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#64 過信ではなく余裕


「政治特権をプレイ!2ドロー後、手札1枚…ダブルオーガンダムを廃棄」
「…まさか!」

俺は悩むそぶりも見せず、手札に用意していたダブルオーを廃棄する。
京子から借りた奴だ。

「そして、空白の時を経て!これでジャンクヤードのダブルオーをマイナスコインを乗せた状態で場に!」
「これが…」

ダブルオーをジャンクヤードから場にリロール状態出だしコインを乗せる。

「俺のガンダムだ!」

太陽炉コインを事前に得ていたから、ダブルオーは場に出ると同時にテキストを発揮する!

「戦闘修正の合計が4以上のキャラ戦闘エリアがいない限り、金田さんはチームテキストだろうがオペレーションだろうが自動以外のテキストを起動できません!」
「っ…!」

ダブルオー、サイクロプス隊を駆逐するぜ!

「かっ…カットインで、とりあえずチーム効果で捨て山をリムーブするよォ」

金田さんは俺の捨て山を指して言った。
ハイゴックのチーム効果で俺の捨て山は削られる。
…もう後戻りはできないな。

俺は除外されたカードを軽く確認しながらユニットに手をかける。
この手札だと、セブンソードは1回までテキストを起動できる。それでケンプファーとズゴックEまでを討ち取れるハズだ。
いや、ダメージ判定ステップまでセブンソード持っていければ…か。

「どうしましたァ?」

少し思案する俺に、金田さんはそう言った。
何かあるか?赤い彗星と追加で何か使われればセブンソードは落ちる。そもそもあのデッキにそんなスペースがあるのか?
…ないな。

「防御ステップの規定で、地球にセブンソードとダブルオーを出撃」
「お…強気ですね」
「ええ、まぁ」

俺は部隊を編成して地球に防御を出す。
これでどう動かれようが、ケンプファー含め主力は全部潰せる。
ダブルオーが破壊されようと、ここはこれだ!

「…まずいですねェ。こちらは特に何もないです」

よし!結果オーライ!
こっちの考えすぎでよかった。

「ダメージ判定規定前にセブンソード!ケンプファーを-2-2-2」
「了解だよォ」
「ザクの2点は通しです」

規定の効果が解決され、こっちのセブンソードと金田さんのケンプファー、ズゴックE、ハイゴック、ドップが相打ちだ。
俺は拳を握る。戦力比は圧倒的に有利になった。序盤を耐えた甲斐があるってもんだぜ。

「ドロー。青基本Gを出して、エクシアリペアをプレイします」

俺は換装で手札に戻っていたリペアをプレイして、戦闘フェイズを告げる。

「金田さんの本国は今何枚でしょうか?」
「んー…22枚だねェ」

俺の本国は10枚弱。ザクへの防御を残してもいいが、ここで攻めておかないと後できつくなるかもな。

「宇宙にダブルオーを出撃させます」
「参りましたね…そのスピードとテキスト。ケンプファーが起動できないとなるとこちらは焼くのも難しい…その6点は受けます」

残り17、次のドローで16か。
次のターンからリペアも戦線復帰だ。行ける!

「ターン終了です」
「ドロー…うーん。イレギュラーがただの紙切れなのもマズいけど。私のこの引きもどうしたものか…サイド3をプレイしますねェ」
「はい」

金田さんはそう言って拠点を配備した後、ザクを出撃させた。
この2点は通し。拠点もいるからリペアを無闇に攻撃に使う意味もなくなったな。

「2点受けます」
「残りの本国は何枚かな?」

俺は残り少ない本国をスライドさせて見せた。
7枚。

「ターン終了だよォ」
「ドロー。配備フェイズにガンダムの力をプレイして、捨て山4全部を回復します。戦闘フェイズに行きたいです」
「了解だァ。追加戦力がないのは幸いだけど、ギリギリの回復かァ…これは早めに終わらせないとねェ」

俺は宇宙にリペア、地球にダブルオーを出撃させる。
まずはブロッカーを排除しないことには、本国差を縮めるのも難しいからな。

「宇宙はサイド3がブロック。地球は通しだよォ」
「はい。ターン終了です」

残り8枚。次の攻撃が通れば終了。対して、こっちの本国は残り10枚!
俺は少し緊張しながら金田さんの手札を見る。リロールインは考えられない。イレギュラーも封じた…余程のことがないと負けないはず。あとはなんだ?

「配備フェイズ、5枚目の緑G…まァ、しょうがないから破壊工作をヴァリアブルで出すよォ」
「はい」

わざわざヴァリアブルで5枚目…?

「ケリィ・レズナー《4》!このカードでジャンクヤードのケンプファーを釣り上げるゥ!」
「…!」

なるほど…これでテキストが使えるケンプファーが降臨か。
でも、結局は『ケンプファーを中心に回るデッキ』という本質は変わらない!

「宇宙を統べる者!定番で悪いですけど…これでカウンターさせてもらいます」
「…さすがに内部調査で引き寄せてましたかァ。了解です」

ケリィが無効化されジャンクヤードに落ちる。
このカードがなかったら俺だってユニット前面パンチするかよ。
そして金田さんの攻撃は、これで終わりのハズだ。あるならさっきのピンチから使っている。

「攻撃ステップに入りますよォ。ザクを宇宙に」
「この2点は通しです…」

…ん?
まてよ。なんで投了じゃないんだ?本国は6枚。次の俺の攻撃でゲームは終わるんだぜ?
いやただ単に最後までやるだけか…。

俺は警戒しながらターンを迎える。ドローで残りの本国は7枚に。

確かにこのターンの攻撃で勝つことを考えてたけど…どうかな。
宇宙を統べる者はもうない…戦闘配備のユニットが来るとしたら?カスタムフラッグやシャア専用ゲルググ…それにクリスマス作戦。ないとは言い切れない。

だとすると両方のエリアから致命傷になる攻撃力を持った部隊を出撃させるべきか?
いや、それで防御がなくなるのはやばそうだ。

「攻撃ステップ規定の効果までいきます」
「はいよォ。さすがにこっちの本国は6点も受けられないねェ。あ、とりあえず事情聴取は防御ステップで」

でも、投了じゃないんですよね…?
防御ステップに何かある。
だが、取れる道はひとつしかない!

「宇宙エリアにダブルオーを出撃させます」
「悩んだようだけど結局はそう来るかねェ。いいだろう…」


金田さんはメガネを外す。


「防御ステップ、高潔なる理想!そちらのジャンクヤードのコマンドを除外しつつその枚数分のダメージを本国に。致死量ですねェ」
「…本国ダメージのコマンド!?」

おれはキョトンとする。
金田さんはそれを見て得意げに解説を始めた…。

「ザクの2点がなければ高潔でもフィニッシュは難しかったですが…まァカウンター不能状態でこのダメージは痛いでしょうねェ」
「コマンド!?」

声を上げる俺に、今度は金田さんがキョトンとする。

「…そうだよ。どうしたんだい?急に」

バカだな。俺。
ユニットばっか警戒してたじゃん。

「…?」

コマンドなら…問題ないぜ。

「トビア・アロナクスをプレイして配備エリアのエクシアリペアにセット!これで高潔をカウンターします」
「なっ…キャラクターでカウンターですとォ!?」
「はい!あとはダブルオーが本国を削りに行きます!」

金田さんは肩を落とした。
よっゃあ!勝ったぜ!

ガッツポーズした俺を、京子がチラッと見た。


つづく


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初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:09.03.27
更新日:10.04.14