婚式が重なってしまい、その頃のことはよく覚えていないのだという。
彼と合作で手がけたミシュラの工廠/Mishra's Factoryはそのカード自身の価値、4種類の春夏秋冬を描いたカードのコレクション性もあいまって現在でも愛されている。