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やあ、人間の皆さん。次男の高山です。

皆さん、『ウミガメのスープ』って御存知ですか?
真実は何時も一つ! …なんて言いますけど、そもそも物事の真相と云うのは
様々な事実が絡み合った結果で出来ていて、その事実もまた観る人の視点によって
捉え方が違ってきたりする物ですから、実際そう単純では無いとも言えますよね。

ところで僕、以前から一度で良いから被害者役をやりたいと思っていたんですよ~!
だって、その場で倒れてうつ伏せになっているだけで良いなんて、楽そうじゃないですか。

え?『バスクリますか?』
…うーん、如何なんでしょう?まあ、多少は…

戸田 「もう、すっかり秋だなあ。まだ夕方なのに、陽が殆ど落ちてるぞ。」
3ネコ 「あーっ、鬼太郎!待って待って!」
戸田 「やあ、ネコ娘じゃないか。」
3ネコ 「鬼太郎、今、家に帰るところ?」
戸田 「うん。」
3ネコ 「あたしも、丁度向かってたところ!一緒に歩こっ」
戸田 「家に?僕ではなくて、誰かに用事かい?」
3ネコ 「それが、今夜は満月でしょ。横丁の皆で御月見をしようって事になってさ」
戸田 「おっ、御月見かあ。それは良いや。」
3ネコ 「人間の町でも、今夜は秋祭りなんだって。
     それで、あたし達姉妹が月見団子を作る担当になったんだけど、
     5ネコがバイト上がり次第手伝いに戻るって言った癖に中々帰って来ないから、
     ひょっとして高山君と一緒なんじゃないかなって思ったんだけど。」
戸田 「へえ。」

野沢 「おーい!大変だー!」
戸田 「あれ、野沢が走って来るぞ。」
野沢 「戸田兄ー!一大事だーっ、ご!おぶっ」
3ネコ 「あ、転んだ。」
戸田 「何だい、『ご』って。」
野沢 「ご、強盗!強盗だよ!」
戸田 「な、何だって!強盗?よーし、何処だっ、とっちめてやるっ」
野沢 「違うんだよ!強盗が這入った、家に!」
3ネコ 「えーっ!ゲゲゲハウスに!?」
戸田 「何、ばかな事、言ってるんだよ。家に強盗なんか這入るもんか。」
野沢 「ばかな事なもんかっ。
     見てみれば分かるさあ、襲われた高兄と5ネコちゃんがブッ倒れてるから。」
3ネコ 「ええーっ!5ネコと高山君が!?」
野沢 「あと、父さんもだよっ。」
戸田 「そんな、まさか。下手な冗談だなあ。」
野沢 「このーっ、分からず屋!良いから早く来いってば!!」



戸田 「ほ、本当だー!!家の中が滅茶苦茶じゃないか…
     辛うじてちゃぶ台が立ってる以外、何もかも引っ繰り返ってるぞ。」
3ネコ 「5ネコ!ねえ確りして、一体何があったの?」
野沢 「高兄!番組が30話にも満たず碌な見せ場も無いままに打ち切りになっちまうぞ!」
3ネコ 「親父さんまで、一体如何して… あら?今何か…」
戸田 「それにしても、酷い荒らされ様だ… あれ、これは何だ?」
野沢 「あっ。何だよ、これ。」

松岡 「ただいま。皆、揃って如何したんだい。おや…これは何だろう?」
戸田 「あっ、松岡兄!それがなんと家に、ご…!」
野沢 「うわーっ!松兄の螺子が飛んだーっ!うわーっ!!」
戸田 「松岡兄!お、落ち着いて!ほら、話し合えば解り合えると思うんだよ!」
松岡 「一体何の騒ぎだい?…あれっ、家の中が滅茶苦茶じゃないか。」
野沢 「松兄が…やったんじゃないのかい…?」
松岡 「僕はたった今、帰って来たところだけど。」
戸田 「じ、じゃあ何故、手に鉄パイプを…」
松岡 「ああ、これ?それが、家のすぐ外、梯子の下に落ちてたんだよ。」
野沢 「えっ?外に鉄パイプが?」
松岡 「そんな事より、一体何があったんだい。嵐でも巻き起こったかの様な散らかりぶりだけど。」
戸田 「それが、僕等にも解らないんだよ。外から帰ってみたら、こんな状況になっててさ。」
野沢 「うん、僕が戻ったら家がグチャグチャで、床に高兄と5ネコちゃんと父さんが倒れてたんだよ。
     吃驚して誰かを呼びに行ったら、丁度戸田兄と3ネコちゃんと会ったんだ。」
松岡 「ふーん、成る程ね。」

松岡 「つまり、野沢が家に戻って来たら、中が荒らされていて三人がそうやって倒れていた。
     野沢達も家に着いたばかりで、家の中の物には誰も何も触っていないんだね?」
野沢 「うん。 …あれっ、戸田兄、その手に持っているのは何だい。」
戸田 「えっ?ああ、これか、ここに落ちてたんだよ。」
3ネコ 「それ…赤い紐?作りの確りした、頑丈そうな紐ね。随分と長いみたい。」
松岡 「落ちてた?…そんな物、家には無かった様な気がするけど。」
野沢 「あとねえ皆、これ見ておくれよ!ここ、父さんの手元。」
戸田 「あっ、指先で何かを使って、何やら書き残した跡があるぞ。」
3ネコ 「この色…墨汁かしら?もうすっかり乾いてる。」
松岡 「こっちに硯(すずり)が落ちて墨が零れてる。墨汁で間違い無いみたいだね。」
戸田 「それで、何て書いてあるんだ?『ぬ』?」
3ネコ 「『ね』にも見えるけど」
松岡 「『の』にも見えるね。」

野沢 「つまり、家が荒らされていて、三人が倒れていて、松兄が鉄パイプを片手に、
     戸田兄が紐を片手に、そして父さんの手元には『ぬ』か『ね』のダイイングメッセージ。」
戸田 「あのなあーっ、この紐はたった今ここで拾ったって言っただろっ!物騒だな、御前は!」
松岡 「そもそも、誰も死んではいないんだからダイイングメッセージでは無いけどね。
     あと、さっき玄関口で気付いたんだけど、ここに足跡みたいな物が残っているんだ。」
3ネコ 「どれどれ?あっ、本当!玄関口から下の道まで続いてる!」
戸田 「うわっ!何だよ、この足跡。何かベトベトしているぞ…」
松岡 「それは、これの所為じゃないかな。ほら、この袋の中。」
3ネコ 「5ネコがバイトしてるコンビニの袋だわ。」
戸田 「あっ、中でごはんですよの瓶が割れてる。」
松岡 「恐らく犯人は割れた瓶から零れたごはんですよを踏んで、靴の裏に付けたまま
     足跡を残しながらここを去ったんだ。」
戸田 「よしっ、跡を辿るぞ!…それにしても、靴と云うか、この跡は下駄の様に見えるけど。」
野沢 「…辿るまでも無いやい。それ、僕の足跡だよ。」
戸田 「何だってーっ!御前ーっ!」
野沢 「違う違う!帰ってきて、現場に入った時に踏んだんだ。吃驚してそのまま駆け出して」
3ネコ 「そう云えば滑った様な転び方をしていたっけね、さっき。」

戸田 「つまり、家が荒らされていて、三人が倒れていて、現場には第一発見者の野沢の足跡。」
野沢 「その、第一発見者って何だよ!」
戸田 「だって、そうじゃないかあ。」
松岡 「第一発見者は常に疑ってかかるべきだって言うよね。」
野沢 「え、ええーっ!?」
松岡 「まあ冗談は程々にして。当然、外部の者の犯行だと思うけど、何か無くなった物は?」
戸田 「…家の中がグチャグチャ過ぎて、すぐには判らないけど」
野沢 「家には盗られる様な価値のある物は何も無いからなあ。」
松岡 「敢えて妙な点を挙げるとすれば、戸田が見つけたその紐かな。
     朝にはそんな物無かったと思うけれど、一体何処から出てきたんだろう?」
3ネコ 「何の変哲も無い紐に見えるけど…。ここに、硬く結んであった後があるわね。」
戸田 「あと、外に転がってたって云う、その松岡兄の鉄パイプも妙じゃないか。
     それ、いつも松岡兄が家の中に置いてる鉄パイプだろ?」
松岡 「うん。普段は玄関口に置きっぱなしにしているんだけどね。何かの弾みで、
     下に転がり落ちたのかな?」

戸田 「ひょっとして、高兄と5ネコちゃんと父さんが家に居たところに強盗が押し入って来て、
     玄関口にあった鉄パイプで三人を襲ったのか?」
野沢 「それとも、こっそり忍び込んで、背後から紐で首を絞めたのかな。」
3ネコ 「5ネコと高山君が痴話喧嘩して、5ネコがごはんですよが入った袋で高山君を殴ったって
     可能性もあるんじゃない。その時に、親父さんも一緒に」
野沢 「そ、そんな事は無いと思うけど…」
3ネコ 「だって最近、5ネコ色々高山君への不満を抱えていたみたいだし。」
戸田 「そ、そうなのか!?」
松岡 「でも、それだと5ネコちゃんまで気を失ってる理由が分らないよ。
     どんな事情があったにせよ、高山が5ネコちゃんに手を上げるとは思えないしね。
     そもそも、何も盗られていない様だし、本当に物取り目当ての犯行だったのかなあ?」
戸田 「だって、物取りじゃないんなら、家が荒らされた理由は何だって言うんだい。」
野沢 「とりあえず、現場で発見された凶器は鉄パイプと長い紐と、ごはんですよ…」
戸田 「そして残されていたのは、父さんのダイイングメッセージと、野沢の足跡…」
野沢 「しつこいなあー!」
3ネコ 「この手がかりだけじゃ、何も解らないわよ。」
戸田 「よしっ、ここは一つ、聞き込みだ!誰か不審な奴を見ていないか、聞いて回るんだ!」
野沢 「あっ、成る程!よーし、行こう!」
松岡 「三人が意識を取り戻すのを待って、直接話を聞いた方が早い気もするけどね。」
戸田 「そんな事してる間に、犯人が逃げちまうよ!
     松岡兄とネコ娘はここで三人の様子を見ていて。行くぞ、野沢!」
野沢 「よしきた!」

ここで一旦CMです

朱の盆 「ぬらりひょん様~、高山さんが素麺のつゆにごはんですよを入れるといけるって
     言ってたから実践してみたら、ちっとも美味しくないですよこれ~!」
ぬらり 「お、愚か者め…大人の事情と云う物があるというに…!」