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想像だけで自分の顔を描くならまだしも、 「鏡を見ながら描く」ことは控えたほうがよい。 自分の顔が「あまりにも身近で見慣れている存在」であるため、 絵が上達するための基本である&bold(){「物をよく観察すること」がおろそかになってしまう}からだ。 つまり、鏡に映っている自分の本来の顔ではなく、 &bold(){「自分で普段こんな顔だと“思っている”顔」を描いてしまう}ことが多いのである。 ある程度、画力に自信がついてくるまでは、自分の顔を描くのはやめたほうがよい。 同じ理由で、好きなタレントやアイドル、有名人などの顔も描くべきではない。 もし顔を描きたければ、自分の「知らない人」を選ぶようにしよう。 「知っている人」を描こうとすると、その人物に対する知識が妨害的に作用し、 「見たまま描くこと」が困難になるからである。 ----

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