「#23」(2010/04/14 (水) 14:19:27) の最新版変更点
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*#23 タイムリミットが
「ドロー…いいカードだ。アストナージをカウンターしておいて正解だったぜ」
藤野は引くなり宣言した。そんなこと言っていいのか…。
「宣言しちゃっていいのかな?」
「はい」
藤野は笑って「攻撃ステップ、ヴァーチェを地球に出撃」と言った。このターン使えるカードじゃないわけか…
「受けるよ」
それを見た藤野はターンを終了した。
菊池が待ってるカードはなんだろ…あたしは菊池の顔を見た。
「ドロー…。ラストシューティングを宇宙に出撃させる。そちらのジャンクは13枚だから、格闘が18だ。恐ろしいサイズだな」
菊池はおどけてみせる。格闘18!?白でも考えられないサイズじゃん…!
そして、場から離れたら本国の上を廃棄する効果…ダメージが通ってもライラの効果で捨て山が廃棄…。
この状況を、藤野はどう切り抜けるつもり…?いいカードがどうとか言ってたけど。
「このカードをプレイするぜ、過去との邂逅!」
「そう…か。ロールカードか…なるほど。いい対応策だ、それにサイクルもある。さすがは公旗が言うだけのことはあるな」
藤野が使ったのは、戦闘エリアにいる敵軍ユニット1枚をロールすることができるデュアルコマンド。このカードは、ユニットが破壊されるたびに手札に戻る効果も持っている!
菊池は、口に手をあてながらラストシューティングを帰還させる。
公旗もさっきこの人のことを言ってたから、知り合いなんだね。同級生ってとこかしら。あたしも将来は藤野や松岡とこういう関係を築けるかな…。
「俺のターン、ドロー」
藤野は基本Gを出して「そうだな…ブロッカーがこないと邂逅を回収できないけど、いいぜ!ヴァーチェを地球に出撃させる!」と言った。
いいの?このままだとライラ付きラストシューティングが…あ、キュリオスとかいればチャンプブロックしつつ、邂逅回収できるからたぶんそこらへんが用意されてるのかな?
「ふむ。攻撃ステップ、Gクルーザーをプレイ」
「Gクルーザー?」
SPの青ユニット、Gクルーザーだ。Ex-Sガンダムと組み合わせて使うようなデザインだったような気がするけど?
「このカードはクイック、5国、資源0だからミリバラがあると、回復カードみたいに使えるのさ。それに…効果でヴァーチェをブロックすることもできる!」
菊池の口調が始めて強くなる。
Gクルーザーは、攻撃ステップに戦闘エリアに移ることができる効果を持ち、そして防御力は7もある…!
黒の破壊カードで破壊することはできても、それじゃ邂逅は回収できない…意味ないわ。
「なんか、菊池さんのデッキと相性いいみたいです、裁きを下すものをプレイ。対象は交戦中のGクルーザー」
藤野は笑って、手札からコマンドを出した。今度はデュアルの焼きカード、交戦中の敵ユニットに4点のダメージだ。
なんか、よくわかんないカードたくさんデッキに入れてるなぁ…。
「…!!これで通常交戦前にGクルーザーは4点のダメージを受け、ヴァーチェに戦闘ダメージで破壊されて…」
「過去との邂逅が回収だぜ!」
これで、次のターンのラストシューティングへの対策もバッチリ。ここまで予想してたわけはないわよね…藤野?
うん、絶対ない。
「ターン終了」
菊池はドローして「よし…!」と言った。
ついに来たんだ…待ってたカードが!!
「配備フェイズ、タイムリミットをプレイ。コントロールを失い、こちらの攻撃ステップに入っても?」
「はい。やっぱタイムリミットラッシュ…!」
タイムリミットにコインが乗り、ラストシューティングが出撃する。当然邂逅でロールされ帰還する。
邂逅のおかげでラストシューティングを何とか押さえ込んでいけそうだったけど・・・タイムリミット!このカードで、ラストシューティングはセルフ爆破できるようになった。
これじゃ文字通り、藤野の本国が吹っ飛ぶまでのタイムリミットだ…!!
「ターン終了」
「はい…配備フェイズ、赤基本Gをプレイ。タイムリミットを待ってたのは、菊池さんだけじゃないんですよ。転向!」
藤野は手札からオペレーションを出す。妨害されることなく、ラストシューティングが藤野の配備エリアに移る!!
やった!!これでタイムリミットが起動したときに吹っ飛ぶのは…菊池の本国!!
「うーん」
菊池はうなる。藤野は地球にヴァーチェを出撃させる。
このまま5点とラストシューティングの効果で…17点!押し切れる!!
「まさかコントロールへの耐性がないとでも…?」
「?」
笑う菊池。
うわっ…あるのか対策!!
菊池は冷静さをまったく欠くことなく、手札からカードを出す。
「身勝手な懇願。全てのユニットは”本来の持ち主”の配備エリアに移る」
「くそっ…やばい!!」
いままで調子こいて「相性がいいです」とかほざいてた藤野は慌てる。これじゃもう策がないのがバレ②じゃん!
このタイミングで身勝手な懇願…ヴァーチェの攻撃が通らないどころか、次の攻撃ステップにタイムリミットが起動されて…!
「た・・・ターン終了」
「リロールフェイズに転向を廃棄。配備フェイズには何もなしだ。爆破されるのをわかっていて、これ以上配備してもしょうがないしね…攻撃ステップに入っても?」
藤野は完全に呑まれた…。回復する捨て山もほとんどないはず…。ラストシューティングの格闘は20!!
「ま…まだだ!配備フェイズに、惹かれあう魂をプレイ…!」
少ない捨て山をとりあえず回収する藤野。足りない…?
「では、攻撃ステップ」
コインが3枚乗ったタイムリミットは起動し、全てのユニットを吹き飛ばした。
そして藤野の本国も…
つづく
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txt:Y256
初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:
更新日:10.04.14
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*#23 タイムリミットが
「ドロー…いいカードだ。アストナージをカウンターしておいて正解だったぜ」
藤野は引くなり宣言した。そんなこと言っていいのか…。
「宣言しちゃっていいのかな?」
「はい」
藤野は笑って「攻撃ステップ、ヴァーチェを地球に出撃」と言った。このターン使えるカードじゃないわけか…
「受けるよ」
それを見た藤野はターンを終了した。
菊池が待ってるカードはなんだろ…あたしは菊池の顔を見た。
「ドロー…。ラストシューティングを宇宙に出撃させる。そちらのジャンクは13枚だから、格闘が18だ。恐ろしいサイズだな」
菊池はおどけてみせる。格闘18!?白でも考えられないサイズじゃん…!
そして、場から離れたら本国の上を廃棄する効果…ダメージが通ってもライラの効果で捨て山が廃棄…。
この状況を、藤野はどう切り抜けるつもり…?いいカードがどうとか言ってたけど。
「このカードをプレイするぜ、過去との邂逅!」
「そう…か。ロールカードか…なるほど。いい対応策だ、それにサイクルもある。さすがは公旗が言うだけのことはあるな」
藤野が使ったのは、戦闘エリアにいる敵軍ユニット1枚をロールすることができるデュアルコマンド。このカードは、ユニットが破壊されるたびに手札に戻る効果も持っている!
菊池は、口に手をあてながらラストシューティングを帰還させる。
公旗もさっきこの人のことを言ってたから、知り合いなんだね。同級生ってとこかしら。あたしも将来は藤野や松岡とこういう関係を築けるかな…。
「俺のターン、ドロー」
藤野は基本Gを出して「そうだな…ブロッカーがこないと邂逅を回収できないけど、いいぜ!ヴァーチェを地球に出撃させる!」と言った。
いいの?このままだとライラ付きラストシューティングが…あ、キュリオスとかいればチャンプブロックしつつ、邂逅回収できるからたぶんそこらへんが用意されてるのかな?
「ふむ。攻撃ステップ、Gクルーザーをプレイ」
「Gクルーザー?」
SPの青ユニット、Gクルーザーだ。Ex-Sガンダムと組み合わせて使うようなデザインだったような気がするけど?
「このカードはクイック、5国、資源0だからミリバラがあると、回復カードみたいに使えるのさ。それに…効果でヴァーチェをブロックすることもできる!」
菊池の口調が始めて強くなる。
Gクルーザーは、攻撃ステップに戦闘エリアに移ることができる効果を持ち、そして防御力は7もある…!
黒の破壊カードで破壊することはできても、それじゃ邂逅は回収できない…意味ないわ。
「なんか、菊池さんのデッキと相性いいみたいです、裁きを下すものをプレイ。対象は交戦中のGクルーザー」
藤野は笑って、手札からコマンドを出した。今度はデュアルの焼きカード、交戦中の敵ユニットに4点のダメージだ。
なんか、よくわかんないカードたくさんデッキに入れてるなぁ…。
「…!!これで通常交戦前にGクルーザーは4点のダメージを受け、ヴァーチェに戦闘ダメージで破壊されて…」
「過去との邂逅が回収だぜ!」
これで、次のターンのラストシューティングへの対策もバッチリ。ここまで予想してたわけはないわよね…藤野?
うん、絶対ない。
「ターン終了」
菊池はドローして「よし…!」と言った。
ついに来たんだ…待ってたカードが!!
「配備フェイズ、タイムリミットをプレイ。コントロールを失い、こちらの攻撃ステップに入っても?」
「はい。やっぱタイムリミットラッシュ…!」
タイムリミットにコインが乗り、ラストシューティングが出撃する。当然邂逅でロールされ帰還する。
邂逅のおかげでラストシューティングを何とか押さえ込んでいけそうだったけど・・・タイムリミット!このカードで、ラストシューティングはセルフ爆破できるようになった。
これじゃ文字通り、藤野の本国が吹っ飛ぶまでのタイムリミットだ…!!
「ターン終了」
「はい…配備フェイズ、赤基本Gをプレイ。タイムリミットを待ってたのは、菊池さんだけじゃないんですよ。転向!」
藤野は手札からオペレーションを出す。妨害されることなく、ラストシューティングが藤野の配備エリアに移る!!
やった!!これでタイムリミットが起動したときに吹っ飛ぶのは…菊池の本国!!
「うーん」
菊池はうなる。藤野は地球にヴァーチェを出撃させる。
このまま5点とラストシューティングの効果で…17点!押し切れる!!
「まさかコントロールへの耐性がないとでも…?」
「?」
笑う菊池。
うわっ…あるのか対策!!
菊池は冷静さをまったく欠くことなく、手札からカードを出す。
「身勝手な懇願。全てのユニットは”本来の持ち主”の配備エリアに移る」
「くそっ…やばい!!」
いままで調子こいて「相性がいいです」とかほざいてた藤野は慌てる。これじゃもう策がないのがバレ②じゃん!
このタイミングで身勝手な懇願…ヴァーチェの攻撃が通らないどころか、次の攻撃ステップにタイムリミットが起動されて…!
「た・・・ターン終了」
「リロールフェイズに転向を廃棄。配備フェイズには何もなしだ。爆破されるのをわかっていて、これ以上配備してもしょうがないしね…攻撃ステップに入っても?」
藤野は完全に呑まれた…。回復する捨て山もほとんどないはず…。ラストシューティングの格闘は20!!
「ま…まだだ!配備フェイズに、惹かれあう魂をプレイ…!」
少ない捨て山をとりあえず回収する藤野。足りない…?
「では、攻撃ステップ」
コインが3枚乗ったタイムリミットは起動し、全てのユニットを吹き飛ばした。
そして藤野の本国も…
つづく
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初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.06.17
更新日:10.04.14
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