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#94 家名を持つ者


「戦闘フェイズ…宇宙にハイマット、地球にバックホームを出撃!」


勢い良く出撃してくる8点と4点。
たしかに有効ターンね。

…でも言ったはずよ。Gを出せただけであたしにとっては有効ターンだと!


「…あたしの5G見えてないの?」
「それが?」
「ウイングガンダムゼロ《22》をプレイ!」

あたしはウイングゼロをそのままハイマット側に防御に出撃させる。

「遅かったわね。ブロックワードのときにビビッてプレイしなかったのは褒めてア・ゲ・ル」

未来は防御に出撃したウイングゼロを指差して「破壊するけどいい?」と言った。

「いいえ。ダメージ判定ステップ、ツインバスターライフルをハイマットに撃つわ!」
「!?」

5点火力。
ウイングゼロが場にあれば、敵ターンのダメージ判定ステップに使えるのよ。
ハイマットには特殊シールド(3)?2点も貫通すれば十分!

「ハイマットと相打ちよ!そっちの手札の量…ウイングゼロはすぐに復活できそうね♪」
「相打ち了解。しかしねっ…ハイマットを慈愛で破壊無効にするぅ!2機とも生きて帰還っと」

あたしは頷く。ここでハイマットを取れなかったのは痛い?いいえ、ウイングゼロが復活すれば余裕で破壊してやるんだから。

「ターンもらいますよ?」
「その手札、生かしてターンをまわすとでも?帰還に血のバレンタイィンッ!お互い捨て山に手札を移してもらおうかしらっ!」
「あっ…ああ!」

しまった!
あたしは、思わず出てしまった落胆の呻きを隠すことさえ忘れ、手札を捨て山の下に移す。
ウイングゼロは当分…いや、もう復活できないかも。場では1キャラとハイマット分相手が有利…大ピンチだ!

「はい、ターンどうぞぉ」

語尾にはぁとと付きそうな勢いで未来はそう言った。
あたしは本国の上からカードを1枚引いて、手札にする。
幸いハンガーにはハッキングが1枚、何か引いて!

「ハッキングをプレイ。うっし…反撃開始」

あたしは1枚のユニットを場に出す。
トライアルスターターに入ってたインパルスガンダム!

「手札が少ない状況でそのカードなかなか”いい”引きね」
「それはどうも。戦闘フェイズ!」

未来の嫌味をするりとかわし、あたしはソードを構えたイラストのそのカードと、バックホームを地球に出撃させた。
この状況で手札のない相手ができるアクションは少ない…すなわち、自力補給でリロールしているバックホームでチャンプブロックするか、本国に6点受けるかだ。

「ハンガーには…ロゴスの私兵とデスティニーガンダム!」

本国が次々あたしにユニットをくれる。…まるであたしに戦えというように!
互いの本国は打撃戦のせいですっかり薄い。ここ数ターンが勝負ね。

「6点通すわ」
「インパルスに補給してターン終了です」
「ドロー…こちらもハンガーのハッキングをプレイするわっ」

悩むそぶりもなく、3枚見たカードから1枚を手札に加える未来。
いいカード?

「戦闘フェイズ、ハイマットを宇宙に出撃させるっ!」
「…あたしの本国は8点を受けれる余裕はない。防御にインパルスを!」

あたしは出撃してこないバックホームをチラリと見てからインパルスを出撃させる。

「わかってるでしょうけど…」
「はい。手札1枚ではハイマットは殺せない。よくて破壊無効」
「そうそう。で、無効にしてみるかしらぁ?」

未来はそう言って挑発する。

「いいえ。このまま破壊でいいです」
「…ふぅん。ハイマットを帰還させてターン終了」

見てなさい!次のターンはハンガーのこのカードの出番!

「ドロー…ハンガーから私兵をヴァリアブル、あたしの運命を切り開く!デスティニーガンダムッ!!」

あたしは大見得切って、ハンガーのカードを出す。
運がよければハイマットを取れる。そうでなくても破壊力では負ける気がしない!

「ハーッハッハッハッハッハッ!あんたわかりやすい娘だねぇ」

急に笑い出す未来。
なにがおかしい…?

「OZプライズ!このカードでデスティニーはカウンターどうでしょー!?」
「…まさか、そのためにさっきのターンはカガリを破壊の危険がある戦闘エリアには行かせなかったの?」
「御・名・答!カガリがただバックホームを早出しするだけにいるとおもったら大違い」

OZプライズは家名を持つキャラがいるとカウンターしたユニットをそのまま 自軍配備に出せるコマンド。

…正直、やられた。

「ターン終了です」
「勝った!アタシのターン、ドロー!」

未来は意気揚々とドローする。

「ゼロの示す未来!このカードをプレイ」

Gが出るまで本国の上のカードを表にしてその中からカード1枚を手札に移すサーチコマンド。
この状況、さらにダメ押しの1枚が欲しいわけ?

「オープンになったカードは私兵、フリーダムミーティア、白G!当然ミーティアを選択。5Gだが換装があるしね」
「…」

あたしは黙って場を見守る。
相手の場にはデスティニー、ハイマット、バックホーム。対してあたしの場にはバックホーム1枚。

「戦闘フェイズ、地球にデスティニーとバックホーム、宇宙にハイマットを出撃させる」

デスティニーは対象を2枚取れないから攻撃ステップにテキストを使えない。でも、逆にそれだけあたしの場が衰退してるって事。

「本国の確認はいらないよね?京子」
「ええ。お互い1発で終わりますし」

大振りな白ユニットに後半の本国の計算なんて不要とでも言いたげな強力な2つの部隊。

「防御ステップ、星屑の戦場!このカードで各部隊の先頭をロール。そしてバックホームを地球に防御出撃」
「悪あがきね。それでデスティニーを奪い返した気?」

もちろん。
お互いにユニットを帰還させ、未来はターン終了を告げる。
次のターン、デスティニーが2分の1の確立でハイマットを破壊できなければあたしの負け。いいわ、賭けてやる!

「あたしの”ラスト”ターン。はじめます」


つづく


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初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:09.07.31
更新日:10.04.14