「#1」(2010/04/14 (水) 14:11:24) の最新版変更点
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*#1 大会への挑戦
2008年5月10日…
あたし本田京子は、この日初めてガンダムウォーの大会に出ることになった。
昨日の昼休みに、友達の藤野と松岡が唐突にそれに誘ってきたのが事の始まり。
藤野とは小学校のときから近所で、幼馴染ってやつ。なにかにつけて、こいつとは言い合いになってる感がある。
松岡は中学になって都会から越してきた奴で、見た目はちょっと柄が悪そうだけど結構優しい奴なんだ。
3人とも頭のレベルが同じだったのか、高校も一緒で今日に至るワケ。
ガンダムウォーなんて、今までは仲間内で遊ぶくらいだったのに…あいつらいつの間に大会なんかに出るようになったんだろ?
「カキヨ婆のところで大会なんかやってるわけー??」
あたしは自転車のハンドルを両手で押しながら、前を歩く二人に声をかけた。
あたしたちが住む町―府釜市は、最近合併して”市”になったくらいで、大きなデパートなどは近くにはない。だから、あたしたちはよく学校の近くのおもちゃ屋『おもちゃのカキヨ』でカードを買って遊んでいた。
『おもちゃのカキヨ』は木造建築の店構えで、店内は狭く、置いてある商品も種類が限られていた。そんなこの店が今までやってこれたのは、隣が駅であるからだろう。…間違いないわね。
「やってるって!隣に空き家みたいなんあったじゃん?あそこで!」
藤野が大声で答える。あたしの知るところであいつの特技といえば、大声と熟睡くらいのもんだからね。
そうこうしている間に『カキヨ』の前まで来ていた。二人は徒歩なので、そのまま店のドアを開け入っていってしまった。
あたしは、自転車を店の脇に停めながら空を見た。向こうのほうから、黒い雲がこっちに向かってきてる。
大会ってどのくらいで終わるのかな…?雨降りそうなんですけど。
そんなことを考えながら、あたしは店のドアを開けた。店の中には店長のカキヨ婆と藤野、松岡しかいなかった。3人の客が入るだけで、店の中はそれなりの密度に見えた。
「他の参加者は?」
あたしはカウンターに行って二人に訊いた。カウンターはガラス張りのショウウィンドウでできていて、中にはいろんなカードゲームのパックやゲームソフトが並べられていた。
「受付して隣に行ったってさ。俺たちもサクっと受付しちまおうぜ」
答えたのは松岡だった。松岡はノートに名前を書き100円玉を3枚カウンターに置いた後、あたしにノートを回す。ノートには参加者の名前を書く欄が用意されており、あたしたちの前に4人が受付を済ませていた。あたしは『7』と書かれた欄に名前を書く。
「その300円は?参加費?」
松岡がさっき置いた硬貨を指差してあたしは言った。こんな小さい店の大会でもちゃんと参加費を取るんだ。いや…小さい店だからかな?
「あぁ。参加賞は終わった後にもらえるはず。…5月だからGクルーザーだな」
Gクルーザー?あぁ、この前藤の家のパソコンで公式ホームページを見たときに、ウィークリーカードになってたあの青の戦闘機のことね。青のカードは使ったことないからあんまりいらないな…。
あたしは300円をカウンターに置き、二人と共に店を出て隣の空き家…いや、対戦スペースに向かった。
空き家のドアは引き戸で、年季が入っているためか開く時に変な音を立てていた。中は案外広く『カキヨ』をこっちに移転したほうがいいんじゃないかと、あたしは真剣に考えた。長机が何台か並べられており、その脇に置かれたイスに数人の男の人が座ってフリープレイなどをしていた。見た感じでは皆あたしたちよりも年上。1…2、3、4、そしてあたしたち3人、どうやらここにいるのは全員参加者らしい。
「知ってる人いる?」
「いや。つか、ここ来るの自体2回目だからさぁ…顔覚えるわけないし」
藤野の肩越しに言ったあたしに、藤野は眉を上げてしらっと答える。
「はぁ?まだ二回目なわけ?あんだけ自慢げに誘うから、もう何回も来てるのかと思ったじゃん!」
自然と声が大きくなり、テーブルにいた何人かがこっちを見る。
「誰が”自慢げに”だよ!俺のどこが…」
藤野が何か言いかけた時、後ろの引き戸がが鈍い音を発てて開いた。入ってきたのは黒い長髪を後ろで一本に束ねた、見た目20代後半の男性で、この店『カキヨ』の青いエプロンをしていた。
「まいったなぁ…7人か~。俺は今日デッキ持って来てないしなぁ…」
男はそういいながら、一番端のテーブルに向かって歩き出した。
「カキヨ婆以外に店の人なんていたっけ?」
あたしは彼の後姿を見ながら、素朴な疑問を口にした。
バイトなんか雇ってる金なんかあるのか?この店。
「新垣カキヨの孫、新垣信一郎だ。よろしく、お嬢さん」
男が振り返って私を見て言った。この距離で聞こえてたの??
「この距離で聞こえてたのか??」
藤野が同じ疑問を口にした。信一郎さんはテーブルに着くと、何枚かの紙を広げ少し考えた後にその紙を裏返しにして軽く混ぜ、長机に1枚づつ置いていった。
「これより試合を始めます。自分のスコアシートがある席についてください」
信一郎さんはちょっと大きめの声でそう言った。
なるほど。スコアシートが置かれた席で、戦うわけだ。
あたしは藤野たちと別れ、自分の名前があるスコアシートを探す。それは、一番端の席にあった。対戦相手は…あれ?スコアシートがない…。
「ゴメンね。今日の大会は参加者が奇数だったから一回戦は一人不戦勝がでるんだ。いや、ラッキーかな、お嬢さんは」
いつの間にか後ろに信一郎さんが立っていた。…不戦勝?
促されて壁を見ると、トーナメント表のような小さな紙が張ってあった。一番右端にあたしの名前があり、その隣は空欄だ。…勝ちはうれしいけど、どうせなら戦って勝ちたかったよ。
「ってことは一回戦は観戦しろってことですか?」
「まぁそういうことになるね。本当は俺が対戦してあげてもいいんだが、生憎今日はデッキを持ってきていないんだ」
「信一郎さんもガンダムウォーやるんですか?」
デッキを持ってきてないと言ってるんだからプレイヤーなんだろうと想像はついたが、一応聞いてみた。
「まあね。あと、呼び方信ちゃんでかまわないよ。みんなはそう呼んでる」
「はい。じゃあ、あたし友達の試合見てきますね」
あたしはそう言って信ちゃんのもとを離れ、一番近くの机でカードをシャッフルしていた藤野のもとに向かう。お互いに相手のデッキをカットし終わって、準備ができたところだ。
「なんだよ京子、試合は?」
「不戦勝!いいでしょ~」
藤野のテーブルの脇に使われてなかったイスを持ってきて、あたしも観戦準備完了!
「では1回戦をはじめてください」
信ちゃんの声で、私を除く参加者がお互いに頭を下げる。藤野はじゃんけんで負けて後攻だ。藤野の対戦相手は24、5歳くらいの男性で、顔は結構カッコイイ感じ。スコアシートで名前を確認…「公旗一」だって。
1ターン目は相手が緑Gとニューヤークをだして、藤野は青基本Gをだして終了。先攻の2ターン目が始まった。
「配備フェイズ、ジオン十字勲章をプレイ」
相手のプレイに、藤野は許可を出す。
相手青1Gでもちゃんと許可を取るんだ…やっぱ試合は違うわね。
「サイド3をプレイ。…何もなければターン終了だ」
そういって公旗はサイド3のエンドドローをした。
「俺のターン。リロール、ドロー。配備フェイズに赤基本Gをプレイ。何もなければ終了です」
藤野が言った。しかし公旗は右手を前に出し、「失礼」と言った。
「帰還ステップに私は ユニオンフラッグ(グラハム機)をプレイさせてもらう」
そういって配備エリアに緑のユニットが出る。
20弾で出た00の敵MSだけど…00見てないから、どういう設定の機体なのかあたしは知らない。
「ターン終了だ」
藤野の宣言を待って公旗の第3ターンが始まる。
「リロール、ドロー。よし、配備フェイズにサイド3をプレイ」
引いたカードがよかったのか、公旗は意気揚々とサイド3のカードを場に出し、さらに緑Gも配備する。
「攻撃ステップ、フラッグを地球に出撃させるよ。」
そう言ってフラッグを地球エリアに出す。
青G1赤G1じゃ藤野は何のアクションもできなそうね。
本国の上のカードを順番に3枚捨て山に送る藤野。
「ターン終了だ」
「よし、俺のターン!ドロー、赤基本Gをプレイ、ターン終了だ。」
青と赤のデッキ…たぶん前に藤野の家で遊んだときに見た、00ユニットを出して戦うデッキだ。相手は緑中速。順調にGが並べば藤野がいけそうかな?公旗はドローして少し考えている。緑のお家芸「G事故」かな?…緑使いの人悪口言ってゴメン。
「緑基本Gをプレイ、そしてAEUイナクトをプレイさせてもらう」
藤野は全てに許可を出す。Gプレイするのに長考?よくわかんないなこの人。公旗はフラッグとイナクトで藤野の本国に7ダメージを与えてターン終了する。
藤野の4ターン目。青Gが欲しいわね…。
「ドロー。配備フェイズ、密約をプレイ」
本国から2枚のカードを手札に加える。来たかな、青G。
「周辺警護をヴァリアブルで場に出し、ガンダムヴァーチェをプレイするぜ!」
出た00ユニット…赤で白と同じサイズのユニットはどう考えてもずるいでしょ。
「攻撃ステップ、ガンダムキュリオスをプレイ!ヴァーチェを地球にキュリオスを変形させて宇宙に出撃させるぜ!」
通れば10点の大ダメージ…でも相手はフラッグの移動効果と拠点での防御。そう簡単じゃないわ。
つづく
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txt:Y256
初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:
更新日:09.08.10
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*#1 大会への挑戦
2008年5月10日…
あたし本田京子は、この日初めてガンダムウォーの大会に出ることになった。
昨日の昼休みに、友達の藤野と松岡が唐突にそれに誘ってきたのが事の始まり。
藤野とは小学校のときから近所で、幼馴染ってやつ。なにかにつけて、こいつとは言い合いになってる感がある。
松岡は中学になって都会から越してきた奴で、見た目はちょっと柄が悪そうだけど結構優しい奴なんだ。
3人とも頭のレベルが同じだったのか、高校も一緒で今日に至るワケ。
ガンダムウォーなんて、今までは仲間内で遊ぶくらいだったのに…あいつらいつの間に大会なんかに出るようになったんだろ?
「カキヨ婆のところで大会なんかやってるわけー??」
あたしは自転車のハンドルを両手で押しながら、前を歩く二人に声をかけた。
あたしたちが住む町―府釜市は、最近合併して”市”になったくらいで、大きなデパートなどは近くにはない。だから、あたしたちはよく学校の近くのおもちゃ屋『おもちゃのカキヨ』でカードを買って遊んでいた。
『おもちゃのカキヨ』は木造建築の店構えで、店内は狭く、置いてある商品も種類が限られていた。そんなこの店が今までやってこれたのは、隣が駅であるからだろう。…間違いないわね。
「やってるって!隣に空き家みたいなんあったじゃん?あそこで!」
藤野が大声で答える。あたしの知るところであいつの特技といえば、大声と熟睡くらいのもんだからね。
そうこうしている間に『カキヨ』の前まで来ていた。二人は徒歩なので、そのまま店のドアを開け入っていってしまった。
あたしは、自転車を店の脇に停めながら空を見た。向こうのほうから、黒い雲がこっちに向かってきてる。
大会ってどのくらいで終わるのかな…?雨降りそうなんですけど。
そんなことを考えながら、あたしは店のドアを開けた。店の中には店長のカキヨ婆と藤野、松岡しかいなかった。3人の客が入るだけで、店の中はそれなりの密度に見えた。
「他の参加者は?」
あたしはカウンターに行って二人に訊いた。カウンターはガラス張りのショウウィンドウでできていて、中にはいろんなカードゲームのパックやゲームソフトが並べられていた。
「受付して隣に行ったってさ。俺たちもサクっと受付しちまおうぜ」
答えたのは松岡だった。松岡はノートに名前を書き100円玉を3枚カウンターに置いた後、あたしにノートを回す。ノートには参加者の名前を書く欄が用意されており、あたしたちの前に4人が受付を済ませていた。あたしは『7』と書かれた欄に名前を書く。
「その300円は?参加費?」
松岡がさっき置いた硬貨を指差してあたしは言った。こんな小さい店の大会でもちゃんと参加費を取るんだ。いや…小さい店だからかな?
「あぁ。参加賞は終わった後にもらえるはず。…5月だからGクルーザーだな」
Gクルーザー?あぁ、この前藤の家のパソコンで公式ホームページを見たときに、ウィークリーカードになってたあの青の戦闘機のことね。青のカードは使ったことないからあんまりいらないな…。
あたしは300円をカウンターに置き、二人と共に店を出て隣の空き家…いや、対戦スペースに向かった。
空き家のドアは引き戸で、年季が入っているためか開く時に変な音を立てていた。中は案外広く『カキヨ』をこっちに移転したほうがいいんじゃないかと、あたしは真剣に考えた。長机が何台か並べられており、その脇に置かれたイスに数人の男の人が座ってフリープレイなどをしていた。見た感じでは皆あたしたちよりも年上。1…2、3、4、そしてあたしたち3人、どうやらここにいるのは全員参加者らしい。
「知ってる人いる?」
「いや。つか、ここ来るの自体2回目だからさぁ…顔覚えるわけないし」
藤野の肩越しに言ったあたしに、藤野は眉を上げてしらっと答える。
「はぁ?まだ二回目なわけ?あんだけ自慢げに誘うから、もう何回も来てるのかと思ったじゃん!」
自然と声が大きくなり、テーブルにいた何人かがこっちを見る。
「誰が”自慢げに”だよ!俺のどこが…」
藤野が何か言いかけた時、後ろの引き戸がが鈍い音を発てて開いた。入ってきたのは黒い長髪を後ろで一本に束ねた、見た目20代後半の男性で、この店『カキヨ』の青いエプロンをしていた。
「まいったなぁ…7人か~。俺は今日デッキ持って来てないしなぁ…」
男はそういいながら、一番端のテーブルに向かって歩き出した。
「カキヨ婆以外に店の人なんていたっけ?」
あたしは彼の後姿を見ながら、素朴な疑問を口にした。
バイトなんか雇ってる金なんかあるのか?この店。
「新垣カキヨの孫、新垣信一郎だ。よろしく、お嬢さん」
男が振り返って私を見て言った。この距離で聞こえてたの??
「この距離で聞こえてたのか??」
藤野が同じ疑問を口にした。信一郎さんはテーブルに着くと、何枚かの紙を広げ少し考えた後にその紙を裏返しにして軽く混ぜ、長机に1枚づつ置いていった。
「これより試合を始めます。自分のスコアシートがある席についてください」
信一郎さんはちょっと大きめの声でそう言った。
なるほど。スコアシートが置かれた席で、戦うわけだ。
あたしは藤野たちと別れ、自分の名前があるスコアシートを探す。それは、一番端の席にあった。対戦相手は…あれ?スコアシートがない…。
「ゴメンね。今日の大会は参加者が奇数だったから一回戦は一人不戦勝がでるんだ。いや、ラッキーかな、お嬢さんは」
いつの間にか後ろに信一郎さんが立っていた。…不戦勝?
促されて壁を見ると、トーナメント表のような小さな紙が張ってあった。一番右端にあたしの名前があり、その隣は空欄だ。…勝ちはうれしいけど、どうせなら戦って勝ちたかったよ。
「ってことは一回戦は観戦しろってことですか?」
「まぁそういうことになるね。本当は俺が対戦してあげてもいいんだが、生憎今日はデッキを持ってきていないんだ」
「信一郎さんもガンダムウォーやるんですか?」
デッキを持ってきてないと言ってるんだからプレイヤーなんだろうと想像はついたが、一応聞いてみた。
「まあね。あと、呼び方信ちゃんでかまわないよ。みんなはそう呼んでる」
「はい。じゃあ、あたし友達の試合見てきますね」
あたしはそう言って信ちゃんのもとを離れ、一番近くの机でカードをシャッフルしていた藤野のもとに向かう。お互いに相手のデッキをカットし終わって、準備ができたところだ。
「なんだよ京子、試合は?」
「不戦勝!いいでしょ~」
藤野のテーブルの脇に使われてなかったイスを持ってきて、あたしも観戦準備完了!
「では1回戦をはじめてください」
信ちゃんの声で、私を除く参加者がお互いに頭を下げる。藤野はじゃんけんで負けて後攻だ。藤野の対戦相手は24、5歳くらいの男性で、顔は結構カッコイイ感じ。スコアシートで名前を確認…「公旗一」だって。
1ターン目は相手が緑Gとニューヤークをだして、藤野は青基本Gをだして終了。先攻の2ターン目が始まった。
「配備フェイズ、ジオン十字勲章をプレイ」
相手のプレイに、藤野は許可を出す。
相手青1Gでもちゃんと許可を取るんだ…やっぱ試合は違うわね。
「サイド3をプレイ。…何もなければターン終了だ」
そういって公旗はサイド3のエンドドローをした。
「俺のターン。リロール、ドロー。配備フェイズに赤基本Gをプレイ。何もなければ終了です」
藤野が言った。しかし公旗は右手を前に出し、「失礼」と言った。
「帰還ステップに私は ユニオンフラッグ(グラハム機)をプレイさせてもらう」
そういって配備エリアに緑のユニットが出る。
20弾で出た00の敵MSだけど…00見てないから、どういう設定の機体なのかあたしは知らない。
「ターン終了だ」
藤野の宣言を待って公旗の第3ターンが始まる。
「リロール、ドロー。よし、配備フェイズにサイド3をプレイ」
引いたカードがよかったのか、公旗は意気揚々とサイド3のカードを場に出し、さらに緑Gも配備する。
「攻撃ステップ、フラッグを地球に出撃させるよ。」
そう言ってフラッグを地球エリアに出す。
青G1赤G1じゃ藤野は何のアクションもできなそうね。
本国の上のカードを順番に3枚捨て山に送る藤野。
「ターン終了だ」
「よし、俺のターン!ドロー、赤基本Gをプレイ、ターン終了だ。」
青と赤のデッキ…たぶん前に藤野の家で遊んだときに見た、00ユニットを出して戦うデッキだ。相手は緑中速。順調にGが並べば藤野がいけそうかな?公旗はドローして少し考えている。緑のお家芸「G事故」かな?…緑使いの人悪口言ってゴメン。
「緑基本Gをプレイ、そしてAEUイナクトをプレイさせてもらう」
藤野は全てに許可を出す。Gプレイするのに長考?よくわかんないなこの人。公旗はフラッグとイナクトで藤野の本国に7ダメージを与えてターン終了する。
藤野の4ターン目。青Gが欲しいわね…。
「ドロー。配備フェイズ、密約をプレイ」
本国から2枚のカードを手札に加える。来たかな、青G。
「周辺警護をヴァリアブルで場に出し、ガンダムヴァーチェをプレイするぜ!」
出た00ユニット…赤で白と同じサイズのユニットはどう考えてもずるいでしょ。
「攻撃ステップ、ガンダムキュリオスをプレイ!ヴァーチェを地球にキュリオスを変形させて宇宙に出撃させるぜ!」
通れば10点の大ダメージ…でも相手はフラッグの移動効果と拠点での防御。そう簡単じゃないわ。
つづく
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[[SeasonTOP>あたしのガンダムウォーSeason1]] / [[次へ>#2]]
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txt:Y256
初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.05.14
更新日:10.04.14
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