あすさんの家庭教師13 - 迷子のあすさん


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(^p^)たるていいーんたるていいーん(^@^)おりぐちわみぎがわです
(^p^)おにもつのおわすれもののないよう(^@^)おたしかめください

2時間半の旅を終え、ようやく目的地・樽帝院に到着した。

あすさん「ぬうああああああっ!!ついたぞ~~~! やったぞ~~~~!」

新幹線から降りたあすさんはもう疲労の限界を超えるところであった。
手ぶらで来たため荷物はなく、忘れることはなかった。


あすさん「ふー……明海に連絡を……もしも~し」
明海「もーしもーし」
あすさん「もう、ぐったり……ただいま到着しましたよっと…」
明海「お疲れ~」
あすさん「で、ここから先の行き方は……」
明海「行き方ね~」
あすさん「こんな大都市、東京の修学旅行以来だよ。右も左もわからない…」
明海「高層ビルがいっぱい見える?」
あすさん「うちの近所にはないビルディングがたくさん見える」
明海「それね、相葉コーポレーションってお父さんの会社なの、全部」
あすさん「……は?」
明海「ん?」
あすさん「あ、あいばこーぽれーしょん?」
明海「うん。あすさん、なんか違うもの想像してない?」
あすさん「ずっと俺のターン……」
明海「だと思った」
あすさん「え? じゃあこの周りの建物が全部、明海の家みたいなものなの?」
明海「そうなるね~」
あすさん「どこに行けば……どこから入ればいいんだ……」
明海「看板をよく見てみて。見覚えのある何かがあるはず」
あすさん「どれどれ……これは……千円パズル…じゃなかった、王政錬金術師のシンボルか……」
明海「そそ。うちの会社のロゴね」
あすさん「至るところにロゴが…。この都市全体が明海の会社じゃないのか??」
明海「そうそう。マビと違って近代的だよね~」
あすさん「……すげぇ……」


すでに夜になっているのに、その大都市は昼間のように明るく照らし出されていた。
夜間、暗くなりすぎて見えにくいエリンとは大違いである。


明海「今夜は特別、あすさんが来るからライトアップしてるの」
あすさん「……それはありがたい……」
明海「迷子にならないようにね」
あすさん「そ、それで、どのように進んでいけば……?」
明海「ん~……教えない。あすさんなら1時間もあればあたしのところまで来れるよ」
あすさん「い…1時間!?無理を言うなああああああああああああ」
明海「ヒントはマビに全部あるから」
あすさん「こんな未来都市のどこがマビなんだ??リニアモーターカーでも走ってるんじゃないのか?」
明海「ふふふ…頑張って来てね。じゃ!」
あすさん「ちょおおおおおおお………っっっ……切られた……」


すでに迷子である。
あすさんが方向音痴であることは古くから知られている。

団地の中を歩いて幼稚園へ行くとき、道を1本間違えただけでどこへも行けなくなるし、
大人になってからマリオカートをやったとき、コースアウトすると方向感覚を失い、
逆走したり、道ではないところを走ったりしてしまうほどである。
地図が見えていたとしても、まともに方向感覚を維持することができないのだ。


あすさん「落ち着け……こんな寒い時期に路頭に迷ったら、確実に死…………ぬ」

明るい未来都市といっても屋外まで空調が整っているはずがないため、
凍える寒さにさらされ続けるあすさんである。

月によって方位を知ることはできたが、目的地がわからないので意味がない。
自分がどこにいるのかさえ把握できないのだ。



あすさん「マビにヒントがあるって言われても……どんなふうに考えたらいいんだろう……
 ミニマップなんてないし、肉眼でクエストの位置を見ることもできないんだぞ……
 見えるのは無機質のビルの壁、地面の石畳、まぶしい街路灯くらいのものだ……
 案内図を見ても、明海の居場所など書いてないし……旅行者ガイドなんてないし……」

30分ほど同じ場所をただウロウロするだけであった。
体が冷えてくるだけで、なんらヒントを得ることはできなかった。
疲れてベンチに座ろうとするが、なぜか座れない。

あすさん「……あ……この感じは……!」

あすさんは目的地や方角といった考えを捨て、ビルの立ち並ぶ様子に注目した。

あすさん「この町並み! なぜか座れないベンチ! ここはタルティーンじゃなく、タラのエンポリウムだ!
 絶対そうだ! そうに違いない!!きっとあっちに銀行があるはず!!」

あすさんは駅から北に向かって走った。
すると、巨大なアーチをくぐり抜けた先に銀行を発見したのである。

あすさん「きたーーーーーー!!!ここを西に進めば広場だな!!」

たしかに広場があった。
広場の中央の噴水がライトアップされ、エリンのものとは比較にならないほど美しく見える。

あすさん「よし。ここを北に進めば王城だ。明海は王城にいるのか!?
 ………いや……待てよ……そもそも錬金術師の家があるのは……タルティーンだ!
 じゃあ北西に進むとコリブ渓谷があって、その先に行けばいいのか!?」



いつの間にかあすさんは疲労を忘れ、マビノギ初心者がエリンを探索するかのように走り出した。



あすさん「おお……やはり間違いない! トーナメント会場が見えてきた! ……リリスがいるのだろうか…」

トーナメント会場に立ち寄ろうとしたあすさんだが、その入り口は固く閉ざされていて入ることができなかった。

あすさん「ムーンゲートがあるかもしれない! ちょっと寄り道していこう」

タラムーンゲートらしきオブジェが置かれていたが、ワープすることはできなかった。

あすさん「ふう……いよいよ見えてきた。コリブ渓谷……!」





一方そのころ……


執事「お嬢さま」
明海「なーに?」
執事「aspirinさまのご到着が、もう1時間も遅れておられるようでございます…」
明海「あー、あすさんは迷子になってるってさ」
執事「っは…! それは大変でございます…今すぐ捜索隊を……」
明海「だーめ!」
執事「しかし………」
明海「いい? これはテストなの。あすさんの実力を証明するためのテストなの」
執事「しかし………」
明海「いいの。本当に迷子になっていたら、あたしが自分で迎えにいくから!」
執事「あの、お嬢さま……」
明海「大丈夫だって~」
執事「最近、渓谷の周辺でクマが出るとのウワサが………」
明海「え…………」






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