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RY3
最終更新:
y256
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RY3 せっかくだから対戦しようよ
「じゃあ、せっかくだから対戦しようよ?」
公旗が来たのを見て、ガン太君が口を開いた。
「そうね。いいわね対戦!」
そう言ってあたしは4人を見る。
こういうのは指名したもん勝ち!せっかく対戦するんだから、強そうな人がいいな。
こういうのは指名したもん勝ち!せっかく対戦するんだから、強そうな人がいいな。
「では、私は君と対戦させてもらおうかな」
公旗がガン太君を指差した。
レディーファーストの精神はやっぱりないみたい…。
レディーファーストの精神はやっぱりないみたい…。
「あたしはギラ助君、あなたと戦いたい!」
負けないように、あたしも声を上げ指名した。
「いいぜ!」
ギラ助君は快く返事をしてくれた。
よし、決定!
よし、決定!
「じゃあ…俺と戦ってくれる人~」
藤野は残ったゲル男さんとザク美ちゃんを見た。
ゲル男さんの手が上がりそうになったが、それを遮るザク美ちゃんの声。
ゲル男さんの手が上がりそうになったが、それを遮るザク美ちゃんの声。
「はい!私!」
やれやれという風なゲル男さん。
勝気な妹に手を焼くお兄さんって感じ。あ、あたしゲル男さんと戦ってみたいかも。
でも、女に二言はないわ!まずはギラ助君!時間ならたくさんあるしね。
勝気な妹に手を焼くお兄さんって感じ。あ、あたしゲル男さんと戦ってみたいかも。
でも、女に二言はないわ!まずはギラ助君!時間ならたくさんあるしね。
「でも、最初はギラ助達の対戦見ようよ!せっかくだしさ!」
「だな、名案」
「だな、名案」
ザク美ちゃんの言う「ギラ助」はなんか言葉の端に棘があるけど、あたしにはなぜか親しみをこめた響きに聞こえた。
気のせい?
気のせい?
対戦の組み合わせが決定したあたしたちは、ぞろぞろとデュエルスペースの一角に移動した。
「では、私たちは始めさせてもらう」
席に着いた公旗が言った。
向かいに座ったガン太くんも、デッキケースからデッキを出しているところだ。
ガン太君、気をつけて。その人変人よ!!
向かいに座ったガン太くんも、デッキケースからデッキを出しているところだ。
ガン太君、気をつけて。その人変人よ!!
「じゃあ、俺はこっちを見させてもらおうかな」
ゲル男さんは、スタスタと公旗たちの机の脇に行った。
「あたしたちも始めよっか?」
「ああ、いつでもいいぜ」
「ああ、いつでもいいぜ」
あたしはデッキケースからデッキを出す。
×××
じゃんけんで勝ったギラ助君が先攻。
場には赤Gが3枚と内部調査。赤中速かな?
場には赤Gが3枚と内部調査。赤中速かな?
「ターン終了よ」
あたしは3ターン目を終える。
場には白Gが3枚並んだだけ。
場には白Gが3枚並んだだけ。
「ドロー、赤基本Gを配備してノーティラスのカードをプレイ、攻撃に出撃だ」
「何もないわ。4点でいい?」
「何もないわ。4点でいい?」
ギラ助君は対戦前とちょっと違う雰囲気。
なんだか怖いよ?
なんだか怖いよ?
「あぁ。ターン終了」
あたしはドローする。
いいこと思いついた!相手はきっとカウンター握ってるから、G出す前に中東使ってGを探すフリをすれば、カウンター使わせられるんじゃない??
いいこと思いついた!相手はきっとカウンター握ってるから、G出す前に中東使ってGを探すフリをすれば、カウンター使わせられるんじゃない??
「うーん、中東国の支援を使うわ」
「カウンターさせてもらうぜ、露払いのカードだ」
「カウンターさせてもらうぜ、露払いのカードだ」
来た!ドローはできなかったけど、カウンターを使わせることができた!
って露払いか…コマンドとオペレーションしかカウンターできないカードだから、どの道ドロー系のカードをカウンターするつもりだったのかも…。
って露払いか…コマンドとオペレーションしかカウンターできないカードだから、どの道ドロー系のカードをカウンターするつもりだったのかも…。
「Gはあるのよん♪」
あたしは中東がカウンターされた直後に、手札から基本Gを出した。
ギラ助君は別に驚いた様子はない…G出した後の中東でもカウンターしてたって顔。
…やっぱりか。
ギラ助君は別に驚いた様子はない…G出した後の中東でもカウンターしてたって顔。
…やっぱりか。
「ターン終了」
ギラ助君はターンを開始した。
ドローして5枚目のGカードが並ぶ。
ドローして5枚目のGカードが並ぶ。
「配備フェイズ、密約(1)をプレイ、対象は俺」
「オッケー」
「オッケー」
ギラ助は2ドローして手札からカードを出した。
「ギラドーガ(レズン機)を配備」
リロールインのアタッカー!ロール効果はおまけ程度にしか考えてないわけ?
あたしはそんなことを思いながら、Gをロールした。
あたしはそんなことを思いながら、Gをロールした。
「宇宙にノーティラス、地球にギラドーガを出撃させる!」
こっちはまだ4Gだから何もなし、8点受けるしか…。
でも5G揃ったらこっちのもんよ!ユニットパワーでは圧倒的に白が有利!カウンターだって無限にあるわけじゃない!
でも5G揃ったらこっちのもんよ!ユニットパワーでは圧倒的に白が有利!カウンターだって無限にあるわけじゃない!
「8点受けるわ」
「ターン終了だ」
「ターン終了だ」
あたしはドローする。
さっきの中東がカウンターされたせいで、手札にはGはない。
さっきの中東がカウンターされたせいで、手札にはGはない。
「ドロー…よし、ハッキングをプレイ!」
勢いよく引いたカードを出す。
でも、内心はドキドキ。
G欲しいよ!カウンターしないで!
でも、内心はドキドキ。
G欲しいよ!カウンターしないで!
「それは通しだ」
「よし!」
「よし!」
あたしは本国の上3枚を見てそこからGを出す。
「フリーダム(ハイマットモード)をプレイするわ!」
「いいぜ」
「いいぜ」
カウンターはなし!いける!
「攻撃ステップにフォースインパルスをプレイ、補給を解決!」
「それも通しだぜ」
「それも通しだぜ」
2枚のユニットは、完全にギラ助君の2枚を凌駕してる!
カウンターもないみたいだし、このまま行かせてもらうわ!
カウンターもないみたいだし、このまま行かせてもらうわ!
「カウンターされなきゃ、白のユニットサイズは赤を圧倒できるわ!宇宙にインパルス、地球にハイマットを出撃!」
「…赤が”カウンターだけ”の色だとおもってもらったら困るぜ!!」
「…赤が”カウンターだけ”の色だとおもってもらったら困るぜ!!」
!?
「信号弾のカードをフリーダムガンダムにプレイ!さらに、追加で合計国力が同じインパルスガンダムを対象に取るぜ!!」
やられた!
バウンスカードか…カウンターされないからって調子乗ってたわ…。
しかも、ハイマットとインパルスの合計国力は同じ。そのせいで両方バウンスされちゃってるし…。
バウンスカードか…カウンターされないからって調子乗ってたわ…。
しかも、ハイマットとインパルスの合計国力は同じ。そのせいで両方バウンスされちゃってるし…。
「ギラ助なめると、痛い目見るわよ♪」
指を振って自慢気に言うザク美ちゃん。自分のことのように誇らしげだ。
二人がどういう関係か知らないけど、戦うからには常に最善を尽くすべきね!
二人がどういう関係か知らないけど、戦うからには常に最善を尽くすべきね!
「そうね…本気でいくわよ!ギラ助!」
あたしはギラ助を指差して、ターンを終了した。
「面白い!受けて立つぜ!」
つづく
txt:Y256
初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.07.16
更新日:10.04.14
掲載日:08.07.16
更新日:10.04.14