「肖もたまにはサボリたい」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

肖もたまにはサボリたい」(2009/05/02 (土) 10:40:20) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

652 名前: 肖もたまにはサボりたい 投稿日: 02/03/25 20:06 ID:dQgh4T6E フィールドでは、まだ、男達が熱い戦いを繰り広げている。 --あたしは見守るしかない。 傷ついた、顔面ブロックファンキーガッツマン石崎の枕元で、 ゆかりは組んだ手をぎゅっと握りしめた。 --こいつまで、怪我しちゃうなんて。 こみあげてくる涙を石崎に見せたくなくて、ゆかりはそっと部屋を出た。 と、ちょうど歩いてきた男にぶつかって、ゆかりは廊下に倒れた。 「これは失礼・・・ここに怪我人がいるか?」 漆黒の長い髪をきりりと束ねた、美丈夫がそこに立っていた。 アジアのどこか、異国の者らしいが、歳は自分達とそう変わらないのでは?とゆかりは思った。 「怪我人の匂いがしたのだが」 「あんた医者!?そうは見えないけど・・・石崎を助けて!」 「石崎?」 男は眉を顰めた。 「あいつの石頭も今度ばかりはダメみたい。なんとかしてよ!」 男は深く考え込み・・・やがて静かに言った。 「俺では石崎を救えない」 「なんでよ!」 「彼に必要なのは、愛だ。包み込み、全てを受け入れる愛」 「・・・愛?」 「そうだ。君のな」 --あたしの、愛? 呆気にとられるゆかりの前を、男はゆっくりと通り過ぎていく。 部屋に戻ったゆかりは、石崎の不器用な恋心に、応える事になる。 それが・・・名も知らぬ男のアドバイスによるものかどうか? 実のところ、ゆかり本人にもよくわかっていない。
652 名前: 肖もたまにはサボりたい 投稿日: 02/03/25 20:06 ID:dQgh4T6E フィールドでは、まだ、男達が熱い戦いを繰り広げている。 --あたしは見守るしかない。 傷ついた、顔面ブロックファンキーガッツマン石崎の枕元で、 ゆかりは組んだ手をぎゅっと握りしめた。 --こいつまで、怪我しちゃうなんて。 こみあげてくる涙を石崎に見せたくなくて、ゆかりはそっと部屋を出た。 と、ちょうど歩いてきた男にぶつかって、ゆかりは廊下に倒れた。 「これは失礼・・・ここに怪我人がいるか?」 漆黒の長い髪をきりりと束ねた、美丈夫がそこに立っていた。 アジアのどこか、異国の者らしいが、歳は自分達とそう変わらないのでは?とゆかりは思った。 「怪我人の匂いがしたのだが」 「あんた医者!?そうは見えないけど・・・石崎を助けて!」 「石崎?」 男は眉を顰めた。 「あいつの石頭も今度ばかりはダメみたい。なんとかしてよ!」 男は深く考え込み・・・やがて静かに言った。 「俺では石崎を救えない」 「なんでよ!」 「彼に必要なのは、愛だ。包み込み、全てを受け入れる愛」 「・・・愛?」 「そうだ。君のな」 --あたしの、愛? 呆気にとられるゆかりの前を、男はゆっくりと通り過ぎていく。 部屋に戻ったゆかりは、石崎の不器用な恋心に、応える事になる。 それが・・・名も知らぬ男のアドバイスによるものかどうか? 実のところ、ゆかり本人にもよくわかっていない。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: